チートでポケモンのトレーナーらしい   作:楯樰

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アグレッシブらしい

アクア団のアジトから、テレポートで拠点に帰った。

エスパーポケモン持ってるんだ、と言う事にしているため俺自体がエスパーだと言う事はばれて無い。

……そのエスパーポケモン(ミュウ)もバレたらバレたで大問題になるけども。

 

そしてテレポートで自室と言う事で割り当てて貰った部屋から、休憩室兼リビング的な場所にでると、そこは酒気に満ちていた。

「……お前等何飲んでんの?」

「「「おしゃけ~!」」」

女研究員三名、デロンデロンである。

男どもは全員既にダウン。

一升ビンが10本くらい転がっている。

ついでにだがマユミさん部屋の隅で酔って寝ていた。

 

「しつちょー! しつちょーものみましぇんくぁ~?」

「私とー良いことしにゃい?」

「あはははは!」

 

色々とアウトだ。

 

「呂律が回ってない上に誰が子供に酒勧めてんの!? そしてショタコン! お前も自分の部屋に帰れ! こら! 服を脱ぐな、服を着ろ! お前は水飲んで寝ろ! この笑い上戸め!」

 

しかし、あははは、と笑うだけで話を一つも聞かない。

……仕方ないな。頼むミュウ。

〈えー……催眠術ー〉

〈……催眠術〉

ボールから出した二匹は一人づつ確実に眠らせていく。

その後、タオルケットを全員にかけて一応酒乱騒動は収拾。

 

明日説教しないと、と少し考えて俺は自室に戻って寝た。

 

 

翌朝。

窓から入る光で目が覚めた。

「ん――?」

目を覚まして違和感に気づいたが、納得。

一昨日前に作った拠点であり、その自室だった。

ボールベルトを腰に巻いて部屋から出る。

 

「アルコールくさっ!」

……昨日の惨状のままだったため思わず鼻を押さえた。

ただ、何人か既に起きており、頭を抑えながら部屋の片付けをしている。

二日酔いらしい。

「いてー……室長おはよーございます」

「……おはよーごぜーます」

「ん、お早う。大丈夫じゃなさそーだな」

「はーい……」

転がっている一升ビンを拾い、ちょっと匂う。

……やっぱり苦手だ。

「室長ダメですよ、子供がお酒飲んだら」

「わーってる。……そこに転がってる三人に言ってくれ。泥酔してこいつら俺に酒勧めてきやがった」

近づいてゲシゲシとわき腹を小突いてやる。

ふふふ、苦悶の表情だ。

「うわぁー…………説教ですか?」

「うん、後で説教。……水要る?」

いつの間にか配備されていた水道から、昨日買ったであろうコップに注ぎ渡す。

 

「ありがとー御座います。――こいつ等もお気の毒に」

「あ、お前等もだからね?」

「「「「……え」」」」

 

「朝食とってくるんで後よろしく。行ってきまーす」

「鬼しつちょー!」

 

テレポートで出て行ってやった。

帰る頃には全員起きてるだろ。

 

-------------------------

 

正座しているアイツ等の足を踏んでやりながらする説教も終わり、当初の予定通り拠点周辺のポケモンから皆はデータを取り始める。

これにはマユミさんも手伝ってくれるそうだ。ありがたい。

 

しかし、俺は皆とは別行動。

 

「いやー凄かった。滝といい鍾乳洞といい……さて、カナズミまであっとすっこしー」

今は旅モドキをしながらある所を目指し、変な歌うたいながら歩いていた。

 

「……よっと! にしてもお爺ちゃんも人が悪い。急に言ってくれたら困るって」

〈化石の復元だっけ? 僕が復活した〉

「うん。――ま、今回は技術提供ってだけだけど」

念話で話しかけて来るミュウと会話しながら、段差を飛び降りる。

ちなみに向かう場所はデボンコーポレーション。

シルフと並び、安全性機能性等々保障されている大きな会社である。

その会社にグレン島の化石復元の技術諸々を提供してくれと、学会からオーキド博士を通じてお達しがあった。

 

一応、あの化石の復元というデタラメな技術については大学の四年間で教えて貰ったため、説明は出来る。

 

人使いが荒い話だ。二ヶ月で色々と見て回りたいというのに。

 

ゲームの中では社長さんがポケナビをくれたりと、親切な会社。

ただこの地方のチャンピオンが御曹司なのだからビックリだ。

 

……もしかしたらいるかも。

そんな事を考えながら、カナズミシティへと俺は足を踏み入れた。

 

 

デボンコーポレーション。

今まで見たなかでもこの建物は、優美さにおいて一線を画していた。

例えるなら西洋の城とでも言おうか。

それなりに財力を有している事を如実に示している。

ゲームの中ではかなり主人公に親切な所であった。

……まぁ、アレは社長さんの人柄故かもしれないが。

そしてこの会社の御曹司でホウエンチャンピオン――ダイゴ。

これ以上に無いってくらいダイゴという男は色々と出自にも才能にも恵まれていたようだった。

ただ周囲からの評価は「変わり者」。

ゲームの中でも石のためならば何処までも……というような感じだった気がする。

ただ、人一倍に正義感や義務感を持っていて、知り合いにいるならば好感が持てる人物だろう。

現にエメラルドの主人公は一度と言わず、何度か彼と共闘しているし。

 

さて、なぜこんな前知識の確認をしているか。

 

「カントーで有名な博士君……だったかな?」

「良く知ってますね。……そんな有名じゃないと思ったんですけど。ダイゴさん」

「いやいや。弱冠十歳で博士号を学会から与えられてるんだ。有名じゃないという方が可笑しい話さ」

「……はぁ」

 

目の前にその人がいるからである。

とりあえず王者のオーラがハンパでない。

おうじゃのしるし付けてたらこんな威圧感でポケモンひるむのかな、とか現実逃避したくなる。

……いや、現在進行形でしてた。

 

「それで、どうしてここに来てくれたんだい?」

「ダイゴさま、トウカ君はカントーで成功した化石復元についての技術提供に」

「……それは本当かい?」

「まぁ、実際に初めての復元の際には立ち会いましたし。理論もバッチシ頭の中に入ってます」

「それは中々。伊達に博士と言うわけではないと言う事か」

「そんなとこですかね」

 

化石部門の人に話していた所にやって来て出会った。

彼が流星の滝を採掘していたら化石みたいなんだけど、と此処の部門の人に持ってきて。

ゲームで見た高そうな服じゃなく、作業服に砂埃をつけながら石を見せに来た彼はとてもアグレッシブである。

色々と自分の中で作ってたキャラの崩壊が凄い。

いや、予想していたにはしていたけど。まさか此処までアグレッシブな人だとは思わなかった。

 

「それにしても古代のポケモンか。化石がポケモンになるなんて……あぁ、早く会いたいね」

「そうですね。この地方とカントーでは違うみたいだからちょっと期待です」

知っているけど。

それに、俺の手持ちにまさか甦ったポケモンがいるとは思わないだろうし黙っておこう。

 

 

化石についての用事も終わり、デボンの休憩室で現在お茶を飲んでいた。

やはりと言うべきか石マニアの彼の話は面白かった……何処ぞのポケモン預かりシステム作ったオタクとは違って。

そんなこんなで結構話も弾んで、若干自分の敬語も薄くなってきた頃。

「ふーむ。それじゃあトウカ君はコレから予定は特に?」

「うん。後はちょっとカナズミ見て回ろうかな、って……なんで?」

 

「いや、君とバトルしてみたいな、と思ってね」

 

「……へ?」

――本当に、なんで実力者とばかりポケモンバトルするんだろう、と思う。

いや、実力者とやるのは別にいい。色々と学べるから。

ただなんで五回目でチャンピオンと対決になるのさ。

――……泣いていい?

 




未成年の飲酒は厳禁です。

一応この世界では18歳が成人です。
10歳大人法なんて無かった。

ちなみにダイゴさんのアーノルド(修正:アーマルド)、ユレイドルはまだいません。
作者はラグラージでユレイドルに苦戦した。


アーノルドってww
自分で書いてて気づかない。
シュ○ルツェ○ッ○ーって……手持ちにいたら怖いなぁ……。
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