※2015/9/8 アスナの年齢をナツメと同い年に変更
一ヶ月。
ホウエンに来て経った日数と、狭い家からマユミさんが引っ越した日数だ。
また拠点が出来た日数とも言うが、それはおいておくとする。
さて、そんな長い期間を共にした我々携帯獣特別研究室一行とマユミさんはフエンタウンの温泉へと来ていた。
慰安旅行、とでもべきか。
ちょっとした思い出作りでもある。
実はマユミさんの実家がフエンタウンにある、というのは本人談。
それを聞いて生き生きとし始めた男どもには「この変態どもめ」と罵っておいた。
喜んでたかどうかは主に俺の心を守るために思い出さないようにしている。
か、身体が震えてきやがったぜ……!
――さて、どうして慰安旅行だなんて洒落た事になったか。……その経緯は
そして人数を集めて数十分。
誰が言いはじめたか、温泉行きたいな、と女性陣からの声。
それから研究室の面々で連鎖し始めた温泉コール。
挙句には実家のあるらしいマユミさんまで行きたいと言い出したので、来る事になったのだ。
「……そこはかとなくする硫黄のにほひ!」
「このゆで卵の白身の部分のようなかほり!」
「「温泉キター!!」」
「「「「「「「キター!!」」」」」」」
マユミさんが別行動になると騒ぎ出す面々。
「こら、喚くな。お口にチャックしろ。迷惑だろうがっ…!」
まったくこの阿呆どもめ。
テンション高いんだよ。
住民の方も変な目で見てるじゃん。
――……でも温泉かぁ……楽しみだなぁ。
「――とか言いつつも室長も顔ニヤケてます!」
「そこも可愛い! 結婚して!」
「重婚は可能ですかァ?!」
「「「YES!!YES!!YES!!」」」
「くぉらぁああ! ショタコンどもー!! そんなことしてるとポケセン部屋取らないからな!」
「「「ごめんなさーい!!」」」
一部変態も含めて、ホントにハイテンションだった。
お土産の漢方薬を買い、ポケセンへ直行。
此処フエンタウンは観光地にもなっているため、ポケセンの雰囲気が旅館のようだった。
それからさっさと部屋を借りて、温泉へ直行。
脱衣所で怪しい視線を感じたので、目潰ししておいた。
唸っているがすぐ復活するだろうなぁ、変態だし、とあきらめて掛け湯して湯の中に。
「生き返る~……」
ホントに疲れが落ちてく感じがする。
はぁ…・・・。
「おやおや、子供も疲れてるんじゃのぉ……まるでオッサンみたいじゃ」
「最近の子は精神的にも弱いと言う話じゃしのぉ……まったく、軟弱者になったものじゃ」
……耳に痛い。
温泉のおじいちゃん達はホントに饒舌だ。
「あぁ、でもほら。あの最年少で博士になった子だったか。……あの子はよくやるもんじゃ」
「おーそうじゃのぉ……なつき具合で進化するポケモンが居る事を発表したんじゃったか。ウチのゴルバットのチュウちゃんの羽根が四枚になった時は驚いたが……なつき進化だったらしいからなぁ」
「……そういやそんな事も言っておったなぁ、お前さん。にしても凄いことじゃ……」
「……ぅ」
なんだかさっきより打って変わっての赤面ものだ。
凄い褒められようだし
温泉入って間もないのに顔真っ赤になってる気がする。
しばらく羞恥心を募らせながら、浸かっていると、お爺様方の大きな声のお話は雑談に。
ふう、と息をついて湯から上がると、板一枚向こうの女湯を覗こうとする馬鹿どもの姿が。
知り合いだと思われたく無いな、と考えながら頭と身体を洗った。
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「あ、トウカ君。温泉どうだった?」
「誰?」
温泉から出て、遭遇したのはマユミさんと赤毛の女の子。
湯から上がったらしく浴衣姿だ。
ただ、ポケセンで支給される浴衣じゃない所を見ると、マイ浴衣のよう。
この姿をあの変態さん達(男)が見たら鼻息を荒くさせるのが目に浮かぶのでちょっと可哀想になった。
「強く……生きてください」
「は、はい……?」
応援したが訳が分からぬ様子。
頑張れマユミさん、強く生きろ!
「で、……ところでそっちは?」
「……分かんないけど、まぁいいです。こっちの子はアスナって言う子で親戚の子です」
「どうも」
「……ども」
警戒されている。
まぁ、ちょっと危険な年頃か。
……アイツ等には会わせられない。
それと多分この子、フエンタウンの未来の新米ジムリーダーだ。
多分同い年ぐらいだろうか。……いや、ナツメちゃんぐらいの年齢かもしれない。
そんな事を思っていると、マユミさんはいつの間にか此処から離れていた。
ちょっと空気が重いの何とかしたい……。
「……全力で変態からは逃げた方が良い」
「は、はぁ……? ところで君は、トウカ……だっけ?」
「うん。ちょっと波乱万丈な人生送ってる。よろしく」
「あ、うん。アスナね、よろしく。…………ねぇ、お姉ちゃんとどんな関係?」
耳元でアスナが聞いてくる。
マセてるなぁ、と思いながらちょっと思考をめぐらす。
下手に一緒に住んでるだなんて言えないし。
「…………大家と住人?」
「大家? 住人? ……トウカが住人?」
「逆。俺が大家で」
「お姉ちゃんが住人…? 訳わかんなくなってきた」
赤毛娘は混乱している。
まぁ当たり前か。
普通は逆だもんな。
「……何二人で話してるの?」
「あ、マユミさん。ちょっと世間話です」
帰ってきたマユミさんは後ろでに何か隠してる様子。
とりあえず誤魔化そう。
ちょっと話してた内容が内容だし。
「ふーん、そうですか。……はい、アスナ。どうぞ、トウカ君」
「あ、サイコソーダだ。ありがとうお姉ちゃん」
「すみません、頂きます……」
ちょっと申し訳なく思いながら、ビー玉を落とす。
良く冷えていたため、そんなに泡は立たなかった。
「どう致しまして二人とも。……じゃアスナ、卓球やる?」
「いいよ~……絶対今日こそ勝つから!」
サイダーは良く冷えていて、美味しかった。
温泉卓球で勝ったのはマユミさん。
アスナは善戦していたが、一歩及ばずと言う所だった。
というかマユミさんが異常なまでに強かった。
アスナの後ろで試合を見ていた男研究員一名が眼球に多大なるダメージを負った事は無かった事にされた。
ちなみに変態だったので俺が内心、いい気味だ、と思ったのは言うまでも無い。
ただ、マユミさんのドライブショットこえー。
マユミさんのだと思った? 残念! トウカ君のでしたー!
……うぜぇ。
なんだか最近マユミさんがヒロインしてる件。
頑張れナツメ。
ちょっとアンケート。
このままナツメ一筋が良いか、サブでヒロインが増えても良いかで聞きます。
ちなみに増える事になれば、誰が増えるかはまだわかんないです。
ま、最終的に嫁に選ばれるのは我等がメインヒロインナツメですけど。
ジュジュベ可愛いよジュジュベ。
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集計は8/26日00:00です。
それでは。
―追記―
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……更新停滞するって言ったのに、何やってんだ俺。