チートでポケモンのトレーナーらしい   作:楯樰

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眠っているらしい

ギンギラギン――ではなく。

キラキラと日の光が射すキッサキシティ。

 

「涼しいなぁ…………涼しいと汗を掻いた室長が見れない」

「ですねー…………同意」

 

ありきたりな感想を言いながら、最後のほうでぼそぼそと言ってるが聞こえてる。

声隠せよ、と言いたいのだが……言ったらまたメンドクサイので止めておく。

 

さて、馬鹿どもは置いといて。

 

なぜ態々一番遠い港へ船を着けるのかさっぱりだが、とにかく我々はシンオウへとやってきた。

尚、「別にミオシティでも良かっただろうに……」と呟いたら、この後ファイトエリアの方に行く、と船長さんが教えてくれた。納得である。

 

そして――……シンオウ地方よ。私は帰ってきたッ!

 

『はぁ……敢えて私は何も言わないからな』

 

薄々感づいて居ただろうが、確実になった今。

精神年齢は既にオッサンレベルの俺に最近ピカチュウは冷たい。

精神年齢高いのにガキっぽいせいらしいが…………それもこれも身体に精神が引きずられてるせいだ。

 

『はいはい。だがやっぱり……大人気が無いな』

 

子供だもん。

ちょっと年増な子供だもん。

 

『……ロリコンめ』

 

――ごめんなさいッ!

 

って、いやいやいや。

というかナツメちゃんはロリじゃないし。

俺から見たらお姉さんだし。

 

『ナツメちゃんより大人になるね、って言ってたの何処のご主人だったか。……まったく』

 

……そーですね。

 

ミオに向かう船へ乗る前。

俺はピカチュウと話しをしながら、伝説の一つ――大陸を引っ張ったと言うレジギガスの眠るキッサキ神殿へ研究員を引きつれて向かっていた。

 

-------------------------

 

キッサキ神殿への道中にて、同年代と思われるスズナという少女に案内される事になった。

半袖姿の元気な子だ。

あの元気のよさはオダマキ博士の娘さんにも匹敵するような気がする。

ちなみに、なんで案内を、と聞いたらキッサキ神殿の管理者……キッサキジムのジムリーダーらしい。

 

「す、すごい……」

「それなりにね!」

 

……顔には出してないけども、ちょっぴり冷や汗だ。

不法侵入しかけてたわけだから……。

 

で、神殿内。

初夏のこの時期だと言うのに、神殿内部は凍えるように寒い。

研究員は入り口の方で寒いと言ってついてこなくなった。

いくら変態とは言え、無理をさせるのも忍び無い。

体調崩して貰ったら後に差し支える。

 

というわけで現在二人きりなわけだが……微妙に気まずい。

彼女も少々歩調が早い。

 

こっから先の氷の床で滑らなきゃいいけどさ。

 

「……あたし何考えてんの……」

「……」

 

それも何かお悩みの様子で。

なんだろうと知らないけども。

俺に関わる事で無ければ良いんだ。

 

……わー! ナツメちゃーん! 気まずいよー!

 

「……うん、気のせいだよ。気のせい」

「……」

 

やばい、この空間が辛い。

 

「……ふう。そろそろつくけど、ここから先の床は滑るから注意してね!」

「了解ですガイドさん」

「……別にスズナと呼んでくれてもいいからね!」

「了解ですスズナさん」

「…………フツウに呼んじゃうんだ」

 

知らんがな。

 

 

予想以上に滑る床に苦戦しつつも着いた最深部。

階段を降りた瞬間、そこには巨大な姿があった。

 

「驚いてないの、室長さんは?」

「…………まぁ」

 

実は結構ビックリしてる。

テンションも上昇中。

 

「近くに行ってみて。迫力すごいから!」

「案内してくれないんですか?」

「はっはっは!」

 

誤魔化しやがりましたこの人。

実はこの人レジギガスが恐かったり?

…………ま、なんでもいいや。

 

さて、疲れてきた事だし……メタング。

〈なに? とーさん〉

乗せて。

〈うん。いいよ〉

 

エスパーらしく念話で会話をすます。

ミュウ二匹に教わっていたのだが、ようやく出来るようになったらしい。

我が子のようなメタングの成長を喜ぶべきか悲しむべきか。

うぅん? なんか前にも考えた気がする。

……うん、気のせい気のせい。

 

メタングをボールから出して、その上に乗る。

スズナさんの驚いた声が聞こえるが知らんぷり。

 

「おぉ……サーフィンみたい」

 

やった事無いけども。

色々と募る感想があるがメタングに乗って飛んで行く。

 

雄々しく(そび)え立つ姿は得も言えぬ迫力だ。

……それでも目の前に降り立ち、触ってトキワの能力を使う。

 

『…………』

 

反応なし。

 

『…………Zzz』

 

眠っている。

……コイツ、寝てやがる!

叩き起こしたいけど……まぁいい。

体に書かれてる文によればやっぱりレジ三体を連れてこなきゃいけないみたいだし。

 

 

ちょっと気落ちして、スズナさんに連れられその場を後にした。

帰りはスズナさんがメタングに乗り、俺がメタングに引っ張られながら凍った床を安全に進んだ。

 

-------------------------

 

神殿入り口前に座りこんでいた研究員を連れてミオシティ行きの船に乗る。

スズナさんが「また来てねー」と手を振りながら見送りをしてくれた。

……今度来る時はレジ三体連れてこよう、とちょっと決意をば。

 

そして、これからの予定はミオに行き、そこからマサゴに住んでるらしい、おじいちゃんの大学時代の先輩……ナナカマド博士に挨拶して、ヨスガのミズキさんにデータを持って行く。

後は拠点を構えて……という予定なのだけれども。

 

「……なんでかなぁ……」

〈――貴様は何者だ!?〉

 

……船が波に乗り上げて、俺がデッキから吹き飛ばされ。

近くに見えた島にテレポートしたら誰も居ない島で。

周りを見渡して見えた島に、更にテレポートしたら今度は黒い何かに会った。

……いや「何か」って言っても何なのかは分かっている。

 

「――ホントなんでダークライ……お前のいる新月島なんだよ……」

〈だからキサマはァアアアアア――!〉

 

どうでも良いけど気の短い奴は嫌われると思うんだ。

 

……波導弾が撃ちたい。

 

 




レジギガスのあの特性が恨めしかった。
アレさえなければ……!
……スキルスワップ覚えて欲しいと思ったのは俺だけじゃないはず。

シロナ様に浮気しそう。
Pi○ivでナツメに定評のある作者さんの作品見に行こう。
ナツメちゃん可愛いよナツメちゃん!

返信が遅れてます。
ごめんなさい。
ちゃんと見てはいますので暫くお待ちください。
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