ピカチュウを捕まえる……というか仲間にして半年。
他にも六歳になったとも言うが、今は捨て置く。
無事、スクールに入学した俺は現在、トレーナーズスクールの中等部に通っていた。
六歳の誕生日。
家に来た
そして、テストとかなんやかんやで中等部に入る事に相成ったのだ。
訳が分からん、とはピカチュウの弁。
こ奴、俺の隣で勉強をするという、お前は本当にポケモンか? と問いただしたくなるほど人間臭い。
そして何げに俺より頭が良いという。
アニメのサトシ君のピカチュウ然り。
原作レッドのピカチュウ然り。
ギエピーの出てくる漫画のピカチュウのツッコミレベル然り。
どいつもこいつも、でんきねずみというヤツらは化け物か!?
……いや、お願いですから電気ショックは勘弁して下さい。
貴女の普通の奴より出力高いんで。
えー、コホン。
で、今現在中等部の三年としてやってる訳ですけども。
「ねぇねぇ、これってどう解くの?」
「…………両辺とも2で割って、移行したら終わり」
「ありがとぉ~」
勉強を教えて貰いに来るのは同じ学年の女子女子女子……。
思春期向かえて一丁前に恋とかしちゃうお年頃の女子達よ。
何故あんた達は俺の所に来るんだよ?!
いや、確かに同じ学年にちみっこいガキがいたら気になる。
何処ぞの薬味魔法先生の如くちやほやしたくなる気持ちも分からなくも無い。
ただ、あんた達来るから同学年の男どもの視線がウザイのなんのって。
おかげで半分くらい苛められかけてるし……。
……友達出来ないし。
ピカチュウからの電気ショック痛いし。
……今だってピカチュウ入ってるボールが静電気でヤバイことになってるんだから。
最近こいつ静電気すら自在に操るようになってきて、触れた相手100%で麻痺らせるようになってるんだぜ?
お前特性無視しすぎだろう!?
その点、T○PPOってすげーよな。
アイツ最後までチョコたっぷりなんだぜ?
……いかん、話がそれた。
でも、こいつなに考えてんだ、とボールの中で考えてるピカチュウの静電気が収まったのでよしとしよう。
念力で髪抑えてないと今にも爆発しそうです。
「……はぁ。憂鬱だよ、まったく」
『なら、出してくれ。話し相手になってやるから』
「却下。お前出したら女子達がまた寄ってくる」
今、やっと女子の波が消えたんだ。
少しゆっくりさせてください。
それに今のお前の話し相手って絶対O☆HA☆NA☆SIするつもりだろう?
『何故ばれた……』
「……人間成長するんです。貴女とは違うんです」
『あぁ、確か前の総理大臣がそんな事を言ってたような言って無かったような』
ユア、デンジャラスッ!
俺が社会から抹殺されるから止めてっ!
というかテレビ見てたんだ。
『世の中の移ろい事には関心持って当たり前のような気がするが?』
お前ホント実は中の人とかいるんじゃない?
その人がピッカピッカ言ってる気がするんだけど?
『…………』
「ちょっ! マジ黙んな、恐いからぁ!」
ばっ、と周りの人間が叫んだ俺のほうを向く。
「な、なんでもないです……ゴメンなさい」
謝る俺。興味をなくしたかのように元の作業に戻る人達。
あ、プルプル肩が震えてる。アイツ等絶対笑ってんだ。あぁやって陰で俺の悪口言ってんだっ!
『ぷぷっ……』
あ、おいコラ、ピカチュウ!
キーンコーンカーンコーンというベルが響いて午後の授業が始まる。
――お前、おやつ抜きな。
『……ゴメン、やりすぎた』
夜まで我慢けってーい。
『そんな殺生なぁ~!』
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結局、授業中煩かったピカチュウをなだめるために「トイレ行って来ます」といって授業をサボった。
後でお爺ちゃんとかお父さん怒るだろうなぁ……。
いじめ酷くなるだろうなぁ~。
『……ふん、知るか。あんな事言うご主人が悪いんだからな』
「悪かったって。ごめんな、おやつ抜きは言い過ぎた」
よしよし、と頭を撫でながら言ってやる。
『……別に良い。ちょっとの間こうしててくれれば……』
「はいはい……」
なんともまぁツンデレというか。
古式ツンデレと言うべきか。
……丁度良いし、このまま毛づくろいしてやるか。
『う~ん……やっぱり上手いなぁ、ご主人は』
「……そりゃあ毎日やってますから」
『そうだなー……』
ちゅんちゅんと野生のポッポも寄ってくる。
春うらら。今十月だけど久しぶりに日差しの良い日さね。
女子→ちっちゃい癖に大人びたところが素敵!
男子→仲良くなりたいけどとっつきにくい。おら、誰か話しかけてこいよ!
な感じ。
ちょっぴり誤字修正。
報告有り難うございます。