2、3話完成してますが以降は完成してないので不定期な更新となってしまいますのでご了承ください。
楽しんでいただけたら幸いです。
では、どうぞ。
神様転生、という創作ジャンルがある。
死んだ人間が様々な理由で神様と呼ばれる存在と出会い、特典と呼ばれる能力や道具を授かり異世界へと生まれ変わる、あるいは憑依してその世界を生きてゆく、というものだ。
ものによっては神様ではなく某錬金術漫画の真理の扉に出会ったり、そもそも神様に合わないまま特典だけ貰って異世界にポイされるなんてのもあるが、まぁその場合でも広義に神様転生と言ってもいいかもしれない。受け入れられない人は違うと言うだろうが。
さて、こんな創作物を読まない人にとってはなんら興味を示さないであろう物事に関して説明、あるいは現実逃避気味に考え事をしていたのには訳がある。
もしこの人生…既に終わっているので人生と呼べるのかはわからないが…を外側から眺めているであろう人々がいるのならばおそらく勘付いているだろうが、私はその神様転生の状況に直面しているかもしれないのだ。
今いる空間は真っ白で果ての見えない清浄とも空虚とも取れる不思議な空間。目の前には、椅子に座って私のことを眺めている男なのか女なのかわからない誰か。
白一色で距離も感じられない中、その誰かとの相対的な距離だけが唯一分かるものだった。
「……さて、現実逃避は終えてゆっくり話せるようになったかな?」
現状を整理し終えたところで、誰か…私の勘でしかないが、男性であると思ったので彼と呼称する…彼は私に話しかける。
「ふむ、たしかに見た目は男寄りではあるけれど、私に性別はないよ」
「……まさか思ってる事を知られているとは……流石は神様、と言ったところですか?」
参った。これでは下手なことを考えられないぞ……まぁ、言うほど困ることではないのだけれど。この人に好かれようが嫌われようが
「……少しでも印象を良くしてたくさん特典を貰う、なんて考えはないのかい?」
「そういうのを期待できる質ではないですし、なにより面倒くさいので」
「生前からブレないね。君は」
というか、まだ半分ほど信じられてなかったのだけれど、やっぱりこれは神様転生だったのか。しかし、どうにも腑に落ちない。生前で最も新しい記憶は布団に潜って寝る時のものだったし、死んだ覚えはないのだけれど……
「今までの不摂生と無理が祟ったんだろうね。寝ているうちにあっさりと亡くなっていたよ」
というと、大方心筋梗塞かなにかだろう。まぁ死因に興味はないのだが。
それよりも、不摂生や無理が祟ったというとつまり、神様転生によくあるミスって殺された、なんてテンプレな理由で死んだわけではないのか。
「Exactly(そのとおりでございます)」
「あ、なんとなくそうかもとは思ってましたけど結構イケるクチですか?」
「ヒトの娯楽は私たちにとっても面白いものでね。中にはそれを模した世界を作って眺めてるのもいるよ」
「貴方もそのクチでしょう?」
神様転生なんてしようとしてるんだから。
しかし、ヒトの娯楽が面白い、となると、それに通じてる人間がその世界に行けばどうなるか……気になった、あるいは面白がった神様なら行動してもおかしくない。
つまり、私のような人間は恰好の玩具、ということか。
「君のような勘のいいガキは嫌いだよ、とでも言えばいいのかな?少し言い方がアレだったけど、全くをもって、その通りで。君のような人が憧れた異世界でなにをするのか、少なからず興味があるんだ。さて、そしたらそこらへんの話をしようか。君の予想通り、私は神という種族であり、君を異世界に転生させようと思っている。ただし、これは君が承諾しなければ履行されない契約だ。もし君が気乗りせずに拒否する、と言うのであれば、このまま通常の輪廻の輪に戻ってもらう。さて、どうする?」
魅力的な話である。神様転生と言えばそれなりに憧れたジャンルの話だ。是が非でも契約したい、とは思うのだが……
「詳しい契約内容を確認させてもらっても?」
「勿論だとも。しっかりと自分に起きるであろうことを把握するのは重要だ。説明をしながら君の特典なんかの話も詰めていこう」
まぁ、転生しないのなら意味はないんだけれど。そう言いながら、彼はテーブルと椅子、そして一枚の紙をどこからか出し、座ったらどうだい?と着席を促す。
時間のかかる話なのだろうか?と思いつつ新しく出てきた椅子に座り、テーブルに置かれた紙を見てみると、それはなにも書かれていない白紙の状態であった。
「いや、契約と言っても細かい決まりごとがあるわけじゃないからね。とりあえず概要だけ説明してしまうと……
1.契約者…つまり君だね…は存在していた世界ではない異世界に転生者として転生する。
2.転生した契約者は前世の記憶を引き継いだ状態で生を受ける。転生場所に関しては契約者の意向に沿ったものとする。なお、精神の状態は契約時のものそのままに転生する。…まぁこれに関しては特典ってことでいろいろ弄れるからそこまで関係ないんだけどね…
3.転生先は特定の娯楽作品を元に作成された世界である。
4.転生先の立場としては異世界における主要人物ではない全く新しい登場人物として扱われる。…つまりは憑依転生ではないということだ。もし主人公になるとするなら君自身が主人公の名前を貰った見た目の違う成長をする赤子として転生するってことだね。元の主人公はその時次第で消えたり肉親だったりで存在したりするよ…
5.契約者は転生の際、特典を付与させることができる。なお、特典の数・内容に関しては契約する神…私のことだね…が独断で決めることができる。
……と、とりあえずはこの5つかな?」
神様が説明していると、白紙だった紙に自動で追記のような説明以外の契約内容が書き記されていく。便利なものだなぁ……
いや、それにしても
「精神の状態が今のまま引き継ぎ、ですか……少し幼少期に苦労しそうですね……聡過ぎれば気味悪がられるし、かといって子供っぽくなろうと演技するのは骨が折れる……参りました……」
「まぁ、そこは精神をリセットするよう設定すれば自然な精神成長になるにはなるけど……正直、オススメしないよ?」
「と、いうと?」
「転生先の世界なんだけど、こっちで決めてる世界、ガッツリ戦闘のある作品が元なんだよね……世界が世界だから多分君なら幼少期から作品に介入するだろうし、それで必然的に戦闘が発生する。だから幼少期でも十分戦えるよう、精神くらいは現状のまま行ったほうがいいと思うよ」
「今の状態でも戦えるかどうかわからないですけどね……ちなみに、転生先の世界を聞いても?」
「君ならきっと戦えると僕は信じているよ。と、世界に関しては特典を決めるために聞かせるつもりだったし問題ないよ。……君の転生先の世界は……『ハイスクールD×D』の世界、だね」
「あー、あぁ……」
なるほど、納得した。たしかに強い精神や力がないと介入どころか生き抜くことすら出来そうにないな。
いや、原作に関わらなければなんの問題もないのだけれど、読み、楽しみ、憧れたあの世界に産まれるのならばそれはしたくない。
『ハイスクールD×D』
おっぱい大好きな変態気味の主人公がハーレムを目指す話……と、簡単に内容を話してしまえばそれだけなのだが、問題がその世界観や敵である。
悪魔に堕天使、天使に神々、そして龍など、伝説上の生物が現代社会ベースの世界の裏側にこれでもかと言うほど存在しているガッツリバトル物の世界で、かつ敵対する者も中級堕天使や不死鳥の悪魔に始まり、聖書に乗る堕天使、旧魔王の血族と英雄の子孫の寄り集まったテロ組織に復活した邪龍、悪意に塗れた超越者、果てには黙示録の獣なんてものまで出てくる始末だ。
さらに言うと、私の記憶が正しければであるが、異世界から侵略者が来る可能性も示唆されていたと思う。
そんな者たちになんの力も持たない一般人、それも子供が戦いを挑んだところで返り討ちにあって死ぬのがオチである。
ならば体も心も成熟してから関わればいいと思うだろうが、そうもいかない。
原作が始まるのは高校生、つまりは最盛期に近いがまだ成長途中であり完全に成熟しているとは言えない時期であり体が完成してから動くということは望めない。
さらに言えば、あの世界に生きるのであればやりたいと思っていた原作前の介入を、私はやろうと思っている。余計に成長は待ってられないのだ。
「それならたしかにこの状態のまま転生したほうが都合がいいですね……そしたら大まかな内容はそれでいいとして契約を受けましょう。あと残ってるの特典の内容と転生時の場所、ですかね?」
元々受けないという選択肢はほとんどなかったのだ。相手に都合のいいだけの条件が多かったなら断るかそれを減らすために交渉したのだが、そこまでないのなら契約や条件に手を加える必要もない。
「そうだね。でも転生場所に関してはもう決まってるんだろう?」
「そりゃまぁ、できるなら主人公……一誠君の隣の家、幼馴染として転生したいですね。まぁと言っても、イリナちゃんの立場を奪うつもりはないですから彼女とは違う家がいいんですけど」
「そうだね、場所に関しては了解だよ。種族は人にするし、彼女と違って引っ越しなんかで離れないようある程度気を使ってあげるから、そういうのは安心してほしい。そしたら重要な本題、特典に関してだね」
「……そういえば、神様が数やら内容やら勝手に決めるらしいですけど、私の意見聞く必要あるんですか?」
「無論だとも。人によっては勝手に決めさせてもらうけど、君の場合は君の意見を聞いて決めるほうが面白そうだからね。話を聞いてある程度の範囲の願いだったら全部特典として叶えてあげるよ」
「それはまた太っ腹なことで……そしたら、少し考えさせてもらいますね」
そう言って、特典の内容を考えていく。
まず大前提として戦闘能力は必要だ。なんの力もなければ共に戦うこともできないし守られるだけなんてものは納得いかない。まぁだからと言って理不尽に抗えるだけで充分であり、最強になりたいわけでもないのだが、どんな力がいいか……とりあえず、転生種族は人間だし、能力の種類は神器になるだろうな。
第二に必要なものは……やはり原作開始前より介入したい人物との接触、及び重大なシーンでの干渉、それの機会を得ることだな。とは言ったものの、すべての人物の過去に関わるつもりはないし、生まれる場所や家柄…普通の家庭であることを前提として考えている…を思えば、日本国内ならともかく海外の事象にまで関わるのは難しいだろうと思う。それこそ特典でなんとかなると言えばそうなのだが、そこまで流れを強引に変えたいと思うほど欲張りではない。自分の力で、出来るのであれば、彼らの過去に関わり、流れを変えていきたい、と思っているのだ。そこらへんの按配は神様に決めてもらうとしよう。
さて、他に欲しいものと言えば……やはり、懸念事項であるアレに関することかな?まぁ絶対欲しいわけではないし、無理なら無理でいいけど。
「とりあえずまぁそんな感じなんですけど、どんくらい叶えて貰えます?」
「考えたことを読めるからって横着するね……まぁそれは神器の性能次第かな?3つ目に関してはまぁおまけ程度だし全然問題ないけど、2つ目に関しては完全な運命操作に当たるから、ただ力を与えるより高度な技術だし、君の理想通りにグレモリー眷属やクレーリア・ベリアル、ヴァーリ・ルシファー全員の過去に干渉する、なんてことは無理だからね?」
「わかってますよ。干渉してもらう程度に関してはあなたにお任せします。しかし、三つ目のがおまけ程度、ですか。一応転生者に対する最終兵器のつもりなんですけどね……」
「まぁ
「当然の措置ですね。そしたらあとは神器の内容ですか……」
さて、これこそ本当に悩む。
強過ぎれば目をつけられて関わる必要のない面倒ごとに巻き込まれるだろうし、弱過ぎたら降りかかる理不尽から身を守れない。だからと言って中途半端な力をつければその両方問題がのしかかって来る。適切な強さの神器を思い浮かべなければならないのだけれど……そんな都合のいいものは存在するはずない。欲しいならばそれこそ、神様任せにやってもらうしかない。しかし、私が自分自身で決めることのできる力なのだ。神様に頼ることなく自力で最適な、納得のいく力を生み出したい。なにより、ここで神様に頼るのは矜持に反する。
とは言っても、私は考えるだけで生み出すのは神様だから、結局他人様からの貰い物の力になってしまうけど、そこは妥協だ。貰い物でも自力で使いこなせばいい。と、言い聞かせて納得することにする。特典を貰わないのが一番いいだろうけど、特典貰わないとたぶんやりたいようにやれないし。
そしたら、どんな力がいいか……力の強弱を考慮しないなら、私の希望としては私らしさをだしつつサポートから殺しまで幅広く対応できる汎用性のあるものがいい。
なにかあっただろうか、と私は自分の今まで空想の中で作った、あるいはたくさんの作品を読んでいきストックしてきた能力を思い浮かべていく。
作品から欲しい能力ならば、大嘘憑き、メラメラの実、無限の剣製、境界を操る程度の能力、直死の魔眼、天罰術式……たくさん思い浮かべるが、あまり欲しいとは思えない。強力すぎるものはあまり好きではないし、便利なものは際限なく欲しくなってしまうからだ。
ならば、と自分の考えたことのある能力……五行を拡大解釈した魔術群や物質の性質・重量・密度などのパラメータを変化させる錬金術擬き、皮膚から心臓まであらゆる部位に魔術式を刻みこんだ人間魔導書、蘇生術式という名の大災害……こちらもそれなりに思い浮かぶが、なかなかこれ、と言える物が浮かんでこない。
うんうん唸りながら悩み続け、もういっその事神様にランダムで選んでもらったほうがいいんじゃないかと思い始めたところで、ふと思い出す。
思い出したのは、原点。私が一番最初に作った能力。私の憧れと欲望の結晶。
アレをあの世界に適応させるよう調節すればちょうどいいものになるはずだ。あとは……自分自身を律するための制限だ。
少し考えて、神器の内容を詰めてから、私は神様にまとまった神器の案を伝える。
「決まりました。能力は__________で、そこに制限として__________、__________、__________の3つの条件をつけてください」
「……いいのかい?そんな条件つけなくても能力は与えられるよ?」
「いいんです。これは私を戒めるもの。力を無闇に振らないように、害悪にならないように……調子に乗らないように。こうでもしないと、好き勝手やってしまいそうですから。それは、あの世界の人たちのためにならないでしょう?制限も他の酷いものに比べたらまだぬるいですしね」
「……そうかい。なら、大まかな内容はそれでいいとして、細かい設定や名前に関しては私の方で決めて君に贈るとしよう」
「よろしくお願いします」
……これで、決めておくことは全部決まったから、あとは転生するだけか……
こんだけ話を詰めていても、どれだけ自分に有利な条件が揃っていても、私はまだ、自分の転生に不安を抱いていた。
もしかしたら、自分があの世界に関わることで作品にあったなによりも大きな悲劇を起こしてしまうかもしれない。自分の、特典としてもらった力ではどうしようもない理不尽に直面してしまうかもしれない。なにより……私自身があの世界に
そんな私の不安を読み取ったのだろう。神様が声をかける。
「……転生してからその世界の流れがどうなるか、それは私にもわからないが、君次第で良くも悪くもなる。だからこそ、君なら大丈夫、すべてうまくいくなんて安易な慰めを贈ることはできない。だから、頑張れ、と応援の言葉を私から贈らせてもらおう」
「……ありがとうございます」
「さて……決めることはすべて決めた。次に君が目覚めるときには、新しい世界が君を迎えているだろう」
神様がそう言うと、だんだんと、視界がぼやけ、まぶたが重くなっていく。
転生が始まったのだと、なんとなくわかった。
「ああ、そうだ。最後に2つ……いや3つ伝えておこう」
徐々に徐々に薄れていく意識の中、神様は思い出したかのように告げる。
「1つ、転生者の生殺与奪権に追加して、幾つか権限を君に与えた。大したものではないが暇な時にでも使ってみるといい。使い方はそのうちわかる」
そんなことしてもいいのだろうか、と思ったが、特典は神様の匙加減1つで決められる。問題ないのだろう。
「2つ、__________。直接的な攻撃力はないが、きっと役に立つだろう」
意識が薄れ、認識がボヤけていくが、まだ神様がとんでもない内容を言ったのが理解ができる程度には頭は回っている。
確かにソレは役に立つだろうが、そんなものおいそれと使えるわけがない……
「最後に、過去を改変する以外で、過去に接触したい人がいるのなら、一人だけ思い浮かべるといい。その人に優先的に会えるよう配慮しておこう」
そろそろ、意識を保てなくなってきた。
優先的に、会いたい、人……
過去を変える、以外なら、やっぱり、
私の、安全のために……早めに接触して、おいて、損は……ないし……
もう、思考はほとんど出来ない。意識も、途切れかけになっている。
……あ、れ……?
なんで、わすれ、てたんだろ……?
それでも私は、ふっと、1つ大切なことを忘れていた。何よりも大切な、すべてを差し置いて優先しておかなければいけないことを。一番に気づかなければいけない事実を。
かみ、さま。できたらいっこ、つたえてください……とくてん、なくなって、いいから……
「……言ってごらん」
転生前の、最期の力を振り絞って、最期の言葉を精一杯吐き出す。
おとうさん、おかあさん、さきにしんじゃって……ごめんね……!たいせつに、してくれて、あり、がと……!しあわ、せ、だった、よ……!……だいすき……!
それは、後悔。
それは、感謝。
それは、愛情。
最も大切だった人たちに向けて言葉を絞り出した私は、今度こそ、その意識を落とすのだった。
+++
転生で決して忘れてはいけない事実がある。
それは、その人は死んでいるということ。
分かってても、理解されにくい。
それは、
老いた者も若い者も等しく、多くの者を置き去りにしていく。
あの人も、何よりも大切だった家族を、置いて逝ってしまった。
死んでしまったことは覆しようがない。それを知っていただろうから、あの人はただ大切な家族の悲しみを少しでも和らげるためにあの言葉を託したのだろう。あるいは咄嗟にそれしか考えつかなかったか。
どちらにせよ、
託されたものを渡さない不義理は働きたくない。受け取った言葉は贈り先へ響いていく。
無論、特典を減らすなどというつまらないことはしない。最後の願いは、あの人が忘れさせられていた家族を思い出したという、奇跡への報酬だ。……とは言っても、奇跡を起こした報酬にしては少ないな。なにか他にも与えてやるべきだろう。
あの人は嫌がるかもしれないな、と思うと同時に、これは差し出されたリソースの再利用だ、とも考え、特典を少し弄る。
それにしても、軽くとはいえ封印していた記憶を取り戻すほどのあの人の家族への執着、あれは今度どう作用していくのやら……まぁいい。
……さて、あの人はいったいどんな物語を紡いでくれるのか。今から楽しみである。
……しかし……
「いつまでも私のところにいないでさっさとあの人を追いかけたらどうだい?いい加減、君たちにあの人の情報を隠蔽しているのが面倒くさいのだけど?ねぇ、
+++
気がつくと、私は真っ暗な空間を漂っていた。
どんな状態なのか、自分の体を確認しようとするが、黒しか映らず、見ることができない。
もしかして?失敗したのだろうか?
不安になったが、それは杞憂に終わる。
ふと、目の前に小さな光が灯っていた。
点だったそれは、徐々に徐々に大きくなっていき、私の視界を埋め尽くしていく。
ここまできて、私はやっとこの光の正体に気がついた。
おはよう新しい世界。
これからよろしくお願いします。
そんなことを思いながら、私は転生を果たすのだった。
いかがでしたか?
作者は原作既読ですがトライヘキサ戦までしか読んでいないかつ借りて読んでいる状態ですので以降の原作知識はあまり持っていません。ご了承ください。
特典などいろいろと伏せている情報はありますがそこは読者の皆様で予想しながら楽しんでいただけたらと思っています。
転生者に対する生殺与奪権ですが、これは主人公の臆病な面から求めた特典です。賛否両論ありますが、今のところシナリオ上で使う予定はないのでご了承ください。
ちなみに神様は悪意があって一部の思考を制限したわけではなく、元の世界に戻りたいと言った願いを叶えられないためそのような願いが出ないよう制限を行なっていました。本編で触れることはおそらくないのでここで補足しておきます。
いろいろと好みの分かれる設定やストーリーではありますが、気に入っていただけたらと思います。
もし気が向きましたら、感想を書いていただけると嬉しいです。
誤字脱字報告、アドバイスなどもございましたらお気軽にどうぞ。
また次回にお会いできたら幸いです。
それでは。