「お母様/起きてくださいませ」
そんな声と共に、スリスリと柔らかい何かが頬に当たる。
その声と感触に目を覚ますと、私はいつの間にやら仰向けに寝ていて、その胸元に赤い鷲のような鳥が乗り、私のことを見ていた。
「ああ……
お礼を言いながら、体を起こす。赤い鳥……御守は一旦飛び上がって、私が体を起こすのを待ち、右肩に乗った。
どうやら、私を
と、そこで首を傾げる。おかしいな、胸を刺されたはずなのに体はともかく、服が汚れたり破けたりしないなんて……と、考えたものの、心当たりはあるので肩に乗った御守を見ると、頑張りました。と御守がドヤ顔をしてそうな声で言って来た。どうやら御守がなんとかしてくれたようだ。偉い偉いと喉の辺りを軽く掻いてあげると嬉しそうに身をよじる。
……さて、まぁ普通の人が喋る鳥をみたら驚くだろうけど、私は驚くことはない。裏の世界では悪魔やら天使やら妖怪やらがいるのを知っているのだし、そもそも御守は私が飼っているとしている子なのだから。
さて、状況は……と、周囲を見渡すと、倒れているイッセーと、彼の側でしゃがんで何かをしている紅い髪の女性が目に入った。
「申し訳ありません/お母様/兵藤一誠の方は……」
「ああ、うん大丈夫。怒るつもりはないよ。私も気がつかなかったし、リアスさんの方が早かったみたいだしね」
それに、今回の流れは少し不自然だ。なにか強引にこの流れにされたような、人為的にこの結果になるようにされたような感覚がある。
……んー、歴史の修正力みたいなものなのかな?
正史では、イッセーは今日、
そんな事を考えていると、紅い髪の女性が立ち上がり、こちらに気がついたようなので、声をかけることにした。
「こんにちは。リアス・グレモリー先輩」
「貴女は……」
「駒王学園2年、白縫 久遠です。はじめまして、ですね。ところでイッセーはどうですか?」
「……そうね、はじめましてね。この子に関しては大丈夫よ。今は眠ってるだけ」
「そうですか」
とりあえず、イッセーは悪魔になってしまったようだけど蘇生は成功したようだ。
さて、私は今後どう動いていくべきかな……
と、考えたところで、思い出す。
「ああ、そうだグレモリー先輩。私に暗示は不要ですよ。私、一部の悪魔と交流してますから。一応関係者ってやつです」
「……どういうことかしら?私は知らされてないのだけれど?」
「
「……貴女、何者なの?」
「……んー、まぁ、詳しいことは明日にでも話しましょう?イッセーにも悪魔について話さないとでしょうし」
私もやりたいことあるし。しかし納得しそうにない雰囲氣があるからなぁ……どうしたものか。
ああ、そっか。そういえばこの人悪魔だったっけ。なら……
「そうですね、ついでに悪魔である貴女に依頼をしましょう。内容は『イッセーを自宅に送り寝かせて、イッセーの両親には普段通りに帰宅し就寝したと認識させること』。報酬は『私に関する情報の一部』。意外と私の情報、希少価値があるんですよ?まぁ成立するかは機械に調べて貰わないとわからないですけどね」
「……待ってて……ええ、大丈夫よ。契約は成立するわ。明日の放課後、使いを出すからその子に従って来てちょうだい……それにしても貴女、本当に何者?」
「なら、お願いします。対価に関してはまた明日、イッセーに対する説明が終わった後にでも渡しますね」
端末を弄って頷いたグレモリー先輩を確認した私は、後半の台詞は無視させて貰い、では、よろしくお願いしますとイッセーをグレモリー先輩に任せて公園を後にした。
……それにしても、気になることがある。
私とイッセーを殺したあの堕天使だが、私が刺されて完全に意識を失う直前に、奇妙なことを私に言ったのだ。
正直な話、私とイッセーを殺したのだから、とりあえずあの男の処刑は確定。場合によっては……と考えていたのだけど……
「ちょっと、調査しないとダメっぽいなぁ……」
呟いて、周囲に気配がないことを確認してから携帯を取り出してとある番号をコールする。
「ああ、そうだ。御守、念のため教会の様子を見に行ってもらっていい?見つかっても構わないし、危害を加えるようなら……『もしもし?』
御守にお願いしている途中で、電話が繋がった。御守が頷いて飛び去った後で繋がった相手に話しかける。
「あ、もしもし
『大丈夫だが……今、教会ごと燃やし尽くしていいなんて物騒なこと言わなかったか?』
「言いましたよ?友人と家族に手を出されて何もしないほど私は優しくないですから」
私の言葉に、先生の声に緊張が混じった。
『まさか……予言、か?』
「うん、そう。まぁ回避失敗して私もイッセーも一回死んじゃったんだ。不意打ちでだけど」
そんなわけで、イッセーは予言通りに悪魔に転生しましたとさ、ちゃんちゃん。
と、巫山戯て言ったけど、先生は重々しく、そうか、と返しただけだった。まぁ、私が
ともかく、本題に入ろう。
「ただね、今回の一件、私が思ってたより結構面倒くさいことになってるみたいで、ちょっと知りたいことがあるんだ」
『わかった。可能な限り知ってることは教えよう。何が知りたいんだ?』
「えっとね……」
+++
side:イッセー
『死んだ、か。あの娘の言った通りだったな』
低く、迫力のある声が聞こえた。
つむっていた目を開くと、そこには赤が広がっている。
ソレが何であるか、俺には理解できない。
ただ、響く言葉は、焼け付くような熱を感じる、左腕から聞こえているような気がした。
お前はなんだと、そう問いかけようとするが、声が出ない。いや、体そのものが全く動かない。
『……む、意識がこっちに入り込んでいるな。娘の話ではまだ先だったはずだが……イレギュラーというやつか。まぁ、どちらにせよこの分では俺が表に出てくるのはまだしばらく先だな』
そんな言葉を聞いていく内に、周囲が暗くなっていくのに気がつく。
いや、これは意識が遠のいているのだろうか?
『強くなれよ小僧。いずれ来る決着の日のためにもな』
その言葉を最後に、視界は暗転して……
「……ッセー、イッセー!起きなさい!」
そんな聞き覚えのある声と共に、体が揺さぶられているのを感じた。
なんだよ……と、目を開いてみると、そこに移ったのは、白い髪の少女。
幼馴染の、クゥ。
クゥを認識して、記憶がフラッシュバックする。
いつもの公園
黒い翼の男
光の槍
赤く染まるクゥの姿
「……クゥ?」
名前を、呼ぶ。
「ん、目が覚めたね。おはようイッセー。どうしたの?名前なんて呼んで」
声が、返ってきた。
「クゥっ!」
「うわっ!?」
気がつけば、勢いよくクゥに抱きついていた。
「よかった……無事だった……!」
胸の内にあるのは、ただただ、安堵。
死んだかと思った。
二度と会えないと思った。
本当に、無事でよかった。
あれは、きっと夢だったんだ。
悪い、夢だったんだ。
クゥも、俺も、死んでない。
だから、きっと、夢だ。
「あー、まったくしょうがないなぁ……」
はぁ、と軽くため息をついたクゥは、俺の背中をポンポン、と俺が落ち着くまで優しく叩くのだった。
+++
「それで、少しは落ち着いたかな?」
「あ、ああ……ごめんな突然」
「大丈夫だよ。ちょっと嬉しかったし、問題なし」
少しして、俺が落ち着いたのを見計らってクゥが声をかけて来る。我に帰った俺は恥ずかしくなってクゥを離して謝った。
「……と、ところで、なんでクゥが俺の部屋に?」
いつもは目覚ましで起こされてるはずだし、そもそもクゥは起きるのが遅い…厳密にいうと朝練してる女子を眺めるために俺が早く起きている…から、俺を起こしに来るなんてことそうそうないはずなんだが……
もしかして、寝坊して遅刻しそう!?
慌てて時計を確認すると、いつも起きている時間は既に過ぎていたが、登校する分にはまだ時間に余裕があった。
「いや、イッセーに用があるから早めに起きて学校行こうとしたんだけど、外出たらイッセーのお母さんにまだ起きてないって聞いてね。ついでに起こしにきたの」
「目覚ましは……」
「止まってたよ?」
「そっか……ってか、俺に用って?」
「あ、うん。ちょっと放課後の予定、空けといてほしいんだ」
「まぁ、構わないけど……どうしてだ?」
「イッセーに対する説明会って感じかな?私はその付き添い。まぁ、グレモリー先輩に対価を払わないとだからついでに私のことも説明しないとなんだけど」
「ん、グレモリー先輩?その説明会ってリアス先輩来るのか!?」
説明会、と言うのがなんの説明会なのかはわからないけど、意外な名前が出て驚いてしまう。
リアス・グレモリー先輩。
北欧出身の駒王学園のアイドル。【二大お姉さま】の一人。真紅の髪を持つ、人間離れした美貌を持つ三年生、つまりは俺の先輩に当たる。
しかし、おかしい。俺もクゥも、あの先輩と同じ学園であること以外の接点なんて一切なかったはずなんだけど……
俺の顔に出ていたのか、クゥがその先輩との接点を言う。
「あー、うん。今までは特に接点なかったんだけどね。
「マジかぁ……ん?待った。俺たち?」
「うん。イッセーも会ったよ」
クゥの言葉に、そこはかとなく嫌な予感がしてきた。おかしいのだ。俺の記憶では、昨日リアス先輩と会う機会など一切なかったはずなのだから。
背筋に、冷たい感触が這い上って来る。
嫌な予感が、だんだんと強くなってくる。
「あー、もしかしてイッセー、昨日のこと覚えてない?あるいは先輩の顔見れない状態だったのかなぁ……」
「どういう、ことだ……?」
身体そのものが冷たくなるような、そんな感覚が俺を支配する。
思い浮かぶのは、刺さった光の槍と、暗闇の中で聞こえた声。
いや違う。あれは夢だ。夢だったはずなんだ。
嫌な汗が額を伝う。
「まぁ、仕方ないよね」
そして、クゥは決定的な一言を、言い放った。
「だってイッセー、一回死んじゃってるもんね」
「……は?俺が、死んだ……?」
あまりにも普通に言い放ったクゥの言葉を、俺は受け入れない。
だってあれは、夢だったはずなんだから……
「この様子だと、覚えてない……か、受け入れられないか、かな……?まぁいきなり言われたらそうなりもするよね……」
仕方ない仕方ない、と言ってからクゥは俺から離れ、部屋を出ようとする。
「あ、おいクゥ!」
「とりあえず、細かい説明は放課後グレモリー先輩がしてくれると思うから、今はご飯食べて学校行こう。そろそろ急がないと遅刻しちゃうよ?」
言われて時計を見れば、確かにそろそろ急がないと間に合わなそうな時間だった。
じゃ、下で待ってるからねと時計を確認している間にクゥは部屋を出て行ってしまった。
仕方がない。話はその放課後の機会にでも聞こう。
心の中でそう決めて、俺はベッドから立ち上がって着替え始めるのだった。
sideout
+++
さて、朝にイッセーに意味深な台詞を言ってから特にこれといったこともなく放課後になる。
学校に出発するまでにイッセーの両親に確認を取ったけど、ちゃんとイッセーはいつも通り帰ってきたと認識していたので、グレモリー先輩はちゃんとお仕事してくれたようだった。よかったよかった。
結局あれ以降イッセーは昨日のことについて聞いてくることはなかった。まぁ、それは仕方がない。朝は両親がいたし、学校には他の生徒もいたしで、自分が昨日死んだなんてこと話題に出そうものなら何言ってんだこいつと変な注目を集めることになるだろうしね。
無論、何か聞きたそうにこっちを見てくることはちょくちょくあったけど、流石に私もそういう話題を人目のあるところで話す勇気はない。心の中で謝りつつ何か聞きたそうな雰囲気は無視させてもらっていた。
それはともかくとして、放課後である。
グレモリー先輩曰く、使いの人がくるっぽいけど……
「白縫 久遠さんと兵藤一誠君はいるかな?」
さてさて、と荷物をまとめながら廊下の方を見てみると、ちょうどその使いの人が来たようである。
来たのは、一人の男子生徒。
私たちと同じ学年の金髪イケメン君であり、その容姿は学園一と名高い。実際、木場君が来たことで教室内からも廊下からも黄色い歓声が上がっている。なんというか、よくもまぁこっちに来ただけでこんなに騒げるもんだ。
ともかく、呼ばれたので合流しようとイッセーに声をかけると、とてもとても嫌そうな顔をして木場君を見ていた。
松田と元浜に放課後予定があることを伝えてから、行くよ。と再度声をかけ、嫌そうな顔をしているイッセーを連れて木場君に合流した。
「お待たせしました。白縫 久遠と兵藤 一誠です。御用はなんですか?」
「リアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ」
「わかりました。案内よろしくお願いします」
会話を手短に済ませて木場君にグレモリー先輩の元へ案内して貰う。
イッセーは、グレモリー先輩の使いということで嫌な顔さえやめたものの、やっぱり不機嫌そうではあった。
「木場君に、白縫さんに、兵藤だと!?」
「いったいなのが始まるんだ!」
「まさか、白縫さんを巡った三角関係!?」
などと言った声が聞こえてくるけど、無視無視。
ちゃちゃっと移動しちゃいましょうねー。
「ここに、部長がいるよ」
そう言って案内されたのは、校舎裏の旧校舎。
木々に囲まれた場所にある、もう使われてない木造の二階建て校舎だ。いや、グレモリー先輩たちが使っているから、使われていない、と言うのは違うか。
「部長?」
「たぶん、グレモリー先輩だと思うよ」
首を傾げるイッセーに、軽く答えておくと、納得したように頷いた後、再び首を傾げていた。謎が謎を呼んだらしい。とりあえず、放っておこう。
ともかく、私たちは旧校舎に入る。
中は、人の出入りが少ない割には綺麗で、蜘蛛の巣やホコリなんかは全く目に入らなかった。
階段を登って二階に上がり、廊下を進んでいけば、目的地に到着である。
木場君が止まった扉の前には、『オカルト研究部』と書かれたプレートがかかっていた。
オカルトの存在がオカルト研究とはこれいかに、と思ったものの、口には出さないでおく。
「部長、連れて来ました」
木場君が声をかけると、グレモリー先輩が『入ってちょうだい』と答えたので、私たちは室内に入るのだった。
「うわ」
部屋に入ると、イッセーがそんな声を出して驚いていた。
まぁ、無理もない。壁、床、天井、至る所に謎の文字が書かれていて、床の中央に奇妙な円陣が書かれているという不気味すぎる部屋を見れば、初見の人は誰だってこうなるだろう。
周囲を見渡してみると、部室にあるソファの上に、小柄な少女が座っていた。
塔城 小猫
一年生の白髪ロリで学園のマスコット的存在。無表情な子だけど甘いものが好き。
そして何故か、私の小柄さの対比によく名前が出てくる子でもある。他の人より小さいけど、塔城さんよりはおっきい、みたいな。
失礼な。小柄だけどロリじゃないし。見た目Fateのイリヤっぽいけどちゃんと成長してるし。ぺったん娘だけど。まぁそこはお母さん大きいし、その遺伝子に期待しよう。
「こちら、白縫 久遠さんと兵藤 一誠君」
木場君が私たちの紹介をすると、ぺこり、と頭を下げたので、私たちも頭を下げて挨拶した。そしてそれを見てから塔城さんは黙々と羊羹を食べる。うん、寡黙な子だね。
と、挨拶を終えた私は、部屋の奥から水の流れる音がしているのに気がついた。見ると、室内の奥にはシャワーカーテンがあり、そこに女性のシルエットが映っていた。……男性も入ることのある部屋でシャワーを浴びるって、ちょっと無防備過ぎませんかね?まぁ本人が気にしないならいいんですけど。
そんなことを考えてるうちに水の音は無くなって、代わりに女性の声が聞こえてきた。
「部長、これを」
「ありがとう、
この声は……グレモリー先輩と
「……いやらしい顔」
塔城さんがそんなことをぼそりと呟いたのでイッセーを見てみると、たしかにだらしない顔をしていた。相変わらずの性欲全力投球である。
それはともかくとして。
ジャッ、という音と共にカーテンが開き、制服を着込んだグレモリー先輩が出て来た。
「ごめんなさい。昨日は色々と忙しくてシャワーを浴びていなかったから汗を流していたの」
まぁ、十中八九私の存在をお兄さんに確認してたんだろうなぁ……たぶんほとんど何も聞けなかったろうけど。
ご苦労様です。
さて、そんな先輩の後方には、もう一人、女子生徒がいる。
姫島 朱乃
イッセー曰く、学園最後のポニーテール所持者な黒髪のお姉さま。いつも笑顔を絶やさず、和風感漂う佇まいな大和撫子を体現したような学園のアイドルの一人で、【二大お姉さま】の一人でもある。
のだけれど……
「え……あ……!」
ニコニコとしていた顔は、私を見て、途端に怯えたような表情になって小刻みに震え始める。気になったので、大丈夫ですか?と声をかけると、ビクリと肩を震わせた。ふむ、原因は私のようだ。
首を傾げていると、グレモリー先輩が姫島先輩を見て、やっぱりそうなったか、とため息をつき、姫島先輩を塔城さんが座っていないソファに座らせ、私たちに説明を始めた。
「ごめんなさいね。朱乃、実は一部の特徴を持つ人に恐怖感を持ってて……その条件に白縫さんが当てはまってしまってるから怯えちゃったのよ」
「そうなんですか」
まぁ、わかってたので納得して話を流しておく。けど、イッセーがちょっと余計なことを聞いてきた。
「その特徴って、なんですか?」
「イッセー」
咎めるように言ったけど、グレモリー先輩は気にしたような反応は見せずにちゃんと答えてくれた。
「そうね、【白髪】で、【腰まで伸びたストレートの髪型】の、【赤い瞳】を持つ、【女の子】、よ。そのせいで一時期は小猫のことも怖がっていたわ。今は平気だけどね」
「あー、たしかに、クゥならその条件に全部……じゃないか。3つ引っかかりますね」
「とりあえず、私は小猫ちゃんと違ってその特徴に当てはまることが多いですし、あまり積極的に接触しないほうがいいですかね?」
「……いえ、大丈夫ですわ。白縫さん」
話していると、姫島先輩がソファから立ち上がって私たちの元に歩いて来た。大丈夫、とは言って笑ってはいるけど顔が少し青くなっている。うん、接するときはなるべく気を使うようにしよう。
「朱乃、大丈夫なの?」
「ええ、ご迷惑をおかけしました。はじめまして、白縫さん、兵藤君。姫島 朱乃と申します。どうぞ、以後、お見知り置きを」
「こ、これはどうも。兵藤 一誠です。こ、こちらこそ、はじめまして!」
「はじめまして姫島先輩。白縫 久遠です」
「久遠……」
「どうしました?」
「い、いえ。なんでもありませんわ」
挨拶を終えたのを確認して、グレモリー先輩はうん、と頷いた。
「これで全員揃ったわね。兵藤 一誠君。いえ、学園で呼ばれてるようにイッセーと呼んでもいいかしら?白縫さんも、下の名前で呼んでも?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「私も構いませんよ。呼び捨てでも気にしません」
「なら、イッセー、久遠。私たちオカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」
悪魔としてね。
その言葉に、イッセーは呆然とし、私はさて、ついに始まったか、と薄く微笑むのだった。
いかがでしたか?楽しんでいただけたら幸いです。
ここから本格的に原作に突入していきます。
この時点でいろいろと久遠の存在以外に変更されてるところがありますが、今後きちんと語れるよう頑張っていきます。
次回は悪魔や堕天使など裏世界に関する説明会ですね。
なるべく早く投稿できるよう心がけます。
気が向きましたら感想を書いていただけると嬉しいです。
誤字脱字報告やアドバイスなどがございましたらお気軽にご連絡ください。
また次回も読んでいただけたら幸いです。
それでは。