猫耳つけたヲタクな彼女が僕に迫ってくる。 作:FrangBeat
「・・・・はよ・・・・きて・・・」
誰だろう・・・・・声がする・・・・それと甘い匂い・・・・
‐女の子の声・・・?
「おはよ・・・・起きて・・・」
「!??!?!?!?」
目が覚めた瞬間ベッドから天井に頭をぶつけそうな勢いで飛び上がった。
だってそりゃそうだろ!?
「??」
猫耳をつけた女の子が首を傾げて僕の目の前にいるんだから!!
しかも寝起きかってぐらいにシャツとかはだけてるし!
「コロネ・・・・」
「え?」
「コロネ・・・・」
「・・・食べたいの・・?」
「違う・・・・名前・・・・」
「誰の・・・・?」
「私・・・」
どうやらこの猫耳少女、“コロネ”という名前らしく家に帰るのが面倒くさくなったため偶々窓が開いていた僕の部屋に入ってきたのだという。
ところで、言ってなかった気がするけど、僕は藍島悠。女みたいな名前だけど男。
・・・とまぁ、名前だけ言っとけばいいかな・・・
「で、君の家は?」
「ずっと遠いところ・・・」
‐さっきから思ってたけど無口なのかな・・・?一言二言でしか返してくれないや。‐
「ふ~ん・・・・で、なんで帰りたくないの?」
彼女はその質問には答えなかった。
「答えたくないならいいけどさ。親には・・・・!」
連絡を・・・・と思った瞬間コロネは僕の口を塞いだ。コロネ自信の唇で。
「な、なんだ!!」
びっくりした僕は勢いよくコロネを突き飛ばしてしまった。
「痛い・・・」
「ご、ごめん!・・・びっくりしたから・・・」
「・・・・・しい・・・」
「何・・・?」
「ここにおいて欲しい・・・・」
・・・・今なんて言った?ここにおいて欲しいって言わなかったか?
「え?!ここに!?」
「うん・・・・・お願い・・・します・・・」
しばらく悩んだ結果、泣きそうなコロネの顔を見て置くことに決めた。
だがそこには大きな(?)壁があった。・・・そう。親だ。僕の。
「母さんと父さんにはなんて言おう・・・なぁ、コロ・・・ネ?!!?」
現在のコロネのやろうとしている事を見て僕は焦った。部屋のドアに手をかけて開けようとしていたのだ。ドアを開けると普段両親のいる部屋に向かう廊下がある。僕は急いで手を止めたが・・・
「はる・・・・か・・・・?」
そこには母さんが立っていた。コロネの姿を見てびっくりしたのだろう。その場に倒れた。まるでコントのように足を曲げずにそのまま後ろにバターン!!と・・・・・
母さんに知られた以上隠し続けるのは無理だと判断した僕は夜に、コロネを連れて両親に話した。
ダメ!!とか反対される事を覚悟した僕に返された答えは、意外にも「いいわよ。でもきちんと面倒みるのよ。」とまるでコロネを、拾ってきた猫のように言う母の言葉だった。
その日から僕の一人で平和だった部屋に猫耳をつけた女の子が住むようになった。