イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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何の前触れもなく始まります。苦手な方、嫌いな方はここでブラウザバックを推奨します。

※パロキャラは名前と容姿を持ってきたレベルで考えて下さいませ。


第0話 彼は失って失って。それでも彼は本物を持っていた(前編)。

·········それは突然だった。

 

「······八幡······母さんの·····小町の·····俺の分ま、で····生き、ろ」

 

八幡「親父······!!?」

 

俺はサーゼクスとセラフォルーと別れて、幼馴染みのクルル(・・・・・・・・)と家に帰ってきた。そこで俺の目に映ったのは、既に息絶えたお袋と小町と、もう助けられない親父。そして、高笑いしている天使だった。

 

「アハハハハハハハハハハハハッ!!!この裏切り者が!!死んで当然!!君達もすぐにこいつらの所へ送ってやろう!!!」

 

お袋に突き立てていた剣を引き抜いて高笑いをする天使。

 

「クルル·······八幡を·····頼、む」

 

親父はそう言って完全に動かなくなる。

 

クルル「·······了解したご主人」

 

八幡「おい······親父!!起きろよ!!」

 

俺が何度親父を揺すっても叩いても、親父は二度と反応することはなかった。

 

八幡「おい、小町·····お袋·····起きろよ·····!!俺を置いてかないでくれよ·····」

 

小町もお袋も目を開ける気配はない。

 

クルル「······お前、何でこんなことした?」

 

「アハハハハッ!!その女は我らの裏切り者!!死んで当然よ!!」

 

何で·····?何でお袋が死ななきゃいけないんだ·····?何で小町や親父が殺されなきゃいけないんだ?

 

クルル「·····お前を見ていると吐き気がする」

 

「だったらどうする?そこのガキの前で死ぬかい?」

 

クルル「違うな。死ぬのはお前だ」

 

クルルは何処からか刀を取り出した。そしてその刀を抜いた。

 

クルル「彼らは私にとっても家族なんだ。だから······死ね」

 

クルルが一種でクソ野郎の天使の懐に入り込み、両腕を斬り裂く。

 

「は?·······がぁぁぁぁぁっ!」

 

天使は両腕を斬り裂かれた激痛から膝から崩れ落ちる。

 

クルル「黙れ」

 

そう言ってクルルは天使の首を刎ねた。

 

クルル「········ごめん八幡。君を一人にしてしまった」

 

俺は限界だった。

 

八幡「あ······ああ·······ああ·····うぁぁぁぁぁっ!」

 

クルル「八幡!」

 

クルルは俺を抱きしめた。

 

クルル「落ち着いて······私がここにいるから」

 

 

 

 

 

 

 

クルル「·······大丈夫?」

 

八幡「······ああ」

 

あの後、俺はクルルの胸の中で泣き続けた。女の子にこんな所を見せるのもどうかと思うが、クルルは何も言わなかった。

 

八幡「·····どうして親父達が殺されなきゃいけないんだ·····?クルルは何か知ってるのか······?」

 

クルル「それは······君の母親が堕天使だったからだよ」

 

クルルが顔を顰めながら答える。

 

八幡「·····そんなことで·····?」

 

クルル「おそらく····奴は過激派の中でも、とりわけ過激な派閥なのだろうね。君のお母様が堕天使なのは知ってるよね?」

八幡「あ、ああ」

 

クルル「君のお母様はただの堕天使じゃない。あの方は堕天使の王・ルシファー様だ」

 

八幡「お袋が······?」

 

それにクルルは頷いた。

 

クルル「彼女は元々熾天使。9つある階級の最上位に位置する天使だった」

 

お袋が熾天使?······確かにお袋は羽根が6枚あったし、小町も6枚あった。俺にもある。

 

八幡「じゃあ·····何で小町と親父は····」

 

クルル「······見せしめだよ」

 

八幡「なっ!!?」

 

クルル「堕天使の代名詞とも言われた彼女を殺すことで、天使達への見せしめにしたのさ。堕天すれば家族諸共こうする、とね」

 

小町も、お袋も、親父も、そんなことで·····

 

クルル「私は八幡と小町の護衛を任されていたんだ。ごめんね。嘘をついていた」

 

クルルは悲しい顔を見せて俯く。········何でそんな顔するんだよ······

 

八幡「そんなことどうだっていい。クルルだって家族だろ。自分は違うみたいに言うなよ」

 

クルル「······!!」

 

俺が今まで守られてきたんなら····

 

八幡「今度は、俺にクルルを守らせてくれよ」

 

次は俺が守らないとな。

 

クルル「っ!!········優しいね。八幡は」

 

八幡「家族なら当たり前だろ」

 

クルル「そうだね······」

その夜、俺達は一晩中泣いた。泣いて、泣いて、泣いた。

 

 

 

 

クルル「·······強くなろう八幡」

 

翌朝、クルルは俺にこう言ってきた。

 

八幡「でも、どうやって?」

 

クルル「私が鍛えるよ。だって、八幡は私を守ってくれるんでしょ?」

 

クルルがそう言って微笑んでくる。

 

八幡「·····よろしくお願いします」

 

それから、俺にはクルルに特訓をつけて貰う日々が始まった。クルルの特訓はきつかったけど、最後の家族と一緒にいれたことは俺にとって文字通りの唯一の安寧だった。

 

 

 

 

 

······けれど。そんな生活は突然終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

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