イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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24巻の表紙の黒歌と、腸咥えて悦に浸ってる妲己が重なって見えた作者の目は末期中の末期(第一作も第2作もアニメ観てないけど、あのシーンあるのかな?)。





第127話 ミッドナイト・サン④

 

 

 

ヴァーリ「······異世界だと?」

 

俺の疑問に奴は嬉々とした笑みを浮かべて答える。

 

リゼヴィム「おおよぅ♪ ここ数年の間、各勢力が極秘裏に調査してるあれよ。お前も知ってんだろヴァーリ。何せお前は、奴らが初めてこっちに来た時に戦闘をしたうちの一人だからな」

 

何故突然その話になる······? そもそも、その情報をどこから得た。ロキが? いや、付き合いがそこまで長かったわけではないがロキがそこまで情報を流すとは思えないが······

 

リゼヴィム「ロキじゃねぇよ? あいつは俺が知ってることは知らねえ。知ってても別に問題ねぇけどな」

 

ヴァーリ「······話が見えないな。その話になんの関係がある」

 

奴は子どものような表情を浮かべて、更に俺に言う。

 

リゼヴィム「よく言うぜ。わかってんだろ?」

 

ここまできて推測出来るのは一つだけだ。

 

ヴァーリ「リゼヴィム······貴様、『E(エヴィー)×E(エトゥルデ)』と繋がっているな」

 

リゼヴィム「だ〜いせ〜いか〜い♪ ついでに言やぁ、ここ(ヘルヘイム)に本拠地を置こうと決めたのは、それが理由の一つだったりするんだぜ? ま、向こうを知らなくてもここにしたろうな。立地が良すぎる」

 

だいたい解ってきた。比企谷小町····いやコマチか? のクローンはおそらく、異世界への侵略でも企んでいるのか交渉用の武力としてチラつかせるのか······

 

ヴァーリ「······リゼヴィム。貴様、異世界への侵攻をするつもりか。あの世界に攻め込んで何になる」

 

異世界『E×E』は、精霊を司る善伸レセトラスと、機械生命体を司る邪神メルヴァゾアが戦争を繰り広げる、この世界以上に混迷を究める世界だ。ウチの独自の調査では、戦争によって環境破壊は進むところまで進んでおり、極々一部を除いて荒廃が進む秩序なき世界だ。調査ならともかく、こちらの世界よりはるかに貧困が進む世界に侵攻するメリットなど無いようなものだ。

 

 

リゼヴィム「決まってんだろ。   

 

 

 

 

─────破壊だ。異世界から訪れた未知の存在!! 戦争に介入し暴虐の限りを尽くす!! なんて、向こう側で伝説になったりしたら最高じゃねえか。つっても、お優しいヴァーリ君には理解出来ねぇだろうがな」   

 

ヴァーリ「あぁ、理解出来ないな。しようとも思わない。俺はお前と違って今に満足しているからな」

 

 俺は悪魔(ルシファー)としての自分を認めない。リゼヴィムの血が流れる自分を認めない。俺が比企谷八幡の子だと知って尚、高潔な血だと近づいて来た奴は何人もいたが、全て問答無用で追い払った。

 こんな穢れた血、必要ない。

 

俺に必要なのは力だ。あんなことを二度と繰り返さないための絶対的な力だ。だが、俺は(ドラゴン)として······そして、人間として生きる。そうでなければ、もういない()()()へ顔向け出来ない。

 

リゼヴィム「か~っ、つまんねぇの。お前がやりたいっつったら一緒にいれてやったのによ。まぁ、端から期待しちゃいなかったが」

 

 リゼヴィムは俺をつまらなそうに見るも、すぐに嬉々とした表情へと戻る。  

 

ヴァーリ「······話はそれで終わりか。俺はお前の話に何一つ魅力を感じなかったがな」

 

 何が異世界だ。クローンは侵略の兵力にでもする気だろうが、そんなことはさせない。  

 

ヴァーリ「第二ラウンドといこうか、リゼヴィム。お前を殺し尽くす。

───禁手化(バランス・ブレイク)」 

 

  

 

 ヴァーリsideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 クロウside

 

 

 八幡とクルルが戦闘に突入し、大暴れして陽動を続けていた俺は敢えて(・・・)手薄な所に誘い出された。ここに───俺と似た気配を感じた。

 

 ドアを蹴破ると、外観からは不自然な程に広い空間に出た。前情報ではなかった場所だが······そこに、俺もよく知る男がいた。褐色肌で、数千年前にエジプトで用いられていた祭服を着る───原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)アポプス。俺やアジ・ダハーカと並んで邪龍最強の一角と称せられていた。

 

 

クロウ「······久しぶりだなアポプス。会うのは数千年振りだが、相変わらずのようだ。このような形でなければ純粋な闘いを心行くまで堪能出来たろうに」

 

 テロリストに与していなければ、ただドラゴンの闘いが出来たのだろう。

 

アポプス「そう言うお前はいつかと比べて驚くほど変わっているな、クロウ・クルワッハ。お前はバロール神に仕えることか、ただ闘いに明け暮れるだけの男だった」

 

 驚き半分、興味半分でアポプスは俺を見る。

 

 

 変わった、か───当然と言えば当然だろう。人間界に潜って多くの『人』と云うものを知ったからな。それに───

 

クロウ「俺も所帯と云うものを持ってただ闘いに明け暮れる以外の楽しさを知ったからな。家族というものは中々捨てたものではない」

 

 俺が誰を妻にしたか知れば流石のアポプスでも驚くだろうが───

 

アポプス「······これは驚きだ。考えられないわけでもないと言えば、そうだが、お前の口から家族という言葉を聞くことになるとは······なるほど、瞬きほどの時間を尊ぶ人間の気分を味わったようだ」

 

クロウ「だが嘗めてくれるなよ? 昔とは違う強さを手に入れた俺を見せてやろう」

 

ただ暴力に任せて破壊の限りを尽くす戦いは捨てた。昔は、それがドラゴンとしての在り方だと思っていた。だが、今になって、それは自分からドラゴンとしての誇り(プライド)を踏みにじるに等しい行為だったと解る。

 

アポプス「······嘗めるようなことなどしないとも。私は復活したことをここまで嬉しく思ったことはない」

 

アポプスが、本来の姿である、全長100メートルを越すであろう超大型のドラゴンへと変貌する。

 

クロウ「······なるほどな。ここが空間を捻じ曲げてまで広大に造られた理由は端からこのためか」

 

俺も、アポプスに最大限敬意を払い、本来の姿で(ドラゴンとして)、全力で相手をしよう。

 

 

アポプス「クロウ・クルワッハ、ここは私が戦闘するために造られた空間だ。我々が大暴れしようとも外への影響に心配はない。存分に楽しもうではないか」

 

 

クロウ「······あぁ。いくぞアポプス!!」

 

 

 

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