イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第15話 白龍皇

 

 

やっと来たか。もうちょい早く寄越してくれよアザゼル。まぁ、俺が呼んでも普通に来るんだけどさ······

 

「もう片付いていたか。流石だな(全く、何故こんなことをしなければならん)」

 

八幡「·······ああ。柄にもなく焦ったけどな。こいつのせいで(悪かったっつの。もう暫く『禍の団(カオス・ブリゲート)』にいてくれ)」

 

意識を失っているコカビエルを蹴りながら言う。コカビエルは殺すなと、俺はアザゼルに言われたしこいつも言われている筈だ。()内は、お互いの本音だ。

 

「貴様ともあろう者がその程度にか?(はぁ······分かった)」

 

八幡「······本当は無力化するだけのつもりだったんだけどな······(助かる。悪いな、お前に押し付けて)」

 

「······まぁいい。ではこちらに引き渡してもらう。(別に、気にしないでくれ。俺も受け入れていることだ)」

 

八幡「ほれ······これでいいだろ?(ありがとな。今度なんか奢る)」

 

飛んでるあいつに向かってコカビエルを蹴り飛ばす。

 

「ああ。あのはぐれ神父にも聞き出さねばならないことがあるのでな。では失礼する(ならラーメンで。この間、東京にいい店を見つけたんだ。······じゃあ、またな)」

 

八幡「あぁ(分かった。好きなだけ食え)」

 

そう言ってあいつがコカビエルとフリード・セルゼンを引っ掴んで飛び去ろうとした時だった。

 

『待てよ、白いの。俺には何にもなしか?』

 

『······何の用だ赤いの』

 

赤いのが引き止めやがった。

 

俺には二天龍(トカゲ共)の会話になど微塵も興味がない。赤いのが引き止めなきゃすぐに帰ったのに。

 

八幡「······チッ」

 

だが、それはそれとしてクルルの治療をしなければ。赤トカゲのせいでクルルの体はパッと見問題なさそうに見えてボロボロだ。

幻術で術式が見えないようにしながら、1000年以上前に失われたとされている治癒の秘術でクルルを治療する。

 

 

『またな。アルビオン』

 

『ああ。ドライグ』

 

あ、龍どもの会話終わったっぽい。マジで引き止めんなや赤いの。

 

イッセー「······おい!!」

 

おい、何故引き止めるイッセー。帰ろうとしてるんだから見送るべきだろ。

 

八幡「帰っていいぞ」

 

「了解した」

 

『では失礼する』

 

俺が言うと、あいつは飛んで帰って行きました。また速度が上がったな。抜かされるのもそんな遠くないだろうな。

 

イッセー「なっ、何すんだよ八幡!!」

 

八幡「え〜······終わったんだし早く帰りたいんだけど」

 

俺、何言われるか内心ヒヤヒヤしてたんだぞ。特にアルビオン。

因みに、今更なことだが、アルビオンがああやって封印されたのは、半分以上赤いののとばっちりである。すぐ近くに同じような色違いがいたんで、2体ともクルルを傷つけたと思って封印したが、後からアルビオンは戦っていただけだと知る。まぁクルルと戦ってたから封印は解かないけどね。解いたらヤバイし。

 

イッセー「はぁ!!?あいつのせいでな········」

 

八幡「何だよ?」

 

あいつイッセーに何かしたっけ? いや、初対面の筈だから何かしたってことはない筈。あいつは赤龍帝なんかに興味ないし。

 

それより、早くクルルを治療したい。さっきの術だけだと不完全にも程があるし。

 

イッセー「部長の乳を吸えなくなっちまったんだぞ!!!!!」

 

朱乃「あらあら」

 

知るかそんなこと。近くで騒がれて耳が痛い。

 

八幡「どうでもいいわんなこと」

 

イッセー「よっくなぁぁぁぁあい!!!」

 

イッセーのしょうもない心の叫び? が鼓膜に響く。耳が痛い。

 

八幡「お前うるさい·····」

 

 

 

ソーナ「······リアス」

 

リアス「ソーナ。結界を張ってくれて助かったわ」

 

あ、結界消えてる。俺がコカビエルぶん殴ったついでに消し飛ばしてたのか、あいつが突入するために破壊したのか·····

 

ソーナ「まさか······白龍皇まで出て来るとは······」

 

よし。関係を探られる前に帰ろう。!呼んどいてなんだけど、サーゼクスは今はどうでもいいや。後処理任せてまえ。

 

八幡「じゃあ俺は帰る」

 

そう言って、クルルを抱き抱えて魔法陣でジャンプしようとしたが·······

 

ソーナ・リアス「「待ちなさい」」

 

だろうな。知ってた。

 

八幡「頼むから明日にしてくれ。明日説明するから······」

 

ホント、某不動産のCMくらい帰りたいと思ってる。

 

ソーナ「いいでしょう。逃げないで下さいね?」

 

ソーナが俺を睨めつける。こいつ、こんなに強く睨めたっけ?

 

八幡「はいはい。じゃあな······あ、学校ボロボロにしてごめんな」

 

体育館はあのサイズの光の矢が衝突した際の余波で一部崩壊してるし、旧校舎も新校舎もコカビエルを割とガチでボコした際に衝撃で至る所が壊れている。だが、これは襲撃がなければこうはならなかったのだ。だから俺は悪くない······筈。コカビエルのせいだ。そうに違いない。

校舎への影響は深く考えなかった俺のせいではない。

 

ソーナ「なっ!!?」

 

ソーナが校舎の惨状を目の当たりにして驚いた声を尻目に転移魔法陣で即刻転移した。

 

 

 

 

八幡「······お疲れ様。クルル」

 

 

自領の屋敷にある医療施設。そこのメディカルポットの中に眠るクルル。眷属の一人の科学者の協力を得て完成したこの施設でなければ、クルルの完全な治療が出来ない。

 

赤トカゲのオーラが体内に残留し、それが猛毒になって体を蝕まれているクルルから、オーラを除去する装置はここにしかない。

魔法陣で一発で転移出来るし、追跡阻害もあるからそれ自体はそこまで問題ではない。が、外には出せない。外には存在しない、ウチの秘匿技術が使われているからだ。

 

 

八幡「······俺は、いつになったらお前を助けられるんだろうな」

 

そう言ってクルルに目を向けると、クルルが目を覚ましていた。

 

 

クルル「······もう、十分助かってるわよ。八幡が居なかったら、私はどっかで野垂れ死んでるわ」

 

八幡「そんなん助けたって言わない、だろ······現に、俺一人じゃクルルを死なせてる」

 

クルル「それでも、よ。もう少し待ってて。また普通にバカ騒ぎ出来るようにしてやるわ······」

 

クルルはそれだけ言うと、また目を閉じて眠りに就いた。

 

 

八幡「───必ず、お前を助ける方法を見つけてやる」

 

 

 

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