イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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これは、サムネで中身がバレるな。




第25話 リアス・グレモリーの眷属、塔城小猫(前編)

 

 

 

さて、どうしたものか。いや、いずれこうなるのは分かってたけどさ。いざそうなったら、意外と上手くいかないなんてザラなんだよ。

 

小猫「どうして······それを······」

 

八幡「······今教えなくともすぐ分かる」

 

その始まりは、6日前に遡る。

 

 

 

 

アザゼル「······あ~皆揃ってんな。人間界での20日間。その間の特訓のメニューを作った」

 

大元はアザゼルのこの発言。グレモリー領に来た理由の一つに、オカ研メンバーの特訓も入っているのだ。昨日タンニーンを仕掛けさせたことからも分かっていたことだが。

 

イッセー「20日間!?」

 

夏休みは半分以上潰れるな。特訓が20日もあったら。でも、そんだけ夏休みがある学生連中は羨ましい。

 

タンニーン「······全く。ドライグを宿す者は初めてなのだが」

 

兵藤のトレーナーはタンニーンだったらしく。

 

イッセー「······昨日のドラゴンのおっさん!!」

 

アザゼル「こいつがお前の専属トレーナーだ。ま、死なない程度には気張れよ?」

 

アザゼルがニヒルに笑う。

 

イッセー「あのですね。そういうことを勝手に······うわぁぁあぁ!!?」

 

と、タンニーンが兵藤を摘む。ジタバタ藻掻いているが、まぁ無駄だろうな。

 

アザゼル「タンニーン、頼んだぞ」

 

タンニーン「任せてもらおう」

 

兵藤が反論するより先に、タンニーンは兵藤を摘んで飛び去って行った。憐れ兵藤。

 

その後、リアス・グレモリーは基礎練習以外にも、眷属が最大限力を発揮出来るよう知識と機転を身につけること。

木場は禁手の維持・向上と、サーゼクスの眷属のあいつが師匠になって剣の特訓。

姫島はシンプルで、自分に流れる血を受け入れること。特訓と呼べるかすら怪しいものだが、バラキエルがトレーナーであるらしい。ゼノヴィアはデュランダルを手懐けるというそこそこ難易度の高いものだった。

シスター・アーシアは『聖女の微笑み』を使い続けろというものだ。

 

アザゼル「······で、ギャスパーは八幡とクルルがいれば精神的に安定してるから、出来るだけクルルと街に出掛けるだけでいい」

 

ギャスパー「······それだけ、ですか?」

 

アザゼルにもアドバイスを仰いだ結果、軟禁状態で精神の安定を著しく欠いたギャスパーだが、俺やクルルのように親しい者が傍にいればある程度の問題をクリアできた······それにより、対人恐怖症寸前の状態をなんとかしようということで一致した。

だいぶ急だとは思うが、ギャスパーなら大丈夫だ。昔はあそこまで人に怯えていたわけではないし、あいつ自身神器の暴走に寄る所が大きいのは自覚してるから、今なら大きな問題も起こらない筈だ。

 

無論、万が一はあるだろうから、その辺はクルルが上手くやってくれる。

 

アザゼル「ああ。お前は神器の制御もかなり安定してきている。でもってもっと人前に出ることに慣れろ」

 

ギャスパー「お父様は?」

 

······で。当の俺だが······

 

アザゼル「あ〜、八幡についてだが······」

 

八幡「俺は塔城のトレーナーだ。すまんギャスパー。後で出来るだけ時間作るから」

 

ギャスパー「そうですか······仕方ないですね」

 

本当にすまんギャスパー。

 

小猫「······比企谷先輩が、ですか?」

 

クッ······日中、ギャスパーと一緒にいれないなんて······!! だがしょうがない。俺がやると言ってしまった以上、やらない訳にもいかん。

 

八幡「ああ。お前がもっと本格的な戦闘が出来るように、ってな」

 

クルルも出来なくはないのだが、あまり無理はさせたくない。というのが表の理由で、実のところどちらがギャスパーと街に出かけるかで昨日ジャンケンして、俺がクルルにボロ負けしたというのもあったりする。

 

 

 

 

八幡「······で、塔城。お前は、暫くは俺とひたすら組手をしてもらう」

 

各々が別れて特訓開始。ギャスパーはクルルと近くの街に出掛けた。軟禁状態にあったギャスパーをいきなり街に出して大丈夫か非常に心配だが、クルルがいるからきっと大丈夫。

 

で、俺は塔城とジムにいる。

 

小猫「組手?」

 

八幡「お前は典型的なパワータイプだから、手数なり攻撃を繋げることを覚えろっていうことだ。基本はある程度出来てるみたいだからな。基本やり直すにもどのみち時間足りないし。この手のことは、メリオダスにも散々教わったと思うが」

 

こんな単純なことをメリオダスが教えないわけない。

 

塔城小猫は、『戦車』特有のパワーを上手く活用出来ていない。デカいの一発当てるだけでいいなら、リアス・グレモリーか姫島が遠距離から攻撃するだけで全てが終わる。

 

八幡「で、お前には手数が足りない。全くな。俺の眷属はプロモーションしてない『兵士』でも、『僧侶』でも、お前以上のパワーがあるし、お前が一発パンチする間に10人の意識奪うくらい当たり前に出来る。素手だけでもな」

 

約二名を除いて。()()()()『僧侶』は、まだまだ鍛錬が足りてない。で、もう片方は『兵士』なのに絶望的なまでに体力がないのがな······あいつは能力に頼りすぎだ。その能力が強力だから、何とも言えないんだが。

 

八幡「······組手と言っても俺は回避とか防御に専念する。ひたすら攻撃し続けろ」

 

始め、と言った瞬間に、塔城は攻撃を始める。

 

小猫「······はっ!!」

 

塔城が殴り掛かって来る。パンチに裏拳を当てて軌道を逸らす。蹴りは体を反らして避ける。それをひたすら繰り返す。やはり手数が相当少ない。木場のようなスピードとテクニックで戦う相手にはかなり分が悪い。

 

それに、パワーに頼りすぎた結果体に力が入りすぎて、動きに無駄が多すぎる。攻撃は基本、インパクトの瞬間にだけ力を込めればいい。素手の喧嘩(ステゴロ)教えようってわけでもないし。

 

 

 

小猫「······また、当たらない」

 

塔城は既に息が上がり始めている。塔城に攻撃をさせ始めて5分ってところか。

 

八幡「何処を狙ってるか丸見えだ。それ以前にパワーに頼りすぎで、攻撃が遅い。更に言えば、攻撃が続いてない。俗に言うコンボってやつだ。まず、自分の体がどう動いているのかを意識しろ。そうすれば、多少は自分の動きが如何に無駄だらけか分かるだろ」

 

小猫「······はい」

 

塔城の攻撃が再開した。相変わらず無駄が多いが、少しは気付けたか?

 

 

 

 

 

 

八幡「······今日はここまで。ちゃんと休めよ」

 

小猫「はぁ、はぁ······ありがとうございました」

 

あの後も塔城は俺に攻撃を当てられなかった。特訓初日だから仕方ないことでもあるが、あいつは本来パワー特化じゃない。組手を一通りさせたら、向き合わせないといけないだろう。

 

 

 

 

八幡「······て、具合だな」

 

黒歌『······そう。白音、早く会いたいなぁ······』

 

八幡「もうちょい待ってろ。誤解を解けないと、お前の話が通じない。と言っても、すぐに解けないだろうけどな······悪い」

 

 

 

 

 

 

 

 

特訓6日目。

 

 

八幡「······それまで。組手は今日までだな」

 

小猫「······やっと、次のステップに」

 

6日もやり続けていれば、流石に攻撃が繋がるようになってきた。繋げるというのは、一発のデカさで決めようというパワー一辺倒のこいつには少々酷だっただろうが、これぐらいで音をあげられては困る。残りの10日間はもっとキツくなるのだ。

 

八幡「さて、今日から最終日までのお前の特訓だが······塔城、お前には今から自分と向き合ってもらう」

 

小猫「······どういう意味ですか?」

 

八幡「そのままの意味だ。······展開しろ(ひらけ)

 

神器で前もって作っておいた別空間と、ジムの空間に歪みを作り、強引に繋げる。

 

小猫「········!!」

 

驚く塔城を無視して、俺と一緒に別空間に飛ばした。

 

 

 

 

小猫「────ここは?」

 

俺達以外何もない空間。カテレアの時と同じように創った。

 

八幡「俺の神器で創った空間だ」

こいつは、ここで(本当はここである必要はないが)、()()()()()()()()()()()

 

八幡「これも特訓だぞ?」

 

小猫「······分かりました」

 

八幡「じゃあやるか」

 

俺はそう言って、空間を弄る。

 

と、塔城の前に、もう一人塔城小猫が出現する。無論偽物だが、有効な手ではある。

 

小猫「どうして、私が·····!?」

 

八幡「ここは俺が想像したものなら何でも出来るんだ。ま、それは幻術まがいのものだと思えばいい」

 

塔城の前に現れたのは、()()()()()が生えたもう1人の塔城。これは、俺が空間を操作して作った偽物だ。ただし、攻撃も防御もすふ。この空間内限定での幻術だ。別に、幻術使うならこんななり損ない使わなくても同じことが出来るが、秘匿性がこっちのが遥かに上だから使ったまでだ。

 

八幡「お前には自分と向き合ってもらう。今まで封じてきたお前の本来の力と」

 

小猫「······っ!!」

 

猫耳と尻尾が生えたもう1人の塔城が仙術と妖術で本物の塔城に攻撃する。塔城は躱していくが、すぐに被弾する。が、煙(これも空間の操作で編み出してる)の中から本物の塔城がもう1人の塔城に殴りかかる。もう1人の塔城はそれを避けようとするが、本物の塔城の繋げた攻撃をもろに受ける。

塔城はこれを好機と見たか、更に連続で攻撃を決める。

うん、これだけ決められるなら今のところは十分だろう。塔城の偽物を消す。かなり急だが、次のステップに移るか。

 

 

八幡「次にお前が戦うのはこいつだ」

 

俺が指を鳴らすと、塔城の前に新たな人影が現れる。

 

小猫「う、嘘······」

 

「······久しぶりね、白音」

 

現れたのは、塔城小猫─────白音の実姉、黒歌。

 

 

 

さて、どうなるか。

 

 

 

 

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