イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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今回は短いです。あと、思いましたが自分でも読んでて面白くないです(作者として有るまじきことですが)。


第28話 ロキにあるもの

 

 

 

サーゼクス「······それで、ロキの様子は?」

 

 

現在、俺が強制転移させたロキの対策中だ。先に始めていてくれ、と言ったのだが、ロキを転移させたのが俺なので話が始まらなかったらしい。

 

 

八幡「······今見せる」

 

 

空中に映像を出す。そこには、危険なオーラを漂わせるロキとフェンリルが映っていた。自力で脱出するより、自身を攻撃しに空間に入ってきた瞬間に迎撃して(隙を突いて)空間から脱出する気か?

 

空間に念の為仕掛けもしておいたが、ロキにはおそらく気付かれている。多分無駄だな。

 

 

八幡「······最初は空間ごと消し去ろうと思ったんだが、それが出来なかったから、何時でも攻撃出来る準備だけ整えておいた」

 

アザゼル「······ロキがその空間から強引に抜け出す可能性は?」

 

八幡「微妙だな」

 

オーディン「安心出来んのう······」

 

八幡「仕方ないだろ。向こうがどう出るかも分からない」

 

それに、向こう(禍の団)には、あのオーフィスがいる······多分ここには来ないだろうが、ないとは言い切れない。何らかの利があるなら出張ってくる可能性はある。

 

アザゼル「何だそりゃ·······」

 

 

オーディン「······何にせよ、全ては北欧の主神たるわしの責任じゃ」

 

八幡「······そうかよ」

 

ロキを封印するんなら話が楽に進むんだが、そんな都合いいわけでも無いし。

 

オーディン「ミョルニルを使うかのぅ」

 

オーディンは言う。

 

ミョルニル······雷神トールが使う、あらゆる者に裁きの一撃を与えるっていう戦槌か。

 

八幡「それ、俺は使えるのか?」

 

オーディン「使えるとは思うが······使えない可能性もないとは言えんのう」

 

やはりか······あの類は使い手を選ぶからな。伝説上のミョルニルを考えたら、俺には使えない可能性が高い。

 

八幡「分かった。俺は使えないだろうがな」

 

ロキ一人なら、まぁなんとかなる。だが、フェンリルの生け捕りが追加された今では、易易勝たせてはくれないだろうな。

 

サーゼクス「······何故そう思うんだい?」

 

八幡「そんなん、俺の人となり考えたら言うまでもないだろ」

 

俺はあまりできた人間じゃない。ミョルニルに選ばれるような、 器ではない。それに、使い慣れない物を使わされても、ロキに逃げられるだろうし。

 

八幡「分かった。ミョルニルは取りに行くのにどれくらい掛かる?」

 

オーディン「そうじゃのう······2、3日あれば何とかなるじゃろう」

 

2、3日か······まるで間に合ってないな。

 

八幡「間に合わない。それじゃあ、俺の別空間はおそらくもたない。明日、仕掛けさせてもらいたい」

 

今のロキは、別空間とはいうものの、放置に近い。そんなのを、まだ2、3日も放ったらかしなど出来っこないだろ。

 

サーゼクス「それなら、別の結界を用意すればいいだろう?」

 

サーゼクスはそう提案したが、俺が首を振った。オーディンもわかっていたのか、「無理じゃろうな」と漏らした。

 

八幡「今のロキを見てみろ。結界から結界への移送なんて、アイツは絶対にその隙を突いてくる。そんなことすれば、どんな被害が出るのかも分からない」

 

反対されるだろうが、俺がロキなら絶対にそうする。さて······反対は······妙だな。誰も反対していない。この手のことには、たいてい誰かしらが反論持ち込んでくるものだが。

まぁそちらの方が都合が良い。

 

 

そして、今日のところは解散となった。

 

 

 

 

 

 

八幡「······美猴、タンニーンと戦えとは言ってないぞ」

 

美猴『······おいおい。いきなり勘弁してくれよ。俺っちは付き合わされて暇だったんだし、それくらい。結果的にはテロリストとしての『禍の団』を見せたんだから、十分じゃねえのかよぅ』

 

八幡「······お前、自分の任務の危険度分かってるよな? てか、今回でお前らのチームへの警戒度が跳ね上がった。次同じことやったら、スパイだなんだと言う前に、首刎ねられかねんぞ」

 

美猴『分かってるっての。いざとなったら、トンズラこいて逃げさせてもらうぜぃ』

 

八幡「······はぁ。ならいい」

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

オーディン「お主一人の任せることになって、申し訳ないのう。ロキを、頼んだぞい」

 

オーディンがそう言ってくる。

 

八幡「ああ。ちゃんと裁いてやる」

 

クルル「行ってらっしゃい八幡」

 

ギャスパー「······お父様、行ってらっしゃい」

 

ギャスパーは思うところが多いだろう。だが、ギャスパーの命ほど大切なものもない。多分、このことはギャスパーの心に一生影を落とす。それでも、ロキを止めなければならない。

 

 

八幡「ああ。行ってきます」

 

······待ってろロキ。これで決着にしてやる。

 

 

見送る2人に帰ってくる決意を返して、俺はロキを閉じ込めた空間に転移した。

 

 

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