イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第2話 王の名のもとに

 

八幡side

 

あの一悶着があった翌日の夜。

 

俺はあのはぐれエクソシストや堕天使のいる協会まで来ていた。無論依頼である。それもサーゼクスの。何でも、『リーアたんを陰ながらサポートしてね☆』とのノリ100%の気持ち悪い口調で言って来た。ただ、断る理由を持ち合わせていないので、仕方なしに来た。

 

八幡「······とっとと終わらせて帰るに限る」

 

教会の扉を蹴破る。

 

八幡「·······こいつ昨日のエクソシストか」

 

どうやら、俺が蹴破った扉が直撃したらしく、白髪の神父が完全にのびていた。あれ、こいつ確か······

 

 

 

八幡「これで全部か」

 

とりあえず、武器を全部取り上げて縛っといたから大丈夫だろう。

 

八幡「······下か」

 

俺は祭壇から地下に向かった。

 

 

 

 

 

 

俺が地下に辿り着くと、磔にされているシスター・アーシアと、堕天使レイナーレ、その配下のエクソシスト100人弱だった。

 

レイナーレ「······誰かしら?」

 

八幡「初めましてだな。堕天使レイナーレ」

 

レイナーレ「誰だか知らないけど、残念だったわね。もう儀式は終わるところなの」

 

アーシア「·····一誠さん·····?」

 

八幡「悪いが、イッセーじゃない。だが、あいつの助けたいって思いからここに来たのもまた事実だ」

 

かなりテキトーなこと言ってるが、まぁいいだろ。

 

レイナーレ「ふ~ん。ならやってみてはどう?」

 

八幡「そうか。それは都合がいい」

 

俺は魔法陣から一振りの刀を取り出す。その刀の刀身、は俺の身長より明らかに長い。刀身の幅も、40cm程あるだろう。

 

レイナーレ「そんな見てくれに騙されると思う?」

 

八幡「うん思う」

 

塵外刀(じんがいとう)真打(しんうち)。それが今俺が手にしている刀の名前だ。

 

八幡「·······ま、あんま舐めない方がいいぞ」

 

レイナーレ「随分とまぁ立派な大見得を張って」

 

八幡「そうかい」

 

───塵外刀 変化。型式『揚羽』

 

 

 

そう言うと、塵外刀は大剣から長さは変わらずに刀身が日本刀と同じくらいまで細くなり、かつ黒くなる。型式『揚羽』。その真髄は空中に漂わせた鉄粉を操ること。

 

八幡「·····黒丸(こくがん)

 

俺がそう言うと、空中に漂っていた鉄の鱗粉が集まり、多数の球体を形成する。

 

八幡「行け」

 

黒丸は猛スピードで、集まっていた多数の下級エクソシストに飛んでいく。黒丸はその形状を変化させ、敵を切り刻み、突き刺し、打撃し、本の6、7秒で全滅させた。

 

レイナーレ「······う、嘘よ」

 

まあ、信じられないだろうな。さっきの下級共は、見た感じ100人弱はいた。形成した黒丸が15個だから、1秒につき黒丸が1人殺ったってとこだな。

 

八幡「······まぁこの程度か」

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

イッセーside

 

俺は、木場、小猫ちゃんと共に教会まで来た。この中にアーシアが······!!

 

祐斗「······?様子が変だ」

 

イッセー「何が?」

 

小猫「·········さっきまでたくさんあった気配が一瞬で殆ど消えました」

 

たくさんの気配が一気に消えるって何があったんだ·····?

 

祐斗「それに見て。扉が片方だけない。しかも、もう片方には無理矢理こじ開けたような後が残っている」

 

木場の言う通り、扉の片方がなく、もう片方には軋んだような跡がある。

 

祐斗「兎に角、中に入ってみよう」

 

木場のそれで俺達3人は教会の中に入っていった。

 

 

 

イッセーsideout

 

 

 

 

 

八幡side

 

 

 

レイナーレ「有り得ない·····まさか、神器!!?」

 

八幡「惜しいな····これは神滅器(ロンギヌス)だ」

 

ホントはそれを同等ってだけだが。

 

レイナーレ「神滅器·····ですって!!!?」

 

 

塵外刀は、保管されていた場所の近くに残されていた文献によると、千年以上も昔。秦河勝なる人物が、「常世の神」なるものを、それを信仰していた教祖・大宇部多とともに討ち取った時の刀らしい。曰く、「常世の神」の血によって摩訶不思議な力を持つようになったと。神滅器と言ったが、元がただの刀だったため神器という枠からは外れる。つまりハッタリ。

 

 

レイナーレ「クソッ!!····せめてこいつの神器だけでも!!!」

 

八幡「はいはい」

 

レイナーレが飛ぼうとした瞬間、黒丸がレイナーレの両羽根を切り落とした。

 

レイナーレ「グァァァァッ!!?」

 

八幡「消えろ」

 

レイナーレの側まで一瞬で移動し、黒い刀身に変化した塵外刀······塵外黒鱗刀(じんがいこくりんとう)を振り下ろす。

 

レイナーレ「ま、待っ·····」

 

八幡「待たねえよ」

 

レイナーレ「ああ、アザゼル様·····シェムハザ様······」

 

 

レイナーレの体は真っ二つになり、消滅した。

 

 

アーシア「あの、ありがとう·····ございます」

 

八幡「例ならイッセーに言えよ。俺はあいつが助けたいっつうけど動けないから代わりに来ただけだ」

 

実際はもう来てるけど。そう思いながらアーシアが繋がれていた鎖を塵外黒鱗刀で切る。

 

八幡「大丈夫か?」

 

アーシア「はい·····」

 

八幡「そうか。今からイッセーんとこ行くか」

 

アーシア「イッセーさんが·····来てるんですか?」

 

八幡「ああ。悪魔としての立場とか全部無視してな」

 

アーシア「イッセーさん·····」

 

あいつ·····こんな可愛い子いるんだから学校でスケベ根性でいるの辞めろよ······

 

八幡「ちょっと頭隠せ」

 

アーシア「は、はい」

 

シスター・アーシアは言われた通り、頭を隠す。ホント素直だねぇ·······イッセーが惚れるのも分かるな。俺もクルルがいなかったら惚れてたかも。

 

八幡「塵外刀 変化。型式『兜』」

 

俺がそう言うと、黒く細かった刀身が超巨大なカブトムシの角に代わり、轟音と共に天井を突き破った。穴が空いたのを確認してすぐに解除する。

 

八幡「今から飛ぶから。捕まっとけ」

 

アーシア「は、はい」

 

俺は、アーシアを抱えて羽根で飛び上がった。

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

『ズドォォォォンッ!』

 

イッセー、祐斗、小猫「「「!!?」」」

 

イッセー「おい、今の何だ!!?」

 

俺達が教会に突入した直後だった。とてつもない轟音があたり一帯に轟いた。

 

朱乃「皆さん!!今すぐ戻って下さい!」

 

魔法陣でジャンプしてきた朱乃さんが言う。

 

イッセー「でもまだアーシアが!!」

 

朱乃「シスターの方は後です!!今、部長が1人で堕天使3人と戦っています!!」

 

部長1人で3人と?アーシアも助けに行きたい!!けど、部長にも死んで欲しくない!!

 

イッセー「······ごめんアーシア。すぐに助けるから」

 

祐斗「いいのかい?」

 

イッセー「ああ。誰も死なせるもんか!!」

 

俺達4人は魔法陣で部長の下にジャンプした。

 

 

 

 

リアスside

 

 

 

「お仲間ナシでいつまでもつかな?」

 

女の堕天使が私に問いかけてくる。先程の轟音を聞いてすぐに、朱乃をイッセー達に迎えに行かせた。

 

リアス「愚問ね。この程度で音を上げるようでは、グレモリー家の名が廃るわ」

 

······私は家を背負って立っているのだ。こんなつまらない所で躓いてなどいられない。

 

イッセー「部長!!」

 

朱乃が迎えに行ったイッセー達が戻って来た。イッセーが助けたいと願うシスターを助けたいとは思うけど、先程の轟音と爆発はこの堕天使達も素で驚いていた。第三勢力の介入か······?

 

 

その時、足音が聞こえた。全く気配を感じなかった。何者?

 

イッセー「誰だ!!」

 

そいつは黒い外套を羽織っており、顔が見えない。

 

「·····安心しろイッセー。シスター・アーシアは無事だ」

 

そう言ってフードを取った男は先日オカルト研究部に訪ねてきた者だった。

 

 

リアスsideout

 

 

 

 

八幡side

 

 

イッセー「誰だ!!」

 

あ、そうか。顔見えないんだっけ。バイサーの時も顔隠してたからな。

 

八幡「安心しろよ。シスター・アーシアは無事だ」

 

そう言ってフードを取る。その後、シスター・アーシアを近くの木の根の所に下ろし外套を被せる。

 

イッセー「····八幡!!?」

 

祐斗「比企谷君!?」

 

朱乃「まぁ!!」

 

皆驚きすぎ····ってのも無理ないか。姫島先輩は驚いてんのかよう分からん。塔城は表情が変わってないように見えるが、驚いているだろう。

 

「何故シスターがそこにいる!レイナーレはどうした!!」

 

コートを着た堕天使が切羽詰まった様子で聞いてくる。

 

八幡「残念だったな。堕天使レイナーレは真っ二つにぶった斬ってやった」

 

想像以上に弱かったな、あいつ。まぁ上を騙して計画を進めてた、とかそんなところだろうし。たかが知れてる。

 

「下級エクソシストだって100人以上いた筈だ!」

 

残りの堕天使の一人が騒ぐ。

 

八幡「レイナーレのついでに殲滅したぞ。残念だったな」

 

「何だと!!?······チッ、使えない奴らめ!」

 

そう言ってコートの堕天使が突っ込んでくる。てか、その言い方はねぇよ······俺が言えたことじゃないが。

 

八幡「動くな」

 

「!!?」

 

「「??」」

 

空中で突然止まるコートの堕天使。他は疑問を浮かべている。

 

八幡「跪け」

 

「「「!!!?」」」

 

コートの堕天使が地面に落ちる。同様に、後ろにいたゴスロリっぽいコスプレの堕天使と女の堕天使も地面に落ちる。

 

リアス「何なの······?彼は何をしたの·······?」

 

リアス・グレモリーが半分慄きながら口にする。が、それはライザーが来てから言えばいいや。

 

羽根を全部開いて、殺気を全開にする。下級程度ならこれで十分。

 

「ヒッ······まさか····貴方様は····」

 

八幡「喋るな」

 

「っ!」

 

女の堕天使は口を閉じる。あと、俺はグレモリー達まで威圧してるつもりはないんだが何故か黙っている。

 

八幡「なんか言い残すことは?」

 

地面に伏している堕天使3人の上に数千の光の矢を出現させる。

 

「た、助けて下さい!」

 

「神の慈悲を!」

 

俺は立場的に天使ではあるが、神ではない。それ以前に神はもういない。

 

八幡「お前らは怒らせる相手を間違えたんだよ·······だから死ね」

 

数千の光の矢が堕天使3人に降り注ぐ。

 

「た、助け······」

 

八幡「助けねぇよ」

 

 

 

 

 

 

光の矢が降り終わる。もう堕天使3人の姿は欠片も残っていない。完全に消し飛んだな。

 

八幡「········ハァ。仕事終了」

 

······純情なシスターを利用するとはな······まぁ胸糞悪い奴らだった。あの手の連中ってなんでわんさかいるんだろ。

 

アーシア「あの、本当にありがとうございました」

 

八幡「気にすんな。これも仕事の内だ」

あ、そうだ。

 

八幡「お前これからどうすんだ?悪魔を治療したことで教会にはもう戻れない筈だ」

 

アーシア「そ、それは······」

 

八幡「一つ提案がある」

 

アーシア「······?」

 

八幡「お前悪魔にならないか?俺はお前を悪魔に転生させることが出来る。これからもイッセーと一緒にいれるぞ?」

 

アーシア「本当ですか!?」

 

八幡「ああ。お前にとっても悪くない話だと思うが?」

 

アーシア「お願いします!」

 

そこで今までフリーズしていたグレモリー達がやっと再起動する。

 

リアス「待ちなさい! 彼女はシスターよ!?」

 

八幡「だから?」

 

リアス「この際あなたのことは別として·····シスターを悪魔に転生させるなど前例がないわ!」

 

八幡「それがどうした。前例なんてその前にやった奴がいないってだけだろ」

 

リアス「それは、そうだけど·····」

 

よし、OK。

 

八幡「じゃあ決まりだな。手を出せ」

 

アーシアが手を出して来るので『僧侶』の駒を渡す。これはリアス・グレモリーからスっておいたものである。これはサーゼクスの所為でこんなことしているのだ。これくらい見逃してもらう。

 

 

八幡「我が名の下に命ずる。汝、この地において新たな魂を宿し、『僧侶』として生に歓喜せしことを命ずる」

 

アーシアに渡した駒がアーシアの胸の中に入る。これであのシスコンに頼まれた依頼が一つ終わった。

 

アーシア「これで·····私は悪魔になったのですか?」

 

八幡「ああ。これからお前の『王』はそこにいる赤い髪の奴だ」

 

リアス・グレモリーを指差す。

 

アーシア「はい!!これから、よろしくお願い致します!!!」

 

アーシアが丁寧に腰を折って頭を下げた。

 

リアス「ちょっと待って!」

 

八幡「何だよ」

 

何かおかしなところでもあったか?······いや。ないな。

 

リアス「何故彼女は私の眷属なの!普通あなたの眷属ではないの!?」

 

ああ、そこか。そう言われてもねぇ·····

 

八幡「俺もう駒全部使ってるし」

 

本当はまだ駒はあるのだが、リアス・グレモリーを納得させるのにはこれで充分だろ。本当のことを言う必要がないし。

 

アーシア「あの、私ではいけなかったのでしょうか·····」

 

リアス「い、いやそういうわけではないのだけれど」

 

八幡「じゃあ決定だな。イッセー」

 

イッセー「?」

 

八幡「こいつのこと泣かすなよ」

 

イッセー「勿論だぜ!!!」

 

八幡「·····そうか。じゃあな」

 

リアス「待って!あなたには聞きたいことが山ほどあるわ。明日オカルト研究部の部室に来てもらうわ」

 

八幡「別にいいぞ。どうせそんなところだと思ってたし。じゃあ俺帰るわ」

 

 

俺は転移の魔法陣を展開すると、直接自宅まで跳んだ。

 

 

 

 

······あー·····サーゼクスめ、面倒事押し付けやがって。

 




武器説明

塵外刀・真打(《常住戦陣!!ムシブギョー》より)
八幡が滅んだ集落に調査に来た時に発見した大昔の大剣の神滅器(級)。所謂、妖刀といったもの。番外。刀自体の説明は本編で。

型式

『揚羽(あげは)』
空中に鉄粉をばら撒き、それを自由自在の操ることが出来る。刀身もその能力で形成されている。また、その能力で2本目の刀を形成することが出来る。これは黒鱗刀正宗(こくりんとうまさむね)と呼ばれる。

『兜(かぶと)』
刀身が全長100m以上の巨大なカブトムシの角になる(サイズの変更可能)。この状態に特殊な能力はないが、単純な攻撃力は随一。

『蟋蟀(こおろぎ)』
刀身が常に超高速で振動している。また、刀を振ると、高い破壊力のある音を広範囲に放つことが出来る。

『鍬形(くわがた)』(この中でこれのみオリジナル)
刀身が途中で2つに分かれ、2本が鎌のようになる。この型式が刀としての切れ味が一番いい。


これ以降も増える可能性あり。

又、八幡の威圧は覇王色の覇気みたいなものです。

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