イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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前回中途半端な所で終わりましたが、料亭『大楽(だいらく)』での会談はもう少し続きます。

駄文警報常時発令中。



第47話 小町はもういない

 

 

 

 

八幡「······さて、何故俺が日本神話の代理で来ているか、気になっているだろうから、そちらについても、話しておく」

 

次は、俺のことを話さなければならないだろう。ここまでしたのと言えば、状況説明と簡単な謝罪だけだ。

 

アザゼル「······俺としてはそっちの方がよっぽど気になるんだがなぁ」

 

八幡「続けるぞ··········簡単に言えば、俺は方々に神器所有者の保護に行ってんだよ。日本神話とはそこで独自にパイプを持った。それで天照から要請が来た、というわけだ」

 

北欧やオリュンポスならこれだけだがな。日本神話だけに限って言えば、他にもあるが······まあそれは今はいいだろう。

 

アザゼル「なるほどねぇ······お前ならそれ以外にもありそうだが」

 

やはり、この中での一番の実力者なだけに鋭いなアザゼル。実際そうだからな······

 

八幡「そうだな。実際それ以外にもある。だが、それはこの場には全く関係ない」

 

声を一段階低くし、遠回しに、それ以上聞くな、と言っておく。これを言うと、悪魔側と天界側に更に敵が増える(・・・・・)可能性があるからな。尤も、それは駒王町関連で、日本神話側からしたら俺が言うのは好都合になるんだろうが。

 

アザゼル「······ま、これ以上は聞かないことにするよ。まだ死にたくないんでね」

 

八幡「別に殺したりしねえよ······」

 

アザゼルの軽い冗談に軽くつっこむ。アザゼルから力借りれれば、更に楽なんだからな。そんなことをふと思った時だった。

 

セラフォルー「······ねぇハチ君······どうして小町ちゃんがいるの?」

 

 

ずっと、半ば放心状態だったセラフォルーは紫陽花を見ながらそう言った。

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

セラフォルーside

 

 

私は、ハチ君が比企谷紫陽花(ひきがやあじさい)という少女を連れてこの場に来た時言葉を失った。

 

その女性は、割と大人びてはいるが、ハチ君の妹であり、子供の頃、友人の少なかった私の一番の話し相手になってくれた小町ちゃんに瓜二つだった。

 

小町ちゃんは、既に亡くなっている。時宗さんやルシフェル様と共に·······それは分かっている。

 

それでも、あの活発な少女を見間違えられる筈がない。ハチ君は戦争や結婚を経て、振り切ったと言うが、私やサーゼクスちゃんは、墓碑の前でハチ君が泣いたことを知っている。ハチ君を支えようと気を張っていたクルルちゃんがハチ君にバレないように陰で泣いていたことも。一番辛いのが2人なのに私が泣ける筈がない。

 

そう思い、完全に自分の記憶の底に封印していた。墓参りの時にも、解けなかった封印が、少女の顔を見て不思議と解けた。解けた理由は分からない。雰囲気は違うし、実際に小町ちゃんが亡くなった時より歳上だろう。

 

なのに。

 

何故。ハチ君が小町ちゃんに瓜二つな少女を連れて来た時、純粋にそう思ってしまった。

 

だから魔王という立場も忘れて聞いてしまった。

 

セラフォルー「······ねぇハチ君······どうして小町ちゃんがいるの?」

 

 

セラフォルーsideout

 

 

 

 

八幡side

 

 

セラフォルー「······ねぇハチ君······どうして小町ちゃんがいるの?」

 

やっぱお前なら聞くよな。当時、一番小町と仲が良かったお前なら。

 

俺の隣にいたメリオダスは僅かに顔を暗くする。紫陽花は自分が何故指差されているか分からずに、頭に疑問符を浮かべている。

 

 

俺は、サーゼクスとセラフォルーが、俺が墓碑の前で泣いていたのを見ていたことも分かっている。当然、クルルが俺にバレないように泣いていたことも。

 

 

八幡「······セラフォルー。小町はもういない。ここにいるのは比企谷紫陽花。ただの他人の空似だ······ただ、今でも小町を覚えててくれたことは、本当に嬉しく思う」

 

まぁ、俺達も初めて紫陽花に会った時は驚きを隠せなかった。だが、雰囲気から小町とは似ても似つかない存在であることはすぐに察した。

 

紫陽花「あの······八幡様。小町······様?という方は······」

 

八幡「ああ悪い。単なる昔の話だ。気にすんな。お前がそいつと似てたってだけの話だ」

 

紫陽花「······そうですか」

 

俺もクルルも、お袋や親父、小町のことを完全に振り切れたわけじゃない。そんなことは無理だ。

 

だが、この話を続けるのは拙いだろう。俺やセラフォルーの精神的な面が。俺もいつまでも平静を保ってられるかは分からないしな。

 

八幡「セラフォルー、小町の話は終わりだ。ここに来たのは小町の話をするためじゃない······さて、話が反れてしまったが、戻そう。都合の良い話ではあるんだが、出来ることなら、八坂の捜索にセラフォルー、カブリエルにも加わっていただきたい」

 

セラフォルー「ハチ君······」

 

アザゼル「俺も加わるよ。取り敢えずは、生徒達には引率のロスヴァイセについてもらう。お前もそれでいいだろ?ガブリエル」

 

カブリエル「はい······アザゼルに言われるのは癪ですが、それで構いません」

 

アザゼル「あのなぁ······」

 

だから、強引に話を切って、協力の要請を頼む。

 

八幡「感謝する。アザゼルもな」

 

アザゼル「気にすんな。俺も今は教師として生徒達に被害が及ばないようにするだけだよ」

 

八幡「······そうか」

 

······てか、ロスヴァイセって駒王学園の教師になってたのか······リアス・グレモリーの眷属になったのはサーゼクス経由で聞いてたが。しかも2年の引率とはな······

 

オーディンの爺さんが日本に置いてったの恨んでんだろうな······何かそんな感じがする。全くの勘だが。

 

イッセー「あのぉ······俺達は?」

 

八幡「イッセー達は京都観光を楽しんでくれ。巻き込んでしまったのはこっちだが、出来るだけこちらで何とかするつもりだ。最悪の事態が起こる場合も否定出来ないのが辛いんだがな······」

 

対応が遅れているのは、俺のせいでもある。流石に、イッセー達まで巻き込もうとは思わない。

 

イッセー「わ、分かった。取り敢えず最悪の事態になった時には俺達も戦うよ」

 

八幡「助かる」

 

 

そうして、この会談は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会談を終えた俺は、日本神話から用意されていたホテルの一室に戻って来ていた。

 

因みに、紫陽花の部屋は隣であり、メリオダスの部屋も急遽用意し、紫陽花の部屋の隣となった。

 

八幡「······クルル起きてるかね······?」

 

部屋に入ってそう思い、寝室を覗いてみると、クルルは眠っている九重の頭を撫でていた。

 

クルル「······あら八幡。帰ったのね。おかえりなさい」

 

俺に気付いたクルルは小声で言ってきた。

 

八幡「ただいま。お前も九重と寝てて良かったんだぞ?」

 

クルル「まさか。私は八幡が帰ってくるまで起きてるわよ」

 

八幡「······ありがとな」

 

クルル「早く八坂を助けないといけないわね。小さい子に重荷を背負わせるのは嫌だもの」

 

八幡「······ああ。そうだな」

 

 





今まででも特に駄文な今回の話にお付き合いいただきありがとうございます。


※八幡は自分がだいぶめちゃくちゃなことを言っているのを承知のうえでアザゼル達に頼んでいます。

ここから余談。

セラフォルーの一番の話相手がクルルではなく小町である理由ですが、クルルの護衛対象が基本的に八幡だったからです。当時、対外的にルシフェルの子とされていたのは、ルシフェルが堕天前に産んだ八幡(当然八幡の素性は知られていない)だけであり、堕天後に産まれた小町は存在を認知すらされていませんでした。

よって、小町よりも圧倒的に八幡のが危険だったため、護衛だったクルルは基本的にずっと八幡と一緒にいました。なので、セラフォルーの一番の話し相手が小町だったというわけです。

又、小町は、もし八幡達と一緒に外に出て遊んでいれば、クルルが一緒だったため助かったと思われます。小町が家にいたのは八幡が外に出た際昼寝してたからです。

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