イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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まだ話は進みませんよ。



第51話 反撃の狼煙

 

 

 

 

八幡「······何だと?」

 

ハーデスが英雄派と繋がっていると気付いた側からこの有様だ。これなら、多少危険でも、ディオドラをもう少し旧魔王派に潜らせとくんだった。

 

禍の団(カオス・ブリゲード)』でないとしても、ある程度は情報を掴めた筈だ。

 

 

桃花『······領に侵入されてはいませんが、千人規模の大軍で攻めてきたとのことです。現在、『鉄華団(てっかだん)』の一番隊、二番隊、三番隊が応戦中です』

 

八幡「······分かった。こっちも手を離せない。クロウに出て貰え。すぐ終わるだろ」

 

桃花『分かりました······それと、まだ確定した情報ではありませんが、大群の中に堕天使を目撃した者が何人かいるとの報告がありました。しかも、複数対の羽をもっていたと』

 

複数対······少なくとも上級クラスか。悪魔に傾倒する堕天使がいるとは考え難いが······

 

八幡「そうか。そっちは任せる。気を付けろ。詳細は省くが、ハーデスが『禍の団』に繋がっている可能性がある」

 

桃花『了解』

 

それで通信は切れた。

 

·······色々考えたいことはあるが、今はクルルと(たばね)が来しだい二条城に向かうのが先決か。

 

取り敢えず、ここにいない紫陽花(あじさい)に連絡を掛ける。

 

八幡「······あ〜、もしもし、聞こえてるか」

 

紫陽花『······はい』

 

八幡「さっき送った情報の通りだ。俺達は二条城に向かう」

 

紫陽花には、前もってアザゼル達より先に経緯を話しておいた。ハーデスのことまでは話してないが。

 

八幡「お前はどうする紫陽花」

 

紫陽花『私も行かせていただきます。私は八坂様の側近ですので』

 

八幡「分かりやすい罠だぞ?」

 

紫陽花『分かっています。ですが、この程度で音を上げるようでは次期当主の名折れです』

 

八幡「そうか。なら準備しとけ。もうすぐ二条城に向かう」

 

紫陽花『分かりました』

 

紫陽花との通話はそこで終わる。

 

そこで、うちの魔法陣が開きクルルと束が出てくる。

 

クルル「遅くなったわ」

 

束「やぁやぁはーくん久しぶりー。と言っても一週間だけど」

 

八幡「悪いな」

 

束「今は、はーくんの『兵士(ポーン)』だからね〜」

 

八幡「ありがとな」

 

束「遅くなったのはギャー君に『あの槍(・・・)』をレプリカの槍と一緒に再調整して渡してきたからなんだよ〜。早いでしょ? 褒めて褒めて〜」

 

八幡「ああ」

 

一週間前に頼んだのに、レプリカは兎も角、本物の方まで終わらしたとはな······

 

クルル「······はぁ。束、後にしなさい」

 

束「え〜? クーちゃんのケチ〜······痛いっ!?」

 

文句をたれる束の頭にクルルの拳骨が落下した。

 

······俺は食らいたくないな。

 

クルル「漫才しに来たわけじゃないの。八幡、状況は?」

 

八幡「かなり拙い······直接送るわ。『光矢伝達(ブロードキャスト)』」

 

2人に向けて軽く指を向ける。指から一筋の光が放たれる。

 

クルル・束「「······!!」」

 

光矢伝達(ブロードキャスト)』······昔、メリオダスの仲間の1人だった者がもっていた能力の一つだ。魔法で再現したものなので、元々のものよりはかなり劣る(メリオダスに聞く限りでは)が、2人に情報を飛ばすくらいなら問題ない。

 

クルル「ハーデス······あの骸骨め。舐めた真似してくれるわね」

 

束「これはちょ〜っとお仕置きが必要かな〜?」

 

2人から黒いオーラが漏れ出す。まあ極僅かだが、上級悪魔程度なら触れただけで死ぬな。

 

八幡「束、それこそ後にしてくれ。今は英雄派を何とかして八坂を助けないといかん」

 

束「ん〜······はーくんが言うならしょうがないか」

 

そこに、二条城方面の見張りをしてもらっていたメリオダスが戻ってきた。『魔の鎖(グレイプニル)』で人間と思しき男を縛って連れてきた。

 

メリオダス「······凄いオーラ感じたんだけど大丈夫か?」

 

八幡「何でもねえよ。気にすんな」

 

メリオダス「そっか·········八幡、こいつはさっき二条城に向かってた。多分『禍の団』だ」

 

八幡「そうか······おい」

 

「······!!? 何かな?『堕天魔』」

 

八幡「何故二条城に向かっていた? この夜中に観光なわけないだろ」

 

ライトアップとかしてるんなら兎も角、今は照明の点検中でやってなかった筈だ。時刻は夜の8時。この時期だととっくに日は暮れている。

 

「······知らない」

 

まだ白を切るのか。呆れたもんだ。まぁ人間らしいっちゃそうなんかもしれんが。

 

八幡「そうか······なら」

 

複数の『魔の鎖』の先を突きつける。鎖は改造して鏃を先端に付けている。一斉に突き刺せば、鎖自体の能力も相まって、下手な神だって一発で殺せるほどだ。

 

八幡「お前はここで死ぬか?」

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルside

 

 

八幡「お前はここで死ぬか?」

 

俺はこれを聞いて内心驚いている。

 

八幡は基本的に、殺す、などの明確な脅しはしない。そんなことをしなくとも、八幡や八幡の周りに危害を加えれば、神であろうとどんな奴でも『終わり(・・・)』だからだ。実際にそれぐらいやってのけるくらいの力は余裕でもっている。奪った二天龍の力ではなく、だ。

 

又、ここから先は直接関係ある訳ではないが、先日サーゼクスから聞いた話によれば純血悪魔の半数以上が断絶した理由は八幡にあるらしい。

 

 

数百年前。俺達堕天使と、悪魔、天使の三つ巴の戦争が終わった直後のことだ。

 

まだ八幡の所属が明確に定まっていなかった頃、当時の悪魔の上層部は、何とか八幡を手元に置いておけないか、と考えたらしい。

 

ただ、二天龍をたった1人で滅するような奴には勝てない。そう考えた上層部の連中はある計画を実行した。

 

───それは、八幡の妻であるクルル・ツェペシの誘拐。

 

人質にとって、逆らえないようにしてやろう。という、何ともまぁあんな連中の考えそうなことだ。

 

それを成功させるべく、戦争で相当疲弊しているにも関わらず、万を優に越す大群をもってクルルを襲撃した。そこには、かなりの数の純血の悪魔も含まれていたらしい。

 

当然、それを知った八幡は激怒。クルルを襲撃しようとした大群を瞬く間に殲滅した。一人残らず皆殺しにしたという。

 

当然、その中に含まれていた純血の悪魔は全て滅んだ。その数は、千を軽く超える。そして、それは戦争で死んだ純血の悪魔とほぼ同数。つまり、途絶えた純血の悪魔の家系のうち半分は八幡が滅ぼしたことになる。

 

尚、この事実は漏洩を恐れた上層部の隠蔽工作によってもみ消されたらしい。その際、八幡は、敵対しないことを条件に、自分達に一切の危害を加えないこと、自分達の要求を全てのむことを条件に、隠蔽工作を見逃したらしい。

 

その際の隠蔽工作というのが、戦争で純血の悪魔の半数以上が途絶えた、という現在の悪魔における史実だとのこと。

 

八幡「······白を切るか? 今お前の記憶を覗いたから、お前が『禍の団』だってことは分かっている。殺さないにしても、手足の1本や2本奪うなり、お前から神器(セイクリッド・ギア)を奪うなり簡単に出来るんだが?」

 

「頼む、死にたくない!! 殺さないでくれ······」

 

メリオダス「どうすんだ八幡。放っといたらまた曹操(そうそう)のところに行くぞ?こいつは」

 

八幡「······まぁ、もうこいつは用済みだから、拘束しておけばいいだろ」

 

どうやら、本気で殺すつもりではないらしい。殺気が、本気で殺そうとしてるよう奴が出すものにしか見えなかったんだが。

 

ていうか、八幡今記憶を覗いたとか言ったよな。平然ととんでもないことをやってのけてることを自覚しているのか······

 

そこに、比企谷紫陽花(ひきがやあじさい)がやってくる。腰には刀提げている。確か、九尾の姫様の救出にこいつも同行するんだっけか?

 

紫陽花「······遅れてしまい申し訳ございません。ところで、そちらの方は?」

 

八幡「『禍の団』の1人だ。さっきメリオダスが見つけて捕まえてきた。まぁ下っ端だったからあんま大した情報は持ってなかったがな」

 

紫陽花「······そうですか」

 

さっき八幡に殺気をぶつけられたからか、八幡の眷属の1人、メリオダスが捕まえてきた男は放心状態になっており、もう、暫くはまともに会話出来ないだろう。

 

八幡「······さて、二条城に向かうぞ。最優先事項は八坂の保護、及び救出だ。さて、行くか」

 

アザゼルsideout

 

 

 





八幡の記憶を読むというのは、七つの大罪でゴウセルがやったものを、劣化してノーモーションでやってるものだと思って下さい。一応、魔法陣は出ませんが魔法で再現したものです。
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