イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~ 作:シャルルヤ·ハプティズム
八幡side
八幡「······で、『
『
曹操「······ハハッ。大見得切ってこのザマか。全く、情けないな······レオナルドなら、清水寺でアンチモンスターを創ってるよ。師匠」
八幡「お前、今更師匠とか呼んで同情誘おうとしても無駄だからな」
昔は呼ばれていたが······今更そう呼んでどうしたいのか。
尚、シャルバ・ベルゼブブとクルゼレイ・アスモデウスは、『魔の鎖』で拘束して、亜空間に閉じ込めている。気絶しているのでちょうど良かった。
後で然るべき処罰を冥界の上層部から言い渡されるだろうが······俺が消してもいいかね。
八幡「メリオダス、レオナルドを回収してくれ。束達も連れてっていいから」
メリオダス「分かった。そう言や八幡。結局、こいつらはどうすんだ?」
両手を縛られて膝をついている曹操とゲオルクを指差しながらメリオダスが言う。
八幡「まぁこいつらは······うちで独房入とかだな。いや、八坂を攫ったわけだから、日本神話に身柄を預けるか。そこまで悪い扱いにはならんだろ。こいつらは反省してもしたりないと思うがな」
俺としては、八坂を攫ったんだから個人的にも処罰したいところだが······まあ日本神話に意見を聞いてからでもいいか。
2人の
メリオダス「ああ、それもそっか」
そこに、ヘラクレスを引き摺って束が戻ってくる。その後ろには、魔剣を鞘に納めて腰に提げているジン。欠伸してるシフラ。そして、その後ろから八坂に抱き着いている九重と、九重を抱いて頭を撫でている八坂。
ジン「······やぁ曹操。八幡に随分やられたんだね」
シフラ「随分こっぴどくやられたわね~」
曹操を見ながら言う2人。その2人を見て驚愕の表情を浮かべる曹操とゲオルク。
曹操「······ジーク? ジャンヌ?」
ジン「悪いね曹操。僕とジャンヌ······いや、シフラは元々こちら側なんだ。八幡を出し抜きたかったら、内部にも警戒しておくべきだったね」
シフラ「八幡は英雄派が発足してすぐに察知してたわ。周到さが足りなかったのね」
曹操「······やっぱり師匠には適わないか」
俺を出し抜けなかったと悟った曹操。そんな簡単に出し抜けると思ってんのか?
そんな馬鹿弟子にため息をついていると、お袋が八坂や九重に対して聞いてくる。
ルシフェル《······そう言えば、あの九尾の娘とはどういった関係なの?》
お袋俺の記憶覗くとか出来そうだが。
ルシフェル《込み入ってそうな話まで覗いたりしないわよ》
そうですか。まあそうしてくれると助かる。
······ってか、それ以外はやっぱり覗いたんだな。
ルシフェル《······それで? どうなのよ》
無視ですか······そうだな、八坂と出会ったのは······もう100年以上前のことだっけな。
100年以上前。
その当時、日本神話の一大勢力である妖怪、特に京都に属する妖怪達は、一部の悪魔と大規模な戦争をしていた。
昔から他勢力の領土を分捕るのが好きだった聖書勢力は、日本でも有数の力場だった京都に進出しようとしていた。
当然、京都に住む妖怪達はそんな身勝手を許すわけがない。だが、悪魔とは自分の欲望に何よりも素直な種族だ。
この当時、転生悪魔であるタンニーンやリュディガーがレーティングゲームで本格的な活躍をし始めていたくらいで、今より貴族が幅を効かせていた冥界では、より悪魔という種族元来の元に純粋だったという背景もある。
話を戻すが、そういう経緯によって正面から対立していた悪魔と妖怪だが、この妖怪達の先頭に立っていたのが、八坂の先代を筆頭とした九尾、即ち九尾の一族だった。
この戦争の結果、妖怪側は悪魔に大打撃を与え、退けるも、妖怪達は人口が激減した。そして、特に大打撃を受けたのが九尾の一族で、絶滅寸前まで追い込まれていた。
この戦争では、俺は裏での活動に徹していたが、その際、当時から親交があった日本神話から、九尾の少女を匿って欲しい、との依頼があった。
この少女が八坂だった。
俺は冥界上層部との取引で、悪魔側からの干渉が少なかったことを踏まえて、という背景による。
その後、八坂は10年程うちで暮らし、戦争が完全に終わったのを見計らい、京都に戻ることになった。
ルシフェル《·······へぇ〜、そんなことがあったのね。悪魔ってやっぱり頭が弱いのね》
まぁそうだな。現魔王派と大王派は止めようとしてたが、それでも止まらなかった奴らが始めたことだからな。
ルシフェル《どんだけなのよそれ······》
まぁ戦争引き起こした奴等はだいたいは消したから問題ないと思うが。
八坂「······八幡も来ておったのか。お主とクルルには昔から世話になってばかりで、すまぬな」
八坂が微笑みながらそう言ってくる。クルルがどうやったかは想像つくが、ゲオルクに掛けられた術は綺麗に解けたようだ。
八幡「気にすんな。と言うか、弟子の手網握ってなかった俺の落ち度だ。こちらこそすまなかった」
今更ではあるが。
クルル「私からも、改めて謝罪させていただくわ」
八坂「そこまで言われるとこちらが何も言えなくてのぅ。お主とクルルには昔から世話になってばかりでなぁ······」
八幡「じゃあ、天帝の使いと和平でも結んでくれ。今度は
クルル「それもそうね。それに、九重もいることだし早く帰るわよ」
八坂「では、お言葉に甘えさせてもらおうて」
そして、俺達は『
その後、八坂は日本神話の使いとして、帝釈天の使いである
会談の後、八坂に悪魔を恨まないのか、と聞いてみたが、 八幡もクルルも、悪魔が混ざっておるから一々悪魔全体を恨んだりしない。と返された。一時期娘のように接していた八坂が成長したな、と感じたのは、俺とクルルだけに留めておく。
余談だが、闘戦勝仏の所に向かわせた美猴は、全然帰ってこないな、と思っていたが、会談の際に、闘戦勝仏に(強制で)鍛え直されていたことが分かった。
連絡してきた時に、顔を青くしていたからまあ何か言われてんだろうな、とは思っていたが。
数日後。
八幡「······さて曹操。『クリフォト』について、知っていることを全て吐け」
俺は冥界の自領で拘束している曹操に会いに来ていた。理由は当然、尋問のためである。
先程、ゲオルクへの尋問も済ませた。こちらからは、ハーデスが教えたサマエルの制御方法以外は、殆ど掴んでいる情報だった。
尚、この2人の処遇は日本神話から一任されたため、結局うちの領にある刑務所に投獄した。
曹操「まぁ俺には拒否権がないですし······と、言われましても、俺自身もあまり知らないんですよ」
八幡「······何なら知っている」
曹操「······『クリフォト』は聖杯を手に入れ、それの研究を行っているとは聞きましたね。
実のことを言うと、俺もリゼヴィム・リヴァン・ルシファーとは一度会ったきりです。『
話を戻すと、『クリフォト』は俺達英雄派や旧魔王派よりも人材が集まってましてね。
八幡「あれか······」
2年近く前の『空蝉機関』の一連の騒動の際に、所有者がいたとは聞いたが·····あれは奔放だからな······今何処にあるのか······
曹操「後、クリフォトは何かを探していると聞きました。何を、何の目的で、はさっぱりですが」
八幡「······そうか。ならお前はまた暫くここにいて頭を冷やすことだな」
そう言って、面会を切り上げた。
聖杯か······もし、その聖杯が『
そして、奴等が探している何か······俺達が探しているあの人に会いに行ったら······あの人が持つ情報から何かを得られるかもしれない。
曹操が八幡の弟子になったのが5年半前。ジークとジャンヌがクロウに保護されたのが2年前です。尚、これと同時期に、家出していたヴァーリは八幡に見つかり、『
尚、悪魔と妖怪との戦争は捏造100%ですのでご注意ください。