イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~ 作:シャルルヤ·ハプティズム
それと、完全に描写し忘れていた
八幡達の魔力などを水とし、肉体をペットボトル、1度に放出出来る魔力をペットボトルをひっくり返した時一秒間に蓋から流れていく水とします。
例えとしては、秘匿空間にはペットボトルの穴を小さくする(放出量を抑える)術が掛けられています。
作者の頭ではこの例えが限界です。察して下さい。
ギャスパーside
『······そうそう、ギャスパー君もある程度は聞いてるかもしれないけど、ルーマニアで何やら政争が起こってるんだって? 最近になって更に苛烈さが増してるとか』
赤色と青色の髪が入り混じった頭髪を固め、切れ長のオッドアイ(右が赤、左が青)で、椅子に座っている男性の立体映像が僕の前に浮かんでいる。
ギャスパー「はい。少しは聞いてます。ツェペシュとカーミラのですよね。
『
好きでもない生まれ故郷に思いを巡らせながら答える。
『確かにねぇ。向こうは純粋な吸血鬼とその他って認識だから、入り込むのは容易だろう。彼処は陸の孤島と言うだけあって、テロリストの情報なんて禄に行ってないだろうからねぇ』
はぁ、と溜息を付くオッドアイの男性に、そうですね、と返す。
メフィスト・フェレスさん。『
契約は終了しているが、今も偶に連絡を取り合っている。大抵は、ラヴィニアさんとお兄様の話に終息していくが。
尚、お兄様と契約しているラヴィニアさんも、『灰色の魔術師』に所属している。
メフィスト『······見たよギャスパー君。レーティングゲームの映像。凄いじゃないか。あの身長差でもものともしないなんてね。個人的には魔法を使ってくれたら良かったけど』
流石に観られていた······あれは気分が高まってしまった結果だからなぁ。ゲームとして見れば、僕とサイラオーグさんの暴挙ってとられても可笑しくない。
そこは試合後の会見でディハウザーさんがフォローしてくれたから特に何事もなく済んだけど······
ギャスパー「アハハ······気分が高まってました······次は魔法使いますので」
メフィスト『そうしてくれると助かるよ。是非とも宣伝してね。そう言えば、最近ゲームした若手に話をつけろと下に突っつかれてね。ギャスパー君のところにも、そろそろ話がいくと思うよ』
もう若手悪魔が魔法使いと契約を交わす時期なんだ。今の若手は豊作って言われてるから、時期が早まったのかな。
ギャスパー「そうなんですか。そんな時期なんですね」
メフィスト『ギャスパー君は既に契約しているから関係ないかもしれないけどねぇ。一方的な反撃をしたかと思えば、あのサイラオーグ・バアルと殴り合った君も例に漏れず、と言うところだよ。リアスちゃん達と一緒に、書類を送るかい?』
どうしようかな······別に契約していい魔法使いは1人だけなんてルールはないし······
ギャスパー「お願いします」
メフィスト『了解したよ』
そうして、メフィストさんとの連絡を終えた。
その翌々日。
オカ研は部室に勢揃いして、部長の話を聞いていた。
リアス「······皆、今日集まってもらったのは他でもない······今日から『魔法使い』との契約期間に入っていくの」
僕は今、ルフェイ・ペンドラゴンと契約している。
ルフェイは、ペンドラゴン家の家宝である聖王剣を持ち出したアーサーさんの後を追って、家を飛び出して、『禍の団』及び潜入していたお兄様のチームに入った。うちで唯一、アーサーさんとルフェイは『禍の団』からスカウトしたことになる。
ルフェイが『
リアス「魔法使いが悪魔と契約する理由は大きく分けて3つ。一つは用心棒として。いざという時に後ろ盾になる強力な悪魔がいれば、何かに巻き込まれた時に相手先に折り合いがつけられるからよ」
部長が理由を説明すると、イッセー先輩がヤクザみたいですね、と言った。
リアス「2つ目に、悪魔の知識や技術を得るため。魔法使いの研究には大きな効力を発揮するの」
普通は魔法使いは冥界に来ることが出来ないため、悪魔との契約を交わした方が余程楽だし、コストも掛からない。
リアス「最後に、己のステータスにもなるため。強力な悪魔であるほど、契約することが大きな財産になるわ。また、何かあった時の相談役でもあるわ。私のお父様やお母様だって魔法使いと契約しているわ。
上級悪魔やその眷属ならばそれが義務であるの」
ゼノヴィア「まさか、私が魔法使いに呼び出される側になるとはね。人生は分からないものだ」
ゼノヴィア先輩は何やら哲学まで到達しそうだ。部長は苦笑して続ける。
リアス「元々異能に携わる人間なら、呼び寄せる側だものね。だからこそ、皆には契約を大切にしてもらいたいの。一度交わした契約は簡単に反故出来るものではないわ。悪魔は等価交換が原則。最高の取り引き相手を選びなさい。魔法使いには研究の延長線上でしかないかもしれないけど、私達にとっては立派なビジネスよ」
「「「「「はい!!」」」」」
部長の言葉に全員が頷く。イッセー先輩が何やら妄想していたようだが、見なかったことにしておこう。
リアス「そろそろ時間ね。皆、魔法使いの協会のトップの方が魔法陣で連絡をくださるの。きちんとしていてね」
部長が部屋の時計を確認しながら言う。全員がソファに座り直したところで床に魔法陣が展開される。
祐斗「メフィスト・フェレスの紋様······」
祐斗先輩が呟く。
あ、本人がご登場なさるんですね。誰か違う人が来るとばかり思っていた。
魔法陣がメフィストさんを映し出す。メフィストさんは椅子に優雅に座っており、アジュカさんみたいな雰囲気を出している。演出なのだろうか。
メフィスト『やぁリアスちゃん。久しいねぇ』
かと思ったら、部長に破顔した。やはり5、6年の付き合い程度ではこの人のことは掴めそうにない。
リアス「お久しぶりです、メフィスト様」
部長が返したことで、僕以外は緊張していたが、それが解けていた。
メフィスト『いやー、お母様に似て美しくなるねぇ。君のお祖母様もひいお祖母様もそれはそれはお美しい方だったよ』
リアス「ありがとうございます。皆、こちらの方がメフィスト・フェレス様。
メフィスト『紹介にあずかりました、メフィスト・フェレスです。詳しくは僕を取り扱った関連書物でご覧下さい』
メフィストさんは初代ゲオルク・ファウストが亡くなってからも人間界に残り、そのまま協会のトップになった。因みに、前に実年齢を尋ねたらはぐらかされたので、訊かないようにしている。前魔王と同年代だから、ルシフェル様とかとも同年代だとは思うけど。
リアス「メフィスト様は悪魔の中でも最古参のお一人で、人間界で活動しているの。それと、夏休みにイッセーがお世話になったタンニーン様の『
イッセー「マジですか!?」
イッセー先輩が驚いている。知らなかったのだろう。
メフィスト『タンニーン君には、『
前も思ったけど、龍王で『女王』ってタンニーンさん凄い肩書きだ。龍王を『女王』の駒で転生させたメフィストさんも十分凄いけど。僕なら『
メフィスト『年寄りの話を聞いてくれるのはリアスちゃんとギャスパー君だけだよ。リアスちゃんのお祖父さん達は元気かな? 隠居して久しいと聞くよ』
リアス「は、はい、グレモリー領の辺境でひっそりと過ごされてます」
グレモリー家は家督を次の当主に引き継いだら、その時当主だった人は隠居生活に入るんだ。
······ゼクラム・バアルにも見習って欲しい。いや、隠居したら悪魔の政治が麻痺しかける。
メフィスト『それにしても君達『
立体映像のメフィストさんが右手の人差し指をくるくる回して、真正面にいる部長に向ける。すると、新たな魔法陣が空中に展開されて、書類がドバドバ降ってくるので、部員総出で回収する。
こんなにいたんだ······でも赤龍帝とか、聖魔剣とか、デュランダルとか、北欧の魔術とか、研究したい魔法使いはいくらでもいるって考えると多くはないのかな?
祐斗「······昔は兎も角、今は書類選考なんだ。その後の選考と決定は、僕達に委ねられているけどね」
祐斗先輩が書類を拾いながらイッセー先輩に説明している。今は、異形社会でも普通の人間のシステムを取り入れているところも多い。人間が作った仕組みが、それだけ画期的で効率的だと言う事なのだろう。
ロスヴァイセ「······就職活動ならぬ、契約活動ですね。昔は抜け駆けを目指して血に塗れた時代もあったそうですが」
イッセー「······うわぁ。俺この時代に生まれてよかった」
各々、拾う手を止めずに軽く小話を交えながら書類を整理する。
結果、一番多いのは部長で、僕は一番少ない·····というか0だった。
······あれ? 一応目を通すぐらいはしとこうと思ったんだけど······まさか、僕がサイラオーグさんと殴り合ったのがそこまでマイナスだった? 大王家のサイラオーグさんと違って、僕はただの下級と見られてるし······
小猫「······ギャー君人気ないね」
ギャスパー「言わないで小猫ちゃん······」
今の凄いグサッときた。暫く立ち直れなそうです。
メフィスト『ハハハ、ごめんごめん言い忘れてたよギャスパー君。君の分はリアスちゃん達とは別で基準を設ける必要があったからラヴィニアが選考してるんだよ。ヴァーリ君の分もやってるから、もう数日待ってね』
頭を掻きながらメフィストさんが言ってくる。良かった······流石にここまで見事に0って泣ける。今回で契約結ばなくても、既にルフェイと契約してるから問題はないけど······
ギャスパー「······そうだったんですか·····良かったです。希望者0かと思いました」
メフィスト『そんなわけないって。君の強さと顔の広さは僕が羨むくらいだよ』
と言うか、お兄様も魔法使いの契約の対象なんだ。
リアス「?······メフィスト様はギャスパーとお知り合いなのですか?」
メフィスト『まあね。一時期僕はギャスパー君と契約してたからねぇ。彼と契約している期間は面白かったよ。あ、ギャスパー君、もう一回契約するかい?』
ギャスパー「今はお父様と契約されているじゃないですか」
お父様はメフィストさんの契約相手の1人だった筈。形だけみたいなものだけど。
メフィスト「そうだったね」
「「「「「「「······えぇぇぇぇえ!!?」」」」」」」
ギャスパー「······と言うわけで、お兄様にも契約希望の魔法使いの書類が来ましたので、目を通しておいてください」
ラヴィニアさんから送られてきた書類を見ながら言う。
ヴァーリ「······これ全部か?」
書類の束を見ながら、顔を引き攣らせてお兄様は返す。
ギャスパー「そうですよ。これでも、ラヴィニアさんが審査した上でかなり削られたらしいですよ」
お兄様への希望者は0が3つは付く。今まではテロリストとして危険視されていたけど、それが潜入していただけとなれば話は別。ハーフ悪魔の白龍皇と契約を結びたい魔法使いなんてごまんといる。
ヴァーリ「俺はラヴィニアと契約しているのだが······」
ギャスパー「まあ1人だけというルールはないですからね。折角の機会ですよ?」
ヴァーリ「まぁそのようなものか······?」
これでお兄様も、ラヴィニアさんの有り難みが少しは分かる筈······だと信じたい······
八幡が『
というのは置いといて、
少し補足説明
アーサー・ペンドラゴン、ルフェイ・ペンドラゴン
ペンドラゴン家の子息子女。アーサーは聖王剣コールブランドを勝手に持ち出して『
現在は、2人は八幡の保護下という名目で、『D×D』に参加している。尚、ルフェイは1度は離脱した『