対深海棲艦戦に護衛艦が参戦するようですよ?   作:カイヤ

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002 乱入

提督「で、君たちは?」

 

 任務からの帰りを出迎えた提督と秘書艦の不知火、赤城と第四駆逐隊の四人、そして、いずも達5人が執務室に集まっていた。

 いずも達の事情聴取が始まる。

 

いずも「海上自衛隊所属いずも型ヘリコプター搭載型護衛艦いずもです。

    現在、この5人の臨時編成艦隊で旗艦をしてます。」

 

あたご「僕もいずもと同じ海上自衛隊所属。  

    あたご型ミサイル護衛艦あたごだよ。」

 

きりしま「私はこんごう型ミサイル護衛艦きりしまよ。」

 

あきづき「あきづき型護衛艦あきづきでーす。」

 

たかなみ「たかなみ型護衛艦たかなみよ。」

 

 一通り自己紹介が終わる。

 しかし、提督を含め艦娘達は反応しない。

 しばらく沈黙が続いた後、遂に提督が口を開いた。

 

提督「すまない。

   ヘリなんとかやミサイルってなんだ?

   それに、海上自衛隊ってなんだ?」

 

いずも「これは、本当に私個人の想像でしかありませんし信じ難い事ですが、ここが私たちの知っている世界ではない可能性があります。」

 

提督「根拠は?」

 

いずも「まず、私たちの知っている世界では船魂、いえ、あなた達が船魂かどうかはわからないけど、まず人と一緒にいることはほとんどありません。

    それに、ここが私たちの知っている横須賀ではないこと。

    最後に、私たちの世界にあるべき施設、機械、衛星が一つもないことです。」

 

提督「なるほど。

   とりあえず、上への報告は君たちの実力を見てからにさせてもらってもいいかな?」

 

いずも「と言うと?」

 

提督「明日、演習をするんだが、付き合って貰えるかな?」

 

いずも「はい。

    演習をすること自体には異存ありません。

    しかし、武器弾薬を含めた補給と整備が出来る環境で無いと承諾しかねます。

    私たちも完全に信頼した訳ではありません。

    仮に、あなたがたと敵対するとなる可能性を考慮すると、その目処が立たない限り戦闘行動以外での消費は出来ません。」

 

提督「ふっ。

   抜け目がないな。

   分かった。

   不知火、悪いが工廠に行って彼女達の専属になってくれる子を2人連れてきてくれ。

   武器の整備はこれで大丈夫だ。

   妖精の所属を我々から君たちに譲渡しよう。

   武器弾薬、その他補給に関してもこちらでする事を約束しよう。

   もし、こちらがそれを破ったらこの鎮守府を攻撃してもらって構わない。

   これでどうかな?」

 

いずも「わかりました。

    お受けします。」

 

提督「最後に、君たちの所属についてだが、それは演習後にまた話をするからその時でいいかな?」  

 

いずも「了解しました。

    ただし、あらかじめ言っておくと現状としては日本軍に属する気はありません。   

    あくまでも、海上自衛隊としてここにある事を宣言します。」

 

提督「わかった。

   その海上自衛隊の事も後で教えてくれ。」

 

いずも「了解です。」

 

 

 すると、不知火が戻ってきた。

 足元には二頭身の人?がいた。

 

いずも「この子たちは?」

 

提督「その子達ふたりが今後君たちの部隊直属となる妖精だ。

   これでも立派に整備武器弾薬など、構造がわかっていて提示されるものを用意できれば全て作ってくれる。」

 

いずも「にわかには信じ難い話ですが、その様子では嘘というわけでもなさそうですね。

    実際にやってもらって確かめます。」

 

提督「そうしてくれ。

   不知火、空いている大部屋はあるか?」

 

不知火「六人部屋があります。」

 

提督「では、そこに彼女達を案内してくれ。」

 

不知火「わかりました。

    案内します。」

 

提督「では、夕飯の時間になったら放送がある。

   食堂まで行ってくれ。

   それと、今日は海には出ないでくれ。」

 

いずも「わかりました。

    これからよろしくお願いします。」

 

不知火「では、行きましょう。

    こっちです。」

 

 

 部屋に案内され、不知火から1通りの説明を受けた5人は笑顔で不知火にお礼をいい、部屋から出した。

 

いずも「まずは、部屋のチェックをしましょう。

    盗聴器、録音機、撮影機器などがないか、他に危険なものがないかを調べてください。」

 

 10分程でその作業は終了した。

 

いずも「特に何もありませんでしたね。」

 

あきづき「いや、流石にでてこないっしょ。

     てか、あったらウケる。」

 

たかなみ「いや、ウケないから。」

 

あたご「そう言えば、僕達さっきから放置しちゃってるけど、この子達にも自己紹介をした方がいいんじゃない?」

 

いずも「そうですね。

    そうしましょうか。」

 

 

 5人の自己紹介が終わると、今度は妖精2人が一生懸命自己紹介を始めた。

 

妖精「構造さえわかればなんでも出来るから任せて!」

 

いずも「それは頼もしいですね。

    手始めに、私たちの生命線でもある衛星を作って貰える?」 

 

妖精「任せて!

   これを用意して。」

 

 いずもが妖精から渡された紙を見る。

 そして、あきづきがのぞきみる。

 

あきづき「え、これで出来るの?」

 

 妖精はこくこくと頷く。

 

あきづき「驚いたわね。

     軍事衛星を作るのに要求されるのが割り箸と豆腐だなんて。」

 

 それを聞いた残りの3人は耳を疑った。

 しかし、妖精は自慢げだ。

 

妖精「鋼材とかは倉庫から勝手にとるから大丈夫。

   欲しいのは、私の御褒美の分かな?」 

 

あきづき「あはは〜。

     なるほど、そういう事か〜。」

 

いずも「では、お願いしますね。」

 

妖精「任せといて!」

 

 こうして、不安材料はかなり残るものの、軍事衛星の確保が出来そうな5人は急激にやることが無くなった。

 武器は満載されているため、現状は補充が要らない。

 まだ鎮守府内を歩き回るのは無理がある。

 つまり、究極に暇だった。

 

あきづき「暇すぎ、ウケる」

 

あたご「いや、何もウケないとおもうなぁ。」

 

きりしま「にしても暇ねぇ」

 

いずも「装備の手入れでもしてますか。」

 

 

 そして5人はそれぞれ艤装の整備を始めた。

 そして、その光景を目を星にしながら撮影している艦娘がいた。

 それは言わずと知れた情報マニア、青葉だ。

 

 翌日の朝、『謎の艦娘と謎の艤装!』と言う見出しで尾ひれのついた朝刊が発行されて朝食の時に配られ騒ぎになったのは言うまでもない。

 しかし、その後の演習で尾ひれのついた青葉の記事以上のものを目にすることになるがそれはまた後ほど。

 

 

 扉が開く。

赤城「夕飯をお持ちしました。」

 

電「なのです!」

 

 ドアには第六駆逐隊と赤城が5人分の食事を持っていた。

 

いずも「ありがとうございます!」

 

あきづき「ごはんだぁ!!」

 

 ご飯を食べた後、5人はすぐに寝てしまった。

 何故か急激に疲れたからだ。

 

 も、もちろん全員入浴はした。

 

 

 

 翌朝、鎮守府では大騒ぎになった。

 原因は、朝早くにいずも達と妖精が打ち上げた軍事衛星である。

 鎮守府の敷地内から打ち上げたため発射時の轟音で多くの艦娘が起き、空母艦載機が飛ぶはるか上空まで飛翔していく謎の物体を見て新種の深海棲艦疑惑まででは程である。

 

 

 それから3時間後、いずも達一行は演習海域にて第一、第二艦隊からなる精鋭12人と向き合い、演習開始の合図を待っていた。

 演習は普通最大でも六人対六人の一個艦隊単位で行われる。

 しかし、今回は特例でこの措置が取られていた。

 ことは1時間前に遡る。

 

 

 

提督「という事で、昨日話したとおり君たちには第二艦隊と演習をしてもらう。」

 

いずも「第二艦隊とですか?」

 

提督「そうだ。

   何か問題があるか?」

 

あきづき「主力じゃないとかウケる。」

 

 

 すると、後ろで聞いていた第二艦隊旗艦の金剛があきづきの言葉に反応した。

 

金剛「聞き捨てならないデース。

   私たちをそう甘く見てると後悔しますよ?」

 

 が、あきづきは一歩も引かない。

 

あきづき「そんな、でかけりゃ強いとか思ってる時代遅れの頭に言われても説得力なさすぎ。

     大体、ここの全員とやったって問題ないわよ。」

 

加賀「少し、頭にきました。

   そこまで言うのなら、やって見せて貰いましょう。

   提督、第一艦隊も第二艦隊の増援として加わります。」

 

長門「怒り任せの戦闘は良くないな。

   しかし、提督の艦隊である私たちがなめられているのは容認できないな。

   第一艦隊旗艦として参加を宣言する。

   ただし、参加するのは第一艦隊と第二艦隊のみだ。

   それ以外は鎮守府の運営に影響しかねない。」

 

 こうして、第一艦隊旗艦の長門と秘書艦の加賀により、第一艦隊の参戦が決定した。

 

 

 提督?

 もちろん反対していたが、1分ほど長門に連れらてた端の壁際で話をし、それ以来一言も発しなかった。

 いずも達からは、何かに怯えているように見えたという。

 

 

 

 話は戻って演習開始直前、双方が準備が終わり第一艦隊、第二艦隊、いずも達、ギャラリーの誰もが開始の合図を待ち望んでいた。

 

 しかし、入ってきたのは別の合図だった。

 警報がけたたましく鳴り響き、艦娘達の空気が引き締まる。

 しかし、状況の把握ができないいずも達は状況把握に努めようとするが全く分からない。

 

いずも「何かはわかりませんが、とりあえず非常事態らしいですね。」

 

あたご「何か良くないことが起こりそうだね。」

 

きりしま「対空目標多数接近!

     演習が始まってる?」

 

いずも「わかりません。

    ですが、演習でも例え実践でもやる事は一つです。」

 

たかなみ「落とせばいいのね?」

 

あきづき「私たちにあの速度で突っ込んでくるとかウケる。」 

 

いずも「衛星とのリンクを確認。

    敵機捕捉。全艦、対空ミサイル発射開始!」

 

 即座に全員に目標が分配され、照準が自動計算によって正確にあわせられる。

 いずもを除くのVSLから艦対空ミサイルが発射される。

 

 そして、それぞれ割り振られた目標に向かって吸いこまれるように飛んでいき、全弾命中して航空機のうち半数を落とした。

 

 ミサイルを逃れた航空機を待ち受けていたのは、絶好の攻撃チャンスではなく、速射砲や高性能20ミリ機関砲による正確な弾幕だった。

 結果、いずも達は何の被害を受けること無く全機の撃墜に成功した。

 

いずも「敵航空隊の全滅を確認。

    引き続き、警戒を厳としてください。」

 

たかなみ「いずも、コレ見て。」

 

 たかなみは撃墜した航空機の残骸を指す。

 高性能20ミリ機関砲によって撃墜された機体だ。

 そのため、原型を留めていたのでいずもは異変に気がつく。

 

いずも「これは・・・彼女達のものでは無い?」

 

きりしま「その可能性は高い、かな。」

 

いずも「では、あの提督の言っていた深海棲艦という奴でしょうか?」

 

あたご「まあ、そう考えるのが普通かな。」

 

あきづき「なら話は早いじゃない。

     敵空母は仕留めるべきだね。」

 

いずも「しかし、あの提督の言う事をすべて信じていいものでしょうか?」

 

たかなみ「いずもはいつも考えすぎなのよ。」

 

 たかなみは続ける。

 

たかなみ「でも、今回だけはいずもの慎重さが必要かもしれないわね。

     私達は何も知らなすぎる。」

 

あたご「なら、僕も賛成だ。」

 

きりしま「うん。」

 

あきづき「しょうがないわね!」

 

いずも「では、私たちの安全を第一に敵母艦と接触します。」

 

きりしま「まじですか。」

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