THE UNSUNG WAR〜ZERO〜(再編集中)   作:B-506

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どうも二度目まして。主です。今回からストーリー始まります。あくまでもモビルスーツでの戦闘ですのであしからず。
「戦う理由は見つかったか?相棒。」


凍空の猟犬

?「あいつか?....ああ、知ってる。話せば長い。そう、古い話だ。....知ってるか?エースは三つに分けられる。強さを求める奴。プライドに生きる奴。戦況を読める奴。この三つだ。あいつは.....確かにエースだった。」

 

彼は『片羽の妖精』と呼ばれた傭兵。私が追う、『ある人物』の同僚。

 

 

10年前、世界を巻き込んだ戦争があった。....『ベルカ戦争』。その空に軌跡を描き、歴史から消えたMS乗りがいた。

 

畏怖と敬意の狭間で生きた、1人の傭兵。私は、『彼』を追っている。

 

 

....そして、『片羽』の言葉で、物語の幕は上がる。

 

 

「あれは雪の降る寒い日だった。」

 

 

 

 

1995年 ウスティオ共和国ヴァレー空軍基地

 

〜凍空の猟犬〜

 

 

 

司令「諸君。早速だが緊急出撃命令だ。国境を超えた、ベルカの大規模特殊戦術機編隊が、此処、ヴァレー空軍基地に接近している。敵は我々の基地を襲撃し、ウスティオ共和国全土の覇権を握るつもりだ。ヴァレー空軍基地は我々にとって最後の砦であり、本作戦の失敗はベルカ公国によるウスティオの政権制圧を意味する。敵特殊戦術機編隊を撃破し、基地を守り抜け。断固として、ここでベルカの侵攻を食い止めるのだ。」

 

 

 

 

 

〜格納庫にて〜

 

?「来て早々、国の存亡をかけた戦いに駆り出されるとは俺達もついてないねぇ....なあ?相棒。」

 

そう言い放った彼は、TACネーム「ラット」コールサイン「ガルム2」。ウスティオ空軍第6航空師団第66戦術機隊「ガルム隊」の2番機。何を隠そう彼が『片羽の妖精』と呼ばれたその人である。傭兵であり、本名は伏せているらしいが、その顔立ちから、恐らくここ、東洋生まれの人間であることは検討がつく。

 

?「まあまあ、金が入るなら良しとしましょうぜ。」

 

そう言う彼はTACネーム「リリィ」コールサイン「ガルム1」。「ラット」の相棒で、同じく傭兵。本名は(ry。ラットと同じく、東洋人のような顔立ちをしている。

 

 

ラット(以下「ラ」)「ははっ、そうだな相棒。んじゃ、メンテナンス済んだら行くかぁ。」

 

リリィ(以下「リ」)「了解〜」

 

こんな感じで傭兵稼業をしてきた2人組である。

 

 

?「ガルム!いつまで駄弁っているつもりだ。次は君達だぞ。」

 

彼はガルムのAWACS「イーグルアイ」。ザ・指揮官みたいな人だ。簡単に言えば石頭。

 

ラ「へいへい。」

 

 

 

 

~滑走路にて~

 

 

管制塔《ガルム隊へ。離陸を許可する。》

 

リ《了解管制塔。ガルム1、テイクオフ。》

ラ《同じくガルム2、テイクオフ。》

 

2機のMSが飛び出す。ラットのMSは「MSN-001デルタプラス」。機体カラーはグレーで右主翼の3分の2を赤く塗っている。『片羽の妖精』の通り名の通り、右主翼を失っても生還した証だ。通常、デルタプラスは片側主翼を失った状態で飛行形態での航行は不可能に近い。更にこの日、ラットのデルタプラスは既に中破しており、変形すらままならなかったのだ。....しかしそれでも彼は生還した。赤く塗った右主翼はその証だ。

 

そしてリリィの機体。機体はラットと同じく「デルタプラス」のグレーだが、ラットと違い、左右の主翼、尾翼の先端を黒く塗っている。本人曰く「これはちょっとしたおまじない」とのこと。

 

 

管制塔《ガルム隊、高度制限を解除。貴機の幸運を祈る。》

 

 

 

 

 

 

 

そして番犬は、凍空へ飛び立った。

 

 

〜ヴァレー空軍基地上空 4月2日13:00〜

 

 

凍えるような温度の高度6000m。その空気を切り裂くように二つのエンジンノズルから熱波を吹き出しながら、高速で空を駆け抜ける2機のMS、デルタプラス。彼らだ。後に『化け物傭兵コンビ』と呼ばれる彼らはベルカの特殊戦術機編隊を迎え撃つべく、この凍った空を飛んでいる。

 

ラ《降ってきたな。》

 

イーグルアイ(以下「イ」)《こちら空中管制機「イーグルアイ」。全機上がったようだな。ガルム1、ガルム2、現在の方位を維持せよ。》

 

ラ《こちらガルム2、了解した。》

リ《同じくガルム1、了解。》

 

ラ《雪山でのベイルアウトは悲惨だ。頼んだぜ2番機。》

リ《了解だよ。2番機。》

 

イ《各機、迎撃態勢をとれ。》

 

ラ《報酬はきっちり用意しとけよ?》

 

イ《互いが無事であればの話だ。》

 

ラ《お財布握りしめて待ってろよ!》

傭兵にとってだけでなく、報酬は大事だ。それが無ければ、彼らは今ここで反転したって構わない。

 

イ《ガルム隊へ。敵機を基地へ到達させるな。》

ラ《当たり前だ。こっちも生活がかかってるんでな。》

リ《報酬なきゃ今頃逃げ出してるさ。》

 

イ《ガルム2、君はガルム1の指示の指示に従え。》

 

ラ《了解イーグルアイ。だってよリリィ。指示を頼むぜ。》

リ《了解だラット。別命あるまで俺から離れるな。》

ラ《オーライ隊長殿。》

 

リリィとラットの駆るデルタプラスはその身を何度か左右に揺さぶりながら、低空を駆けていった。

 

ウスティオ兵1《さっさと片付けて、ホットウイスキーと洒落込むぞ。》

ウスティオ兵2《東洋の寒い空にはピッタリだな。》

 

.....意外とどこの隊もこんな感じのようだ。

 

イ《AWACSよりガルム、ハーピー、オニキス。ロングレンジレーダーに反応。ボギーは機数2、いや6だ。低速でこちらに近づく。恐らく先遣隊のネモだろうな。挨拶してこい。続けてレーダーに反応。機数25、大編隊だな。方位310から高速でこちらに近づく。こちらは恐らくゼータプラスだ。》

 

リ《ガルムリーダー、コピー。まず我々が先遣隊を叩こう。ハーピー、オニキスは先に向かえ。》

ハ《ハーピーリーダー了解。》

オ《オニキスリーダーコピー。落とされてくれるなよ。》

リ《冗談言うな。落とされてたまるかよ。》

それぞれ言い残しながらガルム隊、ハーピー隊、オニキス隊が速度を上げる。

 

イ《ガルム隊、方位そのまま。間もなくライフルの射程に入る。.........今だ。》

リ《ガルム1、スラッシュ!》

(※ACECOMBAT6よりCFA-44のレールガンのコール)

 

リリィが駆るデルタプラスの放った2本の光条は、正確無比に相手のMS、ネモのコックピットを撃ち抜いた。

 

イ《ガルム1が敵性MSを2機撃墜。》

ラ《相変わらず器用だな相棒。》

リ《そうでもないさ。》

そう言うと、リリィは再び獲物を探すことに集中し始めた。

 

敵1《IFFの不調を確認。離脱する。!くそっ!無線を聞かれていたか!?こっちが不調だからって》ザザッ

敵2《不調の機体を撃墜するなんて....》

 

ラ《悪いがこちらも命がかかっている。》

そう、戦場に慈悲は無いのだ。ラットはそう心で呟いた。

イ《ガルム2が先遣隊の残りを撃墜。ガルム隊はハーピー、オニキスの援護に回れ。》

リ《ガルムリーダー、コピー。》

ウスティオ兵3《ラットに全部持っていかれるぞ。》

リ《そいつぁたまったもんじゃないな。》

イ《ガルム1、私語は慎めと何度言えば分かる。》

リ《はいはい。分かりましたよ〜。》

イ《はい。は1回だリリィ。》

リ《お前は俺の母さんかよ....》

 

下らない会話をしてる内に味方が頑張ってくれていたようだ。レーダーに映る敵性機体は残り2機。

 

リ「これで最後か。ガルム1、スラッシュ!」

 

放った2本の光条はまたもや敵のMSを引き裂く....はずだった。

片方のネモが直前で反転し、こちらに攻撃して来たのだ。

 

敵《俺1人だけ何食わぬ顔で帰るわけには行かないんだ!当たれ!当たれ当たれぇ!》

叫び声を上げながらライフルを乱射してくるが、その照準はもはやデタラメだ。

無情にも彼に無数の光条が殺到する。

最初の数発はシールドで防いだものの、そのシールドも使い物にならなくなった。

 

味方《ハーピー3、機銃発射。》

左から回り込んだ友軍機の機銃が、ネモをズタズタに引き裂く。

 

ポンッと小気味のいい音がして、ネモの機体が爆散する。

 

イ《レーダーに反応無し。良くやってくれた!作戦は成功だ。》




どうも主です。早速長くなっちゃいました。
今回からはだいぶオリジナルのエピソードを混ぜてみました。どうぞ、感想でも文句でも感想欄へ書き殴ってやって下さい。それでは、1週間後ぐらいに2話目だせると思いますので〜ヾ(・ω・)
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