【休載中】俺の『存在証明』の為に俺にできること   作:PL.2G

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平素より大変お世話になっております。

やっと第一話です。
アニメでは第2話の辺りです。

期間が大分空いてしまいまして,
その結果がこれかと言われたらそれまでです。

ごめんなさい。

では,どうぞ。




第一話 ~俺とお前達に出来る事~

赤城に揺られ早一月。

 

「遂に今日か、偉い長く感じたなぁ」

 

伸びをしながら呟く。

退屈な一月だったぜ・・・

何かにつけて、もっさんは「勝負しろ勝負しろ」って五月蠅ぇし、

よっしーは・・・あー、まぁ特筆して語るべき事は無かったがあえて何か語るとするならば、

赤城の乗組員の手伝いで洗濯したり掃除したり飯作ったりって感じだったな。

 

「ん~っ。そろそろだな。もっさん、よっしーも覚悟しておけよ?」

 

更に大きく伸びをしながら、俺の前で会話をしていたもっさんとよっしー(二人)に告げる。

 

「え?覚悟って?」

 

「何を言って・・・っ!?」

 

もっさんは言葉を切り、右目に着けられた眼帯を捲る。

瞬間,頭から動物の耳が生え、右目が赤紫色の輝きを放つ。

この眼こそ、もっさんの固有魔法である【魔眼】。

超広範囲でその範囲全体のネウロイのコアの位置を遠距離から見抜くことが出来る・・・

と言った代物だ。

 

「なっ・・・敵襲ーーーー!!!!!」

 

もっさんの怒号を合図に、赤城は警報を鳴らし始める。

 

「12時方向!!距離4000っ!!」

 

もっさんの指示で、赤城の四十口径八九式十二糎七高角砲が轟音と共に火を噴く。

雲の中に砲弾は消えて行く。

 

「ん~残念」

 

目を瞑り感想を述べる。

 

「え?」

 

砲弾の消えた先、雲が割れ、そこから赤いレーザーが撃ち放たれた。

その一撃で、隊を成していた内の駆逐艦 浜風が沈められる。

雲が割れた先、黒を基調に赤い斑の入った物体は空に鎮座していた。

これがネウロイ。人類の敵―――

 

「敵だっ!!これは訓練ではないっ!!」

 

もっさんは叫び続ける。

その間もネウロイは海面に向かいレーザーを撃ち続ける。

 

「おーおー、こいつはでかいねぇ。これがネウロイかぁ」

 

「あれが・・・ネウロイ・・・」

 

狼狽するよっしーを他所に、海上は戦場と化していった。

 

 

もっさんは、非戦闘員であるよっしー及び強いがウィッチではない俺達二人を医務室に向かうように指示。

 

「ひづめさん・・・あなたは・・・その・・・怖くないんですか?」

 

「ん?あぁ、当たり前だろ?俺は強いからなぁ」

 

「そう・・・なんですね・・・」

 

「あぁ、んじゃ俺は事が起こるまでここで寝てるから、

 よっしーはよっしーの出来る事をやるんだな」

 

ベッドに寝転がり、後ろ手で手を振り眠りにつく。

 

「えっ!?・・・私に・・・出来る事・・・」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

ガチャッ

 

扉が開きもっさんが入ってきた。

 

「宮藤」

 

「っ?!」

 

「ん、ひづめは寝て居るのか?はっはっはっこいつは本当に大物だな・・・

 それに比べ、なんだその顔は・・・それでも扶桑の撫子か?」

 

「でも・・・どうしても震えが止まらないんです・・・」

 

まぁ、現状一般人のよっしーには荷が重いわな。

しかし・・・扶桑の撫子ってもっさんの中でどんなイメージなんだよ。

 

「仕方ないな・・・さぁ、顔をあげてこっちを向け」

 

「えっ?」

 

そう言ってもっさんはよっしーの前に跪き、左手をよっしーの右耳を覆うように顔に宛がう。

 

「・・・動くな・・・」

 

もっさんは徐々によっしーの顔に自分の顔を近付けていく。

 

「・・・ぁ・・・」

 

なにこの乙女空間。

 

もっさんは左手を細かく動かす。

よっしーはくすぐったいのか、すこし身を捩じらせる。

 

「あっ・・・」

 

「インカムだ。」

 

よっしーの左耳に取り付けられた小型のインカム。

 

「それさえあれば離れて居ても私と通話ができる」

 

「はぁ・・・」

 

もっさんは立ち上がる。

 

「ただし・・・使うのは本当に困ったときだけだぞ。いいな?」

 

「はい」

 

ゴガン

 

赤城が揺れる。

 

「ひっ」

 

「さぁ・・・私はもう行かないと」

 

「坂本さん・・・」

 

「ん?」

 

「戦うんですか・・・?アレと・・・」

 

「そりゃそうだ。それが私の使命だからな」

 

よっしーも立ち上がる。

 

「わたし・・・わたしは・・・」

 

お前はここにいろ(・・・・・・・・)決して外に出るん(・・・・・・・・)じゃ()ないぞ(・・・)?」

 

「でもっ」

 

ゴゴゴゴッ

 

激しく揺れる赤城。

 

「私の事を心配しているのか?大丈夫だ、安心して見ていろ(・・・・)

 

おいおいもっさん。外に出るなって言った直後に見ていろってどうするんだよ。

俺ならともかくよっしーには無理だろ。

 

 

閑話休題

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

よっしーが勇気を奮い、ストライカーを身に着け空へ飛び立ち、

ストライクウィッチーズが戦場に駆けつけネウロイに止めを刺そうか、と言う所。

俺は数分前に目を覚まし、甲板に出て空を眺めていた。

 

「おーおー、よっしーが飛んでる飛んでる。いいねぇ。

 俺もいろいろ試したけど空を飛ぶって事は出来なかったんだよなぁ・・・

 こいつらって基本空中戦だから俺が戦うってなるとちっとばかし面倒なんだよなぁ」

 

ブリタニアに着いたら、俺も自分用のストライカーでも創るとするか?

 

「奴らの任務も終わりか。えらい時間掛かったなぁ。

 しかし・・・やっと俺の出番かぁ」

 

口角を吊上げ盛大にニヤつきながら右肩に左手を掛け、首と右肩を廻す。

 

直後、ゴゴゴゴ・・・と不穏な音をあげながら世界(・・)が揺れ始める。

 

「!?」

 

「なんだ?どうなっているっ!?」

 

「空気が・・・揺れている・・・?」

 

虚空から突如赤黒い光体が現れ、撃破したネウロイの破片が、

光体を中心に新たな何かを構築していく。

 

「なんだ?一体何が起こっている!?」

 

「こんなこと・・・初めてだわ・・・、一度撃破したネウロイが・・・

 破片から復活するなんて・・・」

 

破片達はみるみる内に形を変え、水棲生物の海鷂魚(エイ)の様な姿になった。

姿を創り終える間際、ウィッチーズの一人である、

フランチェスカ・ルッキーニがすかさず発砲。

が・・・

 

「っ!?シャーリー!!こいつ撃ったそばから治っちゃうよ~っ!!!」

 

「坂本少佐っ!?早くそいつから離れてくださいましっ!!」

 

「わかっている!!くそっ、離れるにしても囮になるにしても、宮藤を抱えているから・・・」

 

んじゃ、そろそろ俺も行きますか。

大きく息を吸う。

 

「ぅおーーーい!!もっさーーん!!そいつは俺がなんとかすっから、

 ちょっとそこにいろー!!!逃げるの手伝ってやるからさーーーっ!!!」

 

大声で声をかける。

 

「えっ、この声は・・・ひづめ・・・?」

 

赤城の甲板から遠くの空にいるもっさんに声をかける。

両足に力を籠め、なるべく(・・・・)壊さないように甲板を蹴り、跳び上がる。

赤城は蹴り込んだ方に傾いた。

 

そして一直線に飛び、背後を通り過ぎざまにもっさんの肩を掴む。

 

「なにっ!?」

 

空中で急停止し驚嘆するもっさんに声をかける。

 

「もっさんなら耐えられるだろ?よっしーをしっかり護れよ?」

 

肩を掴む手に力を籠める。

 

「ひづめ、お前どうやって・・・なるほどな・・・。いいぞっ!やれっ!!」

 

流石もっさんだ。

これから自分が何をされるか理解できたみたいだな。

もっさんをジャイアントスイングよろしく、

ぶん回し、ウィッチーズの居る方向に放る。

 

「うぉぉぉぉぉぉっ!!強すぎだぁバカものがあぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!!!」

 

勢い良く俺から離れていくもっさんは文句を言いながら小さくなっていった。

力加減を誤ったか・・・まぁ死なないし(・・・・・)良いだろう。

 

空気を蹴り混沌(カオス)に対峙し、足を交互に動かし空で跳ねる。

さて、コイツが混沌(カオス)・・・ねぇ。

俺がこの世界に存在する意味。

俺と同じ、この世界のイレギュラー・・・

 

「さぁてとぉ、イレギュラー同士仲良く殺り合おうじゃぁないの!!

 今まで頗る暇してたんだ・・・少しは楽しませてくれるんだよなぁ?」

 

首に手を当てコキコキと鳴らす。

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

ひづめに投げ飛ばされ、ミーナ、シャーリー、ペリーヌの三人に私達は受け止められた。

 

「ね・・・ねぇ、何!?なんなのあいつ?」

 

「ストライカーも着けて無いのに空を・・・飛んでる・・・?」

 

エイラとシャーリーが疑問を口にする。

 

「いたたたた・・・・。いや、多分だが・・・アイツは飛んではいない・・・

 完全に予測の域を出ないが、空気を蹴って(・・・)いるんだと思う・・・」

 

私は自分の感じた事、見た事を総合して語る。

 

「「「は?」」」

 

「だから、空気を蹴っているんだ、多分」

 

自分で言ってて非常に馬鹿げていると思う。

 

「そんな事を人間が出来るわけないじゃん!!」

 

ルッキーニが言う。

 

「きっと魔法ですわ」

 

ペリーヌも続く。

そんな感じは一切しないのだ。

が、正直私自身ありえないと思っている。

だからそんな一言で、自分の言葉が信じられ無くなってしまう。

 

「そう・・・なのか・・・?

 だが私には・・・あいつが魔法を使用しているように見えんのだ・・・」

 

ひづめへの興味が尽きない。

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ピ~ンポ~ン、もっさんのせいか~い」

 

正直これは面倒だしダッサいんだよなぁ。

さっき飛べないと言ったが、これは飛んでる内に入っていないと言っておく。

 

まぁそれはどうでもいい・・・今はこっちだ。

混沌(カオス)に目を向ける。

混沌(カオス)が目の前に居る俺に狙いを定める。

混沌(カオス)自身も、俺が敵だと明確に認識出来ているみたいだ。

 

混沌(カオス)の身体が水平に割れて行く。

そしてその中に赤黒いエネルギーが集まって行く・・・

ネウロイお得意レーザーか・・・?

 

「おいおいおいおい、それにしちゃぁちょーっとでかすぎやしねーかい?」

 

こいつ、手加減とか俺と戦いを楽しもうとかって考えは一切無いのかよ?

こいつにとって俺は敵で地球の事なんてどうでも良いとか思って居るのか?

 

「まぁどうでもいいか。今はレーザー(コレ)の対処か・・・

 しょうがねぇ、俺が防がなきゃ後ろの奴らは全滅しちまうしな」

 

手を前に出す。

 

「肉弾でどこまでやれるか試したかったんだけど、そうも言ってられねぇか」

 

俺の足下に魔方陣が現れ、前に突き出した手からシールドが展開された。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「なっ・・・なんなんですの・・・アレは!?」

 

「ほんとに・・・、なんなんだよアイツは」

 

「これ・・・もしかして、シールド・・・?」

 

「もしかしなくてもシールドね・・・規格外すぎるわ・・・」

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

半径679mに及ぶシールド。

このサイズ、俺自身が使える最少サイズ。

まったくもって非常に使いづらい。

【全知全能】でもこのシールドのサイズは変えられない。

 

例えば、水鉄砲があって、そこから水を出そうとする際、

銃口から水が出るのに必要最低減の水量と圧力がある。

俺の魔力排出機構上、魔力必要最低量・必要最低出力でシールドを出すと、

必然的にこうなってしまい制御が出来ない。

 

そんな説明をしている間にお相手さんはレーザーを発射していたらしく、

押し返しちまって、力の逆流でコアが剥き出しになっていた。

 

「なんだよー、もうちょっと楽しみたかったんだが・・・まぁこれも致し方無しか」

 

赤黒く輝く物体が不規則に脈動し、蠢いていた。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「なにあれぎもぢわる~・・・」

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

フランチェスカ・ルッキーニが感想を言う。

同感だ。

さてさて、では止めを刺しますか。

 

拳を握り、思い切り突き抜く。

 

「おーわり」

 

が、外殻が再構築を始め、元の海鷂魚のような状態に戻り、

またも身体を裂き、赤黒いエネルギーを溜め始めた。

 

「なっ!?効いて無い!?」

 

どうやらコア自体に俺の攻撃は通らないみたいだな。

外殻は?

 

「ほっ!!」

 

数発殴ると外殻は音も無く破裂していき1.2秒後に修復し始めた。

 

「へぇ・・・」

 

俺は口角を持ち上げにやりと笑う。

 

「最っ高の暇つぶしじゃんか・・・もうちょっと付き合えよ・・・なっ!!!」

 

混沌(カオス)がレーザーを発射すると同時、正面に回りシールドを展開。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

私達の目の前で謎の男と謎のネウロイが信じられない戦いを繰り広げていた。

美緒はどうやらあの男の事を知っているみたい・・・

 

「ねぇ、美緒・・・彼は一体何者なの?まさか・・・ウィザードなの?」

 

「ウィザード・・・そこまでは聞いていなかったが、とりあえず今私に解っている事は、

 見ての通りアイツは、ひづめは私達なんかより遥かに強いって事だ・・・」

 

美緒が他者をあっさり強いと認めた。

後で彼には色々と聞き出さないといけない事が有りそうね・・・

ひづめ・・・要注意だわ・・・

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「殴っても、シールドで押しつぶしてもなんも効きゃしねぇ。はっはっはっはっ」

 

コイツ無敵か?

まぁでもいろいろ試さんとな。

 

「うぉう!!」

 

突然後方から俺の後頭部へ衝撃が走る。

首筋に生温かい感触が伝わる。

出血したようだ。

振り向くと、混沌(カオス)の尻尾?のような部分が、俺を嘲笑うかのようにユラユラしていた。

 

「あぁっ!?ったく、めんどくせぇ。んなくだらねぇ事してんじゃねぇよ!!」

 

イラつきと共に尻尾?を殴り壊すが、瞬く間に修復されてしまう。

レーザーと尻尾?の二つを相手取りながらも、試行錯誤攻撃を加えて行く。

しかし現状出来るのは肉弾戦のみ、なんか他に出来る事は・・・

ふとストライクウィッチーズに目が行く。

 

そうだ。

 

「おーいもっさん、持ってる刀をこっちに向かって投げてくれっ!!」

 

米粒くらいに小さいもっさんに声をかける。

 

「そこまで届くわけないだろ!!今持っていく!!」

 

大声を出している。

多分普通のやつには聞こえて居ないだろう。

まぁ俺の場合そんな大声でなくても聞こえちゃいるがね。

 

「良いから投げろ!!」

 

「くそっ!!」

 

もっさんが自暴自棄に思い切り俺の居る上空へ抛る。

刀は回転しながら空中を飛ぶ。

その刀に手をかざし、俺の手中に吸い寄せる(・・・・・)

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

これも【全知全能】の成せる業だ。

鞘から刀を抜く。

 

「ふむ、良い刀だ。もっさーん、この刀最悪壊れっけど良いな?」

 

「そいつが倒せるのなら構わん!!やってしまえ!!」

 

「おーおー、良い返事だこと。聞いてて気持ちがいいねぇ」

 

どれ、試し切り。刀を掌で撫で上げ魔力を染み込ませ振り抜く。

真っ直ぐに刀の描いた軌跡通り、半月状の魔力の刃が生成され、それが混沌目掛け飛んで行く。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「あれは・・・」

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

もっさんが今後のきっかけ掴んだみたいだねぇ。

まぁ、それもどうでもいい。今はコレだ。

 

「今、斬れたよなぁ?お前のコア」

 

口角を釣り上げる。

そう、斬れた。

斬撃がコアを掠めたが、確かに赤黒いコアが斬れ、再生するのを見逃さなかった。

 

「へぇ、取り敢えずこの刀に馴染ませた魔力は混沌(お前ら)へのダメージに成り得るって事か・・・」

 

現状この刀は大事に使わせてもらうかね。

 

取り敢えず解った事は、俺の直接攻撃と魔力で外殻は壊せると言う事。

俺の直接攻撃と魔力を扱った攻撃はコアへのダメージにはならない事。

 

一応魔力に関して補足すると、俺は補助系及び回復系しか使えない。

攻撃系が一切使えない。

これが俺が『ほぼ』と言った答えだ。

この戦闘に関してもそうだ。

戦闘の流れや混沌(こいつ)の一切の動きを知ることが出来ない。

だからわくわくしている。

が・・・しかしだ、今回は俺の勝利は決まっている。

 

何故なら明日以降の出来事がわかる(・・・・・・・・・・)からだ。

 

もう一度シールドを展開し、無理やり正面から押しつぶして行く。

剥き出しになったコアの上に立ち、コアに向い話し掛ける。

 

混沌(カオス)さんよ、お前はここに居てはいけない。

 お前はお前の在るべき場所へ還れ。大丈夫だ、手伝ってやるよ」

 

上段に刀を構える。

 

「斬!!」

 

メキメキと再生を繰り返している外殻が、

コアを覆う前に思い切り振り下ろす。

コアと共に眼下の海が両断された。

そして俺の力に耐えきれなかった為、刀身が粉砕した。

 

気味の悪い呻き声のような爆音を発しながら混沌は欠片と為り消え去った。

 

「土は土に、灰は灰に~ってね。しっかしやっぱ刀壊れちまったか~おっ?」

 

力が抜け落下する。

しかし俺は自由落下に逆らわず頭から真下に落ちる。

もっさんとよっしーが俺の落下線上に現れ、俺を摑まえた。

 

「もっさん、よっしーサンキュー。いやぁ、助かったぜ。危うく海の藻屑になるところだったぜ」

 

「嘘をつけ。お前はあの程度の落下なぞ意にも介さんだろうが。

 その証拠に落ちてるとき狼狽えもせんじゃないか」

 

「もっさんとよっしーが来てくれるって知ってたからな」

 

当然だ。

しかし今落ちていれば間違いなく死んで居た。

良く解らん(・・・・・)が混沌を倒した後、一切力が入らなくなった。

 

「もっさん、案の定刀は粉々になっちまった。悪いな」

 

柄だけになった刀をもっさんに差しだす。

 

「後日、新しいもの作って渡すよ。代わりにこの刀の新しいのくんねえか?」

 

「いや、気にせんで良い。この程度の扶桑刀、

 一振りや二振り世界が救えるなら安いもんだ。

 それより・・・」

 

「あ~、今俺割とマジで疲れてっからさ、質問はまた明日にでもして貰って良いか?

 ちゃんと聞かれたことには答えるよ。今は赤城に戻ろうぜ?」

 

そうか、あの刀は別に特殊な刀じゃないって事か・・・

成程ね・・・いろいろ試し甲斐があるじゃねぇの。

口角を釣り上げ笑う。

 

「む、そうか。しかし、約束だぞ。ちゃんと守れよ」

 

「はいはい。しっかし、だりー。よっしー戻ったら飯頼むわ」

 

「えっ、あっ、はい、わかりました」

 

「ですから・・・、この男は一体なんなんですの~~~~~~~~っ!!!!!」

 

艶のある薄金の長髪、メガネを掛けた少女、

ペリーヌ・クロステルマンの叫び声が大海に渡り響いた。

 

取り敢えず一匹劇撃破っと。

さてさてお次はどんな奴がお出ましすんだろうか。

楽しみだぜ。

取り敢えずはこの身体が元に戻る事を何かに願いますかね。




最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。

投稿ペースが上げられれば良いなと思っています。(希望)

ではこのあたりで失礼致します。
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