「おい!相棒!しっかりしろ」
ある所に人族の男と赤い龍がおりました。
男と龍は最初は仲が悪く、ずーっと戦っておりました。
そのうち戦って行くうちに仲が良くなり、男と龍は一緒に行動しておりました。
でもそんな日々は長くは続きませんでした。男は冥界の悪魔に殺されてしまいました。
男は優しすぎたのです。人質を取られ、呆気なく最強と言われた男はその生涯に幕を下ろしました。その死にかけの中、死に物狂いで赤い龍、ドライグの元へ向かいました。
「なぁ、ドライグ」
「喋るな!!もうそれ以上、喋らないでくれ!!!!!」
「いんだよ、もう。俺の人生は短かったけど、俺は満足だよ、ドライグ」
男が喋り出すとドライグはもう諦めたかのように返答を返しました。
「な、なぜだ?」
「俺は恵まれてたよ。だってお前に出会えたんだからな。俺は運がいいよ、本当に」
「あ、相棒.....」
「だからありがとな?ドライグ───ガハッ」
「あ、相棒!?大丈夫、か?」
「大丈夫なわけねぇだろ?ははっ、これで俺もおしまいか」
「相棒はこんな所で死ぬ奴じゃない!!!」
「でも治し用がないだろ?」
「.......」
「っと。もうそろそろ死ぬわ。じゃあな」
「........もういくのか?」
「あぁ。さっき言ったろ?別れの挨拶」
「分かっている!!!分かっているが......理解したくないんだよ!!!!!」
「でも最後くらい別れの挨拶してくれよ?相棒」
「......"またな"相棒」
「!あぁ、またな」
そう言って男は死にました。
それから年月が少したち、白い龍と喧嘩して、ドライグは封印されて、この物語は終了です。
そして新たな物語は始まっていく。
───なんだここ。よく見えないけど、あったかいなぁ。
「もうすぐ出て来ますからねぇ」
───なんだ?今の声、うおっ!?
「はーい出てきましたよー」
「や、やっと出てきた」
「やったな!」
───なんだここ?
男は混乱していた。なぜ自分が抱かれている?なぜ自分は生きてる?どうやって?と色々考えすぎて頭が混乱していた。
「一誠が、やっと俺達のところに来たのか」
「うん、誠さん。あなた父親になったのよ?」
「それを言ったらお前もだろ?」
くすくすと笑う2人。その姿を見て男は理解した。
───あ、俺転生したのか。てぇぇぇぇぇぇえ!!!?
『お前が今回の宿主か』
するとどこからが聞いたことあるような声が聞こえた。
───どこ?
『少し精神の中に入れば分かる』
───おけ。
『その口調、やっぱりそうか』
───久しぶり、またあったな相棒。
『あぁ、またあったな相棒』
───また始めようぜ?あの旅を!
『おう!相棒!』
ここからドライグが泣き出して落ち着かせるのが大変だったという。
現実世界のほうの男、一誠は勝手に赤子としての機能なのか、大声で泣きわめいていた。
男は元の体でも人間とは思えないくらい強いです。
ドライグと渡り合うくらい。
人質はいっぱい取られていたため攻撃出来ませんでした。