GOD EATER Reincarnation 作:人ちゅら
推敲の時間が取れなかったので、後で手直しするかもしれません。
「ゴッドイーターってのは、まあ、一口に言えば地球の掃除屋だな。やたらと増えちまったアラガミどもを片付ける。アラガミってのは、さっきのデカい猿みたいなのとか、二本足で歩くデカいトカゲみたいな……ああ、オウガテイルには遭ったのか。あれだってゴッドイーター以外の
シンは危うく勘違いするところだったが、
「思ったより柔らかかったんだが。そういうものなのか」
「柔らかかったか。まったく。無茶苦茶なやつだな、お前さんは。で、まあそのアラガミなんだが、あれはゴッドイーターにしか倒せない。前に原子炉ふっ飛ばしてまとめて片付けようとしたこともあったが、ほとんど効果は無かったし」
「原子炉って」
この世界の人間は相当無茶なことをしていたらしい。
「それじゃあ世界も滅ぶだろう」
「ありゃあ酷かった」
酷かった、で済ませてしまうんだから、この世界の人間たちも大概だ。あるいはそれだけで済ませられてしまうくらい、どうしようもなくなっているのか。
まあ既にボルテクス界化してしまっている以上、残された道は次なる世界へと進むだけなんだろうが。
「生物兵器とかじゃダメだったのか? あれだけ
科学の進んだ文明なら、あるいはそんな手段もあったのではないだろうか?
「あー。もしかすると効くのもあるかもしれないが、基本的にはダメらしい。
「らしいって」
「なんでもアラガミってのは細胞の群れそのものらしくてな。ただぶった切ったりぶっ潰したりしても、細胞同士が戻ってくっついちまう。だから普通の手段じゃ倒せねえ。ただその細胞同士がくっつくのを指示してる司令塔ってか、アラガミには
「単細胞生物みたいなものなのか。そりゃあ厄介だ。にしても」
「ん?」
「随分と
「まあ、俺らはこいつを振り回してるだけだからなあ。難しいことはそういうのが好きな人間が考えてくれてる」
「それもそうか」
カラカラと愉しげに笑う二人。笑いながらもシンは、まだ人間が
あるいは前のボルテクス界とは
「そういう難しいことを考えてるのがフェンリルっつって、俺の職場なわけだが。お前さん、本当に知らんのか?」
「ああ」
現在、人類圏の守護者は間違いなくフェンリルである。
まだアラガミのいなかった時代から遺伝子工学に支えられた穀物メジャーだったフェンリルは、荒廃した後の世界でもその力を遺憾なく発揮し、瞬く間に人類圏の穀物シェアを寡占、全人類を対象にした食料の供給源となった……とされる。実際にはフェンリルによって世界各地に築かれた
ともあれ今の地球上に「フェンリル」の名前を知らない人間が存在したことが、リンドウには信じられなかった。
「前から知らなかったのか、それとも単に忘れているだけなのか、俺自身には判断できんのだが」
「ああ、そりゃそうか」
記憶喪失というシンの虚偽申告を、ひとまず信じることにしていたリンドウだが、会話自体はスムーズにできているため、すぐに失念してしまう。
面倒なことは、そういうのが好きな相手に投げてしまおう。リンドウは早々にそう決めて、ひとまず思いついた限りの説明をしておくことにした。
「フェンリルは俺のってか、ゴッドイーターの職場だな。フェンリルにはアラガミの研究をやってる酔狂な連中がいてな。そいつらのお陰で俺らみたいなゴッドイーターとか、あとはアラガミを防ぐ防壁、対アラガミ防壁なんてセンスの欠片もない名前なんだが、そういうもんを作って都市を守ったり。それから食料生産、医療福祉なんてのもやってる」
「それはもう一つの国じゃないのか?」
「ああ。フェンリル帝国なんて言うやつもいるくらいだ。まあそういう連中は
話の流れで昼食がまだだったことを思い出し、リンドウは車のサイドポケットを開ける。圧縮された栄養食のバーを取り出し、何気なくシンの目の前に差し出してみた。それはまるでカ○リーメイトのようであった。
「クッソ不味いけどな。良けりゃあ食べるか?」
「いや、俺は大丈夫だ」
「遠慮しなくていいぞ。お前さんのお陰で仕事も早くに片付きそうだし」
「不味いんだろ?」
「ああ。すげえ不味い。ハイヴに帰りゃあもう少しマシなもんがあるんだが、外じゃあな」
「なら、ええと、ハイヴか? そこに帰ってからで構わない」
「そうか? まあお前さんがそれで良いんなら構わんがね」
「俺には
そういって天頂の