機動戦士ガンダムSEEDーCross SRW!! 作:国伊都
ひさびさに書きたくなりましたので投稿しました。
駄文だと思いますが、気軽にお付き合いいただけると有りがたく思います。
人類という種はどこまでも愚かだ。
だが同時にその愚かさを省み、最良の未来を選び取るために傷つくことを恐れず、前に進む勇気を持つ。
C.E.……コズミック・イラ。
人類が母なる地球を核の炎で焼き、多くの血を贄にしてようやく手にした新たなる暦(みらい)の名。
しかしそれは同時に新たなる混沌を内包した暦(うつわ)の名でもあった。
遺伝子改変技術。
旧西暦より農業用や医療目的として研究されていたこの技術は、C.E.においてついに神の領域へと踏み込んだ。
すなわち……ヒトゲノムへの介入。
この『神の御業』によって人類は新たなる段階(ステージ)へと進む。
しかしそれは人の希望――いやこの場合は欲望と言っていいだろう――の元に生み出されたためか、多くの歪みを持っていた。
ジョージ・グレン……世界で初めて遺伝子改変技術のもと生まれた彼の願いとは裏腹に、人類はこの技術によって二分された。
すなわちコーディネイターとナチュナルに……。
遺伝子改変によって頭脳、体力、容姿等、DNAに則って発現するそれらのポテンシャルを人為的に操作・改変されたコーディネイター。
その存在は、連綿と自然的交配によって代を重ねてきたそれまでの人類……ナチュナルにとってあまりにも眩しく、そしてあまりにも心を苛む存在であった。
持つものと持たざるもの。
この二勢力を簡略に現すならば、この表現がもっとも適切であろう。
そしてこの表現から導き出される結果は、今までの愚かなる人類史を鑑みれば容易く見出すことができる。
回避できぬ対立……そして戦争という命の奪い合いである。
C.E.70、2月14日。
ナチュナル主体の『地球連合』による、コーディネイターの新天地であるプラントの一つ、『ユニウスセブン』への無差別攻撃……『血のバレンタインの悲劇』によって、二つの勢力は完全なる決別を果たし、本格的武力衝突へと突入していく。
誰もが疑わなかった数に勝る地球軍の勝利。が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま、すでに十一ヶ月という時が過ぎようとしていた。
そんな『SEED』と名付けられた物語の扉が開かれる中、運命付けられた未来(終わり)とは別の始まり(未来)を手繰り寄せるために介入する存在がいた。
正史(物語)においては東アジア共和国の一角を担うはずの島国。
旧西暦初頭より連綿と独立を保つ日ノ本の国……日本。
この八百万の神々の住まう国へと来訪した『最も近く、しかし限りなく遠い世界』の住人……。
その名は『ビアン・ゾルダーク』。
そして彼の右腕にして、かつてこの『物語』の観劇者であった『ネロ・ゾルダーク』である。
本来交わるはずのない者たちによる、新たなる未来(モノガタリ)……。
その開幕のベルはやはりというか……あの人工の大地で鳴り響くのであった。
『機動戦士ガンダムSEED―Cross×SRW!!』……ここに開幕する!!