埼玉県真帆良市にある学園都市。それがこの麻帆良学園都市だ。 幼等部から大学部までのあらゆる学術機関が存在し膨大な敷地面積を誇る。
そして学園内には極めて超常的な特殊技能や特殊能力を備えた人材が氾濫しておりトラブルや事件が絶えないという超人の坩堝たるこの都市に1つの噂話が流れた。
「不思議な力を持つ人がいるんだって」
「なんでも手を触れずに大岩を持ち上げたり、病気に苦しむ人を治しちゃったとか」
「不良に襲われたと思ったらいきなり不良がが内股で逃げていった」
といった眉唾な話があらゆる学年で広まっている。その噂の人物とは
私だよ。
いやお前かよと言いたいのは分かる。分かります。
私こと名礼武(めれいたけし)ことメレブはここ麻帆良学園本校男子高等部の一年A組に所属する金髪でショートボブ、口元のブラックダイヤモンドが麗しい美男子だ。
私は小さい頃に気づいてしまった。自分が不思議な力を持っていることを。風を巻き起こし大地を揺らす。太陽と見紛う炎を生み出して氷塊を作り出した。
私は戸惑った。こんなイケメンでスタイルも良い恵まれた私がさらに選ばれた存在になってしまったのだから。
その神に愛された私ことメレブは
「メレブ様ー!」
「こっち向いて!メレブ様ぁー!」
「「「「「「「メ・レ・ブ!メ・レ・ブ!メ・レ・ブ!」」」」」」」
教祖になってた。
どうしてこうなったし。いや私だってあれだよ。確かに黒魔術研究部(略して黒魔研)の奴らに見せびらかしたりしたけどさ。
でも黒魔研の連中が宗教的なアレを作るとは思わないじゃんさぁ。
最初は良かったよ?女の子にチヤホヤされたし。
「メレブ様すてき〜」
「今日もブラックダイヤモンドがきらめいてます〜」
とか言われたらこう、たまんないじゃん?
そしたらだんだん人が多くなってしまいには百人に届きそうになるもん。やばいよね。
あと信者から病気の父を治して下さいって言われたときは焦ったね。あらゆるツテを使って治してもらった。
SNSって凄い。
そうこうしてるうちに黒魔研の連中が信者からお布施とかいって金を巻き上げたり、飲むと怪我や病気が治るとかいう水を売り出し始めた。お前らまじぶっ殺すぞ。
これはやばいからフォローに回った。お金を返して回ったり、水を買ってしまった人には医者を真っ当な医者を紹介したりね。
そのせいでまた信者が増えるっていう。
もうやだよこんな生活。だってもう麻帆良スポーツとかに「奇跡の教団」とかいう感じで掲載されてんだもの。
黒魔研全員退学になんねーかな。
ありがとうございました。