今日は日曜日なのに気分が乗らない。何故なら
「もしかしたらお父さんかもしれないんです!」
「本当に?すっごく嘘っぽいんだけど?」
コイツのお守りをしなきゃならないからである。
アタシは神楽坂明日菜。麻帆良学園女子中等部二年A組に所属していて、あとこのガキンチョともう一人とでルームシェアしてる。
鼻息を荒くしているのは何故かアタシの担任である一〇歳児(数えで九歳)、ネギ・スプリングフィールドだ。教師をしながら生き別れた父親を探してるらしい。
そして麻帆良学園で噂になってる謎の人物が父親なんじゃないかと考えているのだ。なんでもソイツは図書館島を制覇したとかロボット工業研究会の暴走ロボを片手で止めたとかすごくありえないレベルの噂を持っている。
でも
「毎日不定期で集会を開いているそうですよ。困った人の相談に乗ったり、時には病気に苦しむ人をその場で治してしまったとか!」
「怪しい宗教か!どう考えてもおかしいわよ!」
「でも魔法使いなら可能です!そして病気の治癒は非常に難易度が高い呪文なんです。お父さんならきっと使いこなせます!」
魔法がどうとかはわからないが、正直信じられない。その病気の人もただのサクラとしか思えないし。
「確かにとっても怪しいし、嘘っぽいです。でもお父さんかもしれないんです!」
心臓がずきんとした。そうだよね。コイツは父親どころか両親の顔を知らない。
イギリスの魔法学校の首席とかいってもまだ小学生くらいの歳なんだ。父親に会いたくないわけない。
「・・・今度いろいろ手伝いなさいよね。バカネギ」
探し回ってるうちにもう暗くなってきた。星がちかちかし出しているし、帰って夕ご飯もつくらなきゃ。ルームメイトの木乃香も帰ってくるはず。
ずいぶん遠くまで来てしまった。ここは大学部の方だろうか。
「・・・?」「・・・。」「「「・・・!!」」」
なんだか騒がしいけどなんだろう?
「こっちってたしか学園祭のステージですよね?お父さんがいるかも!」
「あっこら待ちなさい!杖で飛ぶんじゃないわよ!」
「お父さーーーん!」
飛び出していった先のステージには一人の男が佇んでおりその周りを大勢の人間が囲んでいた。
民族衣装のようなものの上に灰色のカーディガンを羽織り、その手には足先から肩口までの長さの杖を持っている。
その男は
「教祖メレブさま。弟が転んでしまい膝がベロンとなってしまいました。どうすればいいでしょうか」
「あーアレだ。水でしっかりと汚れを落として。ベロンとなったとこは取ってね。そのあと水気を切って血を止めます。それでアレ、あの傷が早く治る絆創膏を。はい」
「ありがとうございます、メレブ様!」
「流石メレブ様。的確なアドバイスをなさる」
「なかなか出来ることじゃないよ」
「「「
メレブだった。
小説って難しいですね
読了ありがとうございました!