もうひとつオリジナルじゃないのを書いているのですが、
すいません。
当分更新が危うい。
理由はひとつ。
ぼっち夢の国がなかなか出来ないから。
そんなわけでオリジナル作品お楽しみ下さい。
五羅「…だっりぃ。」
呼吸するかのように
息を吐くかのように
生命活動を維持するように
男はその言葉を放した。
◆◆◆
別に俺は珍しくもない。
「だるい。」や「眠い。」を口癖にするほどには普通だ。
忙しさアピールや睡眠不足アピール、同じような意味だが、それらをするくらいには普遍的。
それのなにが良いのか悪いのか良くも悪くも分かってないがとりあえず言葉に詰まればその言葉を話す。
なにが言いたいか。
四緒「五羅。朝から四肢が砕けるような発言しないでくれる?」
五羅「残念だがデフォルトだ。嫌なら隣で歩くな。」
会話に詰まってるのである。
四緒「残念でもないし嫌じゃないから隣を歩くわ。」
五羅「お前は四肢が砕けることが残念ではないのか。なら砕けよ。」
四緒「そういうことじゃないし困るから砕かないわ。」
四緒「だって砕けたら五羅の隣で歩けないじゃない?」
五羅「それは困る。」
四緒「だから砕かないわ。」
五羅「理解した。」
と、まぁ。
俺新藤五羅(しんどういつら)は
彼女成瀬四緒(なるせしお)と恋人である。
◆◆◆
彼女とは長い付き合いである
わけではない。
何かを約束した幼馴染みとか
急に現れた美少女転校生とか
ひょんなことから好意を抱いてきた女子でもない。
だが。
あることに関して共有していることがあること。
そのくらいのものである。
それは追々として。
五羅「…。」
四緒「…。」
沈黙が重い。
だから仕方なく。
五羅「ねみぃ…。」
四緒「朝からそんな五体不満足になるようなこと言わないでくれるかしら?」
五羅「朝言わなくていつ言うんだ。」
四緒「寝る前にきまってるでしょう?」
五羅「寝る前は基本『寝ないといけない』という義務で寝ててな。だから朝眠いんだが。」
四緒「あら。私の彼氏は自身の管理すら出来ないのかしら?」
五羅「そこまでひどくはない。」
四緒「私が管理してあげましょうか?色々。」
五羅「ひどくないっつってんだろ。やめろ。」
四緒「あらひどい。女のプライドズタボロだわ。」
五羅「そんな誇り捨てて埃にしてしまえ。」
四緒「ていうかすでに朝は私が起こしに行ってるじゃない?五羅の部屋まで。」
五羅「そうだな。更に朝食も作っててくれてるな。」
四緒「彼女というより通い妻よね。」
五羅「高校二年生だから俺はまだ結婚できねぇよ。お前はともかく。」
四緒「私待ってるからね。」
五羅「え。なに俺四緒と結婚するの?意外。」
四緒「付き合うとはそういうことでしょ?」
五羅「そうだが。俺らには事情が…な?」
四緒「五羅。そろそろ学校につくわ。作ったら?」
五羅「嫌味ったらしいな…。」
そう言いつつ
四緒に手鏡を貸してもらい
女子のごとく髪をいじり整え
不気味ではなく爽やかに笑い
五羅「どうだ?」
四緒「いいんじゃない?自慢の彼氏よ。」
五羅「そうか!よし!今日も頑張っていこうぜ!四緒!」
四緒「…もう慣れたけどそのキャラうざい。」
五羅「…やめろ。傷つく。」
そうこそこそと会話をしてると
佑樹「お!五羅じゃん!今日も一緒に登校かよ!やるなぁ!」
五羅「うるせぇよ!」
瑠衣「わー!五羅君じゃーん!ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけどー!」
五羅「聞いて欲しいこと?何それ!?」
瑠衣「それがねー。」
そう言うなり俺は四緒に手を振り
その二人の近くに行って会話を始めた。
彼らとはクラスメイトで仲が良い。
それと彼と彼女は付き合ってる訳じゃない。
たまたま学校近くで3人が鉢合わせになっただけ。
よくあることだ。
別に佑樹と瑠衣が、ではない。
俺は顔が小さいが顔が広いから知り合いには朝よく出会う。
それが今日は佑樹と瑠衣だったということ。
四緒「…。」
彼女を置いてきぼりにするなって?
それは向こうも承知の上だ。
俺と四緒は学校ではそうそう会わないし話さないのである。
◆◆◆
四緒「…別に嫉妬しない訳じゃないんだけどなぁ。」
昼休み。
開放されてる屋上でいつものように五羅を待ちつつ
空を眺めながら呟いた。
五羅「え。なに俺に妬いてんの?」
四緒「わ。急に現れないでくれる?」
五羅「今から現れるよって言って現れるのもどうだよ。」
よいしょ…と
五羅はそう言い私が座ってる横に腰を下ろし
よっと…と
頭を私の太ももに預けた。
いわゆる膝枕。
これ。
時々思うけど膝枕ではないわねよね。
もも枕よね。
五羅「…ぁー。もう疲れた。」
四緒「まだ午後の授業があるわ。」
五羅「知ってる。しんどい。」
四緒「ご飯どうする?」
五羅「んー。食べさせて。」
四緒「わかったわ。ちゃんと噛むのよ?」
言いつつ私は持ってきた手作りのお弁当を広げ
一口のサイズに取り五羅の口へと運ぶ。
四緒「美味しい?」
五羅「っもぐ。うめぇ。」
四緒「良かったわ。」
なんかこうしてると小動物の餌やりみたいで楽しいわ。
思いつつ疲れた五羅を見て思ってることを言ってみた。
四緒「疲れるならあの人当たり良いキャラやめたら?」
五羅「やだよ。疲れるけど俺がやりたいことをやって楽しんでるんだ。」
四緒「…そう。」
五羅「嫉妬か?」
四緒「かもね。」
それ以降私たちは会話をすることなく
食事もとい餌やりを続けた。
結局餌やりを終えると五羅が寝てしまったので
私と五羅が学校で会話したのはそれきりだった。
◆◆◆
放課後。
四緒「五羅。帰りましょう。」
クラスが違う五羅を迎えに五羅の所属クラスにやって来た。
佑樹「お!彼女のお出迎えか!これから放課後デートか!やるなぁ!」
五羅「お前はそれしか言えないのか!」
瑠衣「まぁまぁ。彼女さん待ってるし行ったら?」
緋色「そーだぞー!早く行ってやれよー!」
五羅「お前らに言われずとも行くわ!じゃぁな!」
佑樹「楽しめよ!」
瑠衣「じゃーねー!」
緋色「また明日なー!」
五羅「おう!」
笑いかけて彼ら彼女らに背を向け私の方に歩んでくる。
因みに緋色さんと言うのは
五羅がクラスでもよく話す活発な女子である。
五羅と同じく人当たりがいい。
のくせに恋愛関係はまるで乙女な少女。
そして私たちは一言も話さず学校を後にした。
◆◆◆
五羅「はぁー…。」
四緒「溜め息やめて。」
五羅「疲れたからな。」
四緒を隣に迎えた帰路。
夕日が妙に眩しい。
五羅「今何時?」
四緒「5時前。」
五羅「うっわーぁ。寝れるかなぁ…。」
四緒「疲れてるなら寝れるわ。」
五羅「だと良いなぁ…。」
四緒「なんなら一緒に寝てあげましょうか?」
五羅「…彼女として?」
四緒「抱き枕として。」
五羅「あー。そっちのほうが助かるわ。」
四緒「仕方ないわね。思う存分抱きしめなさい。」
五羅「これで安眠できるな。」
四緒「良かったわ。五羅、家についたわ。」
五羅「お。帰ってきたマイホーム。」
家。
というかマンション。
セキュリティも安心なオートロックを解除し中へ入る。
俺の自宅は5階のためエレベーターへと乗車する。
そして5階の角部屋501の鍵を開け、
五羅「ただいま…。」
四緒「おかえりなさい。」
隣からご帰宅の挨拶をされた。
お楽しみ頂けただろうか?
もう一度ご覧頂けたら幸いです。
多分今回だけじゃ説明不足だと思います。
でも。やはり。
不足してるからといって不自然に説明入れるのは違うと思ってます。
自然に円滑に説明出来たら良いのですが上手くいきませんね。
精進します。