閃乱カグラーDestiny dividerー 作:4WD skyline
作者「……」
利恩「……焼かれるか、水没死するか好きな方選べ」
作者「遅くなって、マジですみませんでした(土下座)
(……何でこうなった?)
そう思いながら利恩は前を見る。
そこには、「準備は良い?」
と、二対の刀を持って構える飛鳥の姿があった。
(……何でこうなった?)
と、改めて自問する利恩。
なぜこんな状況になったのか、それは時間を少し遡って数十分前のことだった。
「あ、ダメ…!」
「ダメって言われてもなぁ…」
「で、でもそれは…」
「にしし」
「ま、また私…!」
「こいつで、イッケー!」
「あぁー!ダメー!」
と、言葉を聞く限りはなにかいかがわしい事を行なっているかの様にも思える。
しかし、彼らは決していかがわしい事は行なっていない。
二人の手の中にはスマートフォンが、そしてその画面には某有名ターン制カードバトルのアプリが開かれている。
二人はこのゲームで対戦していたのだ。
ちなみに戦績は5ゲーム中、利恩全勝、未愛全敗という成績だ。
「あーあ。まーた負けちゃった」
「しゃあねぇわ。ここは単純にセンスの差だな」
ちなみに、二人とも今日このゲームを初めて行なった。
「センスというより運でしょ⁉︎利恩運良すぎよ!」
「なら、もう一度やるか?」
「えぇ、良いわよ、今度こそギッタギタにしてやるんだから!」
と、ヒートアップしている時だった。
「ただいま帰りました、聖女さ、ま?」
と、飛鳥が帰ってきた。
「おー、おかえり」
「お帰りなさい、飛鳥さん」
と、二人は何事も無いように返事をした。
……ゲームしながらだが。
それを見た飛鳥は
「え、エエエエエエエッ⁉︎」
と、驚いていた。
「ッるッセーなー、もうちょっと静かに喋ろーぜー」
と、利恩が言うも。
「な、なななな何で聖女様と利恩君そんなに仲良くなってるの⁉︎」
と、飛鳥はまだ驚いていた。
「アメリカン気質のおかげかな?ホッ、召喚っと」
「何それ⁉︎そんなので聖女様とこんなに仲良くなれるものなの⁉︎」
「なれるんじゃね?進化かな〜」
「なれるの⁉︎いや、なれない‼︎」
と、利恩と飛鳥が話していると
「それがそうでも無いよ。って、えっ!ちょっと待って利恩!」
と、未愛も参戦。
「そーそー、未愛の言うとうり。フッフッフッ、かかったな」
「って、二人とも何やりながら話してるの⁉︎」
と飛鳥が言ったので、さすがに利恩と未愛も一旦ゲームを中断して、飛鳥の方を向く。
「いや、それがさ未愛が言うには善忍の未愛への今まで接し方が業務的すぎるんだよな。そのせいで未愛は精神が摩耗してたらしい」
「え、って、未愛?誰、それ?」
「いや、目の前にいるじゃん」
と、飛鳥の疑問に利恩は未愛=聖女を指差す。
「え、名前…」
「ってか、そもそも名前がないとかまじ無いわ〜。無いって聞いた時、本当に俺びびったし」
「で、でもそれは…」
「それは、何なのさ?」
「聖女様に名前を付けるのは恐れ多い事だし…」
それを聞いた利恩はこう言った。
「ふーん、じゃあたとえ『自分という存在』を指すものがなくて『自分の立ち位置』しか指していない言葉で未愛が呼ばれてたとしてもお前らは良いと……。まぁ、そうだわな、お前らは未愛といることは恐らく任務でやってる訳だし」
「…どう言うこと?」
と、恐らく理解できてないであろう飛鳥にストレートにこう言った。
「未愛の事を見てねぇ奴が善忍の中には多すぎるって言ってんだよバカが」
「バ、バカ⁉︎」
「おぅ、そうさ、お前らは大バカさ。人の気持ちも理解できない大バカ野郎だ」
「り、理解できないって…」
「現に未愛は善忍達の扱いのせいで精神が摩耗して俺が話を聞いた時なんかもう大荒れ。それでもちゃんと話をしたら多少は心、軽くなってるぽいし」
「……」
「おまけに現に未愛が精神の限界だってことに気づいてなかっただろ?」
「それは、そうだけど…」
「まぁ、会ってから時間も早いしそれに俺もたまたま早めに気づいただけなんだけど。悪い少し頭冷やして話すべきだったな。感情的になっちまった」
と、利恩は飛鳥に謝る。
すると飛鳥は
「わかった。でも利恩君、私は君のその意思がどこまで強いのか見てみたいの」
と、言った。
「見るっつっても、どうやって?」
と利恩は聞く。
すると飛鳥はこう言った。
「実践練習‼︎」
……二対の愛刀を手にしながら。
そして今、利恩と飛鳥は真正面に向き合い利恩は赤い風車を飛鳥は愛刀を手にしていた。
「んじゃ改めて聞くぜ。ルールは先に相手を戦闘不能の状態にする。ただし致命傷や重症レベルの攻撃は禁止。これで良いか?」
「うん、もしよければハンデもあげるけど、どうする?」
「舐めプかよ、随分自信あるな」
「伊達に私も忍じゃないからね」
「なら」
「ええ」
「「実戦開始‼︎」」
そう言ったと同時に飛鳥は利恩の元へと高速で駆ける。
しかし利恩は赤い風車を手にして、
「焔風、操式!」
と言う。
すると炎が利恩の周りに集まり炎の障壁を作る。
それに気がついた飛鳥は慌ててバックステップを行い炎の直撃を防ぐ。
「……ッチ、そう簡単に倒れてくれねぇか……」
「伊達に私も忍じゃないからね」
「それさっきも聞いたし……」
そう言い両者は互いの敵を睨んだ。
というわけで遅くなってマジですみませんでしたアアアアアア!
今回はちょっとしたコミュ回です。
次回は本格的に利恩と飛鳥の戦闘回です。
……次も遅くなりそうです、はい、すみません。