東方喫茶店『風楽』   作:森のナムル

4 / 6
優一「アレ?前回僕の出番薄くない?」
過ぎたものは仕方ない。あきらめなさい。
優一「アァンマァリィダァァァ‼︎」
どうも、森のナムルです。


幻想入りする前 ③

〜照陽 side

 

3日後の朝5時、僕と銀は軽い食事をして、優の家へと向かった。

「バイクで行こうぜ。」銀が目を輝かして言う。

少し呆れた。

「あのな、仮にそれで行ったとしても何処にその原付バイクとめんだよ。」

優の家の近くに、バイクを駐車するところはない。ましてや、彼の家に勝手に駐めるなんてもっての外だ。

銀はしぶしぶ諦め、徒歩で行く事に同意した。

全く…。(苦笑)

 

〜 優一の家

 

〜優一 side

時計のアラームが鳴る。もう日は昇っている。

霞む目を擦り、食事を済ませてから、玄関で待つ。

 

しばらくして、鈴が最初に到着した。

「おはよう、鈴。」

「おはよう。」

夏とはいえ、朝は寒い。

家に入って待つか聞いた。

鈴は、少し微笑みながら首を横にふる。

「私は大丈夫。それに…もうそろそろ東と銀が来るような気がするの。」少し顔を赤らめながら言う。

本当に5分もしないうちに、銀と東がやって来た。

全員集合だね。

「「おはよう。銀、東。」」

「おっす、鈴と優。」「おはよう、優、鈴。」

「お前ら早いな。まだ5時30分だぞ?」

東が言う。

「お前もな、東。」

苦笑いして、僕が言った。

「少し早いけど、いかない?麓まで大体歩いて2時間弱だから、早めに行って何か食べない?」

鈴が言う。

「「いいと思う。」」

「俺もサンセー!」( ^ω^ )/

銀も賛成した。

「ヨッシャー!目的地まで競争ダーッ‼︎」

銀が走る。

馬鹿かあいつは、歩いて2時間半なのに全力疾走していく奴があるか。

 

つか、あいつ道知ってるのか⁉︎

「ところで、博麗神社ってどっちだ?」

やっぱり。(ー ー;)

〜10分後

 

銀「ヨッシャー!ガンガンいくぜーっ‼︎」

 

〜20分後

 

銀「…なぁー。疲れたー。」

 

Σ(゚д゚lll)鈴 Σ(゚д゚lll)東 Σ(゚д゚lll)優

 

(((早っ⁉︎)))

オイ、まだ始まって20分しか経ってないぞ。

大丈夫か?この旅。

 

〜1時間後

 

銀「つまんねー、もどろーぜー。」

ブーブー文句を垂れる銀を無視し、先へと進む。

なんだかんだでついて来てくれるからだ。

 

〜1時間半後

 

日差しが強くなってきた。

同じくらい、銀の文句も多くなってきた。

銀「帰る帰る帰りたーい。腹減ったー。ツカレターヤダヤダ帰りたーい。暑い〜。」

…泣きたい。(T ^ T)

鈴「もう少しで着くよ。頑張って。」

東「銀、頑張れ。着いたら食物奢るから。」

銀「ブー。わかったよ。」

子供か 全く…。

 

〜2時間後

 

鈴「着いたよ!お疲れ!」

優「やっとついたー。(ハァ)」

銀「んじゃ早速、美味いもん食いに行こうぜーっ!」

コロッと変わったな。…なんか腹立つ。

東「…お疲れ、優。」ポンと肩を叩かれた。地味に嬉しかった。

その後、近くでみたらし団子を食べた。

疲れた体に甘い物は格別だ。

東は約束通りみたらし団子を銀に三本奢った。

「甘い物 サイコ〜♪」(≧∇≦)

鈴が美味しそうに食べる。

東は、お茶を飲みながら新聞を読んでいる。

心なしか表情が険しい。

 

〜照陽 side

 

今僕は地域新聞を読んでいる。

「○○山また行方不明者発生!」

新聞にはそう書かれていた。

何故だろうか嫌な予感がする。

そんな事を思っている間に、3人は団子を平らげてしまった。お茶をすすり、会計を済ます。

大丈夫だろう。 そう思いながらみんなを追って行く。

 

少し歩くと、○○山の登山口についた。

緑が茂り、日陰も多い。

一歩進むと、足にねとりとした感覚がつたわる。

思いの外、ぬかるんでいる様だ。

30分位歩くと、靴の色も茶色と黒を混ぜた色になってくる。

記事の事を思い出した。確かに鬱蒼と茂ってはいるが、迷う程ではないだろう。嫌気がさしてどこかへ行った、が妥当だと考える。

またしばらく歩くとぬかるんだ土から石段に変わった。ここが神社の参道なのだろう。

色あせた鳥居をくぐり、周りを見渡す。神社自体はボロボロで、木の葉や草で荒れてはいるものの、それが奥ゆかしく、不思議な空間に見えた。

賽銭箱近くには、誰が供えたのかわからないが、野菜と御神酒が備えられていた。信仰している人が居るのか疑問に思ったが一旦置いておく。

暫く神社周りを探索したが、特に何もなかった。

まぁ、そりゃそうだろうな。(苦笑)

「もうそろそろ帰ろう。」優が言った。

鈴も、銀も同意した。

「なら、最後にお賽銭をして安全祈願をして帰ろう。このまま帰るのは流石に失礼だと思うし…。」

1人五円玉を、賽銭箱の中へ入れ、ニ礼二拍手一礼をする。願わくばこのまま何も起きませんように。

そう思い、神社を後にした。

石段を降りていると何故か意識が朦朧とする。

眠気ではなく、意識が引っ張り出されるような感覚、このまま別の世界へと旅立つような感覚だった。

声が出ない。

あっ………。

 

そのまま 石段から 落ちて

 

 

ドサッ

 

 

重い瞼を閉じた……。

 

ドサドサッドサッ

 

後に続くように何かが落ちる音がした。

 

……。

 

 

〜幻想卿 妖怪の山の近く

 

コトコトコトコトと音がする。

お湯が沸けたようだ。

 

引いたコーヒー豆の上にお湯を注ぐ。

コーヒーが滴るのを店主は楽しむ。

 

最後の一滴が落ちるのを見て、店主はカップに移す。

一口飲む前に香りを楽しむ。

 

次に味を楽しむ。

 

その店主 江之太夫 泰忠 はまだ知らない。

 

 

まもなく、

幻想郷を知らない少年が近くに来ることを。

 

 

 




ついに幻想入りしました。

江之太夫 もでてきました。


それではまた、ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。