超次元ゲイムネプテューヌ Origins Interlude   作:シモツキ

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本作がどの様な方向性の作品なのかは、前作である『超次元ゲイムネプテューヌ Re;Berth1 OriginsAlternative』のあとがきに書いてあります。ある程度は本作だけでも楽しめる様にするつもりではありますが、前作を読んでいない方、知らない方はそちらを先に読む事をお勧めします。


本編
第一話 友好条約、締結


あの戦いから、およそ一ヶ月が経った。女神だけでなく教会関係者を始めとした多くの人達が関わった事後処理もやっとひと段落を迎え、少しずつ非日常からそれぞれの日常へと回帰し始めた、そんなある日。

……いや、ある日という表現は正しくない。今日は、あの戦いが終わってからすぐに予定された日であり、各国の…ゲイムギョウ界にとっての大きな転機となる日なのだから。

 

「では、パープルハート様、ブラックハート様、グリーンハート様、ホワイトハート様、調印をお願いします」

 

滔々と、しかし深みのある声音で司会進行を務めるイストワールさん。イストワールさんの指示を受けた守護女神の四人は、各国教会職員や来賓の集まる会場を堂々と進み、厳かな様子でペンを取り調印を行う。

今のネプテューヌ達は女神化した姿で、それぞれドレスを身に纏っていた。勿論、それはネプテューヌ達だけではない。教会職員は寸分の隙もない職員服に身を包み、来賓や女神候補生、調印式に参加した記者等も各々スーツやドレスを身に付けていた。そしてそれは……来賓の一人として、来賓席に座る私も例外ではない。

 

「続いて、来賓紹介です」

 

調印と守護女神同士の握手が済んだ後、式は来賓紹介へと移る。一人一人紹介と来賓の簡素な挨拶が進み、私の番となった時は他の方々と同様に挨拶とお辞儀をこなす。

各国各界の著名人や重鎮が集まるこの来賓席に私が座る事になるとは、思いもしなかった。けど、思い当たる節がない訳ではない。ルウィーでの大規模戦闘、ラステイションでのエキシビションマッチ、そして何よりプラネテューヌでのマジェコンヌに対する強襲。どれも多くの人の目に映っている訳だし、最後のは勇気ある(または危険を理解していない)TV局員によって各国へ放送されたのだから、私を『ゲイムギョウ界を救った女神の協力者であり、どこの国にも属さないもう一人の女神』として認識している人が多くてもおかしくない。……とはいえ、明らかに一般人とは違う雰囲気を纏う方々と肩を並べるのは緊張するし気が引けるけどね…(と思っていたけど、式の終了後隣の方に「女神様と肩を並べるのは気が引けました…」と言われたりしたのである)。

 

「それでは、各守護女神様の締結宣言です」

 

再びネプテューヌ達に注目が集まる。それぞれの言葉で締結の宣言を行うネプテューヌ達。普段から真面目なノワールは勿論、パーティーでは嫌がっていたネプテューヌも国の指導者として相応しい姿を私達に見せてくる。その凛々しく荘厳たる姿はまさしく『女神』そのもので、立場の上では同格であり互いに友達だと思っている私ですら一瞬忠誠を誓いたくなる程のものであった。

 

 

 

 

「第一回、もっとイリゼの事を知ろう会ーーっ!」

 

--------なんて思っていた私が馬鹿だった。

調印式、四ヶ国会談、女神候補生のお披露目と錚々たる行事が行われた末に来たのが……この、謎の企画だった。あれよあれよと言ううちに特設スタジオの中心に連れて来られ、四女神と共に複数のテレビカメラを向けられていた。

 

「…あのー、皆さん?私何が何だか全く分からないんですけど……」

「第一問!」

「ちょっ、早い早い早い!私全く全然分かってないんだけど!?てかネプテューヌが司会なの!?」

「あ、そっか…テレビの前の皆、こんにちはー!」

『こんにちはー!』

「挨拶が先だとは一言も言ってないんですが!?そして何!?女神は全員この企画知ってんの!?」

 

ひらひらと手を振りながらカメラ目線をするネプテューヌ達。……これはあれか、私だけ分かってないっていうか、わざと私にだけ説明してないパターンか……。

 

「イリゼ、せっかくのテレビなんだからもう少し落ち着きなさいよ」

「落ち着ける訳無いよ!……はぁ、取り敢えず説明してよ…さもないと私、故意に放送事故起こすよ?」

「おっとそれは困るね。イリゼの突っ込みも十分聞けたし、視聴者さんと閲覧者さんへの説明も兼ねて教えてあげるよ」

「しれっとメタ発言したねネプテューヌ…」

 

半眼でネプテューヌを見つめる私。そこでふと、「あれ、これは公の場だしネプテューヌ達に対しては敬語の方が良いのかな?」と思ったけど、それを察したらしいADさんが『タメ口でOK!』とカンペを出してくれた。…OKな方が問題だと思うけどなぁ……。

 

「この企画はタイトル通りイリゼについてのクイズ!わたしが司会、ノワールベールブランが解答者の超豪華番組だよ!あ、イリゼは基本そこの椅子に座っててね」

「私を知ろう、なら私が質問に答える方が効率的なんじゃ…」

「それじゃエンタメ的に失格だよ!」

「何そのテレビ業界人的台詞!?」

「それと優勝者にはイリゼ特製のプリン、最下位には罰ゲームとしてイリゼと司会者にプリンを作るというルールがあるから皆張り切ってね!」

「景品も罰ゲームもテレビとしてはしょぼくない!?後それ決めたのネプテューヌだよね!?だって司会者ネプテューヌだもん!」

 

さらっと自分が確実にプリンを得られるルールを解説してきたネプテューヌ。というか、これ私もプリン作るの確定じゃん…この企画全体的に私への罰ゲームだよ……。

 

「ふむ…まぁ要はイリゼをダシにしつつ各女神の個性をアピール、更に人々の関心が集まってるイリゼの情報も公開するという企画なのね」

「そのとーり!分かり易くまとめてくれてありがとうブラン!」

「分かり易いけど私をダシ扱いは酷いよ…ネプテューヌもそこスルーしないでよ…」

「むぅ、わたくしとしてはあいちゃん謹製のプリンの方が良かったですわ…」

「わ、早速個性をアピールし始めたよ…流石ベール……」

「ラステイションの皆、私の活躍を期待していて頂戴!」

「こっちもか!普段突っ込み担当なのに今日は何故かしたたかだねノワール!」

 

まだクイズが始まってもいないのに矢継ぎ早にボケを叩き込んでくる皆。どうやら今日は皆突っ込む気皆無なのか、普段に増してボケの波が早い。私は最後まで体力と精神が持つか不安だった。

 

「よーしそれじゃ第一問!イリゼのスリーサイズは上から何でしょう!」

「はぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

早速絶叫する私。幾ら何でも(まだ一問目だけど)この問題は無茶苦茶過ぎる。しかし女神三人は私が抗議をする隙を与えてくれない。

 

「9、2、5!」

「そんな小さくないわ!っていうかすでに発売されてる商品の販促したって意味ないよね!?」

「L、B、X!」

「手乗りサイズのロボットじゃん!?だからそんなに小さくないって言ってるよね!?」

「アイン、ツヴァイ、ドライ!」

「もうそれリズムに合わせてるだけだよね!?上から1、2、3とか馬鹿にしてんの!?」

 

ノワール、ブラン、ベールと三者三様の解答を口にする。当然それが合っている筈もなく、ただただボケをかましているだけだった。或いは、全力で私をおちょくってるだけだった。しかもカンペには『良いよその調子!』とか書いてある。……この世界は上から下まで皆頭おかしいらしい。

 

「うーん、皆不正解!もー、皆生死を共にしてきたイリゼの事なのに分からないの?」

「いやスリーサイズ把握されてたらむしろ怖いんですが…そもそも皆も自分以外のスリーサイズ知ってる?」

「わたしブランのなら知ってるよ?ブランの本物偽者判断の時聞いたし」

「……ネプテューヌ、もしそれを口にしたらどうなるか分かってるでしょうね?」

「…一応訊くけど、どうなるの?」

「貴女のだいたいのスリーサイズがバレる事になるわ。わたしと貴女とはスタイルに大差ないもの」

「……ぶ、ブランのスリーサイズは置いといてイリゼのスリーサイズ考えようか、皆」

 

冷や汗をかいたかの様な表情を見せるネプテューヌ。確かに中々に怖い脅しだった。

その後も散発的に解答をするノワール達。しかし最初の怒涛の三連ボケが強過ぎたせいかイマイチボケがヒットせず、まともに答えようとも勘と見た目(しかも服の上から)で正解を導き出すのは到底無理な話。その為正解が出ないままずるずると数分が過ぎてしまう。

 

「……えーと…これテレビ的に大丈夫なの?私としてはバレたくないし結構だけど」

「大丈夫じゃないでしょうね…ネプテューヌ、これヒントか何かないの?」

「え?あるよヒント」

「あるなら気を見計らって出しなさいよ…」

「はいはい…じゃあ特別ヒント!というか特別チャンス!実際に触って確かめてもOK!」

「あ、それは中々良いヒン…はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

本日二度目の絶叫を上げる私。ヒントでもチャンスでも何でもない、ただの公開セクハラ企画だった。……洒落にならない。

 

「正気!?ネプテューヌも企画者さんも正気!?一周半回ってやっぱりおかしいよ!?」

「大丈夫!わたし達守護女神は殺し合ってた関係から友達になれたんだから、多少爛れた関係になっても元通りの友達に戻れるって!」

「もうネプテューヌは手遅れだった!?」

 

色んな意味でショックを受けて、目を白黒させる私。ネプテューヌの目はもう完全に『視聴率命!』の炎が宿っていた。

こっちは無理だと判断し、なんだかんだ言ってもしっかりしてる女神三人に助けを求めようとする。…その瞬間、解答席の方からガタッ、という音が聞こえた。

 

『……覚悟、完了』

「覚悟完了!?どうしちゃったの皆!?ねぇ!?」

「生きてる中で退いちゃいけない時ってあるわよね」

「少なくともそれは今ではないよ!?っていうかこれテレビ!テレビだよ!?」

「ふふっ、そこを上手くやる…具体的には上手い事隠すのがわたくし達の腕の見せ所ですわ」

「第一今はもう遅い時間、良い子の皆はもう寝てるわ」

「何言っちゃってんの皆!?一日の緊張と疲れで壊れない!?」

 

確かに今はもう遅い時間。朝からずっと女神化しっぱなし、緊張しっぱなしだった皆が深夜テンションになっていてもそれは仕方ない事だった。だけど「じゃあ仕方ないかぁ…」と思える筈もなく、尻尾を巻いて逃げようとしたけど…残念ながらここは狭い特設スタジオ。更に皆より出遅れた事もあって簡単に包囲されてしまった。

 

「……マジで?ねぇマジでするの?」

『…………』

「マジなんだ…年貢の納め時ってこういう時使うのかな……」

「……安心してイリゼ、私達は誰も痛くしないから」

「その心配は一切してないしそんな事言われても安心出来な……ぁんっ…」

 

襲いかかる女神!襲われる私!……ここからは台詞だけでお楽しみ(?)下さい。

 

「やっ、ちょ待って…ひゃんっ!み、皆ちょっと手付きおかしくない!?ノワールその勝ち誇った様な顔は何!?ブランは憎々しげに揉むの止め…なんかネプテューヌもいるんですけど!?なんで参戦してんの!?ネプテューヌは解答者じゃない…今スカートの中に手入れたの誰!?服の上からで良いじゃん!服の中にまで手入れたらガチなセクハラじゃん!それとベール胸当たってて何か悔しいから!皆密着し過ぎ…んひっ…だ、段々皆手付きエロティックに…ふぁっ…なってません…!?い、いやほんと…あひんっ…無理…むり、だからぁ…もうこれ以上はダメぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

[暫くお待ち下さい……]

 

 

「えー…はい、放送事故が発生した事を、タレント一同心よりお詫び申し上げます」

 

五人並んでぺこりと頭を下げる私達。更にネプテューヌ達は私に対しても頭を下げ、その上で司会席と解答者席に戻る。

いやー、何があったんだろうね、放送事故の間。え?私の服がよれよれになってる?女神の皆がすっきりした様な顔してる?裏方さん達が「いいもの見せてもらった」って様子してる?さ、さぁ…何の事カナ-?

 

「じゃ、じゃあ改めて解答、どうぞ!」

『…分かりません』

「あんだけセクハラしといて解答それ!?……まさか途中から計測するの忘れてたとかじゃないでしょうね?」

『うっ……』

「うん、後で皆集まろうか」

 

怒りが一周回った後に出てくる笑顔を見せる私。皆は流石に反論のしようがないと思ったのか素直に「はい…」と頷く。国の長が一斉に従わせられるこの様子は、正直かなりシュールだった。

 

「う、うーん…こうなると第一問は正解者無し、にするしかないかな。こほん、残念ながら出なかった第一問の答えは……」

「え、いやまさかほんとに言うつもり?や、止めてよネプテューヌ…」

「--------前作である『超次元ゲイムネプテューヌ Re;Berth1 OriginsAlternative』の人物紹介Ⅰを見てね!」

「……へ?」

 

予想外の答えにきょとんとする私。それに気付いたネプテューヌは「あはは、やだなぁ」と言い、こう言葉を続けた。

 

「テレビ、しかもゲイムギョウ界全体に放送してるもので言う訳ないじゃん。例えディレクターさんやプロデューサーさんがそれを望んでも、わたしは絶対に言わないね」

「ネプテューヌ……それなら放送事故にならない様な配慮もしてよ…」

「で、ですよねー…ま、まぁ他にもこっちの方が前作の紹介にもなるし、ね?」

「無理矢理だなぁ…まぁいいや……」

 

私は肩を落としながらも消極的了承を示す。喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないけれどセクハラ自体はもう終わったものだし、それに比べれば他の事はまだマシだし…つまるところ、ゴネるよりは少しでも体力温存した方が後々の為と思った訳だった。

 

「こほん。では第二問!イリゼが初めて行った突っ込みの台詞は何でしょう!」

「うわ、第一問目とは対照的にまともな問題だ。…よく考えるとやっぱり無茶苦茶な問題だけど」

 

そう言いつつも私は記憶を辿り、私が初めて行った突っ込みを思い出そうとする。恐らくコンパの家で行ったんだろうけど…幾ら皆より記憶容量が余ってそうな私でも、何の特殊性もない言葉を一言一句覚えてはいない。少なくとも、即座に思い出せるものではなかった。

そして、解答者の三人はその場に居合わせていなかったのだから知る筈もなく、そういう意味では一問目よりも高難度だった。

 

「ふぅむ…やはり『なんでやねん』とかでして?」

「おー、出たね突っ込みの王道。でも違います」

「そうね、イリゼの事だから弄られてた可能性あるし『誰がハートの4だ!』とか?」

「一体どんな状況だったらハートの4?って聞かれるのかな…覚えてないけどそれは絶対違うよ」

「……『お前に食わせるタンメンはねぇ!』?」

「それも違…それ私の突っ込みじゃないよ!そもそもそれは突っ込みとして使えるのかどうか微妙だよ!?」

 

ふっ、と笑みを浮かべるブラン。ノワールとベールもよくやったと言わんばかりに頷いている。こ、これはまさか…最初に二人がベタな、それでいて普段から言いそうな事を言う事で油断させてから本命のボケをぶっ込むという無駄に高等なテクニック!?……やっぱ守護女神四人はカルテット漫才に向いてるんじゃないかと思う。

やはり私の予想通り、第二問目は難しい問題。一問目同様に正解は出ず、ヒントも無いらしくて結局正解者無しとなってしまった。

 

「またも正解者無し、答えは…『ってそれはそれで酷くない!?』でしたー。いやー流石にこれは難しかったね」

「そう思うんなら問題にするんじゃないわよ…」

「いや私は司会であって問題考案者ではないし。あ、因みにこの台詞はちゃんと前作の第一話に載ってるよ〜」

「…ネプテューヌ、さっきから宣伝ばっかりしてない?」

「まっさかぁ、仮にそうだとしてもそれは結果的にであって狙ってやってる訳じゃないよ」

「ほんとかなぁ……」

 

曖昧な笑みを浮かべて誤魔化すネプテューヌ。なんというか、今のネプテューヌは掴み所がない。…司会としてのスタンスを考えてるのかな?

 

「はいはいじゃあ第三問目いくよ!イリゼの使う武器--------」

「はいっ!バスタードソードよ!」

 

早押しクイズ(ボタンはないけど)が如く出題の途中で解答を口にするノワール。ここにきてノワールはボケより優勝を狙う一手を取ったのだった。それは出題がぶっ飛んでないと見たからか、とにかくそれは完全にベールとブランを出し抜いて……

 

「……ですが、わたしの使う武器はなんでしょう!」

「な……ッ!?引っ掛け問題!?」

「っていうか、私関係ないじゃんッ!」

「…太刀よね?」

「お、ブラン正解!正確には刀全般だけど、太刀も許容範囲!」

「…………あ」

 

ぽかんとした顔をするノワール。やられたなぁ…と苦笑いするベール。かくして、第三問目はブランが正解者となったのだった。

 

 

 

 

「うぅ…もう、勘弁して下さい……」

 

べたーんと椅子にもたれかかる私。その横ではネプテューヌが「と、言う訳で最終問題の答えは『第四十八話』でしたー!」とか言っている。因みに問題は『私の正体が発覚したのは第何話』という問題。…なにその問題、端からメタいじゃん。またまた宣伝じゃん。……徹頭徹尾、破茶滅茶無茶苦茶なクイズ大会だった。

 

「おーい、イリゼ大丈夫ー?」

「全然大丈夫じゃない…もう体力と精神が持ちません…」

「そ、そっか…確かにそうだよね、解答者の三人も『もうボケが思い付かない…』って顔してるし…」

「いつからこれは大喜利番組になったの……」

 

最初からだよ、とは誰も言わなかった。

 

「それじゃ、皆気になる結果発表だよー!ドラムロールお願いしまーす!」

 

照明が少し暗くなり、ドコドコドコドコ…とドラムロールが鳴り始める。結果が結果だけに私としてはそんな事しなくても…と思ったけど、そこら辺はなあなあにしたくないのか十分な溜めを入れ、ネプテューヌは結果を口にする。

 

「結果発表!優勝者は……正解数一問でタイの、ノワールとベールとブラン!」

『……わー…』

「うんまぁそうなるよね!一問タイじゃテンション上げ辛いよね!…もうちょっと正解しようよ皆…」

「いや、こんなアホな問題を一人一問正解させた事は十分凄いと思うけど…」

 

なんともまぁ微妙な雰囲気の中、解答者全員にスポットライトが当たる。……まぁ、これはこれで良かったのかな。しょうもないクイズ大会とはいえ女神に明確な順序が付くのは宜しくないし、何より…やっと終わりだもんね!

 

「そういう訳で、三人にはイリゼからのプリンが送られ、同時に三人はそれぞれわたしとイリゼにプリンを送る事となりましたー!」

「何それ、それもう景品でも罰ゲームでもないただのプリン交換会じゃん……」

「…あら?と言う事は、ネプテューヌはプリンを三つも貰うという事になりますわね…まさか、それを狙っていたんですの?」

「…ネプテューヌならやりかねないわ」

 

じとー、と半眼を向ける私達。しかしネプテューヌはあっけらかんとしてした。…ある意味ネプテューヌは司会に向いてるよ、ほんとある意味で……。

 

「さ、そういう訳で結果発表も終了し、イリゼの事を知ろう会も終了です!テレビの前の皆、どうだった?」

「四女神はヤバい集団だという事はよく伝わったじゃないかなー」

「そっかぁ、そんなに楽しんでくれたならわたし達も大喜びだよ。ねー皆?」

『ねー』

「……何だこれ…」

 

ほんとに今日の皆はぶっ飛んでいた。多分ネプテューヌ以外は…いやネプテューヌですら明日これを恥ずかしくなるんじゃないだろうか。

 

「さてと、それじゃ最後は皆で挨拶して終わろっか!イリゼも良いよね?」

「…そうだね。最後だし…良いよ」

「じゃあ皆集まって!今日一日色々あったけど、わたし達はこれからもこんな感じで仲良くやっていくよ!だから皆も、国とか信仰とか関係無しに仲良くしようね!せーのっ!」

『さよーならー!』

 

最後の最後で女神らしい…というか、彼女らしい事を口にするネプテューヌ。他の三人も、にっこり笑顔でネプテューヌと共に手を振る。

その言葉で、その笑顔で今回の事を全部水に流してあげようとは思ってないけど…そういう事なら、途中で出演拒否をしなくて良かったな、と位には思える私だった。

そう、今日を機に戦いの過去を取り払い、共に歩んでゆくのだ。それを先導する、重要な役目において私が役立てたのならそれはとても嬉しい事だと思い、私は四人と共に笑顔で挨拶を--------

 

 

「次回もお楽しみにね〜!」

『次回ある(んです)の!?』

 

生放送の最後を飾ったのは、ネプテューヌを除く四人の突っ込みだった。




今回のパロディ解説

・こんばっぱー♪
生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録シリーズに登場するラジオネタのパロディ。期せずして本作も生徒会の一存が初パロディとなりました。…ほんとこの作品好きだな、私。

・「9、2、5!」
超次元ゲイムネプテューヌ THE ANIMATIONのブルーレイのCMのパロディ。アニメ版視聴者さんはこれ結構覚えてるのではないでしょうか?凄く耳に残っています。

・「L、B、X!」、手乗りサイズのロボット
ダンボール戦騎に登場するロボット、LBXの事。えぇ、勿論イリゼはLBXの様なスタイルはしていません。想像ですがイストワールもLBXよりは大きいでしょう。

・お前に食わせるタンメンはねぇ!
お笑いコンビ、次長課長の河本準一さんのネタの一つのパロディ。作中でも言いましたが、これはむしろ突っ込みというよりボケになっている様な気がします。
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