超次元ゲイムネプテューヌ Origins Interlude   作:シモツキ

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第九話 ラステイション、監査編

四大陸それぞれに特徴があるのがゲイムギョウ界。ラステイションは工業が盛んだとか、ルウィーは魔法技術が発達しているだとかが分かり易い…というか国を語る上でまず出てくる事だけど、あまり語られない特徴も勿論ある。例を挙げるとすれば…仕事に対する積極性や向上心は、ラステイションが一番高い。

 

「んーと、どれが一番それっぽいかな…?」

 

第二の監査対象国、ラステイションのとある眼鏡屋さんに立ち寄った私。どこかの眼鏡屋さんに立ち寄る予定はあったけど…別に最初からこのお店に来たかった訳じゃない。そんな私がこのお店に立ち寄ったのは……

 

「こちらはどうですか?視界の邪魔にならないって定番なんですよ〜」

 

この、眼鏡屋さんの店員さんの真摯さだった。お客が迷ってる様であれば声をかけ、ただ声をかけるだけでなくお客が知りたい事を的確に教え、その上しつこくならない様に引く時は躊躇わずに引く。買い物において一番重要なのは商品だけど、店員さんやお店の様子も少なからず購買意欲に関係するよね。

 

「あ、確かに見易い…あの、頑丈なのってありますか?普段からかけるつもりはないんですけど、立場柄荒事に関わる事も多くて…」

「女神様ですもんね。でしたらこちらやこちらをお勧めしますよ?」

 

私が要望を伝えると、すぐにそれに合った品を店員さんが出してくれる。それを受け、私は提示された二つを交互にかけてそれぞれのかけ心地を確かめてみる。……これは…。

 

「…どっちもいいかも…この二つの違いって何ですか?」

「こちらはツルの部分が耳に負担をかけないタイプで、軽さにも定評がありますね。で、こちらは耳よりも鼻への負担が小さく、値段も若干お安くなっておりますよ」

「若干お安い……」

 

その言葉につられる私。ぼったくりレベルでさえ無ければ多少高めでも買うつもりはあったけど…店員にも言った通り、普段からかけるつもりはない以上ぶっちゃけちゃえば安かろう悪かろうでもそこまで問題はない。流石に欠陥品だったり非合法だったりするのは不味いけど、真面目さと厳しさに定評のあるノワールのお膝元、ラステイションの大通りに店舗を構えるお店がそんな物を売っているとは思えない。

…と、言う訳で勧められた二つの内の後者を購入する事に決めた私。もう少し考えてもよかったけど…こんなシーン長々とやったってウケるとは思えないもんね。

 

「お買い上げありがとうございます!またのご来店、心よりお待ちしておりますね」

 

深過ぎず、でも適当には見えない完璧なビジネス的礼をして私を見送る店員さん。多分、暫くは眼鏡屋さんに立ち寄らなきゃいけない事態にはならないと思うなぁ…と、ほんのちょっぴり申し訳ない様な気持ちになりつつ、私は眼鏡屋さんを後にして、次の目的地へと向かう。--------購入したサングラスを荷物の中にしまいながら。

 

 

 

 

「これはユニに渡しておいて頂戴。それと、このクエストの報告もしておいてもらえるかしら?」

 

引き出しから取り出したファイルと書類を別件で私の執務室へと来ていた職員へと渡す。私の言葉を受けた職員がはい、と即答して執務室を出ていくのを見て……私はなんとも言えない満足感を得る。うんうん、こうして女神が職員に指示を出して、それを職員が真面目に遂行する事こそ教会の在るべき姿よね。あのお飾り寸前の状態だった私に未来はこうだって教えてあげたいわ。

……と、思っているとつい先程執務室を出て行った筈の職員が戻ってきた。

 

「……?何?私の渡した物に不都合でもあった?」

「い、いえ。丁度お客様と出会いましたので案内を…」

「そうなのね、ご苦労様。じゃあ部屋に通して頂戴」

 

タイミングが良かったのか悪かったのか、職員は案内を任せられた(または自主的に行った)だけらしかった。…さて、お客って誰かしら…今日そんな予定は無かった筈だけど…。

そう思いながら待つ事約十秒。お客は…何故か入って来ない。

 

「……あら?入っていいのよ?」

 

職員が伝え間違えたのかと思ってもう一度声をかける私。だけどやっぱり入ってくる事はなく、代わりに衣擦れの様な音が聞こえてくる。これは一体……って、まさか…!

 

(…そういう事だったのね…ふふっ、何を考えてるんだかよく分からない奴だけど、段々私も行動が読める様になってきたわ…!)

 

考えてみれば簡単な話。事前連絡が無い時点で仕事関係の人の可能性はほぼゼロ。となると友達(今それも選択肢に無いって思った人、怒るだけで許してあげるから名乗り出なさい)だけど…こんな時聞こえてる筈なのに部屋に入ってこないで、しかもなにかしようとしてる人なんて一人しかいない。そう、そんなのは勿論……

 

 

 

 

「少々もたついてしまってすまない。私はオリジン・バジーナ。……私はかつて、イリゼと呼ばれた事もある女だ…」

 

グラサンノースリーブという出で立ちで執務室へと姿を現した私。前回…ルウィーの時は上手くいかなかったけど、それはきっとそれっぽいマスクを用意しただけというネタの完成度の低さが及ぼした事態。だからグラサン&ノースリーブ服&髪の毛を服の中にしまうという三重の構えを行った今回は成功する筈!

…と、思って執務室に入ったのが数秒前。そして今は……

 

「…はぁぁぁぁ……」

 

驚く程に深いため息を吐かれて、ぽつんとしていた。……あ、あれ?

 

「…ノワールさん?」

「あー…うん、いらっしゃいイリゼ…」

「テンション低い!ノワールにあるまじきテンションの低さだよ!?え、いやどうしたの!?」

 

それはお前だろ、という突っ込みが聞こえてきそう(私ならそう言う)な私だけど、それはともかく異様にノワールのテンションが低い。…というか、こんなテンション大金の入ったお財布や防水性の低い携帯を泥沼にでも落とさない限りならないだろうって位に低い。全く持って不可解な…。

 

「誰のせいだと思ってるのよ誰の…」

「誰のって…え、私のせい?」

「そうよ、はぁ…まさかイリゼだったなんて…」

「…誰か別の人だと思ったの?」

「そうよ、ネ……って、言う訳ないでしょうが!」

 

ぐでーっとテーブルに突っ伏しながら言おうとし…たところでがばっと起き上がるノワール。気付くのが早くて最初の一文字を言うだけに留まっていたけど……私とノワールの間柄じゃ、ネが付いて且つこの流れで出てくる様な人物なんて一人しかいない。

 

「…ははーん…そういう事……」

「な、何したり顔してるのよ!」

「別に〜?あ、じゃあ電話で呼んであげよっか?」

「いいから!やらなくていいから!っていうか何しに来たのよ!?」

 

ルウィーで私は弄られキャラって判明したけど、弄られキャラと言えばノワールだよねぇ…なーんて思いながらふざけていた私。そこでノワールに何しに来たんだと言われて、おっとそうだったと思い出す。成否はともかくネタは終わったし、本題に入らないと……でも、その前に。

 

「…服、着替えてもいい?」

「いやそれは勝手にすればいいけど…あれ、さっきの衣擦れの音って…」

「あ、それは私がこのノースリーブ着てた音だろうね」

「……教会の廊下で上半身下着姿になったの…?」

「い、いやいや…ほら、下にチューブトップ着てるよ?」

「あそう…後ろ向いていた方がいいわよね?」

「お願いするよ、女の子同士とはいえ着替えを見つめられるのは困るし」

 

そう言いながら私はノースリーブを脱ぎ、チューブトップ姿になった後に普段着に着替える。短時間ながらチューブトップ姿になったけど、ヘソ出しスタイルじゃないから見た目的にもセーフだよね?ノワールも肩や背中が大胆に見えるファッションだしさ。

 

「これでよし、と。サングラスってかけると結構視界変わるものなんだね」

「無駄に凝った用意してきたわねほんと…で、遊びに来た訳?だったら仕事中だから待って頂戴」

「じゃ、仕事で来たって言ったら?」

「仕事?……そういう事ね、了解よ」

 

なんとなく気だるげだったノワールの雰囲気が少し変わる。それを私は横目に見ながらサングラス含む荷物を脇に置いて、監査の上での注意事項と要望を彼女に伝えた。

さ、お仕事開始だよ。

 

「……収納のお手本、って位きっちりしまってあるね」

「そりゃそうよ。収納でも仕事の手際でも、トップである以上お手本になる様に心がけるべきだもの」

「…ほんと、仕事へのひたむきさだけならノワールは四女神の中でもトップだよ」

「ありがと。でも、『だけ』って言うのは語弊じゃないかしら?」

「……ソ-ダネ-…」

 

死んだ魚の様な目をしながら言葉を返す私。…うん、まぁ…こうも平然と言われるともう指摘しようがないというか…逆にこのキャラを貫いてほしくなるよね。

 

「…ノワール、これは?」

「それはユニに任せてる仕事の一覧ね。ユニが変に気負ったりしない様、進行度合いに合わせて逐一変える必要あるし」

「あ、そう言えば気になってたんだけどさ、ノワールはユニの教育を直接しないの?」

 

ふとした疑問を書類に目を通しながら口にする私。ノワールの事だから甘々な指導はしていないんだろうけど、同時に放任したり他人任せにするとも思えない。ブランはまだそこまで女神としての教育をしてなかったけど…ロムちゃんラムちゃんの精神年齢を考えれば普通だし…。

 

「してるわよ?でも、こういうのって常につきっきりじゃなきゃ不味いのは最初の内だけで、ある程度進んだら出来るだけ一人でやらせるべき事でしょ?」

「それは、まぁ…って事はこっちの方が早いんだ…」

「何と比較して…って、そんなのプラネテューヌしかないか…」

「ユニは覚えるのが早いんだね」

「それは否定しないけど…妹の学習能力より、姉の指導力の問題じゃない?」

「あー……」

 

よく考えてみればネプギアは駄目な子でも不真面目な子でもないし、よく考えなくても双方の姉が教える立場としての能力に差はない…訳がないという事は一目瞭然。……最悪私がネプギアの指導係になろうかな…。

引き出しを一通り見終わった私。そこから続いて棚へ……行く前に、引き出しを揺すったり裏に手を当ててみたりし始める。

 

「…引き出し外したい訳?」

「あぁいや、前回の経験を活かしてるんだよ」

「前回の経験?」

「うん。隠し引き出しがあるかもってね」

 

流石にノワールも自分で書いた同人小説を隠している…なんて事はないと思うけど、単純な性格してないノワールならガサ入れされた時の対策をしておいてもおかしくはない。

……が、残念(?)ながらそれらしきものは見つからなかった。私の見込み違いだったらしい。

 

「…うーん……」

「今度は何よ?まさか監査官として見過ごせないものでもあった?」

「いいや逆…この調子だと何もなく監査が終わりそうで…」

「それでいいじゃない…不正を見つけたい監査官とか逆に信用ならないわよ…」

「…でもさ、ノワール女神だよね?守護女神だよね?」

「えぇ…そうだけど?」

「……終始まともなだけで終わるのって女神と呼べるの…?」

「そんなの……呼べる、って言えないのが悔しい…!」

 

頭を抱えて悔しがるノワール。私はそんなノワールを数秒程見つめた後…私も女神だった事を思い出して同じく頭を抱える。……というか、風評被害受けてるみたいな反応してる私達二人だけど、世間一般からすれば私もノワールも十分まともじゃない側なんだよね…。

 

「…偶にはまともな進み方しても良いのかもしれないね…」

「それで話として成立するなら良いんじゃないかしら…」

「あ、ノワールが珍しくメタ発言を…密かにここからボケに転じようとか思ってる?」

「な訳ないでしょうが…ほらさっさと監査する、じゃなきゃ友達らしいお喋りも出来ないでしょ」

「そうだね……うん?」

「あ……い、今のはイリゼの事を思っての言葉よ!け、決してネプテューヌじゃなかったとはいえ友達が来たのは素直に嬉しいとかじゃないんだからねっ!」

 

顔を真っ赤にして否定なのか肯定なのかよく分からないある種のテンプレ台詞を口にするノワール。そのあまりのツンデレに私は笑えば良いのか愛でれば良いのかちょっと悩み……

 

 

「…うん、監査を手を抜くつもりはないけど、友達と会えて嬉しいのは私も同じだよ」

「……〜〜っ!」

 

取り敢えず、私からも素直な気持ちを口にする事にした。その結果ノワールが余計顔を赤くしたのは……言うまでもない事だよね。

 

「…さてと、それじゃあ棚に移ろうかな」

「い、イリゼは狙わずとんでもない事言うから困るのよ…全くもう…」

「半分位はノワールの身から出た錆でしょ…おや、これは……」

「それは…軍事関係の書類ね」

「うん。へぇ…これがラステイションのマルチプルガーディアン、通称MG……」

「何よ急に説明口調になって…MGの事知ってたのね」

「プラネテューヌでも採用されてるから、ね」

 

監査半分興味半分でMGの項へ目を通す私。私はあくまで知ってるだけで開発サイドの人間じゃないから細かいところまでは分からないけど…どうやらラステイションのものはプラネテューヌのものに比べて堅実性や拡張性を重視している様だった。……男の子ならこういう資料に燃えるんだろうなぁ…。

 

「…これ、私に見せても大丈夫だったの?」

「監査官に隠し事する方が後々こっちの為にならないわよ。……もしこの情報をプラネテューヌの国防軍技術部にでも流そうってなら、私もそれ相応の対処をさせてもらうけど」

「そんな監査官の域を超える様な事はしない…って、言ったら信じてくれる?」

「勿論。仕事も私情も信頼あってこそ、でしょ?」

 

ふっ、と少しだけ頬を緩ませたノワールに、私は「だよね」とそれだけ返す。こういう友達だとか信頼だとかって言葉を普段言いたがらない人がそう言ってくれると、何か嬉しいものがあるよね。

そのままMG、そして軍事関連の書類を確認していく私。それが終わり、次は外交系の書類かな…と思ったところで、ノワールがぽつりと言葉を漏らす。

 

「……皮肉なものよね、これって」

「…皮肉、って?」

「国防軍の事よ。戦争によって解体された軍が、戦争が終わって平和になった事で再編されるなんて…」

「…確かにね。仕方ないとはいえ…ううん、仕方ない事自体が皮肉なものだよ」

 

平和を維持する為には力が必要。これはもう正しいとか間違ってるとかじゃなくて、それこそ『仕方のない』事。…でも、力は平和を崩すものでも、世界を混乱させるものでもある。道具は使い手次第だからこそ、道具に罪は無いとは言うけれど…力は、人を狂わせる魔力があるんだよ、ね。

 

「…いつかは、武器も争いも放棄出来る日が来るのかしら」

「……それは、無理なんじゃないかな。仮に人同士の争いがなくなったとしても、モンスターは人を襲う訳だしさ」

「…じゃあ、モンスターがいなくなったとしたら?」

 

ノワールは、不思議な声音でそういう。これは…きっと、答えを求めてる訳じゃない。少なくとも自分なりの考えがあって、その上で私の考えを聞きたがっている…そんな意思があっての言葉だ。

これについては、私も…恐らくは守護女神の皆が考えているであろう事。だから…半端な言葉も、耳触りのいい言葉でもない、私なりの言葉を口にする。

 

「……無理だよ。人は某超時空生命体宜しく個と集団の境界が無くならない限り争いを根絶する事なんて出来ない。…いや、まだ普通の人は可能性があるかもね」

「…………」

「一番の問題は私達だよ。分かるでしょ?女神は本能的に戦いを好んでるって。だから、それは出来ない。争いを放棄云々以前に、私達女神は武器を捨てる事なんか出来ない。…争いの根絶された世界を目指すなら、私達は癌にしかならないよ」

「……結構、悲壮的なのね」

「自分の事だもん、分かってるよ」

「…そうね、私もそう思うわ。守護者だからこそ、私達は戦いに囚われてるんでしょうね」

 

ノワールは、窓から外を見つめている。そりゃあそうだ、私達の目指したい先が不可能な場所だというだけならともかく、そこに至る上での最大の障害が自分達自身なんて事柄を突きつけられれば、それが例え分かっていた事だとしても気分がいい筈がない。

--------だけど、それで終わるならただの悲壮的な人。だから……私は「でも、」と続ける。

 

「…だからこそさ、出来る事をしたいよね。どうせ武器が捨てられないなら、守護者で在り続ければいい。人が血を、殺しを背負わなきゃいけないならそれは戦いに魅入られてる私達だけで十分。……そうでしょ、ノワール」

「…一つだけ、違うわよ?」

「え……?」

「女神化出来ない今の貴女は、無理してまで戦う必要はない。いや、それ以前に…今の世界を真に守るべき守護者は、私達今の時代の女神よ」

 

私の方を振り向いたノワールは、自信たっぷりな…その裏に、優しさと温かさの隠れたいつもの表情を浮かべていた。

その言葉に、私は友達としての喜びと……仲間としての、ほんの少しの寂しさを感じた。ノワールは私を頼りにしなくなった訳でも侮っている訳でもないという事は分かっているし、女神化出来なくなった私に女神化出来た時と同じ事を求める事の方が間違っている。でも、それでも少しだけ寂しかった。

 

「…頑張ってねノワール。私も、私の出来る形で手伝うからさ」

「えぇ、そのつもりよ。……イリゼ、落ち込んでるんじゃないわよ?」

「別に……落ち込んでなんか…」

「そう?ならいいけど…貴女は私の同志(ライバル)なんだから、どんな事であろうとも私は貴女に負けるつもりはないし…貴女にも、つまらない事で負けてほしくはないわ」

 

それは、ノワールなりのエール。どこまで私の心境を察したのかは分からないけれど、私が気落ちしているのをきっと感じてくれたノワールなりの、私への激励。

そうだ、私は決めたじゃないか。大切な皆の守りたいものを守るって。その思いに嘘偽りはないし、この思いは力があるからこそ抱いたものなんかじゃない。それに……また女神化出来る様になる可能性なら、あの迷宮で示された。だったら…これまで通り、今やっている通り、私に出来る事をすれば良いだけ。…同志(ライバル)にこう言われたんだもん、それに応えないなんて私じゃないよね。

 

「…負けないよ、私は。負けないし…私も、ノワールに負けるつもりはないからね」

「ふふっ、それ位言ってくれなきゃ張り合いがないってものよ。……あ、一応訊くけどネプテューヌと変な事になってたりしてないでしょうね?」

「そんな事……あっ…」

「え……あっ、って何!?何かあったの!?」

「えと…前に電話で、『恋しいの』って言われた……」

「はぁぁっ!?ちょっ、何よそれ!?まさか関係が進展したとかじゃないでしょうね!?ぬ、抜け駆けは禁止だって約束したのに!」

「い、いや違うよ!?あれは私から振ったボケの結果だから!抜け駆けなんてしてないから!後段々隠す気なくなってきたね!?」

「なら最初からそう言いなさいよ!考えてみればこの間柄じゃ隠せる訳ないんだから当然でしょ!…こうなったら、これまでの事を洗いざらいに話してもらうしかないわね…」

「そ、それは出来ればご遠慮願いたい…」

「却下よ却下!ほらさっさと監査終わらせる!」

「少し前『トップである以上お手本になる様心がけるべき』って言ってた人とは思えない発言だね!?」

 

真面目な空気も、ちょっとしんみりした心境も何処へやら。今の私達二人はまるで…年頃の女の子二人そのものだった。

 

 

 

……この後、監査を終わらせた私は本当にノワールから質問攻めにあったんだよね…あはは、はは……。




今回のパロディ解説

・オリジン・バジーナ
機動戦士Zガンダムに登場するメインキャラの一人、クワトロ・バジーナのパロディ。ネプテューヌシリーズのキャラって苗字ない事多いですね、だから何だという話ですが。

・「〜〜私はかつて、イリゼと呼ばれた事もある女だ…」
上記と同様のキャラ、クワトロ・バジーナの名台詞の一つのパロディ。グラサンノースリーブイリゼもチューブトップイリゼも可愛いなぁ…と思う作者だったりします。

・某超時空生命体
マクロスシリーズに登場する宇宙生物、バジュラの事。まぁ少なくとも、バジュラの様になれば不理解や差別による争いは無くなるでしょうね。そんな展開はないですが。
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