2度目の人生はワンピースで   作:恋音

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実は記念すべき事でも無かった第1話投稿。

初めまして恋音(かのん)と言います。この作品は『いぎだい』系の言語その他諸々残念主人公が他人に振り回され振り回す作品です。
注意(絶対初見は分からないので頭の片隅行き)
*多くのキャラ崩壊あり
*主人公は言語不自由
*流石にオリキャラあり
長いです。無駄に長いです。
話数も文字数も、長いです。


ドーン島編
第1話 狭間に落ちた元人間


 よぉし。オーケー落ち着こう、よしよしとりあえず落ち着いて現状確認だ。しかし何故だろう。

 

 ……とても泣きたくなってきた。

 

「おぎゃー!おぎゃー!」

 

 いや実際泣いてる。確かに泣いてる。赤ん坊の声で。間違い無い。

 ただし、喉が焼けそうな感覚があるので私の声だった。

 

 とりあえずクソジジイはぶっ飛ばす。

 

 

 

 

 ==========

 

 

 

 時を遡ること1時間前。

 

 

 

「ん?」

 

 私は真っ黒い空間にいた。

 

「え、なに、なにこれ」

 

 発した声は闇に消えていくだけで誰も反応しない。

 

「だ、誰かいませんかー…」

 

 何処が上で下で右で左なのか分からない。身体がフワフワ浮いている感覚に不思議に思い手足をバタバタさせてみた、けど何も起こらなかった。

 

「えー…ひょっとしてこれ私死にましたとかそういうパターン?よくありがちな転生だとかそういうパターン?おいおい勘弁してください私はまだまだ人生の途中ですよ、花のJKですよ、彼氏欲しい人生ですよ!彼氏いない歴=年齢で何が悪い!!」

『うるさいわ!』

 

 後頭部に鈍い痛み。何かに叩かれたみたいだ。

 誰かがいた事に安堵するべきか叩かれた事に怒りを覚えるべきか分からないけど説明聞いたら殴ろうと思います。

 

 声のする方向に目を向けるとうっすらと細い人影のようなものが見える。霧がかかった様な状態で顔までは判別出来ないけど位置が分かれば上等。拳ィ用ォォォオオッ意!

 

 

『お前、器用な奴じゃな。普通死んだら天国か地獄に進む筈なのに何故、何故ワシのマイホーム時空の狭間に落ちるんじゃ。普通案内についていけば常識的に考えて狭間になんぞ来ること無かろう!!』

 

 いきなり挨拶なしで常識語られても困るんですけど。

 

 しかしまぁやっぱり私死んだのか、どうにも実感がわかない……。

 ん?実感どころか死因も私の存在も名前ですら思い出せない

 

『おーおー、混乱しておるのぉ…機密じゃが死んだら記憶は失う。死後の世界であーだこーだ言われてもたまったもんじゃないからの。そこは神の野郎がゲートをくぐる時に細工をしておるんじゃよ。ま、大体死して自我を持ちうるお前さんがおかしいのもあるが。

 死した人間は記憶も自我もなく天国と地獄行きのベルトコンベアに乗せられる状態で振り分けられるんじゃ、だからベルトコンベアから外れる事がおかしい。混乱したいのはこっちじゃというのにから』

「私的にはあなたがトップシークレットをペラペラ喋ってる事に混乱を隠せないんですけど」

 

 死んだ後の人間の生きざま?いや、死んでるから死にざまか。

 その存在を知ることになるとは…。人生何が起こるのか分かんねぇな。

 

「ん?でも天国も地獄も自我が無いんじゃ罰にも何もならない様な気がするんですけど…」

『ほぉ、目のつけ所が上の天使共と違うのぉ…。天国と地獄というのは転生先の区別じゃ。人は生まれてくる環境によって幸と不幸に別れるからの、その最初の分かれ道が天国と地獄になるだけじゃ。お前ら人間が決めた地獄やら天国やらとは認識が違うんじゃよ』

「じゃあ魂か何かを使い回ししてるわけですか?」

『そういうことでもあるな。記憶も何もかも初期化され次の体にその魂を植え付けるんじゃ

 最も、ギリギリまで身体は動かす為に死んだ時に一番近い状態に戻しておるんじゃがな、ほれ、お前さんの身体を見てみ………れるわけないのぉ、暗闇で人間の目は殆ど動かんであろう』

「ふーん………」

 

 興味本位で聞いてみたけど何かに役に立つかって言われたら否だよな。

 

「それで、ここって時空の狭間って言いましたよね?どういう所なんですか?」

『ベルトコンベアからはぐれたお前さんみたいな阿呆が落ちてくる場所じゃ、堕天使の住処でもある』

 

 堕天使?ということはこの人は堕天使ってことになる、のか?って、阿呆とは失礼な。少しはオブラートに包め馬鹿

 

 

 疑問とついでに怒りも浮かんで来るけど、これからどうするべきなのか分からないので聞いてみた。

 

『狭間に落ちた魂はもう2度と空は拝めん』

 

 

 とんだ爆弾が投下された。

 

 

「ちょっとぉお!?何とかしてくださいよ!生き返るだとかどうでもいいですけど何もないこんなつまらない空間にずっといるのは嫌です!」

『狭間に落ちて約16億年の堕天使を前によく言うわい!』

「…ごめんなさい」

 

 私にはきっと耐えられない。この堕天使も苦労したんだろうな。

 

 思わず同情の眼差しを向ける。

 

『まぁそれを何とかする為に堕天使が居るのじゃがの』

「私の同情を返せクソジジイ!」

『ジジイとは何じゃ!天使に性別も年齢も関係ないわ!』

「うるさいよー…もう口調からジジくさいんだよー…早くなんとかしてよー…」

『この………元人間風情で儂にそんな口叩くとは。天使時代では考えられなんだ。かー!昨今の若者とくれば嘆かわしいのぉ!』

「で。どうしたらいいんですか堕天使様」

『様付けされておるのに苛立ちが止まらん』

 

 苛立つのは恥じることでは無いよ!人にとって当たり前の感情だからね!

 ……果たしてそれが堕天使に当てはまるのか知らないけど。

 

『〝リインカーネーション〟』

「ん?」

 

 堕天使が何かを呟くと私の身体が光だした。

 

「え?ナニコレナニコレ。待ってストップ。何事。説明!切実に説明を所望する!!」

『なぁに〝転生〟じゃよ、て、ん、せ、い。但し先ほど言った初期化では無くお前さんの不思議でおかしな記憶付きという特典が付いておるけどな』

「ひょえ!?こ、心の準備は!?」

『クソジジイなんじゃろぉ?そんな生意気な口をきく小娘には説明なしのぶっつけ本番で充分じゃ』

「ごめんなさいおじい様!!堕天使様ぁぁあ!!」

『ふむ、失敗しなければ良いがの……なんせ16億年ぶりの転生作業じゃ』

 

 

 爆弾二個目投下されました。

 

 

『せいぜい〝集中力〟を高めて〝想像力〟と〝思い込み〟で何とかせい。人生それで上手くいくわい』 

 

 

「おいこらテメェえええ!!かかってこいぶん殴ってやるううううー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の声が届いたのかどうか分からないけど、絶対殴る。

 




ノリと勢い中心に文章力ぶん投げて投稿して行きます。一応処女作なので優しい目で見てください。

Twitter始めました @kanon_rein

改めまして恋音です。1話読破おめでとうございます!とりあえずこの章は無茶苦茶な部分多いので読破頑張ろ……?(遠い目)

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