2度目の人生はワンピースで   作:恋音

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沢山のおめでとうございます。
ロリコダイルさんがついでなのは笑った。


グラン・テゾーロ編
第156話 寄り道は必要事項


 いつもの髪型に、いつもの傷隠しに、いつもの酔い止め。

 金色の髪をリボンでほどけない様に結んだら毛先を更にクシでとかす。

 肌が見えるところに出来た傷はなるべくパウダーなどで隠す。

 瓶から少なくなった強力な酔い止めを取り出して水と共に胃に流す。

 

 よし、大丈夫。

 今日も完璧だ。

 

「おはようございまーす」

 

 部屋から出るとすぐに向かう場所は調理場。

 海軍の雑用だった私は朝が早い。身嗜みを整える事含めて活動開始時間は5時半だ。でもここには私より早い人がいる。

 

「おはようリィンちゃん」

 

 サンジ様に挨拶をして下準備のお手伝い。食器洗いは私の仕事なのでスポンジに泡を立てて昨晩呑んだであろうコップなどを洗う。美味しそうなスープの香りがお腹を刺激する。隣に立つ人物がどこ出身か考えなければ1番幸せで平和な時間だ。

 

 お手伝いの特権で味見をさせてもらい、完璧を求めるサンジ様に少しのアドバイス。

 

「個人的にですが、今日の気候は恐らく春ですからもう少し塩味を…──」

 

 そうしていると30分後ニコ・ロビンの起床時間がやって来る。朝食代わりの紅茶を飲みながら彼女も雑談に加わった。

 

 2人が話し始めるタイミングで見張り台に行くとニュースクーが新聞を持ってやって来る。そしてそれと同時に現在私の手足となってくれているアンラッキーズの2匹が書類を携えて。

 

 新聞の気になる事件をメモし、記憶し、新しい手配書のチェック。気になった手配書があれば履歴を海軍本部の情報部で調べてもらう為に手配番号を書いてアンラッキーズに渡す。こうすると心友ベンサムが調べて送ってくれる事になる。

 アンラッキーズの持ってきた書類は情報屋青い鳥(ブルーバード)の選出した情報。毎日情報は入れ替わる。その中でもピックアップしてくれたものを目に通し、私も手に入れた情報を夜の内にまとめてまたアンラッキーズに渡す。

 

「これは…ちょっと多きですね…」

 

 最近黒ひげの行動も気になる。今奴がどこで何をしているのか、あの後ジャヤで潰しておくんだったと後悔した。一度青い鳥(ブルーバード)の仮本拠地に行くべきかもしれない。

 

 書類や手紙をアンラッキーズに指示すると次に取り出したのは電伝虫。

 

 細かく決めてはいないが最低週に一度はセンゴクさんへ定期連絡。

 今日はクザンさんの件があるので連絡を入れる。

 

「もしもしポリスメン?」

『………………おかき』

「あられ、私です」

『元帥の個人用電伝虫に対してそんな事が言うのがお前以外居てたまるか』

「はーい、ごめんぞー。……では他のメンバーが起きるのが7時です故それまでに報告するです」

『あぁ』

「放浪海兵と出会いますて」

『……………胃が、死ぬ』

 

 手早く報告を済ませ、何食わぬ顔してマントなどの修繕をする。

 そうしていると現れたのはウソップさんだ。

 

「朝飯」

「ん」

 

 時刻は8時。少ない言葉で意思疎通をするとキッチンへと共に向かった。寝起きのウソップさんは微妙に頭が働いていない。

 キッチンの扉を開けると美味しそうなスープと色鮮やかなサンドイッチが沢山並べてある。

 

「いただきます」

 

 全員口をつけるわけでは無いが全員顔を揃えて朝食の時間。一味全員が顔を合わせる時間があるのが有難い。

 

 そこで私は一つの提案をした。

 

 

「カジノに、行きませぬか?」

「カジノですって?」

 

 分かっていたが最初に反応したのはナミさん。

 私はつい先ほど手に入れた情報を伝える。

 

「ある伝からの情報入手です。世界政府も認めるした移動型の独立国、それがこの近くにあるというらしいのです。前半の海に居る可能性はとても低い故に行って損は無いかと」

「それってまさか…グラン・テゾーロ!?」

 

 ガタン、と音を立ててナミさんが立ち上がる。まさか知っているとは思わなかったがそのまま話を続けた。

 

「正直金は現在腐るほど…とまでは行かずとも黄金含めて恐らく10億の総資産額を持つしています。海賊にしては多いです、とても」

「確かに…下手な国家予算レベルね」

「えぇ。ですが、皆さんに考えるしていただきたいのは食欲!」

「「「「ああ…」」」」

 

 ゲンナリとした表情で見つめる先にはサンドイッチを頬張る船長の姿。

 

「更に欲しい物はたくさんあるのです。大型の鍵付き冷蔵庫や真水の貯蔵、冷凍庫も新鮮な野菜などの為に必要ですし、医療品も足りません」

「真水はリィンちゃんが持てるんじゃ無いの?」

「私が居ない場合どうするですか?空島の様に私が拒否するやもしれませぬ。それにもしも私が死んだなれば取り出すは不可能で……何故泣くぞ」

「だって…!リィンちゃんが死んじゃうかもって…!」

「あくまでも過程の話です。大体私達より強い海賊や海兵は沢山居るですし、大将の一件で命の危機を記憶しますた」

「あぁ、女狐」

「女狐か…」

「女狐なら…」

「個人的に青雉なのですけど」

 

 一味の中で大将の認識が違う。

 体が頭痛を訴えてくるがそれを無視して机を叩く。

 

「何より、装備強化もしたいのです」

「装備強化?」

 

 ひとまず古参から順番に言っていく。

 

「ルフィは体を膨らます事で服にダメージがいくしてます。上もそうですが問題は下、ズボンの縫い目がピンチです。全体的に」

「ゾロさんは刀。私のあげるした支給品の方がボロボロですよね。配布物で安物ですので仕方ないですが剣士としてもう少しいい業物に手を出すしてもいいかと」

「ナミさんは武器の強化。確か雨雲などを作る際時間がかかると申してますたよね。多少高くつこうとも何とか材料を探して強化を」

「ウソップさんは多種多様の玉を。鉛や火薬の消費スピードが早いですが気にはしません。削減するより増加せよ、新たに作成するのも有りかと」

「サンジさんは靴!バレぬとお思いですたのか分かりませぬが靴底が擦れて減少傾向です。何やら摩擦熱で攻撃威力を上げるしているとか。武装色身につけるしていないので当たり前ですが新調」

「チョッパー君は特にありませんがランブルボールという物の材料は大丈夫でしょうか。そちらも考えるしておいてください」

「ロビンさんは関節技ですので武器はありません。ですが、関節技が効かぬ程強靭な肉体と遭遇した場合の攻撃手段が無いですので、作るのが良いかと」

「カルーは速さがウリです故に活かす可能の武器を探すしましょう」

「ビビ様の武器は威力もそれなりにありますし使い方も上手いです。ですが相手が手を犠牲にすると封じられる恐れがあるので攻撃手段増やすしましょう。主に中距離で」

 

 だからお金が必要なのだ、と言うと全員ポカンとした表情に変わっていた。

 あれ?私おかしい事言ったっけ?でしゃばりすぎた?

 

「あー、よく見てるな、と驚いてただけだよ」

「それとよく考えているわね、って」

 

 サンジ様とニコ・ロビンが代表して言う。

 

「そりゃ、大事な仲間の事ですし…」

 

 不備があって戦えないとか困るし何より武器点検などは雑用のお仕事だったから最早癖で。

 他人が生きようが死のうがどうでもいいが、少なくとも仲間内なのだから自分の身は守ってもらいたい。その最低限の手伝いくらいはする。一味の攻撃力防護力のアップは巡り巡って私や王族の盾となり矛となる。

 足手まといは要らない。

 

 と言うか、足手まといは作らない。

 

「でもカジノって当たるか外れるかの大博打よ…? 勝てる見込みが…──あったわね。ごめんなさい気にしないで」

 

 ニコ・ロビンの視線がどこか遠い所へ向かった。

 恐らくデービーバックファイトを思い出したのだろう。

 

「犯罪はバレるから犯罪。バレねばセーフ」

「お前なんで海軍入った!?」

 

 ウソップさん渾身のツッコミはガン無視した。

 誘拐まがいだったけど一応本人の立候補で入隊した未来ある海兵なのですけど。まぁ、辞めるか辞めないかの瀬戸際に立たされている様な気がしなくもないような。

 

「リィン、お前は何か欲しいのがあるのか?金が必要な何か」

「ありますよ〜?植物増産させるしたいのでプランター欲しいですし、化粧品も少ないですし」

 

 ゾロさんの質問に少し考えて答える。するとビビ様が驚いて声を大にした。

 

「ウッソ!?リィンちゃん化粧してたの!?」

「しーてーまーすー! 最低限の身嗜みは整えるしてますよ。水に強いタイプですので高い高い」

 

 正確に言うと傷を隠すだけだから醜い傷跡見せないようにする為の化粧だ。背中は流石に無理だけど。少なくともビビ様とナミさんはアラバスタの大浴場で細々とした傷跡は見ているはず。日頃見せるわけないじゃん、どこの虐待児だよ。

 本当に、見える範囲に縫い傷が無くて良かった。これアラバスタでも考えてたな。

 

 するとナミさんが真剣な表情で口に出す。

 

「行くのは賛成。だけどちょっと航海士として問題があるの」

「はい?」

「私もグラン・テゾーロの事は知っているけど、あそこは移動型の独立国よ?」

「なんの問題があるんだ?」

 

 ルフィが首を傾げるとナミさんは深くため息を吐く。

 

「指針が無いのよ」

「あー、そっか、島じゃねェって事だもんな」

 

 ウソップさんの納得した声をBGMにゴソゴソとポケットを漁るフリしてアイテムボックスを開く。慣れた空気の壁に手を突っ込んで一つの紙を取り出した。

 

「ん、これで解決」

「………なに、この、動く紙」

「ビブルカード。これの元となる紙の方角を示す物です。持ち主の生命線確認にも使うされます。まぁ目的にへの方角のみですが、優秀な航海士が居るので大丈夫でしょう」

 

 ですよね?とナミさんに笑いかけると自信満々元気いっぱいの返事が返ってきた。ので、スルーをしてルフィに視線を移す。

 

「堕天使ちゃんのスルースキルに磨きがかかっているわね」

 

 そこ、しみじみと呟かない。

 

「ルフィ」

「おう、そうだな!野郎共!目的地はグラン・テゾーロ!全速前進だ!」

「「「「「おー!」」」」」

「取り舵よッ!」

 

 メリー号は表立った大きな傷も無いし、早く船大工を探さなくても大丈夫だろう。ちょっとした寄り道の時間はある。

 恐らく半日もかからない。ゆっくりと進みながら装備強化の相談に乗りますか。

 

 

 

 

 

「ナミさんの装備強化必要無し?」

「おう。俺が(ダイアル)でやっとくから大丈夫だ」

「………貴殿らが持ち帰った(ダイアル)の中で攻撃として使用可能な種類は衝撃(インパクト)程度だった筈ですが。どういう事でしょうか詳しくご説明願えますか?」

「………………ヤベェこれ内緒だった」

「ウソップさーーーん!?」




ウォーターセブン編だと思いました?残念!グラン・テゾーロ編でした!お先にゴールド失礼します!
実は原作で『ルフィとロビンの体の安静の為4日停泊』とあるんです。ですがこの作品では4日停泊する必要も無いので空いた時間にギャンブルです。
あと登場人物と視点が多くなるのでテゾーロ編はほぼ全て三人称視点でいきます。逝きます…。

主人公はとーっても仲間思い!(強調)

傷跡はアラバスタのお風呂の一件
持ち帰った貝の認識はロング…編の第149話信じる心はフライアウェイに出てきました。
リィンの認識
・衝撃
・風
(下は所持)(別名お土産)
・映像二種類
・音
・灯

実際
攻撃系に使える奴も一般的に使える奴も持てるだけ持ってるに決まっているだろう原作の如く。
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