2度目の人生はワンピースで   作:恋音

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第296話 主治医クラッシャーの雑用

 

 さて、シーザーの悪行をオーバー気味に麦わらの一味や海軍に伝えた私。

 続いて説明したのは現状の説明だ。

 

「まず、ここには補足した限りローさんとシーザーがいます。麦わら陣営は一味と元アーロン海賊団。あ、それならジンさんも加入しますた!いいでしょ」

『いいでしょ、じゃねーだろリィン。それを簡単に海軍に教えてどうすんだ』

「七武海の中では温厚なジンさん故に、麦わらの一味の警戒度を下げるすてくれぬかなって。実際そうでしょ?」

 

 ジンさんは海軍寄り。

 むしろ国王の兵士だったからこそ正義に合わせやすい。

 

 たしぎさんだってジンさんと面識あるのでジンさんを見て少し安心していたようだ。

 

 まァ本音は『麦わらの一味の戦力報告と異常性の高さを知らしめろ!』なんだけどね。普通に考えて七武海を仲間に引き入れるのはまずいって。

 

「リィン、流石に能天気すぎるぞ」

「……。と、とにかく、今は海軍の協力が必須な場面です。一時的に、スモさんたちの解釈的に『ローさんの傘下に入るすた』って無理矢理思い込むすていただいて。協力要請します」

『無理矢理ったってお前……!』

「お願いします!だってルフィが誰かの下とか絶対嫌がる!」

 

 口実でいいんですよ口実で。

 その意味を込めて圧をかける。

 

『あぁもう、分かったよ。たしぎを返してもらうまでだ』

 

 海軍、という意味で少し難色を見せていたフランキーさんとブルックさんがホッと安堵の息をこぼした。

 

「──さて、本題です。シーザーは自分で危害を加えておいて救う救世主ムーブの使い手です」

「リィンとは別方向で厄介じゃな」

「んん゛っ。それで、病気だと騙すされて囚われるすた子供たちがここにいます。多分、あいつの事だから麻薬とか投与させてるんじゃなきですかね。保護と治療が優先的に必要です」

「もっと早く言ってくれ!」

『先に言え!!』

「まぁ、裏技使えるですから」

 

 実は、私には毒を吸収してしまうという体質があった。しかし、突如その効果が無くなってしまった。

 それはカナエが死んでからだ。

 

 カナエは記憶を植え付ける代わりにランダムな吸収能力の付与と言っていたし、そういうことだろう。

 

 

 〝吸収(アブソリュート)(ポイズン)

 

 カナエの能力を真似て、そして一人に触れると私の中に毒が吸収された感覚が分かった。

 これまでと同じ現象だから、感覚的に分かる。成功だ。

 

「お姉ちゃん何やったの?なんだか頭がスッキリする……」

「悪い物バイバイしたぞり!」

「リィンー!今俺が怒ることしなかったか!?」

「やだなチョッパー君。耐性の無き子供より、シーザーの毒物の耐性がある私の方が処理楽じゃ無きですか?」

「血液反応とか見たかったのに、それに下手に耐性がある分気付きにくいってこともあるんだぞ!?」

「あ、そうそう。これ多分現物ですぞり。現物よりパワーアップすてる可能性はあるですが」

「なんで持ってるんだよ!」

 

 なんでって。アラバスタの後でルフィ達が空島に行く間、私はウェズネ王国で麻薬のバイヤー判明に駆り出されてたからね。

 

 確か……誰かと一緒に潜入しなきゃフォローが難しいけど……。1人でやったんだっけ?

 革命軍のコアラさんとハックさんと。ん?でもコアラさんは怪我してたし同性だからパートナーになれない。ハックさんは魚人だから論外として。あれ、私誰とパートナー組んだ?

 

「まぁ……後遺症は無いうちに限るです。チョッパーくん、麻薬のみと判明すれば私が全部治癒する故に、教えるすてくださいね!」

「俺は手っ取り早さを求めてるんじゃ無いからな!?」

 

「とにかく!スモさんは善良なる一般市民の保護ぞお願いしたきです。人質のたしぎさんには傷一つ付けぬですから〜!」

『それは海軍の義務だ。分かってる』

「あの、ひとつ質問があるんですがいいですか?」

 

 そろっとたしぎさんが手を上げた。

 

「はい、何ですか?」

「スモーカーさんが割と麦わらの一味に懐かれてるのは分かるのですが」

『分かるな』

「そもそもスモーカーさんと……堕天使ってどうやって出会ったのですか?」

 

 『答えたくなければいいんですけど』とたしぎさんは言うが、別に女狐ではなく最初は雑用としての出会いなので問題ない。

 

「私を助けるすてくれたです」

『俺を助けてくれたんだよ』

 

「『ん?』」

 

 私の声と電伝虫の声が重なった。

 

「いやいやいやいや、私がスモさん達に助けるされたですぞ!?」

『いや、違うだろ?決定的に。お前が上官を貶めたから俺が助かったんだろ?しかも意図的に』

「いや?それは私が恩返しで動くすただけですし、普通に腹ぞ立つすただけですし。それより命の危機レベルを救うすたスモさんの方が大きい!」

 

「待ってーやだー物騒な言葉聞こえた〜」

「すごい、元海兵と現役海兵とは思えない言葉出てきた」

「まず出会った年から聞いていい?何年前?」

「『──12年前』」

「……えっと、リィンさん今16なので4歳?4歳でそんな言われるほど物騒な事してたんですか?」

「俺のリーがごめーわくかけます?ました?」

 

 

『……もしかして、リィンちゃんが入ってきて1週間とかそこらであったやつ?』

『あー!あれか。そっか、スモーカー中将とヒナ少将の出会いってそれか〜』

『えっ、じゃあ結構やばかったやつじゃん』

 

 電伝虫の向こう側で月組が納得しあって、裏側でG-5の『スモーカーさん?スモーカーさん?』という混乱の鳴き声が聞こえる。

 

「教育には少し悪き所はぼかしますね」

 

 海軍入隊したての頃を思い出した。

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