艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.9 日米露

 村雨達とひゅうがが、無人島に近付く。ひゅうがのFCS-3多用途レーダーに目標が映るが、IFFは「味方」と言っている。

「日本海軍 第2駆逐隊の村雨です! 聞こえていたら返事を!」

 すると、返事があった。

〔海上自衛隊 第3護衛隊群所属のあたごだ! 旧日本軍、で間違い無いんだろうな? まさか、むらさめさん?〕

 相手はそう言っている。第2駆逐隊の全員が首を傾げるが、ひゅうがには聞き覚えがあった。

「まさか、あたごちゃん?」

〔ひゅうがさん!? 何で旧日本軍なんかと……まさか右翼に!? いせさんが泣くぞ!〕

「落ち着いて、あたごちゃ――」

〔はぁ!? 何言ってんだ!? ひゅうがさん、目を覚ま――〕

〔あたごさん! ちょっ、倒れないでくださいよ!〕

 無線から、別の少女の声がする。

「ふゆづきちゃん?」

〔お久し振りです、ひゅうがさん〕

〔――ひゅうがっち!?〕

「……さざなみさん?」

〔会いたかったよひゅうがっちー! たかなみ型汎用護衛艦 さざなみだよー!〕

〔……んなのどーでもいいから、飯(燃料)……〕

〔あたごさん!? こんな所で気を失わないでくださいよ!〕

 そんな無線のやり取りを後目に、第2駆逐隊はひそひそ話す。

(愛宕?)

(話し方は摩耶っぽい)

(高波型?)

(あの子は夕雲型です)

(冬月って、秋月型にいたような……)

 それはさておき、ひゅうがは話す。

「分かった、今そっちに向かうけど……上空のあれは?」

〔ミズーリさんのF-35Bだよー!〕

 今、第2駆逐隊の全員の頭の中に、某川内型軽巡洋艦が浮かんでいる。

「あの、ひゅうがさん」

 村雨が尋ねる。

「一体彼女達は?」

「私の、掛け替えの無い僚艦です!」

 ひゅうがが、満面の笑顔で応えた。そして、村雨に聞き返す。

「彼女達を助けても、いいですか? 私の大事な仲間なんです!」

 村雨は一瞬考え、第2駆逐隊に訊いた。

「ちょっと寄り道してもいいかな?」

「勿論っぽい!」

「ボクは、構わないよ」

「いいですよ!」

「うん!」

 皆が賛同した。村雨は、ひゅうがへ振り返る。

「ひゅうがさんの仲間は、私達の仲間です!」

「皆さん……! ありがとうございます!」

 そして、第2駆逐隊とひゅうがは無人島に近付く。

 

 

 

 村雨は、鎮守府に向けてモールス信号で伝える。それを、鎮守府近海で警戒任務に当たっていた二式飛行艇(大艇)がキャッチ、鎮守府へリレーした。

「補給部隊、出撃!」

 瑞鳳、龍驤、速吸、北上、大井、夕張が補給用の燃料を抱えて出発する。

「おや、出撃?」

 鎮守府近海で発着艦訓練を行っていたニミッツが話し掛けた。

「ええ。船団護衛から帰投中の第2駆逐隊が、燃料切れの艦隊を見つけたとかで――」

〔緊急発令、緊急発令! 哨戒飛行中の陸軍 一〇〇式偵察機から入電! 深海棲艦の艦隊を発見! 駆逐4、軽巡2! 座標は――〕

 瑞鳳の言葉を、緊急無線が遮った。場所はここから近い。

「まずいわね……」

 ニミッツが呟く。今出ている哨戒隊はとても間に合わない。付近の飛行場から一式陸攻や銀河が出撃してどうにか間に合うくらいだ。

 そして、ニミッツは決断した。

「瑞鳳ちゃん、補給部隊は私達に任せてくれない?」

「え?」

「今、私とイソロクちゃんは弾薬がちょっと足りなくてね。それに、ぐんじょうちゃん達は対空・対潜で本領を発揮するのよ。瑞鳳ちゃん達は敵部隊迎撃に向かって欲しい」

 旗艦を任されている瑞鳳は一考し、そして頷いた。

「分かりました。第8戦隊、面舵! 速吸さんはニミッツさん達と!」

『了解!』

 瑞鳳は搭載していた零式艦上戦闘機 52型と九九式艦上爆撃機を、龍驤も烈風と彗星を飛ばす。

 そして、ニミッツ、アドミラル56、ぐんじょう、あさぎ、速吸は第2駆逐隊のいる方角へ向かった。

 

 

 

 村雨達第2駆逐隊とひゅうがは、無人島に上陸した。

「ひゅうがっちー!」

 ピンクの、若干ウェーブが掛かったショートヘアの少女がひゅうがに飛びついた。

「うわっ! さざなみさん、恥ずかしいから――」

「いいでしょー、私とひゅうがっちの仲なんだからー!」

 そこへ、わらわらと5人の少女がやってきた。

「こんなに!?」

「想像してたのより多いっぽい!」

 春雨と夕立が驚いた。

 銀髪ポニーテールの少女は、右腕に飛行甲板、左腕にはたくさんの30mmCIWSや短SAM・30mm複合CIWSが付いていた。

 赤髪サイドテールの少女の右腕には大量の艦対艦ミサイル発射筒、左腕には艦対空ミサイル発射機、右手には130mm連装速射砲AK-130がある。

 金髪ツインテールの少女の頭には、こんごうのと同じとんがり帽子、そして腰から肩へと、扶桑や伊勢のように2基の16インチ三連装砲、腰周りには大量のMK41 VLS、両足首に三連装魚雷発射管、両肩に四連装艦対艦ミサイル発射筒、両手に127mm単装速射砲MK45 mod2、右手の甲にMK31 二一連装RAM発射機、左腕にはスキージャンプ台が2つある飛行甲板があった。

 金髪ロングの、一見愛宕の妹のような少女の頭にもとんがり帽子があり、右腕に大量のMK41 VLS、左腕にヘリ格納庫とMK41 VLS、20mmCIWS、両肩に四連装艦対艦ミサイル発射筒と20mmCIWS、両足首に三連装魚雷発射管、そして右手には127mm単装速射砲MK45 mod4がある。

 白銀のロングヘアの、雪の妖精のような見た目の少女は、似合わない鉢巻きをし、腰には秋月型のような艤装がある。しかし、そこにあるのは10cm連装高角砲ではなく、127mm単装速射砲MK45 mod4やMK41 VLS、20mmCIWSにヘリ格納庫で、両肩に四連装艦対艦ミサイル発射筒、両足首に三連装魚雷発射管がある。

 一方、先程からひゅうがに抱きついているピンク髪の少女は、きりさめの艤装に似ていた。右手に127mm単装速射砲OTTメラーラ コンバット、右腕にMK41 VLS、左腕にヘリ格納庫と20mmCIWS、両肩に20mmCIWSと四連装艦対艦ミサイル発射筒、両足首に三連装魚雷発射管があった。

 そして順に自己紹介をする。

「ロシア海軍唯一の正規空母、アドミラル・クズネツォフです。本当は航空巡洋艦らしいんですが、ぶっちゃけどうでもいいです」

「ロシア海軍、スラヴァ級重巡洋艦 1番艦、モスクワよ」

「アメリカ海軍、アイオワ級イージス航空戦艦、ミズーリだ」

「日本国海上自衛隊、あたご型イージス護衛艦 あたごだ」

「同じく、あきづき型防空特化汎用護衛艦 ふゆづきです」

「たかなみ型汎用護衛艦 さざなみだよー! ひゅうがっち、生きてて何よりだよー!」

 第2駆逐隊の全員が言葉を失う。

(どうして日米露……)

(あのアイオワさんの妹?)

(ぱんぱかぱーんって言わないの?)

(ご主人様じゃない……)

 すると、いきなりミズーリが空を睨んだ。

「どうし――」

「敵機が来る……」

 それにはあたごも頷いた。

「だな。IFFに反応の無い編隊、数40ってとこか。速度からしてジェットじゃねぇ、プロペラだ」

 それを聞き、村雨はひゅうがに指示を出した。

「ひゅうがさん、索敵お願い出来る?」

「当然です! アパッチ隊、発艦!」

 ひゅうがの飛行甲板から、2機のAH-64D アパッチロングボウが発艦する。

「よし、私も――」

「燃料無いのに?」

 モスクワの言葉に、ミズーリはうなだれた。

 

 

 

「さて、そろそろかしら?」

 ニミッツがクロスボウに矢をセットし、2機のF/A-18F スーパーホーネットを飛ばした。その時、ぐんじょうが叫んだ。

「右30°、数40! 多数の航空機ですわ! それと、無人島から2機、IFFに反応あり!」

「最悪ね! ポセイドン1、2! 目標を目視で確認せよ!」

 

 2機のF/A-18F スーパーホーネットはアフターバーナーを焚き、加速した。

 

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