艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.16 第一次サーモン海戦 その1

 第1次攻撃隊がサブ島沖へ近付く。既に夜となっていたが、ニミッツとアドミラル56、ミズーリには関係無かった。

 やがて、索敵を行っていたE-2CJ ホークアイが敵艦隊を見つけた。

「ホークアイ、レーダーコンタクト! 大型艦3、小型艦3!」

「お出ましだな」

 アドミラル56の報告を受け、長門は40cm砲を用意する。が、ニミッツが冷静に言った。

「いや、敵は600km先よ?」

「えっ」

 その横で、アドミラル56とミズーリが航空機を発進させる。空対空ミサイルを装備したF/A-27Cが20機、ASM-2空対艦ミサイルを2発ずつ装備したF/A-27Cが20機、AGM-154 JSOW滑空爆弾を4発ずつ装備したF-35B ライトニングⅡが12機、AGM-84 ハープーン空対艦ミサイルを2発ずつ装備したAV-8B+ ハリアーⅡが12機だ。

 

 敵も艦載機を飛ばす。夜戦レーダーを装備した機体だ。

 航空優勢確保のために、一気に高高度まで上昇した制空仕様のF/A-27Cが、AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダーで敵機を捉えた。相対高度5000m、距離48km、パイロット妖精達は一斉にサイドスティックのミサイルレリーズを押した。

 F/A-27Cのウェポンベイが開かれ、4発ずつAAM-4中距離空対空ミサイルが放たれる。計80発だ。

 発射されたAAM-4中距離空対空ミサイルは、途中まで慣性誘導で目標へ向かい、近付いた所でレーダー端末を起動、索敵を開始する。ターゲット捕捉、AAM-4中距離空対空ミサイルは加速し、敵機に突っ込んだ。

 遅れてやってきたF-14D スーパートムキャットも、AIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルを放って空戦に加わる。

 

 航空優勢確保の争いの中、互いの攻撃隊がすれ違う。AV-8B+ ハリアーⅡ、F-35B ライトニングⅡ、F/A-18F スーパーホーネット、F/A-27Cは自衛用の空対空ミサイルを発射、敵攻撃隊を減らす。

 やがて、ミサイルの射程に達した。F/A-27C、F/A-18F スーパーホーネット、AV-8B+ ハリアーⅡ、A-6E イントルーダーは一斉に対艦ミサイルを発射、離脱する。あえて高度を高くして放ったのには、訳があった。

 敵も、対空電探で攻撃隊を察知、対空戦闘を整える。が、その隙にF-35B ライトニングⅡが低空飛行で接近、ウェポンベイを開きながら敵艦隊に近付き、AGM-154 JSOW滑空爆弾を投下する。

 超音速でリリースされた爆弾は、戦艦タ級に命中、派手な爆発が起きた。

 

 やがて到達した対艦ミサイル達は、アクティブレーダーホーミングで目標の空母ヲ級をロックオン、対空砲火をかわすようにポップアップする。そして、特攻機のように空母ヲ級へ飛び込んだ。

 

 

 

 敵攻撃隊が、第1次攻撃隊へ接近する。

「長門、三式弾の信管を水平最大射程でセット、私の合図で撃ってくれ」

 ミズーリがそう言う。長門は頷き、陸奥と共に三式対空弾の時限信管を水平最大射程にセット、8門の40cm砲に装填する。

 アドミラル56がアクティブステルスを開始、夜戦用レーダーを装備した敵攻撃隊に目くらましを掛ける。

 ミズーリのイージスシステムがフルスピードで計算、長門達の射撃のタイミングを計る。

「今だっ!」

「「三式弾、ってぇ!」」

 一斉に16発の40cm三式対空弾が発射される。

 放たれた三式対空弾は、低空飛行する敵攻撃隊へ向かう。そして、接触する直前に時限信管が作動、大量の焼夷弾をばらまいた。

 

 三式対空弾は、編隊の頭で起爆、大量の機が焼夷弾の雨に飛び込む。が、一部の機体は急旋回、三式対空弾をかわした。

「全部は無理か!?」

「近接防御始め!」

 ミズーリとニミッツがRIM-162 発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルを発射、長門達も12.7cm高角砲で弾幕を張る。

 敵攻撃隊は次々と数を減らし、最後の1機はニミッツのRAMで撃墜された。

 

 

 

 その頃、北上・川内・あさぎ・こんごう・きりしま・あたごの第2次攻撃隊は、サブ島空襲から帰ってくるであろう第1次攻撃隊との合流地点に向かっていた。

 夜になり、川内の目がキラキラ輝いている。一方、あさぎ・こんごう・きりしま・あたごは各種電波兵器で360°警戒を行っていた。

「ふっふっふー、夜だ! 夜戦だー!」

 川内が叫ぶ。北上が欠伸する中、こんごうとあさぎの対水上レーダーが何かを捉えた。

「敵艦隊を発見! 左舷、距離110km!」

「よっしゃ夜戦だー!」

 川内が吠える。が、あさぎとこんごうがひそひそと話す。

「この距離ですから、SSMで牽制して逃げます?」

「無駄弾は消費したくありませんし……北上さん、ここはこのまま逃げるのが得策だと思いますの」

 それを聞き、川内が「信じられない」という顔をし、旗艦の北上が指示を出す。

「そーだねー、戦力消費するのもあれだし、このまま進むか」

「えー!?」

 川内の口がぽっかりと開く。

「そんなー! 夜戦しようよ夜戦!」

「川内ウザい……」

 それでも騒ぐ川内を、きりしまとあたごががっしり掴み、あさぎとこんごうが90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)とRGM-84 ハープーン艦対艦ミサイルを1発ずつ発射した。

 

 

 

 戦果確認のため、胴体下に戦術偵察ポッドを取り付けたF-14D スーパートムキャットが敵艦隊上空を飛ぶ。主翼にはLANTIRN夜間低空飛行航法ポッドとスナイパー目標指示ポッド、自衛用AIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルがあった。

 赤外線カメラで敵艦隊を撮影、その映像をリアルタイムでニミッツに中継する。

 

「ピーピングトム(偵察型F-14)の戦果確認だよ」

 ニミッツが言う。

「空母ヲ級を1隻撃沈、1隻大破、戦艦タ級大破、他はまだ生きてる」

「ハープーンで沈めるか?」

 ミズーリが言うが、ニミッツが止める。

「残存戦力からすれば、ハープーンはオーバーキルよ。せっかく戦艦が4人もいるんだから、この火力を使わないと」

 ニミッツの言葉に、長門と武蔵が頷く。

「戦艦との殴り合いは任せろ」

「胸が騒ぐな」

 そして、艦隊は反航戦で近付いていく。

 

 やがて、砲戦距離まで近付いた。

「長門、射撃数2、テーッ!」

 長門が40cm砲を2門撃つ。F-14D スーパートムキャットが着弾観測、2発は戦艦タ級の手前に落ちた。

「全近、高め4!」

「陸奥、射撃数2、撃てぇ!」

 ニミッツの修正値を元に、陸奥が撃つ。

 F-14D スーパートムキャットの赤外線カメラは、放物線を描く砲弾を捉える。それらは戦艦タ級の手前近くに落ちた。

「全至近、高め1!」

「ミズーリ、射撃数3、発砲!」

 ミズーリが3発の16インチ弾を撃つのと同時に、戦艦タ級も16インチ三連装砲をぶっ放す。

「敵発砲! 対空戦闘、撃ち方始め!」

 ミズーリは素早く発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルを10発発射した。ニミッツやアドミラル56も発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルを発射する。

 次々と発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルが敵弾に命中、針路が乱されてだいぶ手前に落ちた。

 そして、ミズーリの3発の内1発が当たった。

「命中1、遠2! 戦闘射撃始め!」

『効力射、撃ち方始め!』

 ニミッツの掛け声で、4人は全門を発砲した。

 

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