艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.19 艤装魂

 第1次攻撃隊が、トラック泊地に帰投する。損害は無いが、燃料切れの長門と陸奥を、ニミッツとアドミラル56が曳航し、連絡を受けて途中で合流した早吸と神威から洋上補給を受けながら帰ってきた。

「おかえりなさい」

 出迎えた鳳翔が、微笑みながら言う。勿論第1次攻撃隊の全員が応えた。

「艦隊、帰投した」(武蔵)

「ただいま戻りました」(ニミッツ)

「ただいま」(ミズーリ)

「アドミラル56、戻りました!」(アドミラル56)

 

 

 

 第1次攻撃隊は燃料を補給し、報告書を大淀に提出して、休みを命じられた。

「いやもー贅沢だわ……」

 大浴場にて、ニミッツがそう呟く。彼女の傍らには、「XO」と書かれたボトルがあった。

「Japanese's sentouで呑みながらなんて、米海軍時代には考えられなかったわ」

「ニミッツ、風呂で酒を呑むなんてはしたないぞ」

 いつものツインテールをほどいた長い金髪をシニョンに纏めたミズーリが注意する。陸奥も続く。

「銭湯ではなくて、大浴場よ」

「何が違うの?」

 すると、陸奥は固まった。どうやら違いを説明出来ないらしい。そこで、長門が話題を変えた。

「本当、ミズーリとアイオワは見た目が似ているな。艤装外すと双子にしか見えない」

「それもそうだろう。姉妹だからな」

 ミズーリが返す。しかし、ニミッツが突っ込んだ。

「ミズーリちゃん、周りをよく見て言うべきよ」

 その言葉で、ミズーリは思い出した。大和型、長門型、金剛型、翔鶴型、雲龍型、祥鳳型、飛鷹型、高雄型、最上型、球磨型、阿賀野型etc(作者の偏見で語られております)。

「そうだった……すまなかった」

「いや、気にするな」

 

 

 

 各攻撃隊や哨戒隊が順次帰投し、そして上陸部隊や補給物資を運ぶ輸送隊が出発していく。

 鼠輸送作戦のため、伊勢・祥鳳・夕張・ぐんじょう・ふゆづき・さざなみが補給物資を満載して向かう。

「いい天気ね」

「そうね」

 伊勢と夕張が、空を見上げながら言った。

 零戦 32型とSH-60K シーホークが哨戒任務へ向かう。空は青く、快晴だった。

 

 

 

 その頃、あたごは愛宕に捕まっていた。

「この放しやがれ! この乳怪獣!」

「放さないわ。だって、わたしと同じ名前で、わたしによく似ていて、それで摩耶みたいな跳ねっ返りなんて、可愛くて仕方無いじゃない♪」

「その無駄なデカさのタンクを押し付けんな!」

「あなただって充分な大きさあるじゃない♪」

「何処揉んでんだこの色ボケ女!」

 あたごが騒ぐ。が、愛宕はますますぎゅーっと抱き締める。

「もうホント可愛い♪」

「放せつってんだろがー!」

 その光景を偶然見たこんごうは、回れ右をした。

 

 

 

 一方あさぎは、あたごの127mm単装速射砲MK45 mod4を試していた。

 35km先の的へ、かなりの精度で命中弾を出す。20発撃ち終えたあさぎは、ぼそっと感想を漏らした。

「さすが新型……mod2とは比べ物にならない射程だわ……」

 そこへ明石がやってきた。

「あさぎさん、それってあたごさんの主砲じゃありません?」

「ええ。借りましたの」

「それで、的はどこです?」

 明石がきょろきょろと的を探す。あさぎは指差して答えた。

「35km先に」

「遠くて見えない! ていうか35km!? 12.7cmで!?」

 明石が驚くのも無理が無い。そして明石は、うずうずと好奇心が湧いてきた。以前から、第0艦隊の艤装に興味があったものの、触る機会が無かった。しかし今、目の前にその1つがある。

 明石の我慢が切れた。

 

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