艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.21 第二次サーモン海戦 その1

 東京急行作戦の同時刻、トラック泊地の滑走路に被弾した一〇〇式司令部偵察機が緊急着陸した。

「負傷者だ! 担架持ってこい!」

「降ろします! 誰か手を貸して!」

 整備班や救護班が、一〇〇式司令部偵察機から負傷者を降ろした。

 

 

 

「緊急事態だ!」

 トラック泊地 会議室にて、提督が教壇を叩いた。その後ろの黒板には、色々と大量に書かれていた。

「ついさっき緊急着陸した、陸軍 戦略偵察航空隊の一〇〇式司令部偵察機の情報によると、南方諸島に複数の機動部隊を確認した。そして、北へ向かっているという」

 その言葉に、艦娘達はざわついた。北という事は、日本に向かっているという事だからだ。

「よって、我々は持ちうる戦力を全て投入し、これらを全て叩き潰す。厳しい戦いになるだろうが、我々のスローガンを忘れるな。解散!」

 

 そして、こんごうは大和に尋ねた。

「『我々のスローガン』って何です? 教えてもらっていないのですが」

「Oh, that's very easy.」

 アイオワが割り込んできた。

「Me達、というよりこの鎮守府のsloganは『生きて帰れば、やり直せる』。つまり死ぬな、という事よ」

「アイオワさん、大和の台詞が……」

「ヤマート、細かい事を気にするなんてnonsenceよ?」

 とにかく大和が不憫に見えたこんごうは、「お疲れ様です」と言った。

 

 

 

 敵連合艦隊を叩くため、トラック泊地から連合艦隊が出発した。現在東京急行に参加しているのは、作戦完了後、補給艦と合流してから追撃する。

「行ってらっしゃい、ホークアイ、ピーピング・トム!」

 ニミッツが、E-2C ホークアイ2000と偵察型F-14D スーパートムキャットを飛ばす。上空には、対潜哨戒のための二式飛行艇やカ号観測機、S-3B バイキング、空中待機の戦闘機や早期警戒機が飛んでいる。

 あさぎが何処か浮かない顔をしている。なので、神通が話し掛けた。

「どうかしました? あさぎ」

「いえ……姉様が心配で。姉様の艤装、旧式ですから」

「なるほど。でも、姉の実力は信頼すべきですよ。旧式でも、使いこなせば鬼に金棒ですから」

「そうそう。さすが『鬼の二水戦』旗艦、言う事が違うね〜」

 川内が会話に飛び込んできた。神通はそう言われ、怒る。

「川内姉さん! 別に私は!」

「えー? よく駆逐艦達をしごいてるじゃん?」

「あれはしごきでは無くて――」

 端から見ていたひゅうがが一言。

「日本海軍の闇を見ているような気がします……」

 

 

 

 やがて、E-2C ホークアイ2000がレーダーで目標を捕捉した。

〔大型艦多数、小型艦はその倍だ。その他、複数の航空機。CAP(空中戦闘哨戒)機と思われる〕

 E-2C ホークアイ2000の電波をキャッチした深海棲艦艦隊の戦闘機が上昇する。が、E-2C ホークアイ2000の護衛のF-14D スーパートムキャットがAIM-54 フェニックス長距離空対空ミサイルを発射、迎え撃つ。

 その隙に偵察型F-14D スーパートムキャットが超音速で敵艦隊上空を飛び抜ける。高角砲の洗礼なんて当たらない。

 

 

 

「ウィッチクラフト、レーダーコンタクト! 敵艦隊を発見!」

 そのニミッツの宣言に、皆が気が引き締まる。

「ファーストデイ・ストライクよ! ミズーリちゃん、イソロクちゃん、準備いい!?」

「Yeah.」

「了解です!」

 ニミッツがEA-18G グラウラーとEA-6B プラウラーを、ミズーリがF-35B ライトニングⅡを、アドミラル56がF/A-27Cを飛ばした。

 

 E-2CJ ホークアイが艦戦達を誘導、敵攻撃隊迎撃に向かう。

 やがて、敵攻撃隊を捕捉した。F6F ヘルキャットとBf-109T改、Fw190改が、そのパワーに物を言わせて上昇、敵艦爆を迎え撃つ。

 一方、零式艦上戦闘機 52型と九六式艦上戦闘機は急降下、敵艦攻を狙う。

 航空魚雷を装備した敵艦攻はそれを悟る。航空魚雷を捨てて上昇、20mm機関砲で反撃する。九六式艦上戦闘機は急旋回、すれ違いざまに7.7mm機銃を叩き込む。が、効いていなかった。零式艦上戦闘機 52型が素早くバックアップ、20mm機銃で止めを刺した。

 

 

 

 AGM-88 ハーム対レーダーミサイルを装備した、SEAD(敵防空網制圧)隊のEA-18G グラウラーとEA-6B プラウラー、500ポンド誘導爆弾を抱えたF-35B ライトニングⅡとF/A-27Cのニンジャ隊をエスコートするSu-33 シーフランカーが、R-27中距離空対空ミサイルを発射、先制攻撃を開始する。

 EA-18G グラウラーとEA-6B プラウラーが電磁妨害を行っている隙に、F-35B ライトニングⅡとF/A-27Cが超低空、超音速で敵艦隊に接近、レーザー照射、ロックオン。ウェポンベイを開いて旋回、500ポンド誘導爆弾を切り離した。後続機がレーザー誘導を行い、戦艦レ級に直撃させた。

 高角砲や対空機銃による反撃、しかし高速で飛び回る戦闘機達には当たらない。F-35B ライトニングⅡは急降下、胴体下25mm機関砲ポッドで戦艦レ級にリアタックを掛けた。

 そして、空対艦ミサイルをフル装備したAV-8B+ ハリアーⅡ、F/A-18F スーパーホーネット、A-6E イントルーダー、MiG-29K シーファルクラム、F/A-27Cが低空飛行で接近、一斉に空対艦ミサイルを放って離脱する。

 

 

 

 そして、ひゅうがのFCS-3多用途レーダーが何かを見つけた。

「左舷後方、複数の航空機!」

 近くにいた秋月とありあけが振り返る。紛れも無く、島陰から複数の航空機が姿を現していた。

「あれは……!」

 秋月が口を開いた。

「深海棲艦の陸上戦闘機です!」

「陸上機いるなんて聞いてない!」

 ありあけが叫んだ。彼女のイルミネーター(ミサイル誘導装置)は、明石の手を持ってしても完全な復旧は無理だった。そのため、彼女に使えるのは主砲と20mmCIWS、対潜魚雷、RUM-139 VL-アスロック対潜ミサイルだけだ(つまり発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイル以外)。

「対空戦闘、CIC指示の目標、シー・スパロー攻撃始め! Salvo!」

 ひゅうがが2発の発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルを発射、対空カットイ(この文章は削除されました)

 放たれた発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルは敵陸上戦闘機に命中する。が、勿論まだ残っている。

 そこへ、零式艦上戦闘機 32型がやってきた。テイル部の識別章は飛鷹を示していた。

「あれは飛鷹さんの!」

「良かった応援来てくれた」

 しかし、ありあけの安堵は直ぐに崩れた。双発の敵陸上戦闘機は、一部が爆弾を切り捨て、零式艦上戦闘機 32型とドッグファイトを開始する。双発、しかもP-61 ブラックウィドウのような旋回銃塔を持っているため、頼みの零戦達はやられてしまう。

「まずい!」

 秋月とありあけが、主砲を撃ち始める。爆弾を抱えた敵陸上戦闘機は次々と撃ち落とされるが、1機が最後の意地と云わんばかりにひゅうがへ向かった。

 

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