艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.22 第二次サーモン海戦 その2

 ひゅうがへ、1機の敵陸上戦闘機が向かう。ひゅうがの20mmCIWSは、それぞれ別の目標を指向しており、迎撃が間に合わない。

(せめて、せめて私にseaRAMが積まれていたら……)

 ひゅうがはそう思う。しかし、今更だった。

 

「海自のアイドル・さざなみ様のご登場だー!」

 敵陸上戦闘機が爆散した。見れば、東京急行作戦に参加していたさざなみやふゆづき、伊勢達の姿があった。

 

 

 

 第1波攻撃隊が帰投する。F-35B ライトニングⅡが1機被弾、その他にも第0艦隊以外の機が多く帰ってこなかった。

 

 偵察型F-14D スーパートムキャットが、敵機の追撃をやすやすと振り切りながら戦果を確認する。

「ピーピング・トムの戦果報告だよー。空母2隻撃破、重巡3隻撃沈、戦艦や他のはまだ生きてるって」

「空母2隻撃破、しかしまだ敵の航空戦力はまだ全滅していませんね」

 加賀が言い、大淀が指示を出す。

「総員、対空警戒を続行。水雷戦隊は対潜・対空警戒を厳となせ」

 

 

 

 ひゅうがが傷だらけになっている。さざなみが発射した発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイルは見事敵陸上戦闘機に命中したが、その破片がひゅうがに襲い掛かったのだ。

「痛い……」

「わぁぁぁ!? ごめんひゅうが! FCS-3とかESMとか壊れてない!?」

 さざなみがすっかり取り乱していた。

 すると、ひゅうがはにっこりと笑ってさざなみに言った。

「でも、助けてくれてありがとう」

「…………」

 さざなみが固まり、ようやく理解した。

「どういたしまして! さざなみ様にお任せだよ!」

 

 

 

「陣形交換、戦闘戦隊、前へ」

 反航戦で近付き、砲戦を行うために重巡と戦艦が前へ出、空母と水雷戦隊は後ろへ下がる。前路対潜哨戒はS-3B バイキングと零式水上偵察機が担う。

「さあ! 勝利が私を呼んでいるわ!」

 足柄がハイテンションで叫ぶ。

 騒がしい足柄は放っておいて、戦艦や重巡達は主砲を構える。

「おっ、熊野ガッチガチじゃーん」

 鈴谷が、緊張で動きがぎこちない熊野をからかう。

「そ、そんな事はありませんわ! でも、実戦なんて片手で数える程度で……」

「実際、戦果の多い妙高型と高雄型に出番を奪われているからねえ」

 最上が瑞雲を射出しながら、熊野に言う。

「とりあえず、肩の力を抜きなよ。ボクが出来るアドバイスはこのくらいだけどさ」

 熊野が頷く。すると、横にいた加古が話し掛けた。

「心配すんなよ、お嬢様。数ならこっちの勝ちだ」

「……そうですわね」

 

「何で駆逐艦の私達がここにいるんですかね?」

 こんごうが不満そうに言う。第0艦隊 第36駆逐隊、第37駆逐隊も何故か前線にいた。

 足柄がグーサインを出しながら答えた。

「対空カットイン要員」

「妙高さん、こいつ絞め殺していいですか?」

「何か日に日にこんごうちゃんが毒舌になってない!?」

 すると、那智が足柄の肩を叩きながら一言。

「気のせいだ」

「那智まで!?」

 

 こんごうが、本来ここにいるべきではない人に向かって口を開いた。

「何であなたまでここにいるんですかね? クズネツォフさん」

「こんごうさん、世の中には突っ込んではならない事があるって知ってます?」

 アドミラルクズネツォフが、何故かここにいた。

 

 

 

 1人の少女――というよりは若い女性――が海を漂っていた。彼女は、ニミッツと同じクロスボウを手にし、頭にはこんごうの物よりシャープなとんがり帽子があった。

(どうして私だけなの!? 皆は!? タイコンデロガ、助けて!)

 彼女は、いなくなった随伴艦を探していた。

 

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