艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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某作家の、ある裁判沙汰になった小説とは関係ありません。


Operation.25 宴のあと

 こんごうは目覚めた。頭がガンガン鳴っている。こんな目覚め方は2度目だった。

 起きようとするが、起きれない。何かが体にのしかかっているのだ。いや、抱き締められている?

「…………」

 首を回したこんごうが、何とも言い難い顔をする。こんごうは今、眠っている金剛と榛名に抱き枕の如く抱き締められていた。

 こんごうは2人の腕と足を振り解き、ようやく立ち上がった。そして周りを見る。

「…………」

 今度は言葉を失った。

 有り様が酷いの域を通り越していた。並んだちゃぶ台達の上には、食べ物なのか飲み物なのか、はたまたお土産(注・鉄道用語)なのか、判断し難い流動性物体がぶちまけられている。さらに何人かが全裸で倒れている。提督の姿は見えないから、犯罪行為(意味深)は無かったのだろう。

 いやいや、即決過ぎるぞこんごう。

 彼女は頭を振るう。

 そして気付いた。

 鳳翔さんがいない……

 

 

 

「悪いな、鳳翔さん」

「いえ、構いませんよ」

 提督室にて、提督がお茶漬けを食べていた。その隣には鳳翔の姿があった。

「作戦終わって祝勝会して、その上面倒まで見てもらって……上官としての立場は無いな……」

「もう! 今は勤務時間ではありませんよ提督! いえ、薫さん」

 

 

 

「これは……」

「青葉さんに連絡ね。たたき起こして」

「トマホークでですか?」

「死屍累々になるから止めて」

「分かりました、127mmで――」

「何もキルしろとは言ってないわ」

「対空弾なので死にはしないでしょう」

 

 

 

 こんごうによって普通にたたき起こされた青葉は、目をこすりながらニミッツが見せるタブレット端末を見る。

「何です、これ?」

「まあまあ、よく見て」

「……こ、これは!?」

 

 

 

 1人、また1人と起き上がる。ある者は頭痛に唸り、ある者はトイレに駆け込み、ある者は自分の姿に羞恥した。

 片付ける間宮と伊良湖を、ひゅうが達ときりしまが手伝う中、青葉はニミッツのタブレット端末を食い入るように見、ノートに書き込んでいた。

「さすが未来ですね〜。こんな小さくて、かつアンテナや配線の要らないテレビなんて便利過ぎますよ〜」(注・すでに、第二次世界大戦中にはテレビ放送が研究されていた)

 青葉はノートに書き込み続ける。そのタブレット端末の画面には、アンブラッセ状態(訳注・リア充末永く爆ぜろ)の鳳翔と提督が映っていた。

「にしてもニミッツさん、一体この映像は?」

「私が飛ばしたシーホーク(MH-60R シーホーク)から」

「哨戒機からですか!? これは非常に便利な技術ですね〜」

 すると、衣笠と金剛がタブレット端末を覗き込んできた。

「青葉ー、何それ?」

「ニミッツさんから借りてる小型持ち運びテレビだよ」

 画面を見ていた金剛の顔から、徐々に血の気が引いていっていく。

「…………」

「金剛お姉様!?」

 榛名が驚く。そして、金剛の目から涙が溢れ出した。

「榛名ぁ……ワタシには提督を勝ち取れないデス……」

 そして榛名に抱きついた。思いっきり号泣しながら。

 

「何なんですかあれ」

 こんごうが尋ねると、衣笠が答えた。

「金剛さん、提督にお熱だったからね。でも、鳳翔さん相手じゃあ、ねぇ?」

 青葉が頷いた。

 

「どうせワタシなんか……! フランスかイタリアで生まれていれば、料理なんていくらでも出来るというのに……!」

「お姉様、それだと榛名達はこの姿で生まれていませんよ?」

 まだ泣いていた。

 

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