艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
鎮守府艦隊の第1波攻撃隊がSM-6ERAM長距離艦対空ミサイルで全滅する中、第0艦隊 第1波攻撃隊のF/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットとA-6E イントルーダー、AV-8B+ ハリアーⅡ、MiG-29K シーファルクラムは対艦ミサイルを一斉射、更に敵直衛隊を倒すために前進する。
一方、超音速で接近したF-35C ライトニングⅡ、F-35B ライトニングⅡ、F/A-27CMは低空飛行から機首上げ、一気に上昇。そして、急降下する。
レーザーロックオン、ウェポンベイ開放、そして500ポンド誘導爆弾を一斉に切り離した。
「今だ! 三式弾、ってぇ!」
武蔵が叫び、戦艦と重巡が一斉に三式対空弾を発射する。
撃ち上げられた三式対空弾と落下する500ポンド誘導爆弾が交差し、爆弾は鎮守府艦隊目掛け落っこちる。そして、大量の三式対空弾の時限信管が作動、レーザー照射を行うF-35B ライトニングⅡや、離脱する戦闘機を破壊した。
「やば……」
ニミッツの顔が固まる。
「爆撃隊、全滅だって……」
「えぇー!? F-35とF-27という贅沢過ぎるステルス爆撃隊が!?」
何故か驚くアドミラルクズネツォフ。
「さて、どうする?」
「残存航空戦力を使って、逃げまくる」
ミズーリの提案に、ニミッツは指を鳴らした。
「OK、それでいこう」
対艦ミサイル達が空母や戦艦に命中する中、残った攻撃機達は駆逐艦や巡洋艦へ襲い掛かる。
艦上対戦車攻撃機・Su-25SM3改 フロッグフットは、高雄目掛けKh-29空対地ミサイルを発射、反転する。
他の機は、機関砲で駆逐艦に挑んでいた。
F-14D スーパートムキャットが急降下、島風を狙う。ヘッドアップディスプレイに島風を捉え、20mmバルカン砲を発射した。
「来ないでー!」
白露型の列へ、F/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットが襲い掛かる。12.7cm連装砲や25mm連装対空機銃で迎撃するも、CAS(近接航空支援)訓練を受けたF/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットはランダムに機動し、対空砲火をかわす。
〔クイーンビー7、ファイア!〕
F/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットの20mmバルカン砲が唸る。
あっという間に駆逐艦の数が減っていく。直衛の戦闘機がやってくるも、自衛用の短距離空対空ミサイルで全滅していった。
MAD(対潜磁気センサー)をぶら下げ、SH-60K シーホークが潜水艦を探す。
その時、SH-60K シーホーク胴体下の対水上レーダーに反応があった。そして、SH-60K シーホークは撃墜された。
残ったSH-60K シーホークやMH-60R シーホークは回避運動を始めた。何せ、二式水上戦闘機が襲ってきているからである。
〔サクラ08よりフェニックスタワー! 敵戦闘機に追い掛けられている! 至急応援を――〕
SH-60K シーホークがまた1機、犠牲になった。
無線を受け、直ちにひゅうがからAH-64D アパッチロングボウとOH-1 ニンジャが向かった。AH-64D アパッチロングボウには38発の70mmロケット弾と8発のAGM-114 ヘルファイア対戦車ミサイル、4発のFIM-92 スティンガー近距離空対空ミサイルが、OH-1 ニンジャには4発の91式携行地対空誘導弾(携SAM)が装備されている。
そして、8機の二式水上戦闘機とドッグファイトを開始した。
全対艦ミサイルが命中し、鎮守府艦隊の残りは、戦艦6・航空戦艦2・空母2・重巡1・軽巡3・駆逐艦0・潜水艦10。第0艦隊はまだ誰も被弾していない。が、F-35B ライトニングⅡ、F-35C ライトニングⅡ、F/A-27CMが全滅、F-14D スーパートムキャットが2機、F/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットが3機、AV-8B+ ハリアーⅡが7機、MiG-29K シーファルクラムが1機、Su-25SM3改 フロッグフットが3機、SH-60K シーホークが4機、MH-60R シーホークが2機と、損害が大きい。
「さて、逃げるか」
珍しくニミッツが真面目な顔をして言った。言っている事は、陸上自衛隊の元特殊作戦群の某2等陸尉っぽいが。
「そうですね」
「夜逃げってや――ったぁっ!?」
きりしまの頭をこんごうが、127mm単装速射砲OTOメラーラ コンバットで叩いた。
「暴力姉! 何すんのさ!」
「あんたが変な事を言うのが悪い」
「酷い!?」
「ま、まあ、あたごちゃんとも合流しないと――」
そう言いかけたニミッツを、ひゅうがが突き飛ばした。
「危ない!」
そして、ひゅうがの周りに水柱が上がり、ひゅうがに轟沈判定が出た。
『魚雷だー!』
第0艦隊は対魚雷回避運動を開始した。
「チッ、外したのね……」
「そもそも、あんな卑怯な水中電探持ってる連中に、こんなに肉薄出来るのが奇跡でち」
「もう一斉射ってとこよね」
「じゃ、一気に片付けちゃお」
「こんなに集まらないで欲しいでち。見つかるから」
その頃あたごは――
「ブンブンブンブン五月蝿い奴らめ!」
127mm単装速射砲OTOメラーラ コンバット、20mmCIWS ファランクス MK15、発展型シー・スパロー短距離艦対空ミサイル、12.7mm M2重機関銃を振り回し、一式戦闘機 隼や一式陸上攻撃機を蹴散らしていた。
爆弾を抱えた一式戦闘機 隼が急降下してくる。が、あたごの左腕のヘリ格納庫に乗った20mmCIWS ファランクス MK15が作動、一式戦闘機 隼を粉砕する。
一式陸上攻撃機は127mm単装速射砲OTOメラーラ コンバットの対空砲弾で粉々になり、残りは各種対空装備で撃墜される。
あたごが気付いた時には、陸上機部隊は全滅していた。
ミズーリの飛行甲板へ、帰る母艦を失ったSH-60K シーホークやAH-64D アパッチロングボウ、OH-1 ニンジャが着艦する。
「まずいな、我らが対潜空母がいなくなってしまった」
ミズーリが言い、ニミッツが神妙そうに呟く。
「潜水艦、まだ全部生きてるからねぇ……」
「それに、シーホークを襲った二式水戦がどこから来たのか……」
「決まってますわ。潜水空母の機体ですわ」
ありあけの疑問に、あさぎが答えた。
やがて、演習海域は夜の闇に包まれた。