艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
夜になり、鎮守府艦隊は照明弾を撃ち上げる。
勿論、夜戦となれば第0艦隊の方が有利である。全ての航空機が全天候能力(さすがに台風は無理)を持っており、F-14D スーパートムキャットが制空権を取ってしまえば何し放題である。
「じゃ、きりさめちゃん、ありあけちゃん、さざなみちゃん。対潜戦闘任せたよ。一応、直掩にハリアーⅡをつけさせるけど」
「ご配慮ありがとうございます」
ありあけは敬礼し、ニミッツ達と分かれた。
「さて」
ニミッツがクロスボウに矢をつがえる。
「残敵駆除といきますか!」
今、第0艦隊は防衛に回っていた。対潜ヘリはもとより、AH-64D アパッチロングボウやOH-1 ニンジャ、E-2D アドバンスドホークアイをも対潜哨戒に割り当てるという意味不明な事をやっていた。
状況確認のため、伊19が蟹眼鏡(ナチスドイツの砲兵隊や戦車隊が使ってたアレ)で第0艦隊を観察する。
「夜間でも航空戦が出来るのね……」
その一部始終は、AH-64D アパッチロングボウのロングボウ対地レーダーに映っていた。機首下げ、蟹眼鏡を正面に捉える。
〔ファイア!〕
そして、12発の70mmロケット弾が発射された。
「イクがやられたでち!」
「蟹眼鏡を上げただけで!?」
「もうやだ帰りたい……」
その頃あたごは、第0艦隊と合流しようとしていた。
「すっかり日が暮れちまった……」
そこで、あたごは海にぷかりと浮かんでいる呂500を見つけた。
「何やってんだ?」
「ろーちゃん充電中かもー」
「携帯糧食頬張りながら、かもは無いだろ」
その時、2人ははっとした。呂500は九五式53cm酸素魚雷を、あたごは127mm単装速射砲OTOメラーラ コンバットを構え、20mmCIWS ファランクス MK15を起動する。
呂500は魚雷を一斉射し、携帯糧食(乾パン)を投げ捨てて急速潜航へ。
あたごは後進、同時に127mm単装速射砲OTOメラーラ コンバットと20mmCIWS ファランクス MK15で呂500を攻撃した。
第0艦隊 航空隊が鎮守府艦隊へ急降下爆撃を行う。三式対空弾を使おうにも、EA-18G グラウラーがジャミングを行っており、対空電探が使えない。
「対空迎撃! 撃ち方始め!」
伊勢が叫び、鎮守府艦隊の生き残り達は闇雲に迎撃を始めた。
しかし、その光で帰って爆撃の餌食になってしまう。
「ヒェー!」
比叡へF-14D スーパートムキャットの500ポンド誘導爆弾が集中し、比叡に轟沈判定が出た。
(クソッ! このままじゃ防空巡洋艦は名ばかりと思われちまう!)
摩耶は右手の25mm三連装対空機銃を振り回す。が、手応えが無い。曳光弾のビームが虚しく夜空へ消えていく。そして、25mm三連装対空機銃のマズルフラッシュ(銃口炎)目掛け、500ポンド誘導爆弾が投下された。
きりさめ、ありあけ、さざなみの3人は、SH-60K シーホークやAV-8B+ ハリアーⅡと共にサブマリンハントへ向かう。
「2人共ー、アクティブ1本打つよー」
さざなみが言い、きりさめとありあけは頷いた。そして、さざなみはアクティブソナーで探査を開始した。
コォォォン……
海中に音が響く。アクティブソナーは、パッシブソナーと違って確実に敵を捉えられる。が、同時に敵にこちらの存在を主張する事にもなる。特に、水上艦のアクティブソナーは、潜水艦にとって「攻撃目標はここにいる」と言っているような、諸刃の剣である。
「『海のスナイパー』、舐めないでよねっ!」
「魚雷確認! 数4、11時方向!」
「左・TCM(対魚雷防御)実行! 短魚雷用意、ってぇ!」
きりさめが叫び、3人の三連装短魚雷発射管から3発の12式短魚雷が発射された。
同時に、魚雷発射音をデッピングソナーで捉えたSH-60K シーホークが12式短魚雷を投下、攻撃を行った。