艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
A-6E イントルーダーから投下された無数の500ポンド爆弾を、阿武隈達は回避する。
不知火は咄嗟に12.7cm連装砲をA-6E イントルーダーに向け、撃つ。A-6E イントルーダーは爆散するが、そこへ高速の航空機がやってくる。
「敵艦攻襲来!」
霞が叫び、25mm連装対空機銃が唸る。射撃手妖精が足元の射撃ペダルを踏み込み、3丁の機銃が炎を上げる。複数の航空機は被弾するも、翼下の500ポンド爆弾を切り離す。
そして、霞に爆弾が命中した。
AIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルとAIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルをフル装備したF-14D スーパートムキャットの編隊が飛ぶ。レーダーに反応が出た。
しかし、「友軍機」と示された航空機からロックオンされた。
〔!?〕
トムキャット・パイロット妖精達はチャフを散布、増槽を切り捨てて回避運動に移る。
ECM発動、飛んできたAIM-7 スパロー中距離空対空ミサイルをかわし、F-14D スーパートムキャット達は一斉にAIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルを放つ。
そして、すれ違った。既に退役した筈の、F-4J ファントムⅡと。
「霞ぃっ!」
陽炎が叫ぶ。霞は左腕を抑えながら立ち上がり、口を動かした。
「まだ……やれる!」
各種対空兵装が唸るが、被害が増えていく。もう被弾していないのはいなかった。阿武隈の前髪が乱れているが、直す暇が無い。
しかし、敵ジェット機が突然火を噴いた。見れば、Su-33改 シーフランカーとF/A-18FX アドバンスドスーパーホーネットがやってきていた。
肩に鶴を載せたシーフランカー妖精は首を動かし、ヘッドアップディスプレイの外の敵機を見る。オフ・ボアサイト能力でロックオン、R-73短距離空対空ミサイルを発射する。
敵機はフレアを撒くが、ミサイルは命中した。
敵性航空勢力を追い払った所で、ニミッツ達がやってきた。
「損害は!?」
ニミッツが尋ねると、神通が答えた。
「轟沈は無いけれど、全員中破以上です……」
阿武隈達は、皆ボロボロであった。
傷だらけでよろめく霞に、アドミラル56が近付き、支えようとする。が、霞はその手をはたいた。
「……え?」
「味方でない癖に。あんた達が、あんた達が浦風達を沈めた癖に!」
霞の目からポロポロと涙が零れる。
「霞! ニミッツさん達は――」
しかし、陽炎の言葉を、霞は遮った。
「はっきり見たでしょう!? A-6が私達を攻撃するのを!」
アドミラル56の唇が青くなる。
「そんな……私じゃ――」
「この世界で、あんた以外に誰があんな飛行機を持っているっていうの!?」