艦隊これくしょん  〜第0艦隊、参ります!〜   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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Operation.36 Nuclear Fleet

 ニミッツが、エンタープライズへ手を振る。その時、エンタープライズで爆発が起こった。

 

「――え?」

 ニミッツは、事態を理解するのに7秒掛かった。そして、ようやく理解した。

「エンター姉さん!!」

 

 

 

 深海棲艦がエンタープライズに仕掛けていた爆弾が起爆し、彼女の心臓――加圧水型原子炉――が露出する。彼女から、放射線が漏れ出した。

 

 ピョートルが手にしたガイガーカウンターが鳴り始めた。それを見、ピョートルはニミッツに問い掛けた。

「どうする? 助けるって言うなら、力を貸してやらない事は無いけど」

「助けるに決まってるでしょ、当然。イソロクちゃんも手伝って! 他は面舵反転、被曝範囲から抜け出して!」

 ニミッツの言葉に、ピョートルとアドミラル56は頷き、残りは反転する。こんごうを除いて。

「こんごうちゃん!?」

「私だって、対NBC能力は持っています。人手は多い方がいいでしょう」

「――確かにね。じゃ、手伝い頼んだよ」

「了解!」

 

 

 

 倒れ、海に浮かぶエンタープライズへ、4人が駆け寄る。アドミラル56が一瞬躊躇うも、エンタープライズの服を裂いて傷口を確認し、軽く診断する。

「傷は広くありませんし、原子炉もそれほどダメージを負ってません。傷口を塞いで洗浄すれば……」

「分かったわ。ガーゼ持ってる?」

「私が」

「Thank you.」

 ニミッツは、こんごうからガーゼを受け取り、はだけたエンタープライズの胸に当てる。

 止血が最優先のため、どんどんガーゼを当てていく。

 血がある程度止まった所で、テープでフィブリン包帯を当ててぐるぐる巻きにした。傷口を避けるように身体全体に海水を掛け、放射線を洗い流す。見れば、こんごうも頭から海水を被っていた。

 ニミッツはそっと、エンタープライズの頬を叩いた。

 

 

 

「――あっれ? ひゅうがちゃん?」

「くにさきさん!?」

 反転した第0艦隊が、未知の艦娘と遭遇した。片方は長い黒髪を、ミカンをモチーフにしたバレッタで纏めた少女で、もう片方は金髪ロングヘアだった。2人とも、肩から飛行甲板と格納庫が一体化した箱を提げており、金髪ロングヘアの周りを攻撃ヘリコプター・AH-1Z ヴァイパーが飛んでいた。

 しかし、何よりも驚いたのは、その2人に連れられるようにいる第17駆逐隊の4人だった。

「ひゅうがさーーん!」

 谷風と浜風がひゅうがに飛び付き、ひゅうががそれを受け止める。

「ひゅうがちゃん、一体何がどうなってんの?」

「話せばちょっと長くなるけど……」

 

 

 

 エンタープライズの目が、ゆっくりと開き始めた。万が一のため、こんごうとピョートルは速射砲を構える。

「ニ……ミッツ?」

「エンター姉さん! 良かった、無事で……」

 ニミッツは涙をぽろぽろ流しながら、エンタープライズを抱き締めた。

 

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