艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
横須賀鎮守府へ続々と部隊が帰還する。
浦賀滑走路へ、作戦機が着陸していく。未帰還機は、多数。
横須賀鎮守府 本部棟 提督室――
「また?」
「ですね」
頭を抱える笹子提督の言葉に、こんごうが返した。今、笹子提督の前には、第0艦隊と第17駆逐隊以外の艦娘が3人いた。
「おおすみ型輸送艦 2番艦のLST-4002 くにさきよ」
「ワスプClass Landing ShipのName Ship、LHD-1 ワスプだ」
「CVN-65 エンタープライズです……」
自己紹介を聞き、笹子提督は頭を抑える。
「イギリスとフランスから新しく配属されてきた奴がいて、ただでさえ予算カッツカツなのに……」
「でも、うちらはこの人達に助けられたんやで! 追い出すなんて事は――」
「追い出すつもりは毛頭無い。大蔵省に何とか言ってみるつもりだ」
浦風の抗議に、笹子提督は応えた。そして、第0艦隊に指示を出す。
「どうするかは追って指示を出す。部屋は第1仮眠室だ、人数分の布団運んどいて」
第0艦隊の居室と化している第1仮眠室へ、布団が3人分運ばれる。
「あなた達は、ずっとここで戦ってきたの?」
エンタープライズの質問に、こんごうが答えた。
「ええ。帰ろうにも帰れませんし、それにここの人達はいい人ばっかりですし」
「そう言われると嬉しいデース!」
突然の金剛に、第0艦隊の全員が驚いた。
「……どっから湧いて出てきたんですか? 金剛『お婆様』」
「こんごう! 日に日に厳しくなってるデース!」
「イクもいるのね!」
窓からイクの登場。そして、イクの姿を見たワスプが、まるで幽霊でも見たかのように震え上がった。
「ああああああああっ!?」
「ワスプさん?」
くにさきが問い掛けると、ワスプはピョートルにしがみついた。
「怖い! あの子怖い!」
「先代の空母ワスプはイクちゃんに沈められたからかしら?」
ワスプの姿を見て、ニミッツが首を傾げた。
「? イクは怖くないのね?」
「く、来るなぁ!」
M45A1自動拳銃片手に、ピョートルにしがみついてパニック状態のワスプ。
「……大変な子が入ってきちゃったデース」
ぼそっと、金剛が呟いた。そこへ、あきつ丸がやってきた。
「未来から揚陸艦がやってきたと聞いたのですが……」
「あ、厚化粧さん」
きりしまの一言に、あきつ丸は九四式自動拳銃を取り出した。
「今のは誰でありますか?」
あきつ丸、コッキングノブを引きながら一言。
「うちの妹が失礼を。思いっきり殺っちゃってください」
こんごうがきりしまの首根っこを掴み、あきつ丸に差し出した。
「姉貴酷い!? あきつさんごめんなさい!」
きりしまが喚く。そしてあきつ丸は、九四式自動拳銃の台尻できりしまを殴った。
きりしまがノックダウンされた所で、くにさきとワスプが自己紹介し、あきつ丸も返した。
「横須賀鎮守府所属の陸軍 統合水陸機動戦闘団のあきつ丸であります」
「あきつ丸さんって、軽空母じゃありませんでしたか?」
ひゅうがの疑問に、あきつ丸が返した。
「あくまでも、『対潜作戦に従事出来る揚陸艦』であります。戦闘はメインではありません」
「私も、対潜作戦は出来るが、それで呼ばれた事は無いな」
取り戻したワスプが続く。
「しかし、未来の揚陸艦も航空機を搭載しているとは……」
「攻撃用と輸送用だ」
「輸送? 揚陸艦に輸送機など……『へりこぷたー』という奴ですか」
「ああ。UH-1Y ヴェノムとMV-22B オスプレイ、CH-53E スーパースタリオンだ。特に、CH-53E スーパースタリオンは――」
「欠陥品」
「おいジャップ、絞め殺すぞ」
きりさめの言葉にワスプが反応した。
「攻撃用航空機でありますか……自分も、対地用に九七艦攻と九九艦爆を搭載する事はありますが」
「もう対艦攻撃出来んじゃん……」
復活したきりしまが呟き、あきつ丸が返す。
「二航戦の方々のお下がりであります。ただ、妖精さんは変わっているので、対艦攻撃能力はかなり低いのであります」
「主力を彗星 12型甲と流星改に統一したから、旧式機は軽空母等へお下がり状態なのよね」
悟ったようにニミッツ。
「私のは、対地攻撃のみならず、空対空戦闘や防空網制圧、対艦攻撃にも使えるF-35B ライトニングⅡとAH-1Z ヴァイパーだな」
「こっちは輸送用のブラックホークとチヌークが停まれる程度ですよ」byくにさき
そんなこんなで夜になった。
夜空に、大量の飛行機が飛んでいる。先頭は、ステルス戦闘機・F-22A ラプターで、後ろからF-15C イーグルやF-14D スーパートムキャット、EA-18G グラウラー、F-16CJ ファイティングファルコン、A-6E イントルーダー、F/A-18FX アドバンスドスーパーホーネット、F-35C ライトニングⅡ、F-35A ライトニングⅡ、そしてB-1B ランサーとB-52H ストラトフォートレスが編隊を組んで飛ぶ。
作戦管制を行う、E-3G セントリーのレーダーに反応、直ちにF-22A ラプターとF-15C イーグル、F-14D スーパートムキャットがAIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルを発射した。
深海棲艦泊地上空の戦闘機が全滅し、防空レーダーにAGM-88 ハーム対レーダーミサイルが撃ち込まれる。そして、爆装した攻撃機や爆撃機が、大量の1000ポンド爆弾を投下した。