艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
横須賀鎮守府 本部棟 提督室、第29回緊急対策会議――
こんごう「28回も緊急対策会議をしてたんですか?」
笹子提督「緊急事態が多いからな。でだ、今回は――」
きりしま「加賀さんの隠し子問題? ――ったぁーい! 何で殴るのさ、姉貴!」
こんごう「言葉を考えなさい」
ニミッツ「加賀さんそっくりさん問題ね。で、第0艦隊と新入りと大淀さんだけ召集?」
笹子提督「当たり前だ。ここに190人も入るか」
大淀「そろそろ本題に入ってもよろしいですか?」
笹子提督「そうだな。続けてくれ」
大淀「まず事象についてですが、セーラー服を着た加賀さんにそっくりな少女が鎮守府内をうろついていると、36件の報告が上がっています。そして、話し掛けた全員が、『あなたは誰?』と問い返され、一部では塞ぎ込む者が出ています」
あたご「メンタル弱っ」
ミズーリ「こんごうと出会った時に涙目になった奴が言うか?」
あたご「だとゴラァ! 表出ろ!」(9mm拳銃の撃鉄起こしながら)
ミズーリ「上等だ、デストロイヤー」(MK25自動拳銃の撃鉄起こしながら)
笹子提督「止めろ、また脱線した。大淀、何が何でも続けろ」
大淀「はぁ……それで、そのセーラー服がひゅうがさんのにそっくりだ、という報告も複数――」
ひゅうが「じゃあかがちゃんですね。間違い無い」
笹子提督「結論早いぞ。大淀、まだ見つかってないのか?」
大淀「警備科と非番を総出で捜索していますが、まだ成果は上がっていませんね」
Stg44自動小銃を手にしたグラーフへ、M1A1短機関銃を手にしたサラトガがやってくる。
「いました?」
「いや。茂みやドブにもいない」
「普通ドブに隠れますか?」
そこへ、M37散弾銃を持ったアイオワがやってきた。
「Hey、サラ、グラーフ! そっちいた?」
「いたら銃声で知らせるだろう」
「Oh、それもそうね……」
「これだけ探しても見つからないなんてね」
MG42汎用機関銃を持ったビスマルクが呟く。その側には、三八式騎兵銃を手にした榛名。
「変ですねぇ……ここで会ったんですけど」
「相手は艦娘よ。移動するに決まっているでしょ」
「それもそうですね」
その時、横須賀鎮守府に銃声が響いた。
一〇〇式機関短銃を構える陽炎の足元に、12個の薬莢が転がっている。彼女の視線の先には、加賀――否、セーラー服を着た加賀のそっくりさん――がいた。
「危ないじゃないですか、いきなり発砲するなんて」
「国防法 第28条、軍関連施設への侵入容疑で現行犯逮捕します」
「いきなりの警告射撃をしておきながら、話を聞く気も無い訳ですか」
加賀にそっくりな少女は溜め息をついた。それを聞き、陽炎が口を開く。
「詳しい話は取調室で」
そこへ、銃声を聞きつけたガングートとリットリオ、ローマ、比叡、霧島がやってきた。
「そいつか!」
ガングートは素早くSVT1940自動小銃を構え、比叡と霧島も四式自動小銃を構える。
「まあ待って。ひゅうがって人を知りません?」
「ひゅうが?」
「あの対潜空母の子に何か?」
霧島と比叡が言う。すると、少女は答えた。
「先輩なんですよ、私の」