艦隊これくしょん 〜第0艦隊、参ります!〜 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
横須賀鎮守府 本部棟 第2取調室――
「お名前は?」
香取が問うと、サイドテールの紺色セーラー服の少女は答えた。
「海上自衛隊 第4護衛隊群旗艦、いずも型ヘリ搭載護衛艦 2番艦、DDH-184 かがです。というより、ひゅうがさんは?」
「あなたに質問権はありませんよ。さて、ここへ来た理由を教えてもらいましょうか」
「何度も言っている通り、ひゅうがさんを連れ戻しに来ただけです。というか、いい加減ひゅうがさんを出してください」
「それは後ほど。では、どうやってここに侵入したんですか?」
ぴりぴりとした2人の間に、ほかほかと湯気を立てるカツ丼。
「……これ、贈賄罪になりますよ」
「漣ちゃんが、『取り調べの定番』って置いていっただけです。そんな事より、どうやって入ったんです?」
「言わなきゃならないようですね」
「言うまで立たせませんよ」
食堂にて、金剛があんみつをつついていた。
「テートクを勝ち取れなかったデス……」
「お姉様、最近そればっかりですよ」
榛名が応えると、そこへ天龍と龍田がやってきた。
「まだうなだれてたのかよ」
「テンリュー、Mrs.鳳翔に打ち勝つ方法を教えてくだサーイ……」
「ミセス言ってる時点で負け認めてるだろ」
すると、龍田が口を開いた。
「金剛さん、『胃袋玉袋』って知ってるぅ?」
「Stomach and golden boal?」
その金剛の発言に、天龍は吹き出し、榛名は「ゴールデンボール……」と呟いて赤面した。
「そうよぉ。胃袋は無理でも、玉袋ならあるいは……」
「つまり、テートクにNight asslutせよと?」
「そういう事よぉ」
演習海域に、近代化改修を受けたばかりの、翔鶴、瑞鶴、サラトガ、そしてエンタープライズの姿があった。
「それでは、行きましょうか」
翔鶴が、矢を弓につがえてそう言った。それに、3人が続く。
「勿論だよ、翔鶴姉」
「サラは大丈夫です!」
「CVN-65、行きます!」
翔鶴と瑞鶴は、渾身の力で弓を引く。近代化改修によって、弓のテンションが固くなったからだ。
「戦闘隊、発艦始め!」
そして翔鶴、瑞鶴、サラトガの3人は、新型(?)艦上戦闘機・F-8E クルセイダーを飛ばした。エンタープライズも、F-14D スーパートムキャットを飛ばす。
「やったぁ! 飛んだ!」
「綺麗に飛んでいきますねぇ」
瑞鶴が喜び、サラトガがF-8E クルセイダーを見届ける。翔鶴も、胸を撫で下ろしていた。
「新しい翼、か……」
飛んでいったF-14D スーパートムキャットを見ながら、エンタープライズが呟く。そして、翔鶴が次の指示を出した。
「次、爆撃隊、発艦始め!」
翔鶴と瑞鶴はA-4M スカイホークⅡを、サラトガはA-7E コルセアⅡ、エンタープライズはF-35C ライトニングⅡを準備する。
「分かりましたよ」
かがが口を開いた。
「『時空の狭間』って信じます?」
「『時空の狭間』?」
香取が尋ね返した。
「簡単に言えば、本来交わる事の無い時間が何らかの原因でシンクロする事。例えるなら、時間の流れを川とすると、水の流れをある地点まで戻すポンプと水路があって、それが川の流れと共に移動している。私達はそれを使って自由に移動出来る」
誤字訂正、ありがとうございました。