ハーメルンよ、私は帰ってきたぁぁぁぁぁぁぁあ!!
どうも皆さんが忘れた頃にひょこっと現れる傘沙羅です。
いや、亀更新でもこれは無いですよね反省してます。
ですがそれもこれもダブルクロスのせい……………
そうダブルクロスのせいなのです!!
ついに買いました、ハードとソフト一括で!
二つ名強い!獰猛化強い!弓が✕(PSPでの△)で引けない!
等々戸惑いましたが、やっとこさG級オストガロアがソロ刈り出来ました!
さてそんな訳でどうぞ!
慧香side
孤島の水辺でサシミウオがパシャリと跳ねて、再び水面の底へ潜っていく。
手に持った石ころを当たらない程度の距離に投げてサシミウオの上流へと誘導。
そのまま滝の方へと流れを昇って行き、
「セイッ!」
「やった!うまく行きましたね!」
アグナさんの仕掛けた網によって捕獲されました。
それを確認してから私は手に持っていた石を川底に戻した。
「アグナさん、今回の獲物はどうでした?」
「………脂は乗っているがちょっと小さいかな。
アンディが帰って来るまでにもう一狩りするぞ」
「分かりました、小石取ってきますね」
……私達が孤島でこんなサバイバル生活をするに至った経緯は三週間前に遡ります。
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「「「強化合宿?」」」
「そう!強化合宿をすることにしたよ!」
対転生個体処理局のラボで輝夜さんがデスクを叩きながら力説し始めました。
「合宿、それは仲間同士の絆を深め合う場にして色恋沙汰の蠢くパ~ラダイス!
そう!彼の者は言った!
『合宿の夜と言えばコイバナでしょ?』と!!」
「輝夜さん、論点が大幅にずれてきていますよ?」
「リン君怖いから笑顔で手をワキワキさせるの止めて、私の貞操は君にはあげないんだから!」
「輝夜さん?」
「ア、ハイスミマセン」
ケリウスさんの静止(?)が効いたのか、咳払いをして輝夜さんが再び口を開いた。
「この合宿は主に慧香ちゃんの為のものなの。
慧香ちゃんの戦い方はよくも悪くも対モンスター前提でやってる節があるから、どうしても転生者達のような対人戦術がなってないの。
そこで慧香ちゃんのメンタル強化や諸々の強化を含めて短期間で且つ効率的に行うため、合宿をすることにしたの」
「メンタル強化と言っても主にはアンディやアグナ、それに私と模擬戦をするぐらいだからあんまり気負いしないでね」
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「しかし、まさかアイテム無しで一から孤島でサバイバル生活するなんて考えていませんでしたよ…」
「まぁまぁ、それよりルドロスの肉食べる?美味しいよ?」
「いぇ、結構です」
日が西に落ちて暗くなった孤島の洞窟の中で昼間にとった食材を火を使って食べている所です。
因みに火元はアグナさんです、とても便利です。
「夜には夜行性の竜種や甲虫種が出てくるから夜目が効かないうちは戦闘は避けた方が良いぞ」
「でもよ、やっぱり慧香には夜間戦闘もさせておかないといざって時に困るのは慧香自身だぜ?
ここは夜戦と水中戦を兼ねて夜の海に潜ろう、海底の藻類もついでに取っておきたいしな」
「…………アンディさん、そっちが本音じゃないですか?」
「そうだが?なにか悪いか?」
「「「…………………」」」
そういう訳でアンディさんの提案の元、孤島の沿岸での夜間水中戦を想定した模擬戦をすることになりました。
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微かな月明かりが水面のうなりによって明暗を変え、岩陰にいる魚達の鱗や海藻類を照らす。
孤島の海の静かな一時を赤と黒の影が大きく乱す。
二つの影がぶつかる事に激しい水流が生じ、岩場の魚や藻類、果てには小型の海竜種のルドロスの群れを掻き乱す。
赤の影━━━アグナが暗い海中を切り裂くように蹴りを放ち、黒い影はそれを防御するが追撃の回し蹴りをくらい海底に向けて叩き込まれる。
黒い影━━━慧香はどうにか勢いを殺して海底を蹴りつけ、アグナに向けて大刀による一閃を放つ。
しかしアグナは接近してきた慧香を上回る速度で浮上し、海面から宙に飛び出す。
慧香はアグナを追う形で浮上する。
「━━━━━━━━っ!!」
しかし突然の悪寒を感じ、すぐさま右に向けて回避行動をとった。
慧香が回避行動を行った次の瞬間、海面から猛スピードでアグナが先刻まで慧香がいた位置を通り過ぎた。
慧香も直撃は免れたが発生した激しい水流によって体勢を崩されてしまい、そこへ再び猛スピードで急浮上してきたアグナの回し蹴りが慧香の腹部を撃ち抜いた。
「ゴフォアッ!………………ガボァ、」
慧香の口から大量の気泡が溢れ、腕から太刀が滑り落ちて海底に向けて沈んでいく。
アグナは慧香と太刀を回収して海岸にいるアンディとローレの元へと泳いでいった。
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「うぅぅぅ…………手も足も出ませんでした」
「仕方ないですって。あ、ルドロスの肉いります?」
「…………頂きます」
ローレさんから貰った焼きルドロスは歯応えは普通の肉と同じでしたが味はタンジアで食べていた白身魚に近いものでした。
ほんのりとした塩味が美味しいのです。
「アグナさんって何であんなに水中で強いんですかね」
「う~ん、見た限り衣類や体に水が染みてないから龍脈で体を覆ってダメージを防いでるようだね。
元々海竜種でもあるから水中戦は得意なようだし」
すぐ側の海面から水柱が幾つも立ち上り、その隙間を赤い影が猛スピードで駆け抜けていく。
水中にいる間はアグナさんの体が絶えず発光していたのはそれが原因かも知れません。
なんて思っていると一際大きな水柱が立ち上り、月に黒い影が重なった。
「飛竜種が海竜種に水中戦挑むとか自殺行為だよな!?
普通に呼吸できないしな!」
「今更だろ!ていうか、イキツギ草食いながら戦ってるお前には関係ないだろ!」
「それもそうだぁぁぁぁああ!!!???」
空へと高々と舞い上がったアンディさんを続いて飛び出してきたアグナさんの回し蹴りによって再び海中へと叩き込まれました。
「……………私もイキツギ草噛みながらやった方が良いですかね………」
「…………………………ノーコメントで………」
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アンディside
「はぁ~闘った闘った、小腹が空いたからちょいと飯食ってくるわ」
「分かった、俺が慧香とローレを見ておくが早めに帰ってくるんだぞ。
後、ハンターや他の竜種には手を出すなよ?」
「そんぐらい分かってらぁ………」
慧香とローレの特訓を見ているアグナに断りを入れて俺は数日ぶりの孤島を散策している。
このあたりの植物は水分が豊富で尚且つ栄養価が高く、よく他の草食竜種におすそ分けに行っている。
孤島の丁度中央に位置するエリア5、よくこの当たりにはジャギィ達が巣を作っている。
その他にもこの当たりは竜種が休憩に使っている、この場所は地中深くの龍脈が地表に近くに上ってくる場所だから傷や疲労が治りやすくなる有難い場所だ。
「ん~、ふぅ…………あ、アンディこんばんわ~」
「クレアか、こんな場所まで上ってくるなんて珍しいじゃねぇか」
どうやら今日は先約がいたらしい。
クレアは海竜種ラギアクルスの雌でこの孤島を治めるナバル老師の秘蔵っ子で皆からもこの辺りの次の長は彼女だろうと言われているほどの逸材だ。
この世界には狩場毎に勢力圏がありそれぞれの場所の長がいる。
大きくは古龍が統治しているが、細かい区分はそれぞれの竜種が治めている。
「次期当主がこんな所にいていいのか?」
「そのお言葉そのまま返しますよ~?砂原地区の次期当主様♪」
「……………こりゃ、一本取られたな」
とかく言う俺も砂原地区を治めるディアブロス種の次の長なんて言われてる。
しかしそんな堅苦しい物は幼馴染みのモノブロスのやって出てきた。
「一応『準一級』の一角なんだからシャキッとしないと」
「角竜だけにか?」
「もぅ、こっちは真剣に話してるんだよ?」
「悪かった悪かった、だから蓄電すんのやめて下さい」
竜種の世界にも強さによる序列がある。
ハンター達は『下位、上位、G級』のような区別をしているが竜種の世界だとそこからかなり分けられる。
下位個体は『五級』、上位個体は『四級』となっている。
G級は強さによって『三級』『二級』『準二級』『一級』『準一級』となっている。
大抵の群れの長は二級から一級までの強さを持っている。
しかし準一級はそれらとは一線を画す竜種達の集まりだ。
因みにクレアも準一級の仲間だ。
準一級は古龍を除いた中で生物圏の頂点にいるため無闇なたらに自分のテリトリーから出ることは基本的に無い。
「準一級なんて引く手数多なんだからさっさとテリトリー作っちゃいなよ」
「俺は自分の食いたいものを食いたい時に食うことを生きがいにしてんだ。
砂原にいたらユクモの木食えねぇだろ?」
「…………はぁ、何でこうも男の子って放浪癖が強いのやら。
アラヤとどっこいどっこいじゃない」
「ほっとけ、さて一休みしたから俺は帰るわ。
アグナも着てるから顔でも見せればどうだ?」
「ん~、また今度にするね、後ナバル老師からの伝言で
『なるべく海底を荒らさないようにしてくれ』
との事です」
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「『御言葉そのまま返させていただきます』
と言っておいてくれ」
「デスヨネェ~……………」
いや~、ソロ狩りはキツイですね~。
特にPSがある訳でもないですし、友達はクロスしか持ってないし、Wi-Fi環境皆無だし…………
何でずっとソロで来たんですよねぇ、ラオ爺は死ぬ(砦が)
という訳でご感想ご意見どしどしお願い致します!