え~、この作品のプロローグとしてもう一人?の主人公の話です
どうか生暖かい目で見てください
それではどうぞ!
???サイド
「おーい!起きろよ、飯行くぞ飯!!」
「う・・・・・・るせえぞ、アンディ」
相棒のうるさいぐらいの声でやっと寝ぼけた頭が冴えてくる。
おはよう・・・・・・いや、日の高さからしたらこんにちはだな。
俺の名前は・・・・・・まだない。ないと言っても俺達のような奴らの間では余り珍しいことではない。
俺達はまず人間じゃない。俺達は竜族と言って・・・・・・人間の言うところのモンスターである。
ちなみに俺は名前が無いので会話の時は『アグナ』と呼ばれている。なんでも人間の間では俺の属する個体を『アグナコトル』と呼んでるらしい。
「さっさと行かないと飯が逃げるぞー!」
「草食ってる奴の飯は逃げねえよ・・・」
んでこのうるさい相棒はアンディ、俺が小さい時からよくつるんでる旧友・・・・・・いや、一緒に旅してるから相棒か。
アンディは『ディアブロス』と言う大きな2本の捩り立った角を持つ砂漠に生息する竜族・・・・・・なんだが、こいつは他の個体と違って砂原に自生するサボテンだけでなく植物なら何でも食べようと色々な狩場を渡り歩く変わり者だ。
そのせいか分からないが俺もそんな奴と旅してるうちに本来の生息域である火山以外でも活動できるように体が進化した・・・いや進化してしまった。
そんなこんなで俺はアンディと旅をしているのだが今は絶海の孤島にきている。
「あー・・・やっぱり水をよく含んだ草はうまいわー」
「そうかよ、ならこっちは適当にやって・・・お?」
エリア7(人がそう呼んでいるらしい)の端で草に食いついているアンディから目を離すとちょうど上空を彩鳥━クルペッコが飛んでいる。
アイツにちょっかい出せばなんか美味しそうな獲物がついてくるだろう。
(一応、クチバシ燃やすぐらいの火加減で・・・)
俺達の種族は竜族特有のブレスというものでレーザーに近い熱線というものを放つことが出来る。
かの空の王者リオレウスや陸の女王リオレイアの放つ火球とは違い一直線上に進み、着弾までの時間が短いのか売りだ。
かくして俺の体の表面の冷え固まった溶岩が少し赤みを帯び始め、口からはわずかに熱気が漏れ始める。
(さてと、鬼が出るか蛇が出るか、はたまた竜が出るか)
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結果から言うとクルペッコはものの見事に俺の熱線にあたり墜落した。
どうやらハンターから逃げてたらしいが俺は知らない、興味ない。
そんで死にかけだったのか最後の力を振り絞って孤島全体に響き渡るような遠吠えを発した。
狼のそれとはまた違った点に響くようなそれにアグナとアンディは聞き覚えがあった。
「呼ばれてきて見りゃお前らか!?」
「「こちとら呼んでないわ一匹狼」」
この孤島に住んでいて何度か顔を合わせたジンオウガのライガだった。
そのままライガに事情を説明すると素直に了承してくれた。
ライガはジンオウガという縄張り意識の高い竜族なんだが妙にフランクで気軽に接しているがコイツはコイツでまた一癖ある知り合いだ。
「ならさならさ!俺とバトろうぜ!なぁーいいだろ?」
「残念だけど俺はパス、アンディに持ちかけろ」
しかし当のアンディは、
「(モシャモシャモシャモシャ・・・・・・)」
草を食いながら寝転んでいる・・・いや、この場合寝転んで食っているの間違いか。
「なぁなぁアンディ、遊ぼうぜ!ファイトしようぜ!」
「えぇー、メンドイなぁ。もう食ったから寝t「勝ったらサボテンの花たらふく食わせてやる」よっしゃ、かかってこいやぁ!!」
基本的にアンディは食べ物に弱い。
「周りを野原にしないように人型でやれよお前ら」
「わーってるって」
「そんじゃバトろうぜ!」
するとアンディとライガの周りに変化が現れる。
アンディの周りを砂塵が覆い、ライガの周囲に雷光虫が高速で飛来する。
そして砂塵と虫の渦から一際強い光が瞬き、砂と雷光虫が空気に溶けるように消える。
するとアンディとライガのいた位置に2人の人間が立っていた。
ライガのいた位置には170cm程の背丈に侍のように後頭部で銀の髪をまとめ、着物のような和装の腰に太刀を下げてた青年が、アンディのいた位置には茶色の短髪の白のポロシャツ、砂上迷彩柄のズボンを履いた同じ年ぐらいの青年が立っていた。
竜族の中でも特に自我を持っている者は生まれながら人化という能力を得ていることが多い。
人化は体の細胞などを変質、変化させることで人間に近い存在になる言う竜族にとっての便利技である。
考えてみよう。竜族かある日無作為に暴食を始めたとしよう。
そんな状況でほかの生物への食料が残されるだろうか?
答えは、否、である。
そこで竜族が人化を使えば人の食事で十分になり、竜状態の一回の食事で人型の竜10人弱が飢えをしのげる。
とまぁ、こんな理由や竜同士の喧嘩によって地形が変化しないようにする安全措置でもある。
「うおぉぉぁぉらぁぁ!!」
「俺の剛角は宇宙一!!!!!」
ライガの雷電を帯びた叩きつけとアンディの強烈なアッパーカットが正面なら激突し周囲にいたブナハブラを叩き落とす。
人型でもこの被害、竜状態の時の喧嘩なんて想像もしたくない。
「お前ら終わったら教えろよなぁ」
そう言って俺はとぐろを巻いて寝ることにした。
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「おい、アグナ大変だ!ライガがハンター食いに行った!」
「何でそうなった!?」
起きてみれば何ということでしょう、ライガがクルペッコの剥ぎ取りをしていたハンターに気づき『小腹が空いた』と言って食べに行ったではありませんか。
「何で止めねぇんだよ!」
「クロスカウンター食らって昏倒してましたけどを何か!?」
「開き直ってんじねぇ!」
人型のアンディを長い尾で叩く。
人形でも戦闘能力は変わらないのでダメージはない。
「早く止めに行くぞ!ハンターなんて食ったら調査隊が来るぞ!」
そんなことになったら本来ここにいてはいけない俺達が目をつけられる。
そうなる前にどうにかしてライガを止めなくちゃならない。
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「この大きさと方角・・・エリア2か!」
しかも遠ざかって行くからエリア5に向かっているのだろう。
急いで人化してアンディを連れてエリア6を抜ける。
ジャギィ達がエリア5に向けて走っていくのを蹴り散らし洞窟の外を除くと、
━━黒髪の戦姫がそこにいた━━
「━━━━━━━━━━━」
俺のはその時声も出なかった。
目の前で舞うようにしてドスジャギィの配下たちを切り伏せているその少女に目を奪われていた。
一刃一刃毎にその黒髪が棚引くように宙を舞い、一刃毎に鮮血が空を染める。
まるで踊るように体を反転させジャギィ二体のの頭を串刺しにする。
すぐさま刀を引き抜きジャギノスの背に飛び乗り八艘飛びの如く、飛び渡りながら首を落とす。
そして振り向いたその瞳にはただ生きること、それだけへの執着が色濃く、鮮明に見えた。
「━━━━━」
この時アグナの心にひとつの灯火がともったが、その灯火の意味をアグナはまだ、今は知らなかった。
どうも傘沙羅です
この作品は自分がかなり若いときに書いたものなので、若干ながらプロットがあるので、ぐだらないだろうと思います。
気長に待っていてください