聖姫絶唱セイントシンフォギア   作:BREAKERZ

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かなり雑にしたかも・・・。




勝利を抱け、明日のために!

ー『FRONTIER』・二課仮設本部ブリッジー

 

ファン!ファン!ファン!ファン!ファン!ファン!

 

ジェネレータールームから離脱し、アスミタから送られたウェルを確保・捕縛して、緒川に任せた風鳴弦十郎はけたたましく警報が鳴り響くブリッジに入ってきた。

 

「藤尭! 状況は!?」

 

「忙し過ぎですよ! 冥界の闘士が現れたり、化け物<ネフェリム・ノヴァ>が現れたり、地獄の鬼達が出現して、聖闘士の皆が大暴れしまくって、今にも『FRONTIER』が崩れそうですよ!!」

 

「ぼやかないで手を動かす!!」

 

忙しそうにコンソールを操作しながらぼやく藤尭に同じく忙しなく操作する友里が諌めて、本部の機能の一つであるミサイルを起動させ、本部が乗っている『FRONTIER』の地面を破壊して、地球に降下<落下?>した。

 

 

ー奏者sideー

 

ネフェリム・ノヴァの腕から伸びた触手に絡め捕られたマリアは“ソロモンの杖”によって現れた大量のノイズや異端技術らしいがある“バビロニアの宝物庫”に、ネフェリム・ノヴァもろとも落ちようとしていた。

 

「“格納庫”は、私が内部からゲートを閉じる! ネフェリムは私がっ!!」

 

「自分を犠牲にする気デスか!?」

 

「マリアーーーーーーーーーーーーーッッ!!」

 

ネフェリムと心中しようとするマリアに切歌と調の悲痛の声を上げる。

 

「こんなことで、私の“罪”が償える筈がない・・・だけど、全ての命は私が守って見せる・・・!」

 

「それじゃ、マリアさんの命は・・・」

 

「私達が守ってやる・・・!」

 

いつの間にか、マリアの近くに響とレジェンド聖衣を纏うアルバフィカがいた。

 

「・・・・・・・・・」

 

唖然となるマリアに元に、レグルスと未来が、翼とエルシドが、クリスたデジェルが、切歌とマニゴルドが、調とカルディアが集まった。

 

「マリアは一人じゃないよ・・・」

 

「私達皆がいますから・・・」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

「あなた達・・・」

 

自分に向けて優しく微笑む仲間達。

 

ネフェリム・ノヴァが“バビロニアの宝物庫”の中に入っていった。

 

「“英雄”でない私に、世界なんて守れやしない・・・でも、私達・・・私達<奏者と聖闘士>なら・・・!」

 

響が“迷い”無く言う。

 

「一人じゃないんだ・・・!」

 

「・・・・・・」

 

響の言葉にマリアもやさしく微笑む。

 

ネフェリム・ノヴァと共に、奏者と聖闘士が“宝物庫”に入り、ゲートが閉じる。

 

 

 

ー弦十郎sideー

 

「全員で行ったか・・・!」

 

「衝撃に備えてください!!」

 

仮設本部のブリッジ部分が分離し、パラシュートが開かれ、地球に降りていった。

 

 

ーナスターシャsideー

 

そしてナスターシャがいる管制区画で“月の遺跡”を操作するべくナスターシャも行動を起こしていた。

 

「“フォニックゲイン”・・・照射継続・・・ゴフッ! うぅっ・・・!」

 

吐血しながらもナスターシャは作業を続ける。

 

「“月遺跡”・・・“バラルの呪詛”・・・管制装置の再起動を確認・・・!」

 

管制区画から照射されたエネルギーで“月遺跡”にある“バラルの呪詛”を起動させた。

 

「月起動・・・アジャスト開始・・・!」

 

モニターに映るフォニックゲインの光を放つ地球をナスターシャはその美しい光景に見惚れるように微笑みながら呟き・・・。

 

「星が・・・音楽となって・・・・・・」

 

そして静かに、倒れたーーーーーーーー。

 

 

 

ー“バビロニアの宝物庫”・内部ー

 

“バビロニアの宝物庫”では、奏者・聖闘士とネフェリム・ノヴァと宝物庫にいるノイズとの戦いが繰り広げられていた!

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

突撃する響の右腕のギアが突撃槍の姿に展開される!

 

「行っけええええええええええええええええええええええええっっ!!!」

 

宝物庫にいるノイズ達を貫き進む!

 

「『電光雷撃<ライトニングボルト>』ッ!!」

 

ガァオオオオオオオオオオンンッ!!

 

レグルスが発する金色の小宇宙<コスモ>が獅子の形の流星となってノイズを凪ぎ払う!

 

「ハァアアアアアアアアアッ!」

 

ズバッ! ズバッ! ズバッ!

 

翼がノイズを一刀両断すると、後ろから超大型が迫るが、XDした事で大剣となった両足で『逆羅刹』のようにノイズを切り捨てる!

 

「フゥゥゥゥゥゥ、ハァアアアッ!!!」

 

斬ッ!!

 

エルシドが手刀に小宇宙<コスモ>を集めると、手刀から小宇宙<コスモ>の刃を出現させノイズ達を纏めて切り裂く!

 

「くらえええええええええッ!!」

 

ドカカカカカカカカカカカカッ!!

 

クリスは背中の重武装を『MEGA DETH PARTY』のように全武装を展開してノイズを殲滅させた!

 

「氷雪暴風<ホーロドニースメルチ>!!」

 

ビュオオオオオオオオオオオッ!!

 

デジェルが放つ氷雪の嵐がノイズ達を呑み込み凍結・粉砕していく!

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

「『ストリンガーノクターン』ッ!!」

 

未来は竪琴から奏でる超音波でノイズ達を倒していく!

 

切歌とマニゴルド、カルディアと調、そしてアルバフィカがネフェリム・ノヴァに捕らえられたマリアを救出しようとした。

 

「調、まだデスか!?」

 

「もう、少し・・・で!!」

 

調の巨人型シンフォギアが、マリアを捕らえていた触手を切り裂く!

 

「マリアっ!」

 

「無事か・・・?」

 

「(コクン)1振りの杖でも、これだけの数を、 制御が追い付かない・・・!」

 

“ソロモンの杖”でも無量大数にいるノイズを制御する事が出来ない事に歯痒そうになるマリア。

 

「マリアさんは、その杖でもう一度宝物庫を開く事に集中してください!」

 

「何・・・?!」

 

「外から開くなら、中から開ける事も出来る筈だ!」

 

「“鍵”なんだよ、ソイツは!!」

 

響と翼とクリスの言葉にマリアは意を決する。

 

「セレナーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」

 

“最愛の妹”の名を叫びながら、マリアは“ソロモンの杖”を起動させた!

 

すると、宝物庫の空間に、地球へのゲートが開いた!

 

「うおしっ開いた!!」

 

「早ぇトコこんな陰気な所から!!」

 

「脱出デス!」

 

「ネフェリムが飛び出す前に・・・!」

 

「行くぞ! 皆!」

 

「えぇ!」

 

マリア達がゲートへ進む!

 

「翼!」

 

「あぁ!」

 

「行くぞクリス!」

 

「あいよ!」

 

翼とクリスは大きすぎる武装を分離させ、ゲートへ向かう!

 

「響!」

 

「行くよ!」

 

「うん、あっ!」

 

奏者達と聖闘士達が出口へ向かおうとすると、ネフェリム・ノヴァが先回りして立ち塞がる!

 

「迂回路は無さそうだ・・・!」

 

「ならば手は一つ!」

 

「手を繋ごう!!」

 

奏者はそれぞれに手を繋ぐ!

 

「マリア・・・!」

 

「マリアさん・・・!」

 

マリアの胸元から白銀に輝く剣が現れ頭上に輝き、マリアも響達と手を繋ぐ!

 

「この手、簡単には離さない!!」

 

「それじゃ俺達も・・・!」

 

「構えろ!」

 

レグルスとアルバフィカの号令で黄金聖闘士達もそれぞれに構える!

 

「・・・・・・・・・」

 

「未来、君もだよ」

 

「えっ?」

 

「小日向、君も聖闘士だ・・・!」

 

「私達と共に戦う仲間だ・・・!」

 

「・・・・・・はいっ!」

 

未来も竪琴を構える! そして響とマリアがマリアの出した剣に手を伸ばす!

 

「「最速で、最短で、真っ直ぐにっ!!!」」

 

マリアの剣が光の粒子となって奏者達に降り注ぎ、手を繋ぎ、輪となった奏者達、響とマリアのギアが分離してそれぞれが“手”へと変形合体して奏者達の前で繋ぐ!

 

「「一直線にーーーーーーーーッッ!!」」

 

ネフェリム・ノヴァの胴体が縦に裂けて、触手が奏者達と聖闘士に襲うが、繋いだ手が回転し、ネフェリム・ノヴァに向かう!

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』

 

『Vitalizaton』

 

「『電光放電<ライトニングプラズマ>』ッッ!!」

 

「『聖剣抜刀<エクスカリバー>』ッッ!!」

 

「『絶対零度<オーロラエクスキューション>』ッッ!!」

 

「『積尸気魂葬波』ッッ!!」

 

「『真紅光針<スカーレットニードル>』ッッ!!」

 

「『黒薔薇ノ竜巻<ローリングローズ>』ッッ!!」

 

「『ストリンガーノクターン』ッッ!!」

 

奏者達の絶唱と聖闘士達の奥義でネフェリム・ノヴァの身体を貫き、ゲートから外へ出た!

 

そして一同は地上の砂浜へと落下した。

 

「く・・・杖を・・・直ぐにゲートを閉じなければ、間もなくネフェリムの爆発が・・・!」

 

奏者達は脱出の為に武装を分離させて無防備状態になっていた。

 

「まだだ・・・!」

 

「心強い仲間は、他にも・・・!」

 

「仲間・・・?」

 

「私の、“親友”だよ・・・!」

 

琴座の白銀聖衣を纏った未来が“ソロモンの杖”を握る!

 

「お願い、閉じてーーーーーーーーーーーーッッ!!」

 

未来は“ソロモンの杖”をゲートへ向けて投げ飛ばした!

 

「(もう響が、誰もが戦わなくて良いような・・・) 世界にーーーーーーーーッッ!!」

 

 

 

ーバビロニア宝物庫・内部ー

 

ネフェリム・ノヴァは奏者と聖闘士に与えられたダメージでノイズを巻き込んで爆裂したーーーーーーーー。

 

 

ー未来sideー

 

未来が投げた“ソロモンの杖”はゲートの内部に入り、ゲートが閉ざされたーーーーーーーー。

 

キイイイイイイイイイイイイイインンッッ!!

 

すると、空の色が複数の色に変化するが、元の青空に戻った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

「本当に、頼りになるな未来は・・・!」

 

「当然だよ・・・私の一番の親友なんだから・・・!」

 

レグルス達もいつの間にかレジェンド聖衣からノーマル聖衣に戻り、安堵する一同だが・・・。

 

「《全員、聴こえてるかっ!?》」

 

『(キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・・・・)』

 

突然、未来とマリアとアルバフィカ、切歌とマニゴルドとカルディア以外の通信インカムから弦十郎の怒鳴り声が響き、耳鳴りがする。

 

「し、師匠、そんなに怒鳴らなくても・・・」

 

「全員無事に帰還しました・・・」

 

少し離れた場所に仮設本部のブリッジが有った。

 

「《お疲れさん、と言いたい所だがそれ処ではない! アスミタの方が大変な事になっているぞ!!》」

 

『えっ?・・・・・・・・・・・・・・・何、あれ?』

 

アスミタがアタバクと交戦している場所は、いつの間にか一同がいる浜辺の遥か上空におり、それを見た奏者達と未来が思わず呟いた。

 

そこには、神々しい“曼荼羅”を幾つも展開するアスミタと、“苦痛と絶望の顔が描かれた禍々しい曼荼羅”を展開するアタバクの姿があった。

 

「あれはもしや・・・!」

 

「『天舞宝輪』、だと・・・!?」

 

「オイオイオイオイオイオイ、アタバクの野郎もなんかとんでもねぇの出してるぜ!」

 

「クソっ! やっぱアッチの相手をすれば良かった!」

 

「言ってる場合ではないぞ・・・!」

 

デジェル、エルシド、マニゴルドが戦慄し、カルディアは自分が戦えば良かったと愚痴り、アルバフィカがカルディアに呆れ混じりに突っ込む。

 

「レグルス君、一体アスミタさんは何を・・・?」

 

「俺も話に聴いただけだけど・・・あれは『天舞宝輪』、乙女座<ヴァルゴ>の黄金聖闘士の最大の拳。宇宙の真理と呼ばれる“曼荼羅”の生み出す攻防一体の戦陣、攻める事も防ぐ事も不可能、この戦陣が展開された者はもはや滅びるしかないと言われている、アスミタの奥義だ・・・!」

 

「アスミタさんの、“最大の奥義”・・・!」

 

「でもアタバクも何かを展開しているわ・・・!」

 

「な、何デスか・・・あの不気味な絵は・・・?」

 

「まるで、“亡者の曼荼羅”・・・!」

 

「おそらくアレがアタバクの最大の拳・・・!」

 

マリアと切歌と調がおぞましい亡者の曼荼羅に恐怖し、響達も身体が震えていた。

 

《アスミタとアタバク、二人の最大の奥義から放たれる膨大過ぎるエネルギーのぶつかり合いが周りに被害を生もうとしている!》

 

アタバクの奥義『魔天無宝輪』から生まれる膨大な“闇のエネルギー”とアスミタの奥義『天舞宝輪』から生まれる膨大な“光のエネルギー”。相反する2つがぶつかる事で周辺、つまり地球にも被害が及ぼうとしていた。

 

「むうぅ、これは不味いな・・・」

 

「どうしたのデジェル兄ぃ・・・?」

 

「アスミタにしろアタバクにしろ、二人共それぞれ地上と冥界で最も“神に近き闘士”、その二人がぶつかれば、とてつもなく恐ろしい事が起こってしまう!」

 

「恐ろしい事って・・・?」

 

戦く聖闘士達の姿に奏者達も不安そうな顔を浮かべる。

 

 

 

ーアスミタVSアタバクー

 

「アスミタよ、我が最大奥義『魔天無宝輪』が生み出す“闇”と、貴様の『天舞宝輪』が生み出す“光”が世界を滅ぼす事になるぞ」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

愉快そうに笑うアタバクと無言のアスミタはそれぞれの奥義を放ち続け、膨大な闇と光のエネルギーが荒れ狂った!

 

 

ー弦十郎sideー

 

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

 

仮設本部のブリッジでは、けたたましく警報が鳴り響き、友里や藤尭達オペレーターは計測を開始していた。

 

「何が起きている!!」

 

「アスミタとアタバクの放つ力の奔流を計測してみました!」

 

「っ!? 司令! このまま二人が力を放出し続けた場合、最悪地球の半分が消滅してしまいます!!」

 

「なんだとっ!?」

 

膨大過ぎる“光と闇”のぶつかり合いは地上にも影響を及ぼしていた。

 

 

 

ー未来sideー

 

カカカッ

 

『おおおおおおおっ!!!』

 

『きゃああああああっ!!!』

 

二人の放つエネルギーの奔流は地上にいる聖闘士と奏者に襲い来る!

 

「もはやあの二人の戦いは単なる“光と闇の対決”ではない! 相反する2つの力のぶつかり合いは、“千日戦争”を超越してしまう!」

 

「そんな事になれば、死して転生してもなお、決着が着くことが無い“無限戦争”に陥るぞ! よしんばどちらかが勝ったとしても、その力の奔流の余波で地上を滅ぼしかねない!!」

 

「マ、ママママママママ、マジデェスかっ!?」

 

「これが、“神に近き闘士”達の戦い・・・!」

 

「そ、そんな・・・!」

 

「アスミタさん!」

 

デジェルとアルバフィカの言葉に切歌と調とマリアは仰天し、未来は不安そうにアスミタの名を呟き、奏者達がぶつかり合う二人を凝視する。

 

「このままじゃ《レグルスよ・・・》っ! アスミタ・・・?」

 

レグルスの頭に否、周りを見ると他の黄金の皆にも、アスミタからのテレパシーが送られた。

 

 

 

ーアスミタVSアタバクー

 

「《頼むぞ・・・・・・》」

 

「アスミタよ、地上の平和を守る力が地上を滅ぼすとは、皮肉な事だな・・・?」

 

「ほざくなアタバク・・・!」

 

アスミタが小宇宙<コスモ>を更に高めた。

 

「こ、これは・・・アスミタの小宇宙<コスモ>が更に高まってゆくだと・・・!?」

 

「響き合え! 我が小宇宙<コスモ>よッ!!」

 

その時、アスミタの纏う乙女座の黄金聖衣に変化が起こった!

 

更に洗練さと重厚感が増し、肩と首周りの聖衣が重厚になり、マスクが展開されるとアスミタの顔を覆う。

 

「あ、あれがアスミタさんの・・・!」

 

「これが我が乙女座のレジェンド聖衣だっ!!」

 

「ぬうぅ、これがレジェンド聖衣か・・・!」

 

「アタバクよ、我等の力で地上を滅ぼさせる訳にはいかん・・・!」

 

「何だと・・・?」

 

「頼むぞ・・・皆っ!」

 

「っ!!」

 

アタバクが周りを見ると、レグルス達黄金聖闘士がアタバクとアスミタを囲んでいた!

 

 

ー未来sideー

 

「レグルス君達、一体何を・・・?」

 

突如レグルス達が流星となり、アスミタ達の周りを囲み始めた事に未来と奏者達が戸惑う。

 

「(スッ)皆、合わせろよ・・・」

 

『応っ・・・!』

 

レグルスを中心に黄金聖闘士達の小宇宙<コスモ>が“共鳴”する。

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!』

 

「開け異次元! 『アナザーディメンション』!!」

 

それは双子座<ジェミニ>の黄金聖闘士の技であり、本来はレグルスの使える技では無いが、それぞれの聖闘士達の小宇宙<コスモ>を“共鳴”させる事で異次元の壁を砕いた!

 

「あれって・・・!」

 

「“カ・ディンギル”でフィーネがエルシドを幽閉させた技か!?」

 

「まさかアイツら・・・!?」

 

「あぁ、そんな・・・!!」

 

未来の他、何人かの奏者とモニターで見ていた弦十郎達も察した。

 

 

 

ーアスミタVSアタバクー

 

「成る程、私と貴様を異次元に落とし、そこで決着を着けようと言うのだな・・・?」

 

「その通りだ、アタバクよ。これならば私とお前の戦いに、地上を巻き込むことは無い・・・!」

 

「良かろう・・・決着は異次元の迷宮で着けてくれるっ!!」

 

二人は異次元の果てに呑み込まれようとしていた。

 

「アスミタさんっ!!」

 

「《来るな、小日向未来・・・!》」

 

未来がアスミタの元へ向かおうとするが、アスミタからのテレパシーで踏みとどまる。

 

「でも・・・!」

 

「《君が“道標”だ・・・》」

 

「えっ?」

 

そしてアスミタとアタバクは、異次元の穴に完全に呑まれた。

 

 

 

 

ーアスミタVSアタバクー

 

「滅べ! 『魔天無宝輪』ッッ!!」

 

「邪気退散!『天舞宝輪』ッッ!!」

 

再び最大奥義を放った二人!

 

「ハァァァァァァァッッ!!」

 

しかし、レジェンド聖衣となったアスミタの“光”がアタバクの“闇”を呑み、包み込もうとした。

 

「・・・・・・ここまでか」

 

しかしアタバクは足掻こうとせず超然と佇んでいた。

 

「随分と潔いなアタバクよ・・・」

 

「私とて“神に近き闘士”、あの愚物<ウェル>のような惨めな姿は晒せんさ・・・」

 

“光”に包まれ消滅しようとするアタバクの顔には、悔しさ等無くフッと微笑んでいた。

 

「アスミタよ、お前と私とでは何が違ったのだろうな?」

 

「・・・・・・私とてお前と同じだ・・・私ももしアテナ様に、小日向未来や店主殿と出逢わなければお前と同じ考えに至っていたり、私がお前になっていた・・・」

 

「ほう・・・」

 

「私とお前はまるで合わせ鏡のようだ・・・・・しかし私には、この世界で出逢った者達がいたからこそ、私はこうなったのかもしれんな・・・」

 

「出逢いが、人との触れ合いが、お前を更なる“高み”へ誘ったか・・・私は常に高い位置でしか人を見ていなかった・・・それが私の“限界”だったのか・・・」

 

「アタバクよ、“輪廻の環”に還るのだ。そして再び人として生を受けたとき・・・・・・・・・」

 

「・・・??」

 

言い淀むアスミタを見るアタバク。アスミタはフッと微笑みを浮かべ。

 

「たった1枚の、“お好み焼き”でも食してみると良い・・・世界が少しは、暖かく感じるかもしれんぞ?」

 

「フッ、フフフフフフ、面白いな・・・それで世界が変わると言うならば、本当に、面白いな・・・!」

 

アタバクは他意の無い笑みを浮かべ、その姿と魂を消滅させた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アタバクが消滅するのを確認したアスミタは異次元をしばしさ迷う・・・。

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

すると、アスミタの耳に“竪琴の音色”が鳴り響いたーーーーーーーー。

 

「小日向未来・・・・・・そうか、歌と旋律は人から神への“問いかけ”にして“祈りの言葉”、それは時に次元すらも越える・・・そっちに行けば良いのだな・・・」

 

アスミタは“竪琴の音色”に導かれ、異次元を進んだ。

 

 

 

ー未来sideー

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

未来はアスミタが異次元に消えて直ぐに竪琴を奏で始めた。

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

美しくも優しく、暖かさを感じる旋律は、聖闘士達だけではなく奏者達すらも聴き惚れていた・・・。

 

「未来・・・来たよ・・・」

 

未来はレグルスからの言葉を聴きながら上空を見ると。

 

ビキビキビキビキビキ・・・パリーンっ!

 

上空の景色が少しひび割れて、そこから見慣れた黄金の闘士が戻ってきた。

 

「お帰りなさい、アスミタさん・・・!」

 

「ウム、今帰ったぞ・・・小日向未来・・・」

 

涙混じりに差し出す未来の手を、ゆっくりと降りてくるアスミタがソッと手を置いた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アタバクが妙にいさぎ良いと思うでしょうが、ドクターウェルと言う往生際が悪い小悪党を見たから“あんな惨めな姿を晒したくない”と思ったからです。

次回でG編完結! その後少し“絶唱しないシンフォギア”を書こうと思います。主にデジェル×クリスのストーリーを。
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