聖姫絶唱セイントシンフォギア   作:BREAKERZ

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ようやっと投稿できました。


強襲 オートスコアラー

レグルスと立花響が新たな敵、キャロル・マールス・ディーンハイムと接触した時を同じくして、翼とマリアも、オートスコアラーと呼ばれるマネキンのように能面で大剣を携えた敵と交戦していた。

 

「ハァアッ!!」

 

剣を二刀流にした翼がオートスコアラーの大剣と斬り結び、距離を空けさせると二刀の剣を連結させて炎を纏わせ振り回し、足のパーツでホバリングしながらオートスコアラーに迫る!

 

「月よ、煌めけ!」

 

剣に纏った赤い炎が蒼い炎に変わり、オートスコアラーに振り下ろす!

 

『風輪火斬 月煌』

 

切り裂かれたオートスコアラーは通路に積み置かれた機材入れの箱に叩きつけられた!

 

「やり過ぎだ! 人を相手に!!」

 

「やり過ぎなモノか、手合わせしてわかった・・・!」

 

「っ!」

 

「コイツは『フロンティア事変』で出くわした冥闘士<スペクター>、“悪神アタバク”や“地獄の悪鬼共”と同じように、どうしようもなく・・・!」

 

崩れた機材入れの箱を吹き飛ばして、オートスコアラーが現れた。

 

「“化け物”だ!」

 

「聞いてたよりずっとショボい歌ね。確かに“あのお方”の言うとおり、こんなのじゃやられてあげる訳にはいきませんわ」

 

翼の必殺剣をモロに受けたにも関わらず、余裕の態度のオートスコアラーに翼は再び刀を構えて突きを繰り出すが、オートスコアラーの大剣が翼の刀を上に弾き飛ばすが、刀は巨大な大剣へと変形した。

 

「っ!?」

 

オートスコアラーは防ごうとするも、大剣に押し潰され土煙が舞う。

 

「やった?」

 

「この程度では、下に叩き落としたに過ぎない!」

 

「くっ!」

 

マリアは翼の腕を掴む。

 

「引くわよ翼!」

 

「えぇ?///」

 

翼は少し顔を紅くしてマリアに連れてその場を離れた。

 

 

ー未来sideー

 

そしてこちらはすっかりおひらきになった未来と詩織と創世と弓美は帰ろうと夜の街を歩いていた。

 

「あ~あ、折角みんなでお泊まりだと思ったのに!」

 

「立花さん達が頑張っているのに、私達だけ遊ぶ訳にはいきませんから」

 

「ヒナがキネクリ(クリス)先輩の家の合鍵をデジェルさんから預かってからよかったけど・・・」

 

「うん、まぁね・・・」

 

実は良く響と未来はクリスの家に行って勉強をしていたり、私物を幾つか置いていくことが良くある為にデジェルから合鍵を預からせて貰っていたことを話せず言い淀んでいた。すると、近くのコンビニから見た事の有る群青色のクセッ毛を長髪にした男が現れた。

 

「あ? 調に切歌?」

 

「「あっ、カルディア!」」

 

なんとコンビニから蠍座<スコーピオン>のカルディアが出てきた。

 

「何でここにいるの?」

 

「今日は朝まで爆睡してるんじゃなかったデスか?」

 

「腹減ったから起きたんだよ。マニゴルドの野郎、夜食を作って置かなかったからな。しかも最寄りのコンビニで弁当買おうとしたら売り切れちまっててな、お陰でこんなところまで買い物に来たんだよ。んでお前らはどうした? 今日はデジェルとクリスの家でお泊まり会じゃなかったのか?」

 

「それがデスね、響さんとクリス先輩に急に火災救助の任務が入ってきて・・・」

 

「お泊まり会はおひらきになっちゃたの」

 

「そうか、じゃ丁度良いこのまま帰るぞ」

 

「了解デェス! ではでは先輩方、アタシ達はこれで失礼するデス!」

 

「今日は誘ってくれてありがとう・・・」

 

「では失礼するデェス」

 

カルディアに連れられ、調と切歌は未来達と別れた。

 

「バイバイ!」

 

「気を付けてね!・・・・さて、コンビニでおむすびでも買っておこうかな」

 

「あらあら・・・」

 

「まあまあ・・・」

 

「てっきり心配してるかと思ったら・・・」

 

「レグルスくんが付いてし、響の趣味の人助けだから平気だよ。むしろお腹空かして帰ってくる方が心配かもね・・・」

 

「そう言えば、小日向さんにはもう一人、帰りを待っているお方がおりましたね」

 

「あぁ、あの盲目の金髪イケメンさん!」

 

「そっちの方はどうなのヒナ?」

 

「アスミタさんの事なら響以上に心配してないよ。あの人の帰る場所は分かっているしね(それに、アスミタさんとはいつでも会っているから・・・)」

 

 

 

ークリスsideー

 

そして時間は遡り、救助活動を行う響と別行動をとったクリスはヘリが着陸した海が見える広場で、ヘリから降りて上空に上がったヘリを見送った。

 

《火災マンションの救助活動は、響ちゃんのお陰で順調よ》

 

「へっ、アイツばかり良い格好させるかよ!」

 

キーーーーーン

 

「っ!?」

 

クリスの耳に“何かを弾く音”が聴こえた。

 

ドオオオオオオオオオオンっ!!

 

すると上空にいたヘリが突如爆散した!

 

「くっ!」

 

ヘリの爆発を一瞥したクリスは、音がした方向に睨むと、そこには広場のオブジェに立つ能面な顔をしたロックミュージシャンの格好をした黒とオレンジのツーカラーの髪をした女性がいた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「この仕業はお前か!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「っ!・・・・」

 

その無感情の視線の不器用さに、クリスは息を呑む。そして建物の物陰からクリスの様子を窺う一人の少女がいた。

 

「・・・・・・・・あれは?」

 

ポンポン

 

「っ!!」

 

クリスの様子を窺う少女の肩を誰かが叩き、少女は悲鳴をあげそうになるが、その人物が口を塞ぐ。

 

「静かにしていて貰おう」

 

「・・・・っ!?」

 

「こんな所を君のような少女が彷徨いているのは関心しないな」

 

その少女の口を塞いだのは、翡翠の長髪をした美麗な男性だった。

 

 

 

ー弦十郎sideー

 

クリスの状況は勿論『タスクフォースS.O.N.G.』の方でも観測していた。

 

「奏者移送ヘリ沈黙!」

 

「どうなっている!?」

 

「何者かの襲撃を受けている模様!」

 

「ロンドンからも、翼さんが交戦しているとの知らせです!」

 

「(同時多発! こちらの混乱を誘っているのか!? だがしかし!) 緒川!」

 

《はい!》

 

「このままでは情報が不足して、相手の狙いが絞り込めない! そっちにエルシドとアルバフィカはいるか!?」

 

《はい、ですが二人とも、翼さん達の元に急行しています。こちらは諜報局に協力を仰ぎつつ、状況把握に務めます》

 

緒川は通信を切った。

 

「アイツらが動いてくれるなら翼とマリアくんは大丈夫だと思いたいが、如何せん“鎧”は日本にあるからな・・・」

 

黄金聖闘士の“鎧”は国連によって『タスクフォースS.O.N.G.』の司令である風鳴弦十郎に保管管理されており、国連の許可が降りないと仕様できないでいた。

 

 

ークリスsideー

 

キン!キン!キン!キン!キン!キン!

 

クリスの足元や髪を掠めながらコインを弾く襲撃者。

 

「こちらの準備は出来ている・・・」

 

「抜いたな?・・・だったら貸し借り無しでやらせてもらう。後で吠え面かくんじゃねぇぞ!!」

 

指の間に更なるコインを取り出した襲撃者にクリスは静かに呟き、胸元から“シンフォギアクリスタル”を取り出して唄う、“戦いの歌”をーーーーーー。

 

「♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪!」

 

唄うとクリスの衣服が弾け、その身に赤いパーツが装備される。本来は弓矢である筈の神の武具に、クリス自身の『全ての力を凪ぎ払いたい願い』に呼応してあらゆる重火器へとその形を変えるようになった“北欧神話の魔窮 イチイバル”。

 

「♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪」

 

クリスはフォニックゲインを高める歌を歌いながら襲撃者へと駆けていった! 両手のパーツからボーガンを展開し、矢の形の光弾を連射して放つ!

 

「・・・・・・・・・・・・!!!」

 

しかし襲撃者は軽業師のような軽やかな動きでマシンガンのように放たれる光弾をかわしていく。

 

「(この動き、人間離れってレベルじゃねぇ! 人外そのもの!!)」

 

人外ならばクリス達の間近にも何人かいるが、彼らならかわす処か素手でクリスの光弾を叩き落とす事ができるが、目の前の生身の襲撃者の動きは彼らとは異なるとクリスは直感した。

 

「・・・!!!」

 

「つまりやり易い!!」

 

クリスは更にボーガン展開して光弾を放った!

 

 

ー弦十郎sideー

 

「司令・・・・」

 

「どうした!?」

 

「この一連の騒乱、昨夜確認された“謎の反応”と関係があるのでは?」

 

「・・・・未確認の反応が出て、新たな敵・・・」

 

オペレーターの藤尭の言葉に弦十郎は渋い顔を浮かべた。

 

 

 

ークリスsideー

 

「♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

クリスが光弾を連射するのに対抗して、襲撃者はコインを次々と袖口から出して連射するように弾き撃つ!

 

キン!キン!キン!キン!キン!キン!

 

二人の光弾とコインは空中でぶつかり合う。それを物陰から見ていた少女と青年。

 

「クリスの光弾と互角? ただのコインでは無いようだな・・・・」

 

「聖遺物の戦闘力を持つフォニックゲイン。それでも“レイア”に通じない・・・・!」

 

「“レイア”? あの襲撃者の名前かい?」

 

「・・・・はい」

 

青年と少女は飛び上がりぶつかり合うクリスとレイアと呼ばれる襲撃者を見据える。

 

「(やはり、“ドゥベルグダインの遺産”を届けないと・・・・)」

 

オブジェに立ったクリスはビルの壁に張り付いたレイアに向けて片手のボーガンを変形させて2門3連ガトリングを放つ!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

しかし、レイアはビルの壁を走り、地上に降りるとガトリングを放つクリスに迫り飛び上がる!

 

「(ニッ!)」

 

狙い通りと言わんばかり口角を上げたクリスは腰部のアーマーを展開し、追尾式小型ミサイルを放つ!

 

『MEGA DETH PARTY』

 

「あっ・・・・!」

 

レイアは迫り来るミサイルを防ごうと障壁を展開し様とするが、それよりも早くクリスの放ったミサイルが直撃し、爆炎に包まれた。

 

「直撃!?」

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

少女を身を乗り出すが、青年とクリスはレイアの方を睨む。地上に落ちて黒煙に包まれたレイアを見てクリスが叫ぶ。

 

「勿体ぶらねぇでさっさと出てきやがれ!!」

 

黒煙が晴れるとソコには、障壁を展開したレイアがいた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

レイアは障壁をすぐに解除するとコインを再びクリス目掛けて放つ。

 

「ちぃっ!」

 

《何が合ったのクリスちゃん!!》

 

コインをかわすクリスの通信機から友里の声が聴こえた。

 

「敵だ! 敵の襲撃だ! そっちはどうなっている!?」

 

「危ない!!」

 

反撃しようとしたクリスの耳に少女の声が届いた。

 

「えっ?・・・・っ!!」

 

クリスは上を見上げると、なんと“何隻ものクルーザー”が空から落ちてきた!

 

「何の冗談だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ピキィィィィィィィィィンっ!!

 

「あっ?」

 

クルーザーがそのまま重力にしたがって落下しそうになったが、突如“氷の巨柱”に閉じ込められそのまま制止した。

 

「これって・・・・」

 

「クリス! こっちだ!」

 

「ん? デジェル兄ぃ!」

 

クリスが目を向けると、少女と一緒にいた青年、クリスの最愛の人、水瓶座<アクエリアス>のデジェルがいた。クリスは直ぐ様デジェルのいる方へと向かう。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

氷の巨柱に視界が阻まれクリスを見失ったレイアはデジェルが造った障壁を見据える。

 

「氷雪を操る聖闘士か・・・氷でできた柱、なんとも美しいな・・・・私に地味は似合わない、水瓶座の黄金聖闘士、私が相手取るに相応しい相手だ・・・折角会えた好敵、無粋な事はやめて貰おう・・・後は私が自分でヤる・・・!」

 

レイアが海を見ると、“霧に包まれた巨大な影”がクルーザーを持って佇んでいたが、直ぐに霧と共に消えた。“巨大な影”が持っていたクルーザーはそのまま海へと落下した。

 

「・・・・さて」

 

 

ー調&切歌sideー

 

カルディアと共に帰路についた調と切歌は信号機が変わるのを待っていた。

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

「どうしたお前ら、随分静かじゃねぇか?」

 

「・・・・実は」

 

調は先程、クリスに言われた言葉をカルディアに教えた。

 

【二人は留守番だ、LiNKERも無しに出動なんてさせないからな!】

 

【(コクコク)】

 

「成る程な、それで拗ねちまったって訳か?」

 

シンフォギアとの適合係数が低い調と切歌とマリアはLiNKERが無ければシンフォギアを纏う事はできない。だが、LiNKERは過剰に使えば奏者の命を削る諸刃の剣、年少者の二人に無理をさせたくない響達の心遣いである事は調と切歌も分かっているが、納得していなかった。

 

「考えてみれば当たり前のこと・・・」

 

「あぁ見えて、底抜けにお人好し揃いデスからね。『フロンティア事変』の後、拘束されていた私達の身柄を引き取ってくれたのは、敵として戦ってきた筈の人達デス・・・」

 

「それが保護観察の為かもしれないけど、マニゴルドやカルディアと一緒に住めるようにしてくれて、学校にも通えるようにしてくれて・・・」

 

【オイ! 何ビビってんだよ!】

 

【お~~い!】

 

【おっはよう!】

 

【急がないと遅刻しちゃうぞーー!】

 

そして通うようになった“普通の生活”。

 

「FISの研究施設にいた頃は想像もできない位、毎日笑って過ごせているデスよ」

 

「うん・・・・」

 

歩行者用の信号が青に変わっても、三人はその場を動かなかった。

 

「なんとか・・・力になれないのかな?」

 

「なんとか、力になりたいデスよ・・・力は、間違いなくここに有るんデスけどね・・・」

 

切歌は“イガリマのシンフォギアクリスタル”を取りだし握りしめる。

 

「でも、それだけじゃ何も変えられなかったのが、“昨日までの私達”だよ、切ちゃん・・・」

 

「ハァ、何をぐじゃぐじゃ考えてんだよお前ら」

 

「カルディア・・・」

 

「力があるんならそれを自分の“やりたい事”の為に使えば良いじゃねぇか。戦ったらあの人が悲しむとか、皆に心配掛けたくないって、詰まらねぇ事を気にして何もしないだなんて、それこそバカな考えだろうがよ・・・!」

 

「でも・・・・!」

 

「アタシ達が戦えば、きっとマリアや先輩達が・・・・!」

 

「その考えがバカだって言うんだよ」

 

「「えっ・・・・!?」」

 

「良いか、お前らの持っている“シュルシャガナ”も“イガリマ”も只の“道具”だ。“道具”は使わなきゃ只のガラクタとおんなじなんだよ。要は自分がそれをどう使いたいかなんだよ」

 

「私達が・・・」

 

「どう使いたいか・・・」

 

「俺は自分の力を自分の“望む事”の為に使う。周りに何を言われようが関係ねぇ、これが俺が望む俺の力の使い方だからだ・・・!」

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

カルディアの“望む事”、それは“強き者と戦い、己の命を極限までに燃焼する事”。それがカルディアの“望む事”だからだ。

 

「お前らは本当に今のままで満足なのか? 力が有るのに周りのことを気にして何もしないなんて選択をするのかよ? あれを見てもよ」

 

カルディアが指差す先にはビルに設置された大型ディスプレイに火災現場のニュースが流れていた。

 

《都内で発生した高層マンション及び、周辺火災の速報です》

 

「「っ!」」

 

《混乱が続く現場では不審な人影の目撃が相次ぎ、テロの可能性ま指摘されています》

 

火災現場の向こう側で空中の爆発が起きた。

 

「っ! 今の?!」

 

「空中で爆発したデス!」

 

「うん何か、別の事件が起きてるのかも・・・」

 

「(ありゃぁクリスのイチイバルだな、なぁんか起きてるようだな・・・♪)」

 

緊張が走る調と切歌と違い、カルディアは好戦的な笑みを浮かべていた。

 

 

ークリスsideー

 

デジェルがクルーザーを包んだ氷の巨柱の近くの茂みクリスとデジェルが隠れていた。

 

「デジェル兄ぃ何でここにいるんだよ?」

 

「国連との条約上、私達は奏者の任務に介入する事はできないが、“見学”位なら大丈夫だろうと、来てみたらこんな状況に出くわしたって訳だ」

 

「まぁ、お陰で助かったけどよ。それにしてもハチャメチャしやがる・・・!」

 

二人に近づく少女。

 

「大丈夫ですか?」

 

「あぁ・・・って! おまっ、その格好!////」

 

「君は、そんな格好をしていたのか・・・」

 

その少女はパンツ一丁にフード付きロングコートを着た極めて破廉恥な格好をしていた。その姿にクリスは顔を紅くし、デジェルは呆れ混じりに片手で顔を覆った。

 

「貴方達は?」

 

「えっ! あ、アタシは“快傑☆うたずきん”! 国連とも、日本政府とも、全然関係無く! 日夜無償で世直しを・・・」

 

「無理が有るぞソレは、と言うかなんだいその“快傑☆うたずきん”だなんて愉快な名前は・・・?」

 

奏者の存在は秘匿扱いなのでクリスは顔を隠して苦しい事を言うが、デジェルは何とも言えない顔で呆れていた。

 

「イチイバルのシンフォギア奏者、雪音クリスさん。遥か神話の闘士、戦女神アテナに使える最強の12人の一角、水瓶座<アクエリアス>のデジェルさんですね?」

 

「「っ!!」」

 

少女の言葉にクリスとデジェルが驚く。

 

「何故我々のことを知っている、君は一体・・・?」

 

「て言うかその声、さっきアタシを助けた・・・」

 

少女は被っていたフードを脱いで素顔を晒す。

 

「僕の名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を守る為、皆さんを探していました」

 

「錬金術、だと・・・?」

 

「そして黄金聖闘士のデジェルさん、貴方にはこのカードを・・・」

 

「ん?」

 

エルフナインと呼ばれた少女は“あるカード”をデジェルに手渡した。

 

「っ! こ、これは・・・!!」

 

そのカードに描かれた星座の形を見て驚愕する。

 

「まさか・・・お前がこの世界にいるのか・・・!!」

 

カードを握るデジェルのその目には、圧倒的な憤怒の様相が浮かぶ。

 

「お兄ちゃん・・・?」

 

「この世界に来ていると言うのか・・・・・・・・“アスプロス”っ!!」

 

その名は、黄金聖闘士の中でも最強の実力と頭脳を持ち、シジフォスと並んで“教皇候補”に列せられた聖闘士。

 

そして、聖域<サンクチュアリ>最大の“裏切り者”の名前だったーーーーーーーーーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 




すみません。風邪をひいてしまって休んでいました。まだ咳が収まらず熱も中々引かないですが、来週も投稿して見せます。
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